クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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06-03 No.16-2

2006年03月22日 17時54分21秒 | Weblog
<BIDDULPH>
80221 \1680
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」
ブダペスト弦楽四重奏団
録音:
1938年6月1日、1935年4月3日
1936年4月27日
エンジニア:リック・トーレス
1917年に結成して以来、半世紀に渡りメンバーを交代しながら世界的四重奏団
として活躍したブダペスト四重奏団。ことにベートーヴェンの弦楽四重奏曲は
二度も全集を録音するという偉業を成し遂げている。1930年代半ばは、結成メ
ンバーが全て抜け、亡命ユダヤ系ロシア人の四重奏団として固まった頃。彼ら
は、戦争を避けて米国に移住する直前、ロンドンでいくつか録音を残していた。
力強いボーイングによる逞しいベートーヴェンは、今聞いても微塵も古くない
どころか、70年後でもこのレヴェルでベートーヴェンを弾ける団体はそうはな
いと感じさせるものだ。ことに初期の2作の充実振りは素晴らしい。

80222 \1680
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130
ブダペスト弦楽四重奏団
録音:
1935年4月24日
1933年8月10日,1934年4月4日
エンジニア:リック・トーレス
ブダペスト四重奏団は、1950年代初めと、1950年代末から1960年代頭の二度、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を録音しているため、彼らが戦前に残した
ヨーロッパ録音のベートーヴェンはほとんど顧みられることがなかった。しか
しそれらは一部のマニアでは極めて高い評価を得ていた。ことにここに聞ける
「ラズモフスキー第2番」は、ヨーロッパ時代の彼らの代表盤である。変ロ長
調の四重奏曲は録音に少々変わった経緯がある。まず1933年に、オリジナル・
メンバーのエミール・ハウザーが第1ヴァイオリンの時にベルリンで、第1楽章
から第5楽章、そして大フーガが録音された。面白いことに、この二つは別売
りだった。前者の終楽章は、ヨゼフ・ロイスマンが第1ヴァイオリンに就任し
てからロンドンで行われた。そしてさらにこのメンバーで始めの5楽章が再録
音され完成されたのである。録音に8ヶ月の間があるのはそのためである。こ
れも説得力の強い演奏である。

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