クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

05-11 No.4-1

2005年11月09日 16時22分07秒 | Weblog
<BIS>
BIS SA 1452(SACD-Hybrid) \2250
クロマータ・アンコール
カールソン:タンゴ、ジプシー・サーカス風に 
ジョージ・ハミルトン・グリーン:半音階的フォックストロット 
ジャスパー:ハミング・バード 
アルント:ノラ 
シルヴマルク:ヴィタベリの歌 
ペッテション=ベリエル:ベリエブィヴァルス 
ログイン:無題 
エングストレム:リスポルスカ 
アルヴェーン:眠りの森 
ホルダル:町の祭り 
ジョンソン:ディルのピクルス
クロマータ打楽器合奏団、ジヤ・アイテキン(トルコの民俗管楽器)、
ホーカン・ハーゲゴール (Br)
スウェーデンが誇る名人打楽器集団クロマータ久々の新譜です。アンコール
的な小品を集めていますが、効果満点。BISならではの超優秀録音がSACDハイ
ブリッドでさらにパワーアップ。要注意! 音響が襲い掛かります。

BIS SA 1353(SACD-Hybrid) \2250
ブラームス:
クラリネットソナタ第1番ヘ短調 Op.120の1
同第2番変ホ長調 Op.120の2
クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
マルティン・フレスト (Cl)、ローランド・ペンティネン(Pf)、
トルレーヴ・テデーン (Vc)
SACDハイブリッド盤。スウェーデンの若手クラリネット奏者フレストがブラ
ームス晩年の名作に挑戦。淡々としながらも滋味あふれる解釈がなかなかの
良さ。ドイツ的でないブラームスをお求めの向きにオススメです。

BIS 1557/8 2枚組 \2700
「ジャン・シベリウス伝説」
フィンランディア Op.26 
カレリア組曲 Op.11 
ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
交響詩「海の精たち」Op.73 
悲しいワルツ Op.44の1 
アンダンテ・フェスティーヴォ 
交響詩「エン・サガ」Op.9 
交響詩「ポホヨラの娘」Op.49 
交響詩「森の精」Op.15 
交響詩「タピオラ」Op.112 
ポリの人々の行進曲(シベリウス編)
レオニダス・カヴァコス(Vn)、オスモ・ヴァンスカ(指)ラハティSO
名盤の誉れ高いヴァンスカとラハティによるシベリウスのシリーズから、人気
の作だけを2枚にまとめ、さらにお手頃な価格にしたうれしいアルバム。さら
にさらに5ヶ国語(英・独・仏・フィン・瑞典)による96ページの豪華ブック
レット付。各家庭に1セットは揃えたいスグレモノと申せましょう。


BIS NL 5028 \2080
「キャンドルライトがキャロルを歌う」
ヴェンネルベリ、ヴィデーン、アルヴェーン、シベリウス、スヴェーリンク、
プレトリウス、アダン、グルーバー、ガーデ、メンデルスゾーン、ベニー・ア
ンダーソンらの作品
セシリア・リーディネル・アリン(指)
アルメンナ・ソンゲン、ウプサラ室内管
スウェーデンを代表する合唱団によるクリスマス・ソング集。注目なのは元
ABBAのメンバーだったベニー・アンダーソンの「朝焼け前」が入っているこ
と。アバはスウェーデンで最も有名な音楽家といっても過言ではなく、BISか
ら作品がリリースされても不思議はありません。ABBAファンにとっては久々の
新譜と申せましょう。

BIS 1446 \2080
「愛は私を歓迎してくれた-歌、二重唱、器楽曲」
ダウランド:あふれよわが涙/愛の神よ、見つけたことがあるなら話して/
ラクリメ/誰よりも私だけをあの世に送り返して/もう一度帰っておいで、
優しい恋人よ
ジョーンズ:あなたの異常さにもかかわらず/私は不平を言うふりをしてい
るだけほか
ジョンソン:ハットン夫人のアルメンほか
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック:ジェイムズ・ボーマン、
ダニエル・テイラー(C-T)、フランシス・ケリー (Hrp)、
エリザベス・ケニー (Lute)、マーク・レヴィ(Gamb)
BCJのカンタータ・シリーズでもお馴染のカウンターテナー、ダニエル・テイ
ラーが歌うイギリス黄金時代の音楽。ダウランドの「ラクリメ」の味わい深さ
は格別です。

