クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-12 No.20

2011年12月25日 18時35分08秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 10694 ¥2080 ※12月26日までのご注文特価 ¥1780
ファリャ:
三角帽子*/交響的印象《スペインの庭の夜》+/管弦楽のための組曲《讃歌》
ファンホ・メナ(指揮)、
BBCフィルハーモニック、ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)+、
ラケル・ロヘンディオ(ソプラノ)*
2011年9月にジャナンドレア・ノセダ(現名誉指揮者)の後任としてスペインの
マエストロ、ファンホ・メナを首席指揮者(チーフ・コンダクター)に迎えた
BBCフィルハーモニック。
ファンホ・メナが選んだファリャの"舞台"と"コンサート・ホール"のための音
楽は、ディアギレフからの依頼で作曲された「三角帽子」、アルボス、ドビュ
ッシー、デュカスたちへのトリビュート「讃歌」、そしてジャン=エフラム・
バヴゼがソリストとして加わる最も印象主義的で詩的な「スペインの庭の夜」
の3作品!
2008年まで音楽監督を務めたビルバオ交響楽団をスペイン・トップクラスのオ
ーケストラへと育て上げたファンホ・メナ。BBCフィルハーモニックとの熱く
色彩感にあふれるスペイン音楽の世界がスタートです!

CHAN 10708 ¥2080
プチ・フール - フェイヴァリット・アンコールズ ――
サラサーテ:祈りOp.23-1/ファリャ:ポロ、ナナ
サラサーテ:サパテアードOp.23-2
エルガー:朝の歌Op.15-2、気まぐれな女Op.17、夜の歌Op.15-1
ドヴォルザーク:ユーモレスクOp.101-7
シューマン:無題Op.68-30(Sehe langsam)
クライスラー:ウィーン奇想曲Op.2+/メンデルスゾーン:歌の翼にOp.34-2
ゴドフスキー:懐かしきウィーン
シューマン:
見知らぬ国よりOp.15-1#、不思議なお話Op.15-2#、トロイメライOp.15-7#
ラヴェル:ワルツ第6番、ブルース/プロコフィエフ:行進曲
ショスタコーヴィチ:二重奏曲、ワルツ第2番/ドビュッシー:美しき夕暮れ
ブロドスキー弦楽四重奏団〔ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)、
イアン・ベルトン(ヴァイオリン)、ポール・キャシディ(ヴィオラ)、
ジャクリーン・トーマス(チェロ)〕、
ロバート・スミッセン(ヴィオラ)+、
フィリップ・エドワード・フィッシャー(ピアノ)#
2012年で結成40周年を迎えるイギリスを代表するアンサンブル、ブロドスキー
弦楽四重奏団が新たにシャンドスと専属契約を結びレコーディングの舞台に
復帰!ブロドスキー弦楽四重奏団が新たな船出のためのセレクトしたアンコー
ル・ピースは、全てがメンバーたちによるオリジナルのアレンジ。2000回を超
えるコンサート、50タイトル以上のレコーディングを行ってきたブロドスキー
弦楽四重奏団のアンコール・ピースたちは、結成から現在に至るアンサンブル
の歴史そのものなのである。
来る2012年2月には来日公演も予定されているブロドスキー弦楽四重奏団が、
シャンドスで新たな一歩を踏み出します!

CHSA 5101(SACD-Hybrid) ¥2580
ベリオ:オーケストラル・リアリゼイションズ ――
マーラー(ベリオ編):歌曲集《若き日の歌》より 6つの歌曲
シューベルト(ベリオ編):レンダリング
ブラームス(ベリオ編):クラリネット・ソナタOp.120-1
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、マイケル・コリンズ(クラリネット)、
エドワード・ガードナー(指揮)、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督エドワード・ガードナー
が、北欧ノルウェーのベルゲン・フィルと共に、20世紀イタリアの奇才ルチア
ーノ・ベリオ(1925-2003)の"オーケストレーション"が持つ魅力に迫る。
シューベルトが他界する1828年に着手したものの未完に終わった「交響曲第10
番ニ長調D.936A」のスケッチにベリオ自らの音楽を融合し完成させた「レンダ
リング」、"ソリスト+オーケストラ"という姿に生まれ変わらせた「マーラー」
と「ブラームス」。
"過去と現在の調和"という壮大で困難なミッションを現実のもとしたベリオの
卓越した手腕の全てを、ガードナー&ベルゲン・フィルのコンビが聴かせてく
れるに違いない。
ソリストとして招かれたクラリネットのマイケル・コリンズ、バリトンのロデ
リック・ウィリアムズにも要注目!

CHAN 10707 ¥2080
コルンゴルト:弦楽六重奏曲ニ長調Op.10/ピアノ五重奏曲ホ長調Op.15
ドーリック弦楽四重奏団、キャスリン・ストット(ピアノ)、
ジェニファー・スタム(ヴィオラ)、バーソロミュー・ラフォレット(チェロ)
英グラモフォン誌で『最も優れた若手弦楽四重奏団の1つ』という絶大な評価
を受け、イギリスのみならず全世界でその存在感を急速に高めているドーリッ
ク弦楽四重奏団。
デビュー・タイトルの「弦楽四重奏曲集」(CHAN 10611)以来となるドーリック
弦楽四重奏団のコルンゴルト第2弾は、プッチーニから大絶賛を受けた歌劇
「ヴィオランタ」と同時代に作曲された「弦楽六重奏曲Op.10」、代表作とし
て有名な歌劇「死の都」の成功の後に完成した「ピアノ五重奏曲Op.15」の
2作品。
若くして世界的なオペラ作曲家としての名声を得たコルンゴルトが同時期に作
曲した"室内楽作品"。傑作「弦楽六重奏曲」はもちろんのこと、キャスリン・
ストットという心強いパートナーを得た「ピアノ五重奏曲」が新たな代表的
名演となることだろう!

CHAN 0784 ¥2080
ブクステフーデ:7つのソナタOp.2 ――
ソナタ変ロ長調Op.2-1,BuxWV.259/ソナタニ長調Op.2-2,BuxWV.260
ソナタト短調Op.2-3,BuxWV.261/ソナタハ短調Op.2-4,BuxWV.262
ソナタイ長調Op.2-5,BuxWV.263/ソナタホ長調Op.2-6,BuxWV.264
ソナタヘ長調Op.2-7,BuxWV.265
パーセル・クヮルテット〔キャサリン・マッキントッシュ(ヴァイオリン)、
キャサリン・ヴァイス(ヴァイオリン)、
リチャード・ブースビー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ロバート・ウーリー(チェンバロ)〕
若かりし日のJ.S.バッハを魅了した北ドイツ・オルガン楽派最大の巨匠ディー
トリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)の音楽。
オルガン、宗教音楽の分野では数多くの傑作を生んだブクステフーデだが、遺
された室内楽作品は「Op.1」と「Op.2」のトリオ・ソナタを含めても数少ない。
イギリスにおけるピリオド奏法の先駆者の1人、キャサリン・マッキントッシュ
が率いるパーセル・クヮルテットの演奏で、ブクステフーデの美しきトリオ・
ソナタが14曲揃うことを喜びたい。

CHSA 5100(SACD-Hybrid) ¥2580
イェイロ:合唱作品集 ――
グラウンド(天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る)
セレニティ(おお、大いなる神秘)/愛と慈しみのあるところに神はいる
ノーザン・ライツ(わが愛するものよ、御身は美し)
魂の闇夜/天球(キリエ・エレイソン)/御身はすべてに美し
プレリュード(エクスルターテ・ユビラーテ)/フェニックス(神の子羊)
ウニコルニス・カプティヴァトゥル/夕べの祈り
フェニックス・コーラル、
チャールズ・ブルフィー(指揮)、
オラ・イェイロ(ピアノ)、ハリントン弦楽四重奏
アリソン・チェイニー(ソプラノ)、
テッド・ベレディン(テナー・サクソフォン)、エマヌエル・ロペス(チェロ)
日本の合唱界でも人気、知名度の高いノルウェーの作曲家オラ・イェイロ(ウ
ーラ・ヤイロ)の合唱作品集。
1978年生まれのイェイロは、アリゾナを拠点に活躍するアメリカ有数の合唱団、
フェニックス・コーラルのコンポーザー・イン・レジデンスに任命されるなど、
合唱界の次代の巨匠として大きな期待を受けている。




<Guild Historical>
GHCD 2384/85 2枚組 ¥2700
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944《ザ・グレイト》
〔フィラデルフィア管弦楽団(1941年9月16日)〕
エルガー:エニグマ変奏曲Op.36〔BBC交響楽団(1935年6月3日)〕
モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K.385《ハフナー》
〔ニューヨーク・フィルハーモニック(1929年4月4日-5日)〕
ロッシーニ:歌劇《泥棒かささぎ》序曲
〔ミラノ・スカラ座管弦楽団(1946年5月12日、ライヴ)
ワーグナー:葬送音楽
〔ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1934年、ザルツブルク・ライヴ)
イギリス国歌《神よ女王を護り賜え》
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
〔フィルハーモニア管弦楽団(1952年10月、ライヴ)〕
ボーナス・トラック - メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(第2&第3楽章)
〔ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)、
ニューヨーク・フィルハーモニック(1936年3月29日、ライヴ)〕
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、
フィラデルフィア管弦楽団、BBC交響楽団、
ニューヨーク・フィルハーモニック、ミラノ・スカラ座管弦楽団、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団
トスカニーニがアメリカ、イギリス、イタリア、オーストリアの6つのオーケ
ストラを振った1929年から1952年にかけてのスタジオ&ライヴ・レコーディン
グ集!
BBC交響楽団との「エルガー」とフィルハーモニアとの「イギリス国歌」&
「ブラームス」、フィラデルフィア管との「ザ・グレイト」など、手兵NBC交
響楽団以外のオーケストラを振ったトスカニーニの演奏ばかりを集めたユニー
クでレアな復刻です!
またボーナス・トラックとして収録されている、22歳のミルシテインがソリス
トを務めるメンデルスゾーン(第2&第3楽章のみ)の1936年ライヴも要注目。
リマスタリング:ピーター・レイノルズ&レイノルズ・マスタリング




<Guild>
GMCD 7360/1 2枚組 ¥4369
マレク:管弦楽作品集 ――
管弦楽のための組曲Op.25/4つの瞑想曲Op.14
ヴァイオリンとオーケストラのための《セレナード》Op.24
シンフォニアOp.28/奇想曲Op.15/シンフォニエッタ ニ長調Op.16
インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)、
ゲイリー・ブライアン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
Guildが発掘、再評価に力を注ぐ20世紀スイスのポーランド系"長寿"作曲家、
チェスワフ・マレク(1891-1985)の作品集第4弾は"管弦楽作品集"。
「シンフォニアOp.28」は1928年の国際コロンビア・グラモフォン・コンクー
ルのポーランド予選で第1位を獲得した隠れた秀作。1995年&1996年の録音。

GMCD 7374 ¥2180
音楽の中の詩情 -
シューマン:蝶々Op.2/キルヒナー:ロマンスOp.22
フーバー:ピアノのためのスケッチ《気分》Op.35
リスト:シューベルトの《美しき水車小屋の娘》S.565
アンドレア・ヴィースリ(ピアノ)
チューリッヒ音楽大学ではシチェルバコフからピアノを学んだスイスの若手女
流ピアニスト、アンドレア・ヴィースリ(1978-)のソロ・デビュー・レコーディ
ング。シューマン、リスト編曲のシューベルトに、テオドール・キルヒナー
(1823-1903)やハンス・フーバー(1852-1921)を加えるなど、スイス・ロマン派
のピアノ音楽を得意とする今後が楽しみなピアニストである。
2011年5月の録音。

