クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-10 No.15

2006年10月18日 12時40分18秒 | Weblog
<TESTAMENT>
SBT4 1391 4枚組 \7400
ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」(全曲)
アストリッド・ヴァルナイ(ブリュンヒルデ;S)、
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(ジークフリート;T)、
ヘルマン・ウーデ(グンター;Br)、
ヨーゼフ・グラインドル(ハーゲン;Bs)、他
バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
指揮:ヨーゼフ・カイルベルト
録音:1955年7月28日(木曜日)、バイロイト
第1弾「ジークフリート」がグラモフォン・アワード受賞!すべての、そし
てこれからの「指環」愛好家にとってマスト・アイテムの地位を得た55年
カイルベルトのリング、遂に完結!
2006年年頭より、発売告知がなされ、3月「ジークフリート」により幕をあ
けた55年ステレオ・リングのリリース。「指環」4作品のみならず、同じく
ステレオの「オランダ人」、そしてLPリリースと、この録音が世に出ること
を待ち望んでいてくださった方には夢のような一年となりました。9月、
「ジークフリート」のグラモフォン・アワード受賞というニュースが、世
界的絶賛をひとつの確固たる証明として巡り、10月24日この奇跡のリング
録音の幕開けとなった「ラインの黄金」がリリース。そしてここに、ご存
知「指環」の最終章であり、この壮大なリング・プロジェクトの完結編とな
る「神々のたそがれ」が登場です。
事実、世界中の多くの国において、有史以前には神々の世界がありました。
それらが神話や伝説になって現代に生きています。まさに「指環」自体が
そういった物語なのですが、演奏史においてもステレオ録音以前には「神々
の世界」が確かに存在していたのではないかとの空想が広がります。ヴァ
ルナイ、ヴィントガッセン、ホッター・・・彼らが生身の人間であったこ
とに間違いはないのですが、当時のバイロイトにおいては、彼らの歌声に
神々が舞い降り、いかに神々しい舞台が繰り広げられていたかがこの録音
から垣間見ることができます。人間が文字に歴史を記録できるようになり、
神々の世界が終焉を迎えたのに似て、ステレオ録音、さらに進んだ技術
で音楽を記録できるようになるにつれて、神様はなかなか舞台上に姿を見
せてくれなくなったのかもしれません。時の流れの中で、それらが交差し
た一瞬をとらえた奇跡的な録音。それが、この一連のリングであり、この
「神々のたそがれ」を聴くに特別な感動をもたらす一因なのかも知れません。





<RCO>
KDC 5016(SACD-Hybrid) \1880
日本語帯・解説付
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界」ホ短調
マリス・ヤンソンス(指)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:2003年6月 コンセルトヘボウライブ
RCO.04002(直輸入盤)の国内盤仕様。コンセルトヘボウ・レーベルの記念す
べき第1弾。今回のツアーでも8公演中5公演で演奏される注目の曲。このCD
も相当な名演奏として私たちに強烈な印象をのこしていますが、今回のツア
ーでまたどう演奏されるかもたのしみなところ。ヤンソンス&コンセルトヘ
ボウが誇るデビュー盤が、諸石幸生氏による充実の解説書つきで再登場です。




<VOICE FACTORY>
VFCR 0001 \3045
フェデリコの嘆き(チレア作曲「アルルの女」)
誰も寝てはならぬ(プッチーニ作曲「トゥーランドット」)
星は光りぬ(プッチーニ作曲「トスカ」)
愛らしい乙女よ<二重唱>(プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」)
女心の歌(ヴェルディ作曲「リゴレット」)
見よ、恐ろしい炎(ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」)
カタリ(カルディッロ作曲)
舟歌(韓国民謡)
懐かしい金剛山(作詞:韓相偉 作曲:崔 英燮)
「イル・トロヴァトーレ」(ヴェルディ作曲)よりマンリーコの登場
“この世の荒れ野で”
「イル・トロヴァトーレ」(ヴェルディ作曲)第三幕第二場
ベー・チェチョル(Tn)、
呉恵珠(P)、松崎充代(P)
東京フィルハーモニー交響楽団、東京オペラシンガーズ
ベー・チェチョル。その歌声は一度聴いたら忘れることのできない強さと美
しさに満ちています。世界的にも貴重な「リリコ・スピント」の声質をもち、
ヨーロッパの歌劇場でも多くの主役を務める「アジアNo.1」の呼び声の高い
テノールですが、昨秋、甲状腺がんが見つかり、ドイツで手術を受けたとき
に、声帯をつかさどる神経も切断されてしまい、一度は声を失いました。支
援者たちの援助のもと、4月に京都で「甲状軟骨形成」という4時間にわたる
難しい手術を受け、現在もリハビリ中。ベーの復帰を願って制作されたこの
CDは2004年から日本で開かれたコンサートのライヴ音源を集めたもの。客席
の熱気、ベーの壮絶とすらいえる劇的な表現と歌唱にただひらすら圧倒され
る一枚です。