BIS 1262 \2080
セーヴェルー:
交響曲第2番 Op.4(1934年版)
交響曲第4番 Op.11 
ロマンツァ Op.23a~VnとOrchのための 
夏の夜の舟歌 Op.16の6
50の小変奏曲 Op.8
カトリーネ・ブヴァルプ(Vn)、
ウーレ・クリスチャン・ルード(指)スタヴァンゲルSO
現代ノルウェー音楽を代表する作曲家ハーラル・セーヴェルー (1897-1992)の
第7弾。後期ロマン派的な交響曲第2番をはじめ、親しみやすいものが集めら
れています。

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05-11 No.4-2

2005年11月09日 16時21分30秒 | Weblog
<ZIG ZAG TERRITOIRES>
ZZT 051001 \2180
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調KV.211
交響曲第29番イ長調KV.201
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調KV.216
ミドリ・ザイラー(Vn)
ジョス・ファン・インマゼール(指)アニマ・エテルナ
録音:2004年2月23-25日ブリュージュ、コンセルトヘボウ
ビックリするほどに瑞々しい生気がいっぱい。インマゼール&アニマ・エテル
ナが2006年の生誕250周年に先駆けて贈るモーツァルト。大きな話題を呼んだ
後期3大交響曲集(ZZT.030501)に続く第2弾は、ザルツブルク時代1774年と
75年の代表作、2つのヴァイオリン協奏曲と29番のシンフォニー。
コンチェルトでは、コンミス、ミドリ・ザイラーのソロがため息を誘うほど
にチャーミング!ハフナーに始まる後期の6曲に繋がる29番も、ピリオド・ア
プローチの清清しいフレージングが幸福で愉悦的な気分を盛り上げます。と
もにインマゼール&アニマ・エテルナの絶好調ぶりを窺わせる出来栄えです。
なお、当コンビでは今後メモリアル・イヤーに向けて、ホルンやフルートと
ハープなどの協奏曲リリースも続々と予定されていて大いに期待が持てます。

ZZT 050901 2枚組 \3300
CD1:60'14"
CD2:66'23"
J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第3部
CD1:プレリュード変ホ長調BWV552a キリエ、とこしえの父なる神よBWV669
キリストよ、世の人すべての慰めBWV670 キリエ、聖霊なる神よBWV671 他
CD2:天にましますわれらの父よBWV682 われらの主キリスト、ヨルダンの川
に来れりBWV684 深き淵より、われ汝に呼ばわるBWV686
フーガ変ホ長調BWV552b 他
フランシス・ジャコブ(オルガン)
[パリ、サン・ルイ教会にて。ベルナール・オーベルタン・オルガン使用]
J.S.バッハ:オルガン作品集(ZZT 001001),ブクステフーデ:オルガン作品集
(ZZT 030901)でその実力を知らしめた、アルザス出身の若手オルガニスト、
フランシス・ジャコブスによるZIG -ZAGレーベル第3作目がリリース。今回は、
格調高いカトリックのサン・ルイ教会に2004年に設置されたばかりのオルガン
を用いて、バッハのクラヴィーア練習曲集第3部を聴かせてくれています。作
品の核に迫る的を得た演奏で、生き生きとした音楽を展開しています。

ZZT 050801 2枚組 \3300
CD1:45'16"
CD2:48'18"
J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタBWV1014~1019
CD1:BWV1014、1016&1018
CD2:BWV1019、1017&1015
フロランス・マルゴワール(バロック・ヴァイオリン)
ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)
J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタは、感覚的な要素を持った作品。無
伴奏ソナタと比較すると感情表現が豊かです。演奏は、レザール・フロリサン
のソロ・ヴァイオリンで、ウィリアム・クリスティなどとも共演しているバロ
ック・ヴァイオリニスト、フロランス・マルゴワール。そしてZIG-ZAGRレーベ
ルで多くのアルバムをリリースしているブランディーヌ・ランヌー。デビュー
録音のラモー(ZZT010301)を皮切りに、J.S.バッハ;フランス組曲(ZZT020401)、
イギリス組曲(ZZT030401)、トッカータ(ZZT050501),F.クープラン(ZZT040401)
と好評を博しています。