GMCD 7379 ¥2180
エーヴェルス:
スクエアリング・ザ・サークル/ジオメトリック・デザインズ/カイトII
...ブルー、インディゴ、ヴァイオレット*/クァドリヴィウム
ワンダーランド
ジェミニ、ウォーレス・コレクション*
現代イギリスの作曲家ティム・エーヴェルス(1958-)の1980年の「カイト」か
ら2010年の「ワンダーランド」を収録した作品集。
エーヴェルスのクロマティシズムの作風から響くエキゾチックなサウンドは特
に室内楽の分野で注目を集めている。1997年&2011年の録音。




<Guild Light Music>
GLCD 5187 ¥1650
軽音楽の黄金時代 - ライト&イージー ――
アンダーソン:ピラミッド・ダンス/ワイル:マック・ザ・ナイフ
ポーター:アイ・ラヴ・パリ/ラビノヴィツ:ライト&イージー
ウォーターズ:オン・ア・チアフル・ノート/メリック:ウィンド・ベルズ
ローズ:4:20 AM/ヤング:ステラ・バイ・スターライト/他
ルロイ・アンダーソン&オーケストラ、
クレバノフ・ストリングス&オーケストラ、パリ・シアター・オーケストラ、
ドルフ・ファン・デル・リンデン&オーケストラ、他
ライト・ミュージックの黄金時代を良質のリマスタリングで聴く"ギルド・ラ
イト・ミュージック・シリーズ"の第87集。
オープニングは、疾走感と爽快感にあふれるルロイ・アンダーソン自身がタク
トを執った「ピラミッド・ダンス」!1947年-1960年の録音。

GLCD 5188 ¥1650
軽音楽の黄金時代 - アレンジャーの芸術Vol.1 ――
オッフェンバック(ムーニー編):カン・カン
ラフバニ兄弟(グッドウィン編):ウィンドウズ・オヴ・ザ・イースト
コンラッド&マジソン(サリンジャー編):コンチネンタル
ガーシュウィン(コーデル編):サマータイム
カーン(ウェストン編):ソング・イズ・ユー
ロジャース(コーツ編):シンフォニック・ラプソディ/他
ハル・ムーニー&オーケストラ、
バディ・ブレグマン(指揮)、
コンラッド・サリンジャー・オーケストラ、
ロン・グッドウィン&オーケストラ、
エリック・コーツ(指揮)、コート・シンフォニー・オーケストラ、他
ライトミュージックにとって無くてはならない存在、"アレンジャー"にスポッ
トライトをあてたプログラム。
モートン・グールドやロン・グッドウィン、ヘンリー・マンシーニ、パーシー
・フェイスといった往年の名匠たちが"コンダクター兼アレンジャー"として大
活躍!1930年-1960年の録音。





<Syrius>
SYR 141439 ¥2300
イル・ヌオーヴォ・マショーニ ――
ガーデ:祝祭前奏曲/ウェズリー:ラルゲット/レメンス:ソナタ《法王》
ギルマン:ソナタ第3番Op.56/ペイン:演奏会用変奏曲
カルク=エラート:即興曲/カポッチ:スケルツォ
マウロ=コットーネ:シチリア組曲/ブーク:アレグレット
エルガー:威風堂々第4番
マッシモ・ノゼッティ(オルガン)
イタリア、アレッサンドリアの聖ジョヴァンニ教会に設置されたヴィンチェン
ツォ・マショーニ2010年製のグランド・オルガンによる演奏。残響豊かに響き
渡るオルガンのサウンドは荘厳の一言に尽きる。2010年7月の録音。

SYR 141441 ¥2300
ロマンティカ ――
ラインベルガー:序曲、夕べの歌、ジグ
マーラー(クロッツ編):アダージェット
ラインベルガー:牧歌、哀歌、主題と変容/レーガー:ロマンス
ボッシ:ヴァイオリンとオルガンのためのアダージョ
カルク=エラート:サンクトゥス/ラインベルガー:カンツォン、アルマンド
ラヴァネッロ:ヴァイオリンとオルガンのためのソナタ
セザール・ヴェレフ(ヴァイオリン)、ドメニコ・セヴェリン(オルガン)
ブルガリアのヴァイオリニスト、セザール・ヴェレフと、フランス、モーのサ
ン=エティエンヌ大聖堂でオルガニストを務めるドメニコ・セヴェリンのデュ
オ・アルバム。2010年9月の録音。





<LA BOTTEGA DISCANTICA>
DISCANTICA 18236(180g重量盤LP) ¥4050
モーツァルト:レクイエム ニ短調K.626(ジュスマイヤー版)
アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618
マリネッラ・ペンニッキ(ソプラノ)、
グロリア・バンディテッリ(メゾ・ソプラノ)、
ミルコ・グァダニーニ(テノール)、セルジオ・フォレスティ(バス)、
ファビオ・チオフィーニ(指揮)、
アッカデミア・ヘルマンス、
コーロ・カンティクム・ノウム・ディ・ソロメオ
バロック・ヴァイオリンの神様エンリコ・ガッティが2006年からコンサートマ
スターとして参加しているイタリアのピリオド・オーケストラ、アッカデミア
・ヘルマンス入魂のモツレク!
ガッティを迎え、近年進境著しいアッカデミア・ヘルマンスのモーツァルトの
「レクイエム」が、イタリア、ペルージャ近郊の小さな村ソロメオの聖バルト
ロメオ教会を神聖な響きで包み込む ――。
※ 180g重量盤LP
※ 録音:2010年7月6日-8日、聖バルトロメオ教会(ソロメオ/イタリア)

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11-12 No.19

2011年12月25日 18時34分38秒 | Weblog
<SONARE>
SONARE 1011 ¥2100
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ第1番
チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ、ワルツ=スケルツォ
ドヴォルザーク:ユモレスク、4つのロマンティックな小品
ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ第2番
マスネ:タイスの瞑想曲
景山誠治(Vn)三木香代(Pf)(1996年8月18&19日、田園ホール・エローラ)
なんと表情豊かなことか!なんと甘美に、時に切なくやるせなく、メロディー
の歌われていることか!景山さんの大きな魅力のひとつは、メロディストであ
る点でしょう。その特質は現在の円熟へと脈々と受け継がれています。
1996年発売サウンドマトリクス盤の再発売




<ACCENTUS Music>
ACC 10239BD(Blu-ray) ¥4250
ACC 20239DVD(DVD-Video) ¥2900
フランツ・リスト:
・ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 S.125
・ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124
・6つのコンソレーション-第3番S.173
・4つの忘れられたワルツ-第1番S.215
ワーグナー:
・序曲「ファウスト」
・ジークフリート牧歌
ダニエル・バレンボイム(P)
シュターツカペレ・ベルリン
ピエール・ブーレーズ(指揮)
録音:2011年6月9 & 10日エッセン、フィルハーモニー、
アルフリート・クルップ・ザール
(ルール・ピアノ・フェスティヴァルにおけるライヴ)
バレンボイムがピアノ独奏を務め、ブーレーズがシュターツカペレ・ベルリン
を指揮して、リストのピアノ協奏曲集ほかを収めた映像作品は、作曲家生誕
200周年を記念して、2011年6月におこなわれたコンサートの模様をライヴ収録
したものです。
このコンサートは「ルール・ピアノ・フェスティヴァル2011」のおおきな呼び
ものとして、これまでリストのピアノ協奏曲の正規録音をおこなっていなかっ
たバレンボイムが両曲を一度に取り上げるということでも注目を集めました。




<TAHRA>
FURT 2010(SACD-Hybrid) ¥2380
(1)ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
(2)交響曲第1番ハ短調Op.68
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
北ドイツ放送響
【録音:1951年10月27日/ハンブルク・ムジークハレ(ライヴ)】
フルトヴェングラーがただ一度北ドイツ放送響を客演した際の貴重な記録。名
演のほまれ高きブラームス「交響曲第1番」1951年10月27日ハンブルク・ライ
ヴがSACDハイブリッド盤として蘇りました。北ドイツ放送所蔵のオリジナル・
テープからのC.エッディによるリマスタリングで、192kHz 24bitであることも
注目です。この音源は、これまでTahraはもとより独EMIや米M&Aほか数社から
CDが発売されましたが、第4楽章冒頭にワウがあったり、最終和音の途中で録
音がレベルダウンするなどの問題がありました。Tahra旧盤でそれらは大幅に
改善されていますが、ここではさらに前進してほとんど気にならないレベルと
なり、ヒスノイズも低下。さらにSACD・192kHz 24bitならではの情報量の多さ
で響きのニュアンスが増し、より凄まじいエネルギーを放出させます。各楽器
の特徴もより鮮明になり、フルトヴェングラーの息遣いが間近に感じられます。
カップリングは同日の「ハイドンの主題による変奏曲」。こちらも目の覚め
るような音質改善で変奏ごとのニュアンスの変化の凄さに鳥肌が立ちます。




<Alba>
ABCD 335(SACD-Hybrid) ¥1980
ショパン:
(1)ロンド・クラコヴィアクOp.14
(2)アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22
(3)ポーランド幻想曲Op.13
(4)『ドン・ジョヴァンニ』の「お手をどうぞ」による変奏曲Op.2
ヤンネ・メルタネン(Pf)
ヤニ・テラランタ(指)
トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
『ピアノ曲集』(ABCD138)、『夜想曲』(ABCD160, ABCD190)、ピアノ協奏曲
(ABCD247)と続くヤンネ・メルタネン(1967-)のショパンはいずれもロングセラ
ーをつづけています。新たな洞察と内省から見出されたショパンは、清潔で、
気取りも衒いもなく、禁欲的。その透明な響きのピアノからは、優しさと温も
りが伝わってきます。シベリウス・アカデミーでタヴァッシェルナとバシキロ
フに学び、1992年、ドイツのダルムシュタットで行われた国際ショパン・コン
クールで優勝して、一躍注目を集めました。イタリアのアカデミア・ピアニス
ティカでラザーリ・ベルマンに師事、1994年10月にはロンドンのウィグモア
ホールでショパンを弾いてデビューしています。トゥルク・フィルを指揮する
ヤニ・テラランタ(1976-)は、ヨルマ・パヌラから個人的に指導を受けた後、
シベリウス・アカデミーでアツソ・アルミラ、エリ・クラス、レイフ・セーゲ
ルスタムに師事。2000年には、新青年室内管弦楽団(UNKO)を創設しています。

ABCD 336(SACD-Hybrid) ¥1980
アーレ・メリカント:
(1)交響曲第1番ロ短調Op.5(1914-16)
(2)交響曲第3番(1952-53)
ペトリ・サカリ(指)
トゥルク・フィル
アーレ・メリカント(1893-1958)は、パングー、ライティオとともに1920年代
フィンランドのモダニズムを代表する作曲家のひとり。モダニズムへの無理解
に苦しめられ挫折を味わった時期もありながら、彼は作曲をつづけ、民俗舞曲
のリズムなどフィンランドの国民的要素とモダニズムを結びつける、独自の道
を見出していきました。メリカントの交響曲第1番は、ライプツィヒに留学し
レーガーに学んでいた1914年に初演され、父で作曲家のオスカルに捧げられま
した。交響曲第3番は1952年から1953年にかけて作曲。ネオクラシカルなトー
ンをもつ舞曲風の〈スケルツォ。ヴィヴァーチェ〉、ロマンティックな心の動
きが支配する〈アンダンテ〉、民俗舞曲のリズムの用法がモダニズム期のメリ
カントを思わせる〈アレグロ〉。ネオクラシカルなスタイルと後期ロマンシズ
ムの要素の融合させることに成功した、メリカント最後の大作。世界初録音。