<MIRARE>
MIR 021 \2300
第26回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル 公式アルバム
ニコラス・アンゲリッシュ、ボリス・ベレゾフスキー、
ブリジット・エンゲラー、アンヌ・ケフェレック、クレール・デゼール、
エマニュエル・シュトロッセ、フィリップ・ジュジアーノ、
イド・バル=シャイ、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
毎夏、南仏で行われるラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル。
このフェスティバルは会長ポール・オノラティニとラ・フォル・ジュルネの
プロデューサーでもあるルネ・マルタンにより創設され、開催当初はアルゲ
リッチやリヒテルも出演したことのあるピアノ・フェスティバル。約90人以
上の国際レベルの著名演奏家と才能ある若きピアニストがフロラン城庭園の
野外ステージに集まりピアノの音色を響かせます。
このアルバムは2006年7月20日-8月22日に開催されたフェスティバルの公式
CDです。ラ・フォル・ジュルネでもお馴染みのアンゲリッシュ、ベレゾフス
キー、ケフェレックや若手のジュジアーノやイド・バル=シャなどMIRAREを
代表するピアニスト達の演奏をまとめて聴くことの出来る嬉しいアルバム
です。





<ZIG-ZAG Territoires>
ZZT 061002 \2280
ガスパル・サンス (1640-1710):「スペイン式ギター指南曲集」
グザヴィエ・ディアス=ラトール(G) ペドロ・エスタヴァン(Per)
ガスパス・サンスはスペイン国王フェリペ4世の子、ドン・ファン・デ・アウ
ストリアに仕えた音楽家、ギター奏者。サンスのすべての作品を収めた3部か
らなる「スペイン式ギター指南曲集」は彼に捧げられています。この「スペ
イン・ギター教本・曲集」はイエペスやロドリーゴが編曲したりとギターを
学ぶ人には親しまれている曲集。サンスは当時民衆の間で流行していたスペ
イン舞曲を取り入れて作曲し、カナリオス、サラバンド、エスパニョレータ
など魅力的な作品が数多く含まれています。演奏のグザヴィエ・ディアス=
ラトールはバーゼル・スコラ・カントールムでホプキンソン・スミスに師事、
その後バーゼル音楽大学でモダン・ギターをオスカー・ギリア学ぶ。現在は
サヴァール、ヤーコブス、ベルリン古楽アカデミーなどの元で活躍してい
ます。





<PRAGA>
■プラハ・レーベル・名盤10タイトル■
プラハ・レーベルは1992年にシャン・ドゥ・モンドと共同出資で設立された
レーベルで、1996年に独立、室内楽を中心に、SACDハイブリッドで積極的に
リリースを重ねてきています。ここにご案内させていただくお買い得価格の
10タイトルは、プラハ・レーベルの名盤中の名盤を、発売当時のカップリン
グで、あるいは、いくつかの盤を組み合わせて新装盤としているものも含ま
れています。どうぞご利用ください。

PRD 350016 \1850
J.S.バッハ:
ハープシコードとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ1027-29
(ヴァイオリン編曲版)、
オブリガート・チェンバロとヴァイオリン(フルート)のためのソナタ
ト短調BWV1020、
オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調BWV1022
ヨゼフ・スーク(Va)、ズザナ・ルージイチコヴァ(Cemb)
ヨゼフ・スークによる、バッハの貴重なソナタ集。30年間以上にわたってスー
クとアンサンブルと組んでいたルージイチコヴァ女史は、フルニエからも厚
い信頼を寄せられていた名手です。女史のチェンバロは技巧や過度な装飾に
走ることなく、抜群の安定度をみせています。そのチェンバロにのってスー
クが奏でる旋律もまたシンプルなものですが、不思議なあたたかみと深さが
聴く者に染み渡ります。

PRD 350025 \1850
ウェーバー:クラリネットのための室内楽作品集
クラリネット五重奏曲変ロ長調Op.34 
大協奏的二重奏曲変ホ長調Op.48 
歌劇「ジルヴァーナ」の主題による7つの変奏曲Op.33
パスカル・モラゲス(Cl)、出羽真理(P)、
プラジャーク四重奏団
パリ管弦楽団のスター的ソロ奏者、パスカル・モラゲスによるウェーバー作
品集。ウェーバーのこれら一連の作品は、名手ベルマンのために書かれたも
のだけに、奏者に要求されるテクニックは半端なものではありません。モラ
ゲスによる、クラリネットとは思えないような甘やかな音色はまるで天上か
ら降ってくるかのような美しさ。モラゲスを支える弦楽四重奏もピアノも極
上です。日本人ピアニスト出羽真里は、日本内外で特に管楽器の奏者のピア
ニストとしてひっぱりだこの存在です。