ZZT 050902 \2160
C.P.E.バッハ:ヴァイオリンとピアノ・フォルテのためのソナタ
変ロ長調H513, Wq77 
ハ短調H514, Wq78 
ト短調H545(フルート・ソナタBWV1031) 
ロ短調H512, Wq 76
アマンディ-ヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)
エドナ・スターン(ピアノ・フォルテ)
「シャコンヌ」(ZZT050601)でも共演し、その実力を知らしめたアマンディ-
ヌ・ベイェ(バロック・ヴァイオリン)とエドナ・スターン(ピアノ・フォルテ)
のC.P.E.バッハのヴァイオリン・ソナタ集。C.P.E.バッハの音楽は内向的な感
受性が強く、聴くものの心に訴えかけるものがあります。雰囲気や感情の突然
の変化は、同時代の作曲家とは一線を画しています。アマンディ-ヌ・ベイェ
は、気分の赴くままに高揚し、また軽やかに明澄に展開していく部分もありと、
うつろいゆく心のような魅惑的な演奏をしています。

ZZT 050602 \2160
ウジェーヌ・イザイ:
紡ぎ車に寄すOP.13 (ヴァイオリンとピアノ版)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1&4番OP.27-1、4
遠い昔~3つのマズルカ第1番OP.11
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」
デニス・ゴールドフェルド(ヴァイオリン)
ワディム・ゴールドフェルド(ピアノ)
イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、弾き手にとっても聴き手にとっても
難曲。そしてヴァイオリニストの成長過程では不可欠な作品の一つです。そん
なヴィルトゥオーゾ・ピースに挑むのが1974年生まれの若きヴァイオリニスト、
デニス・ゴールドフェルド。この作品を録音することが、彼の兼ねてからの夢
であり、目標であったと語っています。また、ワディム・ゴールドフェルド
(ピアノ)との兄弟デュオも実現しています。新しい才能に触れることの出来る
大変興味深いアルバムとなっています。






<harmonia mundi france>
HMU 907423 2枚組 \2700
HMU 807423 2枚組(SACD-Hybrid) \3780
ベートーヴェン:「ラズモフスキー」四重奏曲集
[CD1]
弦楽四重奏曲 第7番 op.59-1、同第8番 op.59-2
[CD2]
弦楽四重奏曲第9番 op.59-3
東京クヮルテット〔マーティン・ビーバー(Vn) 池田菊衛(Vn) 磯村和英
(Vla) クライヴ・グリーンスミス(Vc)〕
録音:2005年4月26-29日
もはや室内楽集団として押しも押されぬ存在、東京クヮルテット。ハルモニ
ア・ムンディにてベートーヴェン弦楽四重奏曲ツィクルス始動です。第一弾は
いきなり直球、ラズモフスキー。作品としても、そしてテクニック的にも手の
込んだこれら3曲を完璧に手中におさめ、余裕たっぷりと瑞々しい歌を聴かせ
てくれます。メンバーの入れ替わりがあるとはいえ、結成30年以上のベテラン
勢とは思えないような、けれん味のなさは実に見事、はや達観の域なのでしょ
うか。息のぴったりと合ったアンサンブルで、ふとした間に満ちているただな
らぬ霊感にはっとさせられます。
演奏も格別ですが、楽器がこれまた特別。ニコロ・パガニーニ選定によるスト
ラディヴァリのクヮルテット。この夢のようなセットは地球上に6セットしか
存在しないと言われています。東京クヮルテットに日本音楽財団より10年以上
もの期間貸与されております。

HMI 987060 3枚組 \4050
W.A.モーツァルト:初期の弦楽四重奏曲集
[CD1]
弦楽四重奏曲K.80 ト長調、ディヴェルティメントK. 136 (125a) ニ長調、
同 K.137 (125b) 変ロ長調、同 K.138 (125c) ヘ長調、
弦楽四重奏曲 K. 155 (134a) ニ長調
[CD2]
弦楽四重奏曲 K.156 (134b) ト長調、同 K. 157 ハ長調、同 K. 158 ヘ長調、
同 K. 159 変ロ長調、同 K. 160 (159a) 変ホ長調、同 K. 168 ヘ長調
[CD3]
弦楽四重奏曲 K.169 イ長調、同K.170 ハ長調、同 K.171 変ホ長調、
同 K. 172 変ロ長調、同 K. 173 ニ短調
カザルス弦楽四重奏団
〔アーベル・トマス・レアルプ(Vn)、ヴェラ・マルティネス・メーナー
(Vn)、ジョナサン・ブラウン(Vla)、 アルナウ・トマス・レアルプ(Vc)〕
モーツァルトが14歳の時に一晩で作曲したK.80を先頭に、16~17歳にかけて作
曲されたミラノ四重奏曲とウィーン四重奏曲がおさめられています。あらため
て彼の天才ぶりを実感できる作品ばかり。弦楽四重奏の編成を変幻自在に操っ
て、我々を極上の世界へと誘います。1997年に結成された、若手カザルス弦楽
四重奏団の息のぴったりと合ったフレッシュなアンサンブルによる演奏は、
モーツァルティアンにも室内楽ファンにもたまらない仕上がりです。