<WERGO>
WER 6740 4枚組 ¥4350
ジョン・ケージ(1912-1992):南のエチュード(全曲)
ザビーネ・リープナー(ピアノ)
録音:2011年、ドイチュラントフンク・カンマームジークザール
音そのものに関心を持ち、音の持つ様々な魅力を作品に引き出そうとしたケー
ジ。彼の芸術には、作曲上の実験だけでなく、社会問題や自然現象、宗教、神
秘主義そしてユートピア思想など、実に様々な世界観が表現されています。環
境音を素材として自由に扱い、音楽の概念を拡大して視覚的要素を導入したケ
ージの魅力をお楽しみください。
1974年に発表された「南のエチュード」は、伝統的な楽器と記譜法に対するケ
ージの興味を示す、一連のヴィルトゥオーゾ作品の初期作品。32の練習曲から
成るこの複雑なピアノ作品は、ケージが南半球の夜空を彩る星座の表から、易
によって星(星座)を選び出し、その星座(星)を音高に置き換えたもの。ピアノ
の鍵盤を左右の手でフルに使うように記譜された楽譜とそこから生まれる音は
まさに天体・宇宙をも思わせるスケールです。
ザビーネ・リープナーは、新進気鋭のドイツ出身のピアニスト。「新しい音
楽」を主なレパートリーとし、その積極的な解釈に従事しています。数多くの
テレビ、ラジオ、国際音楽祭にソリストとして、またはアンサンブル・メンバ
ーとして出演し、高い評価を得ています。オルガ・ノイヴィルス、イェルク・
ヴィトマン、フランコ・ドナッティ、クリスチャン・ヴォルフなど、著名な
現代音楽作曲家や現代アーティストとのコラボレーションを手掛け、作品の
初演も数多く果たしてきました。ケージの音楽が持つ偶然性、視覚的要素を
巧みな解釈で実現させています。

WER 6737 ¥2180
リュク・フェラーリ(1929-2005):Souvenir, souvenir
1-7. Suite h?t?roclite(統一性のない組曲)
8. アンチソナタ
9-11. ソナチネ・エリブ
12. Visage I(「顔」I)
13-48. ピアノと磁気テープのための小品コレクションまたは36の一連
49-50. 1980-1982の親密な日記からの断片
エルマー・シュランメル(ピアノ)
録音:2010年6月
フェラーリは、「日常のなかにすでに存在する音を録音して、加工・編集する
ことであるひとつの音楽作品を作ろう」とするフランスで生まれたミュジック
・コンクレートの作曲家として有名であり、「逸話的音楽」と名付けたコンセ
プトを展開していきました。1967年に発表した『プレスク・リアン第一番』は
彼の代表作であり、多くの作曲家・演奏家に影響を与えました。1982年、電子
音響による作曲とラジオ・アートのための協会ラ・ミューズ・アン・セルキュ
イを設立。交響作品やラジオ劇などでイタリア賞、カール・ズッカ賞、クーセ
ヴィツキー賞などを受賞しました。90年代頃からジム・オルークなど、特に音
響系からの再評価が高まり、ジョン・ゾーンやデイヴィッド・グラブスのレー
ベルからもCDがリリースされています。自由で無調な音楽の中に、何故か馴染
みやすい日常的なものがあり、詩的にさえ感じられます。




<EGEA>
BLS 021 ¥2180
「エナジー・ポジティヴ」
ル・オーモ・センザ・エタ、アルマドゥク、バーディ、シーソング、
ホライゾンほか
マウリツィオ・カマルディ(ソプラノ・サックス、ヴォーカル他多数)、
パウル・クレー四重奏団
ラチェーレ・コロンボ(パーカッション)、ルカ・ボルトルッツィ(バッテリア)
イタリアのサックス奏者マウリツィオ・カマルディ。ソプラノ・サックスを中
心に、独自の世界を築いて聴かせます。今回のアルバムも手応え十分。タイト
ルが『エナジー・ポジティヴ』なだけあり、気分が落ち込んだ時はこのラテン
のノリで元気百倍間違いなしです!朝一番に目ざましにかければ、爽快かつ仕
事のはかどる日となるでしょう。カマルディ率いるアンサンブルの弾けるリズ
ム、民俗楽器を使った歌心、圧巻のテクニックをご堪能ください。
マウリツィオ・カマルディはサックスだけではなく、そのマルチな才能によっ
てヴォーカルから、デュデュク(アルメニア・トルコ地方由来の、世界一哀愁
漂う音色を持つ楽器と呼ばれる)など、民俗楽器もこなしてしまう超人的ミュ
ージシャンです。来日が実現したら是非コンサートを聞きに行きたい。そう思
わせる一枚です!



<Nascor>
NS 08 ¥1980
1-3. ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第5番『皇帝』 Op. 73
4-21. シューマン(1810-1856):ダヴィッド同盟舞曲集 Op. 6
イ・ヒョジュ(ピアノ)、
ダグラス・ボイド(指揮)、
ヴィンタートゥール・ムジーク コレギウム管弦楽団
録音:2011年
第65回ジュネーヴ国際音楽コンクールにて第2位及び聴衆賞を受賞したイ・ヒョ
ジュ(ちなみにこの年の一位は日本人、萩原麻未でした)が、名曲中の名曲、ベ
ートーヴェンの『皇帝』とシューマンのダヴィッド同盟舞曲集を収録。粒の揃
った美音と、生き生きとした情感でナチュラルに歌いあげています。
イ・ヒョジュは1985年、韓国に生まれました。パリ国立高等音楽・舞踊学校に
てイタマール・ゴラン、ジャック・ルヴィエ、テオドール・パラスキヴェスコ
に師事。さらにパリ・エコール・ノルマル音楽院を非常に優秀な成績で卒業し
ました。1998年の13歳の時に、シンシナティ・コンクールで優勝して以来、数
多くの権威あるコンクールで優勝を重ね、世界有数のオーケストラと共演して
いる実力派です。





<PRAGA>
★2012年5月ラ・フォル・ジュルネ音楽祭関連商品★
PRD 350055 ¥1880
1. ボロディン(1833-1887):弦楽四重奏曲 第2番-第3楽章「夜想曲」
2. チャイコフスキー(1840-1893):交響曲 第4番-第2楽章スケルツォ
3. プロコフィエフ(1891-1953):
交響曲 第1番「古典的交響曲」よりガヴォット(ピアノ・デュエット)
4. チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第3番-第2楽章アレグロ・ヴィーヴォ
5. ラフマニノフ(1873-1943):組曲 第2番-第2曲ワルツ
6. プロコフィエフ:弦楽四重奏曲 第2番-第2楽章アダージョ
7. グラズノフ(1865-1936):ホルンと弦楽四重奏のための「牧歌」
8. プロコフィエフ:
ユーモラスなスケルツォ op.12(4本のファゴットのための)
9. ショスタコーヴィチ(1906-1975):
チェロ・ソナタ Op.40 -第2楽章アレグロ
10.ワインベルク(1919-1996):
弦楽三重奏曲 Op.48-第3楽章モデラート・アッサイ
11. ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第8番 Op.110-第1楽章ラルゴ
12. リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
ピアノ三重奏曲-第1楽章アレグロ(冒頭)
13. シュニトケ(1934-1998):ピアノ・ソナタ 第1番-第2楽章アレグレット
14. ストラヴィンスキー(1882-1971):
チェロとピアノのためのイタリア組曲-第4曲 タランテラ ヴィヴァーチェ
15. ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第10番-第1楽章 アンダンテ
16. ボロディン:スペイン風セレナード(弦楽四重奏のための)
17. プロコフィエフ:
五重奏曲 ト短調 Op.39-第4楽章アンダンテ・エネルジーコ
18. シュニトケ:レクイエム-第13曲クレド
プラジャーク四重奏団、ムラヴィンスキー、キンスキー・トリオ 他多数
プラハ・レーベルが誇る充実したロシアものの録音の中から選りすぐりの名曲
集をお届けします。時代精神を反映させて刻々と変化するロシア音楽の歴史を
楽しめます。グラズノフの長閑でロマンチックなメロディー、プロコフィエフ
の奔放さなど、聞き飽きることのない、ロシア音楽ならではの多様な側面が聴
かれます。ワインベルクはショスタコーヴィチと非常に親交の深かった作曲家
ですが、ショスタコーヴィチの影響を思わせながらも何か独特の面白みを持っ
た音楽を書いています。さらに、最後のトラックのシュニトケのレクイエムは、
非常に現代的な、しかし映画音楽を思わせる叙情と迫力で圧倒されます。




<Berlin Classics>
BC 0300121 3枚組 ¥7280
リスト:巡礼の年全曲
ラーニャ・シルマー(pf)
シルマーの構成によるヴォーカルアンサンブル・アマルコルドによるジェズア
ルドとマレンツィオのマドリガルを収録。

BC 0300270 ¥2380
Bach & Sons
バッハと息子たち - ピアノによる協奏曲集
J.S.バッハ:協奏曲BWV.1052、BWV.1053/C.P.E.バッハ:協奏曲H.417
J.C.バッハ:協奏曲Op.7/5 
セバスティアン・クナウアー(pf)
ロジャー・ノリントン指揮、チューリッヒ室内管弦楽団

BC 0300062 ¥2380
Kreuzchor Vespern Trauerzeit
宗教曲集
Hans Leo Hassler: Deus noster refugium
Johann Walter: Allein auf Gottes Wort
Schutz: Aus der Tiefe ruf ich, Herr, zu dir
Spohr: Aus der Tiefen ruf' ich, Gott, zu dir
Heinrich Kaminski Aus der Tiefe ruf ich, Herr, zu dir
Johann Hermann Schein: Lehre uns bedenken
Hans Huyssen: Wir sind Verlassene in der Zeit
Johann Hermann Schein: Ich bin die Wurzel des Geschlechtes David
Leonhard Lechner: O Tod, du bist ein bittre Gallen
Mendelssohn: Mitten wir im Leben sind
Johann Bach: Unser Leben ist ein Schatten
Schutz: Selig sind die Toten,
Johann Rosenmuller: Welt ade, ich bin dein mude
Schutz: Herr, wenn ich nur dich habe
ドレスデン聖十字架合唱団