PRD 350021 \1850
ドヴォルザーク:
八重奏曲「セレナード」ホ長調Op.22(弦楽セレナードOp.22八重奏版), 
スラヴ舞曲第2集Op.72より第2番ホ短調/第3番ヘ長調/第8番変イ長調
(V.マレシュ編曲による複金管五重奏版)、
管楽のためのセレナード ニ短調Op.44
(F.ヘルテル編曲“弦楽セレナード”Op.44九重奏版)
チェコ・ノネット(チェコ九重奏団)、
イヴァン・クラーンスキー(Pf)、パヴェル・フューマ(Vn)、
ヴラディミール・クラーンスキー(Vn)、ペトル・ドゥダ(Hrn)、
オンドレ・クカル(指)プラハ管楽五重奏団
チェコ出身の演奏者たちによる、ドヴォルザーク作品集。お国ものだけあっ
て、ドヴォルザークのちょっと土臭い熱さもバッチリ決まった名演奏です。

PRD 350018 \1850
ルーセル:
眠りの精Op.13 
ハープのための即興曲Op.21 
セレナードOp.30 
ファゴットとコントラバスのための二重奏曲 
ディヴェルティメントOp.6 
フルート三重奏曲Op.40
チェコ・ノネット(チェコ九重奏団)、
カテリーナ・エングリコヴァー(Hrp)
残響もちょうどよいこの録音は、ハープの魅惑の響きも確実にとらえられたも
の。ルーセル独特の、色彩豊かに色づけされた調性と、ちょっと夢幻的な響
きがたっぷりと堪能できる名曲ぞろいです。

PRD 350020 \1850
ガーシュウィン:2台ピアノによるガーシュウィン作品集
ラプソディ・イン・ブルー 
ヘ調の協奏曲 
「アイ・ガット・リズム」変奏曲 
パリのアメリカ人
プラハ・ピアノ・デュオ
録音:2000年12月11日,2001年1月5&14日,2月25日プラハ
今もっとも注目株のデュオ、プラハ・ピアノ・デュオによるガーシュウィン。
2人の息がぴったり合っていることは言うまでもなく、その均衡のとれたテク
ニック、ニュアンスの薫らせ方など、今聴いても実に見事です。

PRD 350017 \1850
ラロ:
ヴァイオリン協奏曲第3番「ロシア協奏曲」Op.29 
スペイン交響曲Op.21
ジェラール・プーレ(Vn)、
ウラディミール・ヴァーレク(指)プラハ放送SO.
録音:1994年1月5?6日
ジェラール・プーレの確信的な自信に満ちた演奏に圧倒される出来栄えのラ
ロ。今不動の人気を確立しつつあるヴァーレクも、10年以上前の当時から完
璧な演奏を聴かせてくれていた事がよくわかる貴重な録音です。

PRD 350022 \1850
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
チャイコフスキー:弦楽六重奏曲ニ短調「フィレンツェの思い出」Op.70
コチアン弦楽四重奏団、
ヨゼフ・クルソニュ(Va)、ミハル・カニュカ(Vc)
録音:2001年5月23,25日,2002年1月プラハ
ブラームスとチャイコフスキーによる弦楽六重奏曲。どちらも濃厚なロマン
ティシズムに満ちているので、ロマンに浸ってみたい方にぴったりな一枚
です。

PRD 350024 \1850
シューベルト:
ピアノ五重奏曲イ長調「ます」D667(1819) 
弦楽三重奏曲D 581 変ロ長調 
九重奏曲「フランツ・シューベルトの葬式」
ジャン=フランソワ・エセール(P)、パヴェル・フーラ(Vn)、
ヨゼフ・クルソニュ(Va)、ミハル・カニュカ(Vc)、
イルジー・フデツ(Cb)、
コチアン四重奏団、
チェコ九重奏団のメンバー他
「フランツ・シューベルトの葬式」は、ホルンとファゴットの重奏から始まり
ますが、その音程を合わせるのは至難の業といわれています。ここでの演奏
は危なげないアンサンブルで、安定して聴けます。曲自体は暗いですが、ク
オリティは最高。エッセールのピアノによる「ます」も、リズム感のきわめ
て卓越した優秀な演奏です。

PRD 350019 \1850
J.ハイドン:
弦楽四重奏曲集「5度」op.76-2、「皇帝」op.76-3、「日の出」op.76-4
プラジャーク四重奏団
ハイドンの押しも押されぬ名曲3曲。プラジャークの面々の長年連れ添った夫
婦のように息のあったアンサンブルと、曲に対する深い思考にあらためて感
動です。