<FUGA LIBERA>
FUG 509 \1850
フランク:
《前奏曲、フーガと変奏曲》、
《前奏曲、コラールとフーガ》、
ピアノ五重奏曲
アリス・アデール(P)Ensアデール
録音:2002年2月3-6日
フランスの女流ピアニスト、アリス・アデールの最新録音盤が発売されます。
フランス近現代の作品を中心に録音していて、今回のアルバムでも彼女の特徴
であるキラキラとした輝かしい音色を堪能出来ます。フランクの《前奏曲とフ
ーガと変奏曲》は、原曲はオルガン。繊細な響きを丁寧に演奏しています。





<claves>
50-2502 \2080
「左手のピアノのためのリサイタル / アントワーヌ・レプシュタイン」
バッハ / ブラームス:シャコンヌ
サン=サーンス:6つの練習曲Op.135
リパッティ:ソナチネ
スクリャービン:前奏曲嬰ハ短調Op.9-1
スクリャービン:夜想曲変ニ長調Op.9-2
シュルホフ:組曲第3番
J.シュトラウス2世 / ゴドフスキー:
「ジプシー男爵」の宝のワルツの主題による交響的変容
アントワーヌ・レプシュタイン(P)
録音:2005年5月5-8日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
レプシュタインは1978年ローザンヌ生まれ。6歳でデビューしエマールやぺラ
イアにも薫陶を受けましたが、突如右手を患うというアクシデントに見舞われ
ました。その彼が不幸に見舞われながらも困難を克服して録音したのがこのア
ルバムです。(音楽への情熱を失うことなく、今では指揮も学んでいるとのこ
と。)ラヴェルが左手の協奏曲を書く際に参考にしたサン=サーンス、まるで
3本の腕で弾いているようなゴドフスキー。どう聴いても左手だけで弾いてい
るとは思えない難曲ぞろい。

50-2508 \2080
ブラームス:
バラード集Op.10
3つの間奏曲Op.117
6つの小品Op.118
マルク・パンティヨン(P)
録音:2005年4月9-11日
スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ド・ミュジーク
ラハナーのピアノ三重奏(50.9802/3)、ヘイレルのピアノ曲(50.9805)
ヴィオラ・アルバム(50.9905)でおなじみのパンティヨン。開設(1955年)
から半世紀、ヨーロッパ有数の名ホール、ラ・ショー・ド・フォンとスタイ
ンウェイの響きが印象深いブラームスです。





<ACCENT>
ACC 24165 \1880
J.S.バッハ:オーボエ協奏曲集
オーボエ協奏曲 変ホ長調BWV1053a
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 BWV1060a
オーボエ・ダモーレ協奏曲 BWV1055a
オーボエ協奏曲BWV1059R
*マーラー:最後の7つの歌(リュッケルトの詩による5つの歌)-私はこの世
に捨てられて-マルセル・ポンセール編曲によるオーボエ、管弦楽とハープシ
コード版を併録
マルセル・ポンセール(Ob),寺神戸 亮(Vn),
イル・ガルデリーノ・アンサンブル
録音:2004年9月 聖アポリネール教会 ボラン(ベルギー)
オーボエのマルセル・ポンセール、ヴァイオリンの寺神戸 亮、アムステル
ダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、シャペル・ロワイ
ヤル&コレギウム・ヴォカーレ、BCJといった一流団体に参加する奏者たちが
参加する注目のグループ、ベルギーのグループ、イル・ガルデリーノによる
J.S.バッハのオーボエ協奏曲集。マルセル・ポンセールは演奏活動の傍ら、
18世紀モデルのオーボエ制作にも取り組んでいる楽器職人でもあります。職
人気質のポンセールの演奏は、楽器とその性能を熟知して曲そのものを浮き
上がらせています。また興味深いのは、ポンセール編曲によるマーラー:
リュッケルトの詩による5つの歌-私はこの世に捨てられて-のオーボエ版を
収録しています。オーボエの哀愁と甘さの絶妙のバランスが、この曲の美し
さを浮き彫りにしています。