BC 0300275 ¥2380
バロック・オリエンタル
ヴァラー・バルナ=サバドゥス(C-T)ペーラ・アンサンブル
Monteverdi:Si dolce e’l tormento
Anonym:Ciaccona paradiso、Improvisation zu “Mio ben”
Rossi:Mio ben decoil tormento piu
Monteverdi:Vi ricorda, o bosch’ombrosi、Lascia i monti
Hafiz Post:Intro zu “Biz alude-i sagar-i badeyiz”
Monteverdi:Vanne Orfeo、Solo(Def)
Caccini:Dalla porta d’oriente、Improvisation(Sinekemani)
Cazzati:Ballo delle ombre/Monteverdi:La mia turca
Bartolotti:Passacaglia、Improvisation(Kanun)/Passacaglia
Ufki:Turki Beray/Anonym:Rast Semai/Caccini:Amarilli, mia bella
Anonym:Propinan de melyor/Pisrev-i Sukufezar Naziresi
Valente:Gallardanapolitana/Celebi:“Bayati” Pesrev
Castaldi:Ritornello primo
イタリアのバロック音楽を東洋の楽器による演奏で聴くという一瞬不可能とも
思える企画盤。しかし楽器と歌声は魅惑的な音となって自然で印象的な演奏と
なっています。

BC 0300276 ¥2380
クリスマス・アルバム
シャルパンティエ:器楽のためのノエル
シュターミッツ:シンフォニア・パストラーレOp.4-2
コレッリ:合奏協奏曲Op.6-8/ヴェイヴァノフスキー:ソナタ・ナタリス
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲RV.270、2つのヴァイオリンとリュートと通奏低音のため
の協奏曲RV.93
J.S.バッハ:クリスマスオラトリオよりシンフォニア
トレッリ:合奏協奏曲Op.8-6
コンチェルト・ケルン
※クリスマス関連商品ですが年内の入荷が不可能となっております。申し訳あ
りません。

BC 0300308 ¥1480
ブラスのための作品集
ガブリエリ:カンツォーナXV、ソナタXIX、4声のカンツォン、ソナタXVIII、
ソナタXX/シュッツ:天は神の栄光を語りSWV.386、
神の欲したもうこと常に起こらんSWV.392、
山の上で大きな悲しみの声が聞こえたSWV.396
J.S.バッハ:イギリス組曲第3番/アルビノーニ:協奏曲
シャイト:カンツォーナ/ヘンデル:王宮の花火の音楽
ルートヴィヒ・ギュトラー・ブラス・アンサンブル

BC 0300302 ¥2380
シューベルト:ピアノ曲集
ハンガリー風のメロディD.817、行進曲D.606、スケルツォD.593-1、
ピアノソナタ第16番D.845、アンダンテD.29、幻想曲「さすらい人」D.760、
アレグレットD.915
マティアス・キルシュネライト(pf)

BC 0300307 ¥1480
80th Anniversary Edition
ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」
騎士バレエのための音楽WoO.1
ギュンター・ヘルビッヒ指揮
シュターツカペレ・ベルリン




<Tower Records Original VINTAGE COLLECTION Special Edition>
PROC 1137 3枚組 ¥2500
チャイコフスキー:後期交響曲集
クラウディオ・アバド指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団
幻想序曲「ロメオとジュリエット」 
ボストン交響楽団

PROC 1140 2枚組 ¥1500
マーラー:交響曲第9番
ベルナルト・ハイティンク指揮、ECユース・オーケストラ
プーランク:オルガン協奏曲 トーマス・トロッター(Org)

PROC 1142 2枚組 ¥1500
室内楽曲集
ラサール弦楽四重奏団
シェーンベルク:浄夜、弦楽三重奏曲Op.45、ナポレオンへの頌歌Op.41
ヴェーベルン:
弦楽三重奏曲Op.20、弦楽三重奏のための楽章遺作、ピアノ五重奏曲、
弦楽四重奏のためのロンド
ドナルド・マキネス(Vla)ジョナサン・ペギス(Vc)
ステファン・リトウィン(pf)ケネス・グリフィス(ナレーター)

PROC 1144 ¥1000
パガニーニアーナ
ジェミニアーニ:ソナタ イ長調/シューベルト:華麗なるロンドD.895
ミルシテイン:パガニーニアーナ変奏曲/ リスト:コンソレーション第3番
ストラヴィンスキー:ロシアの歌/コダーイ:巷に雨の降るごとく
ムソルグスキー:ホパーク
ナタン・ミルシテイン(Vln)
ジョルジュ・ブルーデルマッハー(pf)

PROC 1145 ¥1000
J.S.バッハ:トリオソナタ集
フルート ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ BWV.1038、
2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタBWV.1037、
2本のフルートと通奏低音のためのソナタBWV.1039、
ヴァイオリン オブリガート・チェンバロと通奏低音のためのソナタBWV.1036
ムジカ・アンティクヮ・ケルン




<WARNER BOX>
2564675239 10枚組 ¥4850
太陽王の宮廷-フランス・バロックの栄光
シャルパンティエ:
テ・デウム、マニフィカト、クリスマスのための深夜のミサ、
死者のためのミサ、聖ペテロの否認
リュリ:テ・デウム、イシス(抜粋)、アルミード(抜粋)
クープラン:テネブレの読誦、教区のためのミサ(抜粋)
修道院のためのミサ、パルナッソス山、またはコレッリ賛 他
ジャン・フランソワ・パイヤール指揮
パイヤール室内管弦楽団
ミシェル・コルボ指揮
マリー・クレール・アラン(Org)
モーリス・アンドレ(Trp) 他

2564676018 14枚組 ¥6750
(14)バッハ:オルガン作品全集5,000
マリー・クレール・アラン(Org)
1985年-1993年





<BMC>
BMCCD 166(CD+ボーナスDVDオーディオ) ¥1980
リゲティ:
(1)レクイエム(1963-64/97)
(2)アパリション(1958-59)
(3)サン・フランシスコ・ポリフォニー(1973-74)
ペーター・エトヴェシュ(指揮)
WDRケルン放送交響楽団
(1)バーバラ・アンガン(S)
(1)スーザン・パリー(S)
(1)SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
録音:2008年11月-12月ケルン
(ボーナスDVDはCDと同内容のDTS/ドルビー5.1サラウンド仕様)
現代音楽の演奏においては右に出るもののいない、指揮者で作曲家のペーター
・エトヴェシュによる、リゲティの名作「レクイエム」の新録音です。
レコード芸術誌11月号海外盤レヴューのコーナーで長期誠司氏が絶賛しており
ます。




<独UNIVERSAL>
DECCA 4805967 ¥680
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ショーソン:詩曲
諏訪内晶子(Vn)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団 他

DECCA 4805969 ¥680
ブラームス:交響曲第3番、第4番
リッカルド・シャイー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

DECCA 4805971 ¥680
モーツァルト:クラリネット協奏曲、オーボエ協奏曲、
ファゴット協奏曲
カール・ライスター(Cl)
ハインツ・ホリガー(Ob)
クラウス・トゥーネマン(Fg)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団 

DG 4805972 ¥680
ショパン:
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
夜想曲集
リスト:愛の夢、スペイン狂詩曲 他
ユンディ・リ(P)

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11-12 No.18-1

2011年12月25日 18時33分51秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.572456
セルバンテス:キューバ舞曲集
1.3つの衝撃/2.高級な夜の女/3.葬儀/4.魔女/5.キューバへの別れ
6.帰郷/7.クリクリ/8.失われた夢/9.笑い/10.オマージュ/11.回転木馬
12.アルメンダレス/13.即興的に/14.もう踊らないで/15.意思
16.メッセージ/17.キスマーク/18.思い出/19.孤独/20.友情/21.招待
22.中断/23.嫉妬深い女/24.アーメン/25.おいっ!/26.はい、これからも
27.それは必要/28.もう泣かないで/29.冷たいシャワー/30.さわらないで
31.ジグザグ/32.偉大なる女性/33.親密な/34.あなたから遠く離れて
35.彼は去り、もう戻らない/36.魂の融合/37.私はあなたを愛し抜く
38.えっ?なぜ?
アルバロ・センドージャ(ピアノ)
ラテン・アメリカのピアノ音楽における重要人物であるセルバンテス(1847-
1905)の作品集です。彼の母国キューバの文化と国家のアイデンティティを反
映させた作風は、当時の聴衆に大うけであり、コンサートホールだけでなく、
舞踊音楽としても重要な役割を担っています。この「キューバ舞曲集」は、作
曲年代などはっきりしたことは分かっていませんが、まさにエッセイ風の趣き
を持ち、楽譜にはちょっとした思い付きなども書き込まれているという、興味
深い作品集です。何より、どの曲も楽しさ満点。どの曲も1-2分と短く、どこ
かスコット・ジョプリンを思わせる軽快なリズムの曲があったり、ショパンを
思わせるしっとりとしたマズルカ風の曲があったりと、変化に満ちた38曲です。
一度聴いたら必ずはまります。

8.572596
ピアソラ:タンゴ・ディスティーノ
1.ミケランジェロ'70/2.タンゴの歴史 第2番「カフェ1930」
3.タンゴの歴史 第3番「ナイトクラブ1960」/4.ソレダッド(孤独)
5.グラン・タンゴ/6.オブリビオン(忘却)/7.エスクアロ(鮫)
8-10.天使の組曲より(天使の死/天使のミロンガ/天使の復活)
※1-7…トロンボーンを含む編曲:A.リアルマコプーロス、
8-10…G.セナネス編曲
エクトル・デル・クルト(バンドネオン)…1.4.7
オクタヴィオ・ブルネッティ(ピアノ)…1.4.7
ペドロ・ジラウド(コントラバス)…1.4.7/サイモン・パウイス(ギター)…2
イアン・ローゼンバウム(マリンバ)…3/ロバート・トンプソン(ピアノ)…5.6
サミュエル・アダムズ(コントラバス)…6.8-10
エドソン・シャイト(第1ヴァイオリン)…8-10
ジユン・ハン(第2ヴァイオリン)…6.8-10
ラウル・ガルシア(ヴィオラ)…8-10/アーノルド・チョイ(チェロ)…8-10
アキレス・リアルマコプーロス(トロンボーン)
ピアソラ(1921-1992)のタンゴは、すでに普遍的な地位を築いており、今では
まるでJ.S.バッハの作品のように、様々が楽器で演奏されることが普通となっ
ています。彼の作品はどんな楽器とも親和性があり、まるで最初から予定され
ていたかのようにそこに馴染むのです。今作はソロ・トロンボーンによるピア
ソラの最初の録音となります。有名なオブリビオンや、耳にする機会の多い
「タンゴの歴史」も、全く新しい装いで立ち現れます。もちろん、ここでソロ
を担うリアルマコプーロスの超絶技巧には目を見張るものがあります。名チェ
リスト、ロストロポーヴィチのために書かれた「グラン・タンゴ」でも、涙が
出そうなほどに見事な演奏を聴かせます。

8.572681
エベンシオ・カステリャーノス:パカイリグアの聖なる十字架
1.パカイリグアの聖なる十字架(1954)/2.セブンスターの川
3-7.アビレーニャ組曲(アビレーニャ/子どもたちのロンド/ノットゥルノ/
夜明けのクリスマス/クリスマス)
ベネズエラ交響楽団/ヤン・ヴァグネル(指揮)
冒頭から高らかに響き渡るファンファーレ!これを聴いて「おおっ」と思わな
い人はいないのでは。20世紀前半に活躍したベネズエラの作曲家、カステリャ
ーノス(1915-1984)の刺激的なこの作品「パカイリグアの聖なる十字架」は、
人気のダンスのリズムやメロディーだけでなく、ベネズエラの中世のキャロル
を引用するなど、まさに国家主義的なスタイルの音楽です。豊富なメロディ、
厚みのあるハーモニー、そして見事な管弦楽法に彩られた曲は、ある意味、マ
ーラーの第7番の終楽章の喧騒にも似た混沌たるエネルギーを感じさせてくれ
ることでしょう。オリノコ川についての詩に触発されたという「セブンスター
の川」、ベネズエラの流行歌や、マラカスなどを配した極めて楽しい「アビレ
ーニャ組曲」も心地良い気分を誘います。とにかく気分良くなりたい人にうっ
てつけの1枚です。