PRD 350023 \1850
モーツァルト:
ディヴェルティメント第11番 
オーボエ四重奏曲ヘ長調K.370 
アダージョK.580 
ホルン五重奏曲K.407
ユーリ・クレーチ(Ob)、ウラジミラ・クランスカ(Hrn)、
プラジャーク四重奏団
チェコの名手たちによる、モーツァルト名曲集。ホルンのクランスカなど、
あらためてそのうまさにうならされます。




<GRAND SLAM>
GS 2017 \2250
モノラル
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944「ザ・グレイト」
ハイドン:交響曲第88番ト長調Hob.I-88「V字」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1951年11月27日、28日、12月2、4日
1951年12月4、5日ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会
使用ソース:Deutsche Grammophon (Germany) LPM 18015/6
■制作者より
今回復刻する音源はドイツ・グラモフォンによる1951年のシューベルトの交響
曲第9番「ザ・グレイト」です。これは1957年、ベルリン・フィルが初来日し
た際、楽団員が口々に「最も印象に残る録音」と語っていたように、フルト
ヴェングラーの録音遺産の中でも記念碑的ものとてして、あまりにも有名で
す。この演奏の初版LPは第1楽章と第2楽章がそれぞれ片面にゆったりとカッ
ティングされたものですが、第2版以降は全4楽章が1枚に詰め込まれたものし
か発売されていません。コレクターの間では最初の2枚組こそ最高の音質と言
われていますが、確かに初版LPとそれ以降のLPを比較すると音質の差は歴然と
しています。その伝説の音を、極上の保存状態のLPから限りなく忠実に再現し
たのがこのCDです。余白には2枚組LPの第4面に入っているハイドンの交響曲
第88番を収録します。このハイドンも、最初期のLPならではの腰の強さと艶
やかさが魅力です。
■解説書の内容
最近の調査により、この2曲のセッションの参加団員数、および細かな時間割
が判明しています。残念なのはどの時間帯でどの部分が収録されたのかが不
明ですが、たいへん興味深い資料であることは間違いありません。また、珍
しい写真も複数掲載します。(平林直哉)
●おことわり
LPよりの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。





<OPERA RARA>
ORC32 2枚組 \3560
ロッシーニ:歌劇「ブルゴーニュのアデライーデ」
マジェラ・カラフ、ジェニファー・ラーモア、ブルース・フォード
ジュリアーノ・カレッラ指揮スコッティッシュ室内管弦楽団&合唱団 
2005年ライヴ録音
「ブルゴーニュのアデライーデ」
ドイツ皇帝オットーネはアデライーデの助けを求める手紙を見て
電撃的にイタリアに攻め入る。アダルベルトに監禁されていた彼女を解放し
彼女と結婚する。
「セミラーミデ」と同じく主役の男性がコントラルトで書かれており
ロッシーニお得意の男装の麗人とソプラノの美しい二重唱が多く含まれています。
古典的格調の高い雰囲気を持つ気品ある1817年に初演された
歴史物のオペラです。
いつもながら素晴らしい装丁のアルバム。

ORR239 \1780
サロン音楽 Vol.9 「Ora divina」
アンジェロ・マリアーニ、ファヴィオ・カンパーナ、メルカダンテ、
オッフェンバック、ドニゼッティ他 13人の作曲家による
愛をテーマにしたアリア集をOPERA RARA社が誇る素晴らしい
歌手達が歌い上げます。
マジェラ・カラフ、ダイアナ・モンタギュー、バリー・バンクス、
ブルース・フォード、エリザベト・ヴィダル 他
デイヴィッド・ハーパー(Pf)




<Music & Arts>
M&A1194 \1980
ステレオ
ロッシーニ:「セヴィリャの理髪師」序曲、
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
トスカニーニ指揮
NBC交響楽団
1954年3月21日カーネギーホール
現存が確認されながら未発売だったトスカニーニの「悲愴」ステレオ録音の登
場です。コンサート全曲目をステレオで収録。放送アナウンスも併録。ファイ
ナルコンサートに続いて、サウンド・レストア(アーロン・S・スナイダー)
が入念になされた模様です。IDISからも発売予告されておりますが、ラストコ
ンサートのモノラル音源とのカプリングです。元来がRCAの録音で、何らかの
不手際により3楽章後半2分12秒はモノラルになっているとの噂がある音源です
が、解説によると擬似ステレオ録音を繋ぎ合わせた状態で保存されていたそう
です。このようにステレオで収録したにも関わらずモノラルでしか発売されな
かった例として、ミュンシュ指揮ボストンの「ファウストの劫罰」があるそう
です。M&A盤では、その箇所は聞くに堪えない状態だったとのことで、スナイ
ダーはエアチェックによる別音源を丹念に修復し、改めて擬似ステレオ化し合
成したとのことです。ですから当該箇所は突然音像が変化し、少々不自然なス
テレオ感となっております。とにかく両翼配置による立体感はステレオで味わ
いたかっただけに感激のリリースです。
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