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05-11 No.4-3

2005年11月09日 16時20分34秒 | Weblog
<IDIS>
IDIS 6470 2枚組 \3100
リスト:
巡礼の年第1年「スイス」
ピアノ・ソナタ ロ短調
巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」
巡礼の年第2年「イタリア」
スペイン狂詩曲
5つのシューベルトの歌曲
ラザール・ベルマン(P)
録音:1974-1989年
1970年代に西側に登場、大変なセンセーションを巻き起こした、ロシアのピア
ニスト、ラザール・ベルマン。惜しくも今年の2月に亡くなってしまいました
が、彼の超絶ピアノに魅せられた人も多いはず。この録音は、ベルマンの全盛
期のリストを収録したもの。改めて口アングリしてください。

IDIS 6474 \1550
“マグダ・オリヴェーロの伝説”
ヴェルディ,プッチーニ,ボーイト,チレーア,シャルパンティエ,マスカ
ーニ,マスネ,アルファーノ,フランクの作品から
マグダ・オリヴェーロ(S)
録音:1938-1953年
マグダ・オリヴェーロは1910年生まれのイタリアのソプラノ。1932年にデビュ
ーして以来、長年に渡ってプリマドンナとして君臨した名ソプラノです。イタ
リアで名声を築き、1975年には65歳でメトにデビューし大成功、1981年まで舞
台に立ち、最後の録音は1993年、83歳の時!そんなスーパー・ソプラノ、オリ
ヴェーロも、録音は極端に少なく、幻の名ソプラノと言われていました。この
CDには、20代末から40代初めの、若きオリヴェーロの歌が集められています。

IDIS 6472 2枚組 \3100
“ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスの芸術”
モーツァルト,ワーグナー,グノー,マスネ,プッチーニ,グラナドスの作品,
スペイン民謡
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
録音:1949-1955年
ソプラノにはいろいろなタイプがありますが、ビクトリア・デ・ロス・アンヘ
レスの魅力は全く独自のもの。どんな役であれ、聞いていると「ホッ」とさせ
られる優しさは、なかなか他では得られないものです。このCDには、彼女が
1948年にロンドン・デビューして国際的キャリアに乗った頃から、バリバリ
の世界的プリマドンナにのし上がるまでの時期の歌が収録されています。





<ORFEO>
ORFEOR 667054 4枚組 \7520
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
パウル・シェフラー(Brザックス),ゴットロープ・フリック(Bsポーグナー)
エーリヒ・クンツ(Br ベックメッサー),ハンス・バイラー(T ヴァルター)
イルムガルト・ゼーフリート(S エーファ),
マレイ・ディッキー(T ダーヴィト),
ロゼッテ・アンダイ(Ms マグダレーネ),他
フリッツ・ライナー(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月14日
すごいものが出ました!フリッツ・ライナーの伝説的「マイスタージンガー」
大戦で破壊されたウィーン国立歌劇場が再建され、1955年11月5日に「フィデ
リオ」で柿落としされました(指揮は監督のベーム)。この時は記念行事と
して、信じられないほど豪華な上演が組まれました。ベームは他に「影のな
い女」、「ヴォツェック」、「ドン・ジョヴァンニ」(ドイツ語)を、クナッ
パーツブッシュが「バラの騎士」、クーベリックが「アイーダ」(ドイツ語)。
そして、その中にあって異彩を放っていたのが、フリッツ・ライナーが指揮
した「マイスタージンガー」でした。これはもう絶句ものの大名演!驚くべ
き引き締まったオーケストラの醍醐味!しかもキャストもシェフラー、クンツ、
フリック、バイラー、ゼーフリートらウィーンの名歌手総動員、さらに若き
エーベルハルト・ヴェヒターノがナハティガルを歌っています。ORFの蔵出し
音源で、音質も年代にしては十分!これが飛びつかずにいられましょうか!