8.572707
コルデロ:カリビアン・コンチェルト 他
1-3.ギターと弦楽合奏のための「祝典協奏曲」(2003)
4-7.協奏組曲「インスラ」(2009)
8-10.ヴァイオリンと弦楽合奏のための「コンチェルティーノ・トロピカル」
ペペ・ロメロ(ギター)…1-3/ギレルモ・フィグエロア(ヴァイオリン)…4-10
イ・ソリスティ・ザグレブ
プエルトリコの作曲家兼ギタリスト、エルネスト・コルデオ(1946-)の作品集
です。彼は名ギタリスト、ペペ・ロメロを「神のインスピレーションを持つも
の」として讃え「祝典協奏曲」を捧げました。これは作曲家の心でもあるカリ
ブ海の島に伝わるリズムに源を発した情熱的でリズミカルな音楽です。叩き付
けるようなリズム、熱い風を感じさせる郷愁的なメロディ。とにかく盛り上が
ること間違いなしの音楽です。「インスラ」は「島」の意味を持ち、指揮者で
あり、また優れたヴァイオリニストでもあるフィグエロアに捧げられています。
こちらもカリブ海の風景を思い起させるような音楽で、忍び寄るかのようなタ
ンゴ風のメロディもたまりません。

8.572815
ブラガ・サントス:バレエ組曲「アルファーマ」 他
1.交響的序曲 第3番 Op.20(1954)
2.ヴィアンア・ダ・モッタへのエレジー Op.14(1948)
3-11.バレエ組曲「アルファーマ」(1956)(編曲:A.カッスート)
…世界初録音(序曲/船乗りたちの踊り/パ・ドゥ・トロワ/魚売り女たちの踊り
/魚売り女と港湾労働者の踊り/少女と隣人の踊り/広場一杯の少年少女たち
の踊り/炎の回りの少女たちの踊り/終わりの踊り)
12.管弦楽のための変奏曲 Op.49(1976)…世界初録音
13-15.3つの交響的スケッチ Op.34(1962)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
アルヴァロ・カッスート(指揮)
リスボン生まれのジョリ・ブラガ・サントス(1924-1988)は、フレイタス・ブ
ランコの弟子であり、高い音楽的創造性をもち、ポルトガルの民族音楽の特徴
を反映させて見事な音楽を残しました。彼は6曲の交響曲を書いていて、その
全てがカッスートによってMARCO POLOに録音され好評を博していますが、こち
らは久々の新録音となります。彼の音楽的言語はとても豊かで、緻密なアーキ
テクチュアを描くもので、どれもが魅惑的な音世界を持っています。バレエ音
楽「アルファーマ」は世界初録音。作曲家と親しかったカッスートが、図書館
に保存されたスコアの紛失部分と、作曲家が持っていたというメモを併せ再現
したもので、もともとは長かった楽曲を、上演しやすいように短く整えたと言
います。生き生きとした躍動感にあふれた見事な音楽です。

8.559703
ハンソン:
1-4.交響曲 第4番「レクイエム」Op.34(1943)
5.交響曲 第5番「神聖な交響曲」Op.43(1954)
6.セルゲイ・クーセヴィツキーの思い出によるエレジー(1956)
7-15.ディエス・ナタリス(1967)
※DELOS原盤
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
アメリカ音楽界に確固たる地位を築き、作品も評価され、順風満帆の人生を歩
んでいたハンソン(1896-1981)ですが、1943年の父の死にはかなりのショック
を受けたようです。その苦悩を乗り越えて書き上げられたのが、この交響曲
第4番「レクイエム」。もともと抒情的な彼の作風ですが、ここでは一層ロマ
ン主義に回帰し、深い精神性に満ちた曲を描きだしました。第2楽章以外はレ
クイエムの典礼文を用いた感動的なもので、交響曲というよりもカンタータと
しての色合いが強くなっています。彼はこの作品でピューリッツァー賞も獲得
しています。第5番は単一楽章の交響曲で、タイトル通り神聖な雰囲気を醸し
出しています。彼が世に出るきっかけとなったクーセヴィツキーのために書か
れたエレジーも、深い悲しみを湛えた一遍の叙事詩です。

8.559704
ハンソン:
1-6.交響曲 第6番(1968)/7-8.キリストの光(1974)
9-11.交響曲 第7番「海の交響曲」(1977)
※DELOS原盤
シアトル交響楽団…1-6.9-11/シアトル合唱団…7-11
ジェラード・シュワルツ(指揮)
「アメリカのロマンティスト」ハワード・ハンソン(1896-1981)の最後の2つの
交響曲は、彼の作曲のキャリアにふさわしい結論を提示するかのようです。
第6番はニューヨーク・フィルの創立185周年のシーズンを記念して委嘱された
作品で、レナード・バーンスタインに捧げられています。印象的な3つの音に
よるモティーフが全曲を支配するロマンティックな作品で、第2楽章の冒頭の
スネアドラムは新しい時代の到来を予感させる胸躍る音楽です。ナザレ大学か
らの委嘱作である「キリストの光」は、ハイドンとヘンデルの主題による変奏
曲を書いて欲しいと依頼されたものですが、ハンソンは聖書から「光」につい
てのテキストを選ぶという独自の作品で応えました。第7番は実質カンタータ
とも言える美しく印象的な曲。81歳の作品ですが、創作意欲は全く衰えること
なく、美しいメロディが次から次へと溢れ出す壮大さが魅力です。時代遅れと
評される事も多かった作曲家ですが、自らの作風を貫いた姿勢は天晴という
ほかありません。

8.559676
スティル:
1-4.森の調べ(1947)(歌う川/秋の夜/月の夕暮/ヨタカの靴)
4-8.交響曲 第2番 ト短調「新種族の歌」(1937)
9-12.交響曲 第3番 「日曜日の交響曲」(1958)
1-4…世界初録音
フォート・スミス交響楽団
ジョン・ジーター(指揮)
ラテン系アメリカ人の作曲家、ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978)
は、典型的なアメリカン・サクセス・ストーリーを実現した人でした。彼は3歳
の時に町の楽団指揮者を務めていた父を亡くしますが、教師だった母の勧めで
ヴァイオリンを学ぶことで最初の音楽体験を果たしました。その後医学の研究
にいそしみますが、やはり音楽への情熱捨てがたく、戦争をはさみながらも、
アレンジャーとして働き、またブロードウェイではオーボエ奏者として、数多
くの経験を積むことになります。ニューヨークからロサンゼルスに移り、古典
的な作品を中心に数多くの曲を発表しました。当初5楽章として計画されるも、
出版時に最終楽章を削除したという「森の調べ」は、少しだけドヴォルザーク
色を感じさせる牧歌的でのどかなもの。自らのルーツを辿るかのように、ジャ
ズなどの要素を埋め込んだ交響曲第2番、彼の生前は演奏されることのなかっ
た交響曲第3番、どれも独特の情緒を湛えた名作です。

8.572243
ルーセル:
《バレエ音楽「蜘蛛の饗宴」Op.17(1912)》
〈第1部〉1.前奏曲-庭/2.アリの入場/3.かぶと虫の入場-蝶の踊り
4.蜘蛛の喜び-蜘蛛の踊り/5.みみずが通る/6.2匹の戦闘的なカマキリ
7.アリのロンド/
〈第2部〉
8.カゲロウの羽化/9.カゲロウの踊り/10.カゲロウが止まる
11.カゲロウの死/12.カゲロウの弔い
《オペラ・バレエ「パドマーヴァティ」(1914-1918)》
13-15.第1幕より第1組曲/16-17.第2幕より第2組曲
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ステファン・ドヌーヴ(指揮)
印象主義から新古典主義へと進んだルーセル(1869-1937)の初期の名作「蜘蛛
の饗宴」です。この作品はもっぱら作曲家自身が編纂した「交響的断章」が知
られ、この全曲が演奏される機会はあまりありません。曲は印象主義そのもの
であり濃密な管弦楽法が特徴的です。1912年に芸術劇場の委嘱によって書かれ
たバレエ作品で、ファーブルの「昆虫記」からインスピレーションを受けてい
て、庭に巣を作った蜘蛛と、蜘蛛のエサとなる昆虫たち、その蜘蛛を狙うカマ
キリ。そして神秘的なカゲロウの羽化からその死までを精緻な書法で描いた、
音による博物誌です。ルイ・ラロイの台本によるオペラ「パドマーヴァティ」
は野性味あふれる異国的な音楽。本編には歌が挿入されますが、こちらは管弦
楽組曲のみです。なかなか上演される機会のない幻のバレエです。ドヌーヴの
演奏は闊達で色彩豊か。この曲を初めて聞く人にも安心してオススメできる逸
品です。

8.572718
バーナード・ハーマン:ジェーン・エア(1943)
1.前奏曲/2.ジェーンの出発/3.ジェーンの孤独/4.夢想-虚栄
5.悲歌-ジェーンの悲しみ/6.時間の経過-手紙
7.ソーンフィールド・ホール-火花のワルツ/8.ロチェスター
9.ピアノ-プロムナード/10.ロチェスターの過去-火事/11.二重唱-ドア
12.春/13.メースン氏/14.部屋-喧騒/15.庭/16.告別
17.歌:ジェーンの告白-嵐/18.結婚-妻
19.ジェーンの告別(ロチェスターの告白)/20.ジェーンの帰郷/21.終曲
※MARCO POLO 8.223535より移行盤
スロヴァキア放送交響楽団
アドリアーノ(指揮)
ニューヨーク生まれの映画音楽作曲家、バーナード・ハーマン(1911-1975)の
初期の代表作の一つ1943年作曲の「ジェーン・エア」です。1936年にオーソン
・ウェールズと出会ったハーマンは、彼が演出したラジオ・ドラマに次々と曲
をつけ、1938年には、あの「宇宙戦争」で市民を大パニックに陥れたことでも
知られます。ウェールズは1940年から映画を撮影し始めますが、その時にもハ
ーマンをハリウッドに呼び映画「市民ケーン」の音楽が出来上がったのでした。
とは言え、ハーマンの活動の拠点はニューヨークであり、他の活動もしていた
ため、映画音楽に本腰を入れているというわけでもなかったようです。しかし、
「ジェーン・エア」は重厚さと不気味さを適度に持ち合わせた名作であり、そ
の後の彼の名声を約束したかのような優れた作品としてこの世にあらわれまし
た。この録音は編集中に行われたカットなどを全て復元したものとなります。