ORFEOR 668053 3枚組 \5640
R.シュトラウス:「影のない女」
ハンス・ホップ(T 皇帝),レオニー・リザネク(S 皇后),
ルートヴィヒ・ウェーバー(Bs バラク),その妻(S クリステル・ゴルツ),
クルト・ベーメ(Bs 霊界の使者),エリーザベト・ヘンゲン(Ms 乳母),他
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月9日
カール・ベームがシュトラウスと個人的に親交があり、作品に深い愛情を持っ
ていたのことは良く知られているます。中でもベームにとっては「影のない女」
は格別の作品だったようで、ウィーン、ザルブルクで強力な上演をしばしば行
い、この難解な作品の真価を広く知らしめました。当然、ウィーン再建記念公
演でも取上げ、大評判をとりました。この直後にDECCAでほぼ同キャストでス
タジオ録音を残しています(バラクだけシェフラーに代わっています)。ライ
ブの方が熱気が優っているのは当然、壮年期のベームならではのジンジン来る
シュトラウス・サウンドが満喫できます。またウィーンの偉大なバス、ウェー
バーが渾身の大熱演!ORF収録でウィーン国立歌劇場のライブラリーに保管さ
れていた秘蔵音源からのCD化!!!

ORFEOR 666053 3枚組 \5640
“ウィーン・オペラ祭1955 ハイライト”
ウィーン国立歌劇場の再建記念の7公演の全てをハイライト収録した、贅沢な
3CDです!ことに貴重なのは、まさに柿落としの「フィデリオ」と、珍しくクー
ベリックがヴェルディを指揮しての「アイーダ」、どちらもこれまで正規盤
では発売されたことのなかったもの。この2つだけのために買う価値は十分あ
るセットです。もちろん全て蔵出し音源で、海賊盤とは音の水準が違います。
貴重な舞台写真、アーティスト写真多数の約100ページのブックレット(独英
仏語)も充実!
[ CD1 ]
ベートーヴェン:「フィデリオ」抜粋
マルタ・メードル(S レオノーレ),アントン・デルモータ(T フロレスタン)
パウル・シェフラー(Br ピツァロ),ルートヴィッヒ・ウェーバー(Bs ロッ
コ),イルムガルト・ゼーフリート(S マルツェリーネ),ワルデマール・
クメント(T ヤキーノ),他
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月5日
正規音源では初出。序曲、第1幕の囚人の合唱の場面、第2幕のフィナーレを収
録。
モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」(抜粋)
ジョージ・ロンドン(Br ドン・ジョヴァンニ),エーリッヒ・クンツ(Bs レ
ポレッロ),リーザ・デラ・カーサ(S ドンナ・アンナ),セーナ・ユリナッ
チ(S ドンナ・エルヴィーラ),アントン・デルモータ(T ドン・オッター
ヴィオ),イルムガルド・ゼーフリート(S ゼルリーナ), ワルター・ベリ
ー(Bs マゼット),ルートヴィッヒ・ウェーバー(Bs 騎士長)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月6日
ドイツ語上演。BMGから全曲発売されたCDと同内容。
[ CD2 ]
ヴェルディ:「アイーダ」第3幕
レオニー・リザネク(S アイーダ),ハンス・ホップ(T ラダメス),ジー
ン・マデイラ(Ms アムネリス),ジョージ・ロンドン(Br アモナズロ),
ゴットロープ・フリック(Bs ランフィス),他
ラファエル・クーベリック(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月11日
ドイツ語上演。第3幕を全て収録。何とクーベリックの指揮するヴェルディ!
正規音源としては初。
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕から
全曲盤ORFEOR 667054と同内容。第3幕のベックメッサーの場面から五重唱ま
でを収録。
ベルク:「ヴォツェック」から
ワルター・ベリー(Bs ヴォツェック),クリステル・ゴルツ(S マリー)
カール・ベーム(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月25日
andanteから全曲発売されたCDと同内容。第3幕の第1場と第2場を収録。
[ CD3 ]
R.シュトラウス:「バラの騎士」抜粋
マリア・ライニング(S 元帥夫人),クルト・ベーメ(Bs オックス男爵),
セーナ・ユリナッチ(S オクターヴィアン),ヒルデ・ギューデン(S ゾフィ
ー),ほか
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1955年11月16日
BMGから全曲発売されたCDと同内容。
R.シュトラウス:「影のない女」第3幕から
全曲盤ORFEOR 668053と同内容。






<AMBROISIE>
AMB 9982 \2280
フランシス王聖ルイを讃える晩課-アンヴァリッドの聖歌
マルセル・ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
録音:2005年 2月20日 フォントヴロー修道院
アンジュー公ルイ1世が城を築いたことでも知られる町、ソミュールにある、
1101年に設立された修道院フォントヴロー修道院。世界遺産にも指定されて
います。その修道院で録音されたアンサンブル・オルガヌムの新録音です。
パリのアンヴァリッドにあるサンルイ教会で1682年から保管されていた昇階
唱をもとに演奏しています。アンヴァリッドはもともと17世紀にルイ14世が
建てた傷病兵の療養所。ドーム教会の地下埋葬所にはナポレオンの遺体が安
置されています。アンサンブル・オルガヌムの良さがじんわり伝わってくる
アルバムです。立体感のある響きは、構築された音楽性をより引き立たせて
います。響きもいっそう洗練されていて、繊細に緻密に音楽を構成しています。

AMB 9986(2CD+DVD[PAL]) \3780
サリエリ「トロフォーニオの洞窟」
オリヴィエル・ラルエッテ(Br アリストーネ),
ラッファエッラ・ミラネージ(S オフェーリア),
マリー・アーネット(S ドリ),ニコライ・シュコフ(T アルテミドーロ),
マリオ・カッシ(T プリステーネ),カルロ・レポーレ(Bs トロフォーニオ)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
録音:2005年3月,ローザンヌ
来年のモーツァルト生誕250年を受けて、音楽界はまたモーツァルトいっしょ
くになってしまうかもしれませんが、しかし、かのウィーン宮廷作曲サリエリ
の復活も実は猛烈な勢いで進んでいます。この「トロフォーニオの洞窟」は、
1785年10月にウィーンで初演されたもの。物語は、二組の仲むつまじいカップ
ルが、中を通ると性格が正反対になるという魔法の洞窟を通ってしまって大騒
ぎ、というもの。愉快な物語に、サリエリの見事な音楽で、このオペラは大成
功を収めたそうです(音楽之友社刊の「サリエーリ」に詳しい記述があります)。
これを演奏するは、いまや古楽界きっての気鋭、ルセとレ・タラン・リリク。
この演奏を聞けば、成功に気を良くした皇帝がボーナスをはずんだ上に、総譜
まで印刷された、という逸話もなるほどと思わせられます。若手中心の歌手も
ピタリの起用。この上なく見事な世界初録音です。
※特典として、リハーサル風景、インタビューなどを収録したDVDがついてお
りますが、残念ながらPAL仕様のみで、日本の通常のDVDプレイヤーでは再生
できません。

AMB 9983 2枚組 \3780
ヨンメッリ「見捨てられたアルミーダ」
エヴァ・マラス=ゴドレフスカ(S アルミーダ),
クレア・ブリュア(Ms リナルド),ジル・ラゴン(T タンクレーディ),
ヴェロニカ・ジャンス(S エルミーニア),
ラウラ・ポルヴェレッリ(Ms ランバルド),
パトリシア・プティボン(S ウバルド),セシル・ペリン(S ダーノ)
クリストフ・ルセ(指)レ・タラン・リリク
録音:1994年7月24日-8月2日
以前fnac社が発売していた名盤、待望の復活!ルセは、クラヴサン奏者とし
てメキメキ台頭していた1991年に、バロック団体、レ・タラン・リリクを創設
し、指揮活動にも本格的に乗り出しました。このヨンメッリの「見捨てられた
アルミーダ」は、声楽大作としては彼の初期の録音。ナポリ出身でシュトゥッ
トガルトで大活躍した人物として名前ばかり知られていたニッコロ・ヨンメッ
リの劇的なオペラを、見事に蘇らせた画期的演奏と、非常に高い評価を得、
絶賛されました。にもかかわらず、その後fnacがCD製作から撤退、廃盤の憂き
目にあっていました。やっとの復活はうれしい限り。主役アルミーダはポーラ
ンドの名歌手、エヴァ・マラス=ゴドレフスカ、彼女は同時期の映画「カスト
ラート」で歌を担当したことでも知られています。その他、ブリュア、ラゴン、
さらに今や大活躍のジャンス、ポルヴェレッリ、プティボンらの若い頃まで、
隙のない歌手!クラブサンにはエマニュエル・アイムが参加。10年以上も前に
良くぞこれだけ完成度の高い演奏を成し遂げたものだと、改めてルセの才能に
驚かされます。

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