8.572787
リムスキー=コルサコフ:雪娘-管弦楽組曲集
1-4.組曲「雪娘」(序曲/鳥たちの踊り/行列/道化師の踊り)
5.交響的絵画「サトコ」Op.5/6-10.組曲「ムラダ」(序曲/レドワ/リトアニア
の踊り/インドの踊り/行列)/11-14.組曲「金鶏」(宮廷のドドン王/戦場のド
ドン王/ドドン王とシェマハの女王/婚礼の祝宴とドドン王の哀れな末路と死)
シアトル交響楽団
ジェラード・シュワルツ(指揮)
ロシア五人組のなかでも、とりわけ管弦楽法に優れた才能を発揮したリムスキ
ー=コルサコフ(1844-1908)。このアルバムに収録されたオペラからの管弦楽
組曲の数々は、そんな彼の特筆を知るのにふさわしいものと言えるでしょう。
組曲「雪娘」は春の精と冬の精との許されぬ愛が生んだ悲劇の物語。とりわけ
「道化師の踊り」が知られていますが、悲しげに始まる「序曲」から聞きごた
え充分です。海の英雄となった「サトコ」の物語、こちらも伝説から採ったと
いう、亡霊になっても愛する人を守る娘「ムラダ」、そして彼の最後のオペラ
で、風刺に満ち少々教訓めいた終わり方をする「金鶏」から素晴らしい音楽を
並べました。演奏はシュワルツとシアトル交響楽団で、彼らの見事な演奏は
シェエラザード(8.572693)でも聴くことが可能です。

8.559397
スーザ:吹奏楽のための作品集 第10集
1.救世軍行進曲(1930)/2.ジャズ・アメリカ(1925)
3.フリー・ランス行進曲(1906)/4.キルティング・パーティ・マーチ(1889)
5-8.「温室に住む人々」よりバレエ組曲(1909)/(シャンパン/ラインのワイン
/ウィスキー-スコッチ, アイリッシュ, バーボン&ライ/コーディアルの大集
合、ワイン、ウイスキー、ホワイト・ロック)
9.兵士たちが船で帰還してくる時には!(1918)
10.ミルラ・ガヴォット(1876)/11.コンドル序曲(1886)
12.ボウ・アイディアル・マーチ(1893)
13.ジェローム・カーンの「幸せを求めて」によるユモレスク(1922)
14.錨と星(1918)/15.海軍紳士録(1920)
ノルウェー王国海軍軍楽隊/キース・ブライオン
「マーチ王」ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)の作品集、第10集です。
今回のアルバムにも胸躍る行進曲など、たくさんの名曲が収録されています。
中でも珍しいのがトラック13のユモレスクです。この曲はP.D.Q.バッハの作品
にも匹敵するほどのユーモアにあふれたもの。ミュージカルのスタンダード・
ナンバーで知られるジェローム・カーンのヒット曲のもじりで、T型フォード
を酩酊状態で運転すること(ダメですよ)についての作品とのことで、曲は様々
な楽器で演奏されます。「温室に住む人々」はいろいろなアルコール飲料につ
いての音楽。聴いているだけで幸せな気分になれそうな組曲です。

8.571288
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション 第11集
1-3.サイグン(1907-1991):ピアノ協奏曲 第1番…世界初録音
4-15.サイグン:アクサク・リズムによる12の前奏曲集
16-19.ジャン・フランセ(1912-1997):ピアノ・ソナタ(ビレットに捧ぐ)
20.アルカン(1813-1888):鉄道 Op.27
21.バラキレフ(1837-1910):イスラメイ
※1-15のみモノラル録音
オーケストラ・コロンヌ…1-3/アフメト・アドナン・サイグン(指揮)…1-3/
イディル・ビレット(ピアノ)
今でこそ、トルコの作曲家アフメト・アドナン・サイグンの作品は、耳にする
機会が比較的多いのですが、この演奏が行われた1958年当時は、まだまだ広く
は認められていませんでした。そんな彼のピアノ協奏曲を堂々たる身のこなし
で演奏したのが、17歳の若きピアニスト、イディル・ビレットだったのです。
サイグン自身の指揮と彼女の演奏により、この曲の持つ雄弁な表現法と、独創
的で知的なイディオムが広く知れることとなり、聴衆たちは、作曲家と演奏者
ともどもに熱い拍手を送ったのです。また、フランス屈指の技術を持つオーケ
ストラ・コロンヌの役割も大きなもので、このような新しい音楽を演奏するこ
と自体、冒険であったはずですが、彼らは期待以上の働きをしています。サイ
グンの信頼を得たビレットは、ソロ作品でも素晴らしい演奏をしていて、それ
は「12の前奏曲」で目の当りにすることができるでしょう。フランセの作品も
ビレットのために書かれたもので、こちらはウィットに富んだ軽やかな、いか
にも「フランス風」の曲。アルカンとバラキレフの2曲は超絶技巧のオンパレ
ード。ビレットでなくしては成立しない1枚といえるでしょう。

8.572550
プレイエル:
1-4.交響曲 変ロ長調(Benton125)/5-8.交響曲 ト長調(Benton130)
9-11.フルート協奏曲 ハ長調(Benton106)
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ
パトリック・ガロワ(指揮&フルート…9-11)
オーストリアで生まれ、ハイドンに学び、そのまま行けばベートーヴェンの良
き先輩として活躍したであろうプレイエル(1757-1831)ですが、1783年にフラ
ンスに移り、名前を改名してから(以前はプライエルであった)は、ロンドンで
成した財で邸宅を購入、そして師であるハイドンの楽譜を出版するために立ち
上げた音楽出版社が成功を呼び、ついにはピアノ制作会社までをも設立するに
至ったというのですから、人生全く何が起こるかわかりません。こんな多彩な
活躍をした彼ですが、その作品数もとても多く、一時期はヨーロッパにおいて
「最も有名な作曲家」として知られていたほどであり、ここで聴ける2つの交
響曲などからは、その才能を存分に感じることができるでしょう。彼の唯一の
フルート協奏曲であるハ長調の作品も、きらめくような美しさを備えています。
最近は指揮者として活躍している名手ガロワですが、ここでは文句なしのフル
ートを聴かせます。

8.572559
1-4.クライスラー(1875-1962):弦楽四重奏曲 イ短調(1919)
5-8.ジンバリスト(1890-1985):弦楽四重奏曲 ホ短調(1931/1959改編)
9.イザイ(1858-1931):夕べのハーモニー Op31(1924)
5-9…世界初録音
ファインアーツ弦楽四重奏団(メンバー:ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)
/エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)/ニコロ・ユージェルミ(ヴィオラ)
ヴォルフガンク・ラウファー(チェロ))
フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・エウロペ…9
オーティス・クレーバー(指揮)…9
伝説のヴァイオリニストたちによる弦楽四重奏曲をじっくりと。クライスラー
については、もう説明の必要もないでしょう。3歳からヴァイオリンを学び、
作曲は一時期ブルックナーにも師事していたという彼、その演奏はもちろんの
こと、数々の愛らしい作品も良く知られています。とは言え、彼が弦楽四重奏
曲を書いていたとは!…とは言え、この曲は思いの他シリアスであり、そんな
点が却って人気をなくしてしまったのかもしれません。ジンバリストも名ヴァ
イオリニストであり、クライスラーの友人でした。ロシアでユダヤ系の家庭に
生まれ、1911年にボストン交響楽団と共演してからアメリカに定住、素晴らし
い活動をしています。2人ともイザイを大変尊敬したいたと言い、このアルバ
ムにはそんなイザイの知られざる作品「夕べのハーモニー」も収録されていま
す。世紀末音楽とは全く違った世界に属する音がここにあります。

8.572030
F.X.リヒター:フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ 第2集
室内ソナタ第4番-第6番(1764)
1-3.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第4番 ハ長調
4-6.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第5番 ヘ長
7-9.フルート、チェロとチェンバロのためのソナタ第6番 ト短調
10.前奏曲 ハ長調/11.アンダンテ ヘ長調
パウリーナ・フレッド(フルート)/ヘイディ・ペルトニエミ(チェロ)
アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
フランツ・クサーヴァー・リヒター(1709-1789)は、18世紀の作曲家でマンハ
イム楽派の最も重要な代表者の一人です。彼の作品はこの時代としては、かな
り独創的であり、声部の処理や表情豊かなハーモニーには驚かされるばかりで
す。このソナタ集は第1集(8.572029)に続くもので、ここでもバロックのトリ
オ・ソナタの伝統に根差しつつも、それだけに留まることのない新しい時代の
息吹を感じさせるソナタを聴くことができます。またこのアルバムには、彼の
2つの鍵盤作品も収録。これらの作品は、どの楽器のために書かれたのかは不
明ですが、当時の南ドイツやオーストリアのオルガンは足鍵盤を持たない簡便
なものが多かったため、こういったオルガンの練習用に書かれたものではない
か?と考える人もいます。ただし、このアルバムではハープシコードで演奏
されています。まだまだ研究余地の多い作曲家だけに、これから先が楽しみ
です。

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11-12 No.18-2

2011年12月25日 18時33分09秒 | Weblog

8.572580
ボーエン:
1-3.ヴィオラ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.18/4.幻想曲 Op.54
5-7.ヴィオラ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.22
ブリッジ・デュオ
(メンバー:マシュー・ジョーンズ(ヴィオラ)/マイケル・ハンプトン(ピアノ))
イギリスの近代作曲家エドゥイン・ヨーク・ボーエンは、ヒンデミットのよう
にオーケストラのほぼ全ての楽器を演奏できるほどの腕前を持っていたのです
が、彼が愛したのはヴィオラの音色でした。それは「近代ヴィオラの父」ライ
オネス・ターティスの存在に触発されたのは間違いないのですが、もしかした
ら戦争で受けた心の傷が影を落としているのかもしれません。そんな彼がヴィ
オラを通して歌い上げた2つのソナタは、作曲当時から「演奏困難」とされて
いて、なかなか弾き手が現れず、世に出る機会を失ってしまったものと思われ
ますが、これらは本当に溢れんばかりのファンタジーに満ちたロマンティック
で美しい歌だったのです。存命時は、その懐古的な作風から、「時代遅れ」と
批判されてしまったこともあるものの、こんなに美しい曲を書く人が埋もれて
いるのはもったいないの一言に尽きるのではないでしょうか。ヴィオラの魅力
がひしひしと伝わる1枚です。

8.572647
1-3.ロベルト・ジェラール(1896-1970):ピアノ三重奏曲 第1番(1918)
4-6.モンサルバーチェ(1912-2002):ピアノ三重奏曲(1986-1988)
7-9.カサド(1897-1966):ピアノ三重奏曲 ハ長調(1926-1929)
トリオ・アリアーガ(メンバー:ダニエル・リゴーリオ(ピアノ)/フェリペ・
ロドリゲス(ヴァイオリン)/デヴィッド・アペラニス(チェロ))
3人のカタロニアの作曲家たちによるピアノ三重奏曲集です。ロベルト・ジェ
ラールはファリャ以降の世代で最も優れたスペイン人作曲家として評価されて
います。シェーンベルクの影響を受け、無調の音楽をスペインに持ち込んだこ
とで知られていますが、この初期の三重奏曲はフランス風の洗練された味わい
を持つものであり、瑞々しい若者の感性漲る流麗な作品です。次のモンサルバ
ーチェの曲は、どこか官能的な響きを持つ「ドルシネアのバラード」という楽
章で始まります。第2楽章は彼が尊敬していたモンポウへのオマージュで、静
謐な響きが横溢しています。そして活動的な第3楽章「リトメッロ」はジャズ
の雰囲気を持ちあわせています。カザルスの弟子であり、チェリストとしても
高名なカサドの作品は、力強い民族的なリズムを持つ輝かしい作品で、先人た
ちの影響を受けつつも、決してロマン派の風合いをなくすことなく、独自の世
界を築いています。

8.572656
クシシトフ・メイエル:
1-5.弦楽四重奏曲 第9番 Op.74(1990)/6.弦楽四重奏曲 第11番 Op.95(2001)
7-15.弦楽四重奏曲 第12番 Op.103(2005)
ヴィエニャフスキ弦楽四重奏団(メンバー:ヤロスラフ・ゾルニエルチュキ
(ヴァイオリン)/ミロスラフ・ボチェク(ヴァイオリン)/レフ・バラバン
(ヴィオラ)/マチェイ・マズレク(チェロ))
1943年、ポーランドのクラコフ生まれのメイエル(1943-)の弦楽四重奏曲 第2
集です。ペンデレツキとブーランジェの指導を受けた人ですが、単一楽章で書
かれた第11番の弦楽四重奏曲からは、明らかにショスタコーヴィチの影響が感
じられます。5つの楽章に分かれ、それらが目まぐるしく変化するテンポが心
地良い(?)快感を呼び覚ます第9番、そして彼の最も直近の作品である第12番
は、9つの部分に分かれていて、それらが緊密な関係を持って描かれています。
切れ切れのメロディは相互に睦みあい、古典派やロマン派の音楽のように、
美しく響きあうのではないものの、精巧なポリフォニーは刺激的な響きを以
って人間の感覚の奥深い部分に棲みつくかのよう。現代音楽の一つの形がこ
こにあります。

8.572844
ヒル:弦楽四重奏曲集 第4集
1-4.弦楽四重奏曲 第10番 ホ長調/5-7.弦楽四重奏曲 第11番 ニ短調
8-11.「人生」の五重奏曲(重々しく-速く/葬送行進曲/スケルツォ/終曲「い
と高きところの神の栄光」(声とピアノ五重奏版))
ドミニオン弦楽四重奏団/リチャード・マップ(ピアノ)…8-11
ブライオニー・ウィリアムズ(ソプラノ)…11
アメリア・ベリー(ソプラノ)…11/リンデン・ローダー(メゾ・ソプラノ)…11
アナベル・チータム(メゾ・ソプラノ)…11
リチャード・グリーガー(テノール)…11
クリス・ベレントソン(テノール)…11/ダニエル・オコーナー(バス)…11
キース・スモール(バス)…11/マーク・ドレル(指揮)…11
オーストラリアの作曲家の中でも第一人者として讃えられているアルフレッ
ド・ヒル(1869-1960)。彼の作品は、同世代のヨーロッパの作曲家たちのもの
と比べると若干時代遅れの感は否めませんが、数多くある弦楽四重奏曲は、
そのどれもが個性的であり、凝った作風を持っています。1935年に書かれた
第10番と第11番の曲は、ガーシュウイン的でもあり、また印象派の影響も受け
ています。第10番の身を切るように美しいアダージョや、第11番の第1楽章の
重苦しい冒頭部からアレグロへと移り変わる一瞬の閃きからは、ヒルのしたり
顔が見えてくるようです。最終楽章で声楽が登場する「人生の五重奏曲」は、
後に交響曲へと編曲されるほど、彼のお気に入りのもの。終楽章で高らかに人
生の喜びを歌い上げるという、まさにヒルによる「喜びの歌」と言えるでしょ
う。

8.572608-09 2枚組
ロッシーニ:ピアノ作品全集 第4集
《CD1.老年のいたずら 第8集「館のアルバム」より》
1.No.1 旧体制の見本/2.No.2 あわただしいロココ風の前奏曲/3.No.3a 悲嘆
4.No.3b 希望/5.No.4 だったんボレロ/6.No.5 おおげさな前奏曲
7.No.6 現代の見本/8.No.7 反舞踏的ワルツ
《老年のいたずら 第9集より》
9.No.9 イタリア風前奏曲/10.No.12 4手のための小ファンファーレ
《CD2.老年のいたずら 第8集「館のアルバム」より》
1.No.8 ちょっぴり牧歌的な前奏曲/2.No.9 サラブレッドのためのタランテラ
3.No.10 夢/4.No.11 劇的な、いわゆるプレリュード/5.No.12 将来の標本
《老年のいたずら 第9集より》
6.No.6 イタリアのノエルの歌のカタログ
7.No.7 わが最後の旅のための行進曲と思い出
8.No.11 右手のための、良く知られたブラックジョークのカタログ
アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)
引退後のロッシーニ(1792-1868)の手による、何ともケッタイな作品集がこの
「老年のいたずら」です。13集からなる曲集は、独奏曲や室内楽、声楽曲など
様々な形の作品の集合体であり、その中身はまるで「ごった煮」。それも1曲
1曲に良く味のしみた老舗の味わいのようなものを醸し出しているのです。舞
曲あり、フーガあり。そして大抵の曲には、一筋縄でいかないような捻ったタ
イトルが付けられていて、その真意を探るのは全く困難。まさに、常にいたず
らを仕掛けられているような楽しいものなのです。もちろん、稀代のメロディ
メーカーであるロッシーニのこと、美メロに事欠くことはありません。この
第4集には第8集と第9集からの抜粋が収録されていて、夢のような曲からクリ
スマス?のメロディ、ブラックジョークまで盛りだくさん。さあ、何からいた
だきましょうか?

8.572427
J.S.バッハ:ギターのための編曲集
1-6.パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826(T.マヌキアン編)
7-10.リュート組曲 ハ短調 BWV997(T.ホップストック編)
11-13.前奏曲,フーガとアレグロ BWV998(T.ホップストック編)
14-16.協奏曲 ニ長調 BWV972(原曲:ヴィヴァルディ)(J.ペロワ編)
ジュディカエル・ペロワ(ギター)
J.S.バッハ(1685-1750)の作品はその限りない可能性に惹かれるのか、数多く
の作曲家たちによって様々な編曲が試みられています。ギターのために編曲を
試みた最初の作曲家は、名ギタリストでもあったタルレガでした。タルレガは
バッハの対位法や色調の多様さを見事にギターへと置き換えることに成功、次
世代の作曲家たちに多くの示唆を与えたのです。そんな中、パルティータ第2
番を編曲したのがマヌキアンでした。彼は鍵盤楽器のために書かれたこの曲を、
完璧にギターへと移し替えることに成功しています。ホップストックの手によ
る2つの作品も、もともとギターのために書かれたかのように、ぴったりとマ
ッチしています。そして、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハ鍵盤
独奏曲へと編曲したBWV972をギターへと移し替えたのは、演奏者であるペロワ
自身。こちらも何も文句のない仕上がりです。演奏しているペロワは1973年パ
リ生まれの名手で、2003年からジェレミー・ジューヴと「パリ・ギター・デュ
オ」を創設し活動、世界中で好評を博しています。深みのある美しい音色が魅
力的です。

8.572473
ケクラン:ペルシアの時 Op.65
1.旅立ちの前のひるね/2.キャラバン(ひるね中の夢)/3.暗がりの山登り
4.すがすがしい朝、高い山間にて/5.町を望む /6.街道を横切る
7.夜の歌 /8.テラスから見る月の光/9.夜明けの歌
10.真昼の日差しを受けるばらの花/11.石像の泉の近くの日陰で
12.アラベスク /13.日暮れ時の丘陵/14.語り部/15.夜の平穏、墓地にて
16.真夜中のイスラム教修道増たち
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
フランク、フォーレ、ドビュッシーら先人の影響を受けながらも、伝統的なハ
ーモニーと作曲技法を独自に拡大し、時には無調の作品までをも書いたフラン
スの作曲家ケクラン(1867-1950)。彼は良き教師でもあり、近代和声学、対位
法の著作も残し、また映画からもインスピレーションを受けるなど、多方面に
渡って影響を及ぼした人でもありました。彼は夜になると望遠鏡で星を眺め、
宇宙の神秘を解明しようと試み、またある時は神話や旅行記、未知の国につい
ての書物を熱心に読んでいたともいいます。そんな知識人であり夢想家であっ
た彼ならではのピアノ曲がこの傑作「ペルシアの時」です。「ピエール・ロ
ティの『イスパーンの方へ』に基づくピアノのための組曲」という副題をも
ち、彼の特徴でもある静謐さと、東洋的な雰囲気が横溢した16曲からなる組曲
で、時に聞こえてくる古代の響きや、砂漠の熱い風が感じられる、今の慌ただ
しい時間を忘れさせてくれるかのような音たちが蠢いています。こういう曲を
演奏させたら右に出る者はいないであろう、ラルフ・ファン・ラートがさらり
と弾いてのけています。

8.572594
バラダ:ピアノ作品集
1.ショパンのバラード第1番によるトランスパレンシー(1977)
2-6.プレルディス・オブスティナント(1979)…世界初録音
7.コントラスト(2004)/8-15.ミニ=ミニチュアー(2010)…世界初録音
16-19.4つのテンポによる音楽(1959)
(レント/エネルジコ/スケルツァンド/様々なテンポで)
20.アライルヴィング・ヴァリエーション…世界初録音
21.持続性…世界初録音
パブロ・アモロス(ピアノ)
単なる「現代音楽家」として一括りにしてしまうには、あまりにももったいな
いカタルーニャ生まれの作曲家レオナルド・バラダ(1933-)。これまでにNAXOS
レーベルに10枚以上の録音がありますが、そのどれもが奇怪で奇妙な音に溢れ
ているのです。今回のピアノ作品も、その例に漏れることなく極めて刺激的で
挑戦的な音に満ちた作品が目いっぱい並びます。第1曲目の「ショパンのバラ
ードによる-」では、千切れたショパンのかけらのようなものを探しているう
ちに、見たこともない異世界へ迷い込むこと必至。「プレルディス・オブス
ティナント」は名ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャのために書かれた作
品で、ピアノがどれほどまでに創造的な力を発揮できるか?を命題とした5つ
の部分で構成されています。彼女は何度もこの曲を演奏したのですが、ついに
録音することがなかったため、このアルバムが世界初録音となります。他の作
品も興味深いものばかり。ここでピアノを演奏するアモロスに献呈された「ミ
ニ=ミニチュアー」も凝縮された世界を描き出しています。

8.572689
チマローザ:ピアノ・ソナタ集 第2集 ピアノ・ソナタ R.19-R.35
1-3.ソナタ ハ長調 R.19/4-6.ソナタ ト長調 R.20/7-9.ソナタ ハ長調 R.21
10-12.ソナタ イ長調 R.22/13-15.ソナタ 変ロ長調 R.23
16-18.ソナタ ニ長調 R.24/19-21.ソナタ ハ短調 R.25
22-24.ソナタ 変ロ長調 R.26/25-26.ソナタ ニ短調 R.27
27-29.ソナタ ニ長調 R.28/30-32.ソナタ 変ロ長調 R.29
33.ソナタ ハ長調 R.30/34.ソナタ ト長調 R.31/35-36.ソナタ ヘ長調 R.32
37.ソナタ ハ長調 R.33/38.ソナタ 変ロ長調 R.34/39.ソナタ イ長調 R.35
ヴィクトル・サンジョルジョ(ピアノ)
チマローザ(1749-1801)のピアノ・ソナタの第2集です。第1集(8.570718)でも、
その多彩な音楽の片鱗に触れることができましたが、ここでも興味深い曲が並
びます。彼は活動の早い時期からソナタを書き始めましたが、これらが教育目
的だったのか、それとも「手なぐさみ」だったのかはわかっていません。しか
し、速い楽章での目もくらむような音使いからは、彼が国内の演奏会などで自
らの技巧を誇示するために書かれたものではないか?と推測することもできそ
うです。緩徐楽章はやや保守的ではあるものの、その表現力の巧みさには驚く
ばかりです。第1集と同じく、サンジョルジョの丁寧な演奏が光ります。

8.572694
ブラームス:合唱と管弦楽のための作品集
1.アヴェ・マリア Op.12/2.埋葬の歌 Op.13/3.アルト・ラプソディ Op.53
4.運命の歌 Op.54/5.悲歌 Op.82/6.運命の女神の歌 Op.89
エヴァ・ヴォラク(アルト)…3/ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
ブラームス(1833-1897)の合唱作品と言えば、まず最初に頭に浮かぶのが「ド
イツ・レクイエム」ですが、彼は他にも素晴らしい合唱曲をいくつも書いてい
ます。彼が最初に合唱曲を書いたのは1957年の時。ここに収録されたアヴェ・
マリアになります。その後、1863年にウィーンのジンクアカデミーから指揮者
としての招聘を受け、聴衆受けのするバッハのカンタータや自らの「ドイツ・
レクイエム」を初演しつつ、合唱の素材をものにし、素晴らしい作品を創り上
げていくことになります。その後に書かれた「アルト・ラプソディ」(ゲーテ
の『冬のハルツ紀行』の断章)や、「運命の歌」での荘厳さはブラームスでな
ければ書けない深い世界が広がります。また画家フォイエルバハの追悼のため
に書かれた「悲歌」は悲しみに満ちた内容でありながらも、優しさと希望の光
にも満ちた美しい音楽です。絶望しかけた時に、こんな曲が聞こえてきたら
・・・。

8.559698
モラヴェック:有用な知識
1-5.人生は短し(ソプラノとピアノ三重奏編)(2009)
6-12.特性(1996)(騒々しい/穏やかな/子鬼のような/快活な/優雅な/
ひょうきんな/瞑想的)/13.有用な知識-フランクリン・ファンタジー(2006)
※全て世界初録音
エイミー・バートン(ソプラノ)…1-5/トリオ・ソリスティ…1-5
サイモン・マリガン(ピアノ)…6-12
ランドール・スカルターラ(バリトン)…13/ラ・フェニーチェ…13
セシリア・ブラウアー(グラス・ハーモニカ)…13
このアルバムのジャケットに使われている肖像画は、作曲家モラベック(1957-)
のものではありません。学者でもあり、政治家としても知られるベンジャミン
・フランクリンその人を描いたもので、タイトルの「有用な知識」も、フラン
クリンの言葉からの引用です。作曲者モラヴェックによると、このアルバムに
収録されているのは「音楽の肖像」ともいうべき作品であり、歌曲集「人生は
短し」はジェームズ・エッジの詩による“ゆがんだ子守歌”に始まる、一人の
人間の誕生から死までを描いたもの。「特性」はピアノ独奏による、モラヴェ
ックの友人たちの肖像画、そして表題作「有用な知識」は前述の通り、フラン
クリンのテキストを短縮、拡大して用いた音楽的賛辞です。ピューリッツァー
賞を受賞するほどの頭の良い人が考えることは、やはり突き抜けています。

8.572449
ナイトハルト:
1.カンティレーナ「おんどり」/2.私は全ての尺度を越えて悲しむ/3.夏と冬
4.クラウスラ/5.歌え、黄金のめんどりよ-ダンス「僧侶」
6.来たれ、甘い夏の天候よ/7.優雅な女性はこの名誉に値する
8.私は夫など望んでいない/9.私は花を悼む/10.ヘダメルスコール
11.すべてのすべての夏の長いこと/12.神よ、高く賛美します
13.死ぬ、死ぬ
アンサンブル・レオーネス(メンバー:マルク・レヴォン(指揮、ヴォーカル、
リュート、ギター、ヴィエール)/エルス・ヤンセンス=ファンミュンスター
(ヴォーカル)/バティスト・ロマン(ヴィエール、バグパイプ、ヴォーカル))
中世後期。ミンネゼンガーとはドイツの宮廷歌人で、徳の高い貴婦人をあが
め、その人のために愛の歌を歌うという役を担っていました。そんな時代、
ナイトハルト(1185?-1240?)は最も人気のある宮廷歌人のひとりとして知ら
れています。とはいえ、詩人でありミュージシャン、所謂「シンガーソング
ライター」であった彼の歌は素朴で、ある時は暴力的であり、また時にはエ
ロティックであり、宮廷文化を伝えつつも、また一味違った「市井の音楽」
として人気を博したのです。憂鬱さを歌うかと思えば、必要に応じて舞曲を
演奏、また季節の風物詩を取り入れた歌の数々は、当時の生活を彷彿させる
興味深いものです。このアルバムに収録されている作品は「フランクフルト
・フラグメント」と呼ばれる資料から修復したもので、少なくとも5人の作曲
家の名前が認められますが、大部分はナイトハルトのものであろうと推測され
ています。1000年近くの長い年月を経て蘇る中世の響きは聴き手を不思議な気
分にさせてくれること間違いありません。

8.572832
フィリップス:カンツィオネス・サクレ
1.蘇りたまいしキリストは/2.主は教義と英知とを/3.使徒は口々に
4.主よ、思い出したもうことなかれ/5.天使ガブリエル
6.シオンへの道は嘆く/7.めでたし、イエス・キリストよ
8.天にましますわれらの父よ/9.賛美されたアニェス
10.使徒らはステファノを/11.われら生のただ中にありて
12.幸いなるかな天の女王/13.恵みあふれる聖マリア
14.ああ、何と甘美な/15.聖母マリアの生涯/16.喜べ、処女マリアよ
17.喜べ、処女マリアよ/18.歓喜とともに祝おう/19.幸いなるかな女王
20.ああ、だから
サルム・コンソート/アンドリュー・マッケイ(指揮)
ピーター・フィリップス(1560/61-1628)。良くある名前ではありますが、ルネ
サンス後期のイギリスでウィリアム・バードと共に最も有名な作曲家として名
を馳せていた人です。最初はロンドンのセントポール寺院で少年聖歌隊のメン
バーとして活躍、1582年に宗教上の理由でイギリスを離れローマへ行き、オル
ガニストに任命されます。この時期にイタリア風のポリフォニーを徹底的に学
んだようです。その後はヴァージナル教師をしながらヨーロッパを巡り、1590
年にアントワープに定住。残りの人生はアルベール大公の火度を受けながら
1628年に亡くなるまでその地で過ごしました。彼の音楽は当時としてはとても
複雑であり、見事な対位法に彩られたドラマティックなものです。彼の鍵盤音
楽(8.557864)も、魅力的で、この当時の上流社会の生活の一端を見るような典
雅さを味わうことができるでしょう。

8.111383
グレート・ヴィオリスト・シリーズ/プリムローズ リサイタル集 第2集
1.パガニーニ(1782-1840):カプリース Op.1-24(プリムローズ編)
2.ヘンデル(1685-1759):アダージョ
3.ヘンデル:パッサカリア(ハルヴォルセン編)
4.バッハ:甘き死よ来たれ BWV 478(d.ターによるオルガンとヴィオラ編)
5.パガニーニ:カプリース Op.1-13(プリムローズ編)
7.パガニーニ:カプリース Op.1-5(プリムローズ編)
8.ブラームス(1833-1897):2つの歌 Op.91 第1番「秘めたるあこがれ」
9.ブラームス:2つの歌 Op.91 第2番「聖なる子守歌」
10.ブラームス:コラール前奏曲 Op.122より第10番「わが心の切なる願い」
11.シューベルト(1797-1828):連祷 D343
12-14.ベンジャミン(1893-1960):ヴィオラ・ソナタ
15-16.ロイ・ハリス(1898-1979):モノローグとダンス
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)/ヨゼフ・カーン(ピアノ)…1
アルベルト・スポルディング(ヴァイオリン)…2
アンドレ・ベノイスト(ピアノ)…2
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)…3
ヴァーノン・デル・ター(オルガン)…4.9.11
マリアン・アンダーソン(コントラルト)…7-8
フランツ・ルップ(ピアノ)…7-8/ハリー・アイザック(ピアノ)…10
ウラディーミル・ソコロフ(ピアノ)…12-14
ヨハン・ハリス(ピアノ)…15-16
録音 1934-1952年デジタル・リストレーション…グラハム・ニュートン
スコットランドの伝説的ヴィオラ奏者プリムローズは、ヴァイオリン奏者を父
に持ち、自らもヴァイオリニストとして活動を始めましたが、ブリュッセルで
ウジェーヌ・イザイに師事した時、彼の勧めに従ってヴィオラに転向します。
ロンドン弦楽四重奏団でヴィオラを担当し、1937年にはトスカニーニに招かれ、
NBC交響楽団の結成メンバーとして活躍します。第1集(8.111382)に続くこのア
ルバムには、彼が最も多く録音したパガニーニのカプリースや、アーサー・
ベンジャミンのソナタを中心に、編曲ものやオリジナル作品の様々が収録され
ています。ハイフェッツと共演したハリヴォルセン編のヘンデルも素晴らしい
の一言です。

8.111387
グレート・ピアニスト・シリーズ/リヒテル 初期録音集 第2集
1-4.チャイコフスキー(1840-1893):ピアノ・ソナタ ト長調 Op.37
(録音 1956年)
5-7.プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83
(録音 1958年6月29日モスクワ)
9-11.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第9番 ハ長調 Op.103
(録音 1958年モスクワ)
ウォード・マーストン復刻
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ロシアの名ピアニスト、リヒテルの初期録音を記録するシリーズ、第2弾です。
彼は1942年にチャイコフスキーのソナタを演奏し、1956年にモスクワで同曲を
録音しました。またプロコフィエフについては、伝説的なエピソードがあり、
それは1943年の演奏会のために、プロコフィエフが書いたばかりの第7番のソ
ナタをわずか4日でものにしたのだそう。リヒテルにぴったりあったレパート
リーと言えるのかも知れません。重戦車のような迫力に満ちた部分と、諧謔的
な部分がミックスされた完璧な演奏をお楽しみください。




<MARCOPORO>
8.225340 ¥1780
J.シュトラウス1世:管弦楽作品集 第20集
1.ワルツ「ゾフィーの踊り」Op.185/2.ワルツ「モルダウの響き」Op.186
3.コンサート土産のカドリーユ Op.187/4.オーストリア祝典行進曲 Op.188
5.ワルツ「踊りの名手」Op.189/6.ワルツ「エピオンの踊り」Op.190
7.ジプシー娘のカドリーユ Op.191/8.エスメラルダ行進曲 Op.192
9.ワルツ「祝祭の歌」Op.193/10.エルドラドのカドリーユ Op.194
11.ワルツ「たいしたことないもの」Op.195
スロヴァキア・シンフォニエッタ/クリスティアン・ポラック(指揮)
今作は1846年前後の作品を収録しています。名手であったシュトウス(1804-
1849)の元には、様々な演奏会のための曲の依頼が舞い込み、その都度ふさわ
しい作品を書き上げていたのです。例えば、1945年に発生したモルダウ川の
洪水は、地域に大きな損害を与えたのですが、その復興のために書かれた「モ
ルダウの響き」はプラハ市民の心の支えになりました。トラック6の「エピオ
ン」とは、健康の女神の名前(ヒュギエイアの母)で、医師会の舞踏会のための
曲につけたオシャレなタイトルです。どの曲も晩年のシュトラウスの円熟した
作曲技法が感じ取れる美しいワルツです。

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