<Universal International>
4779952 2枚組 ¥2680
チック・コリア/コリア
-ジャズ・クラリネットと室内オーケストラのための大陸協奏曲
CD1
1.アフリカ/2.ヨーロッパ/3.オーストラリア/4.アメリカ/5.アジア
6.南極
CD2:ボーナスCD
1.ロータス・ブラッサム/2.ブルー・ボッサ/3.ホアッツ・ディス?
4.ジャスト・フレンズ/5.ソロ・コンティニュアム31/6.同42/7.同53
8.同64/9.同75/10.同86/11.同97/12.同108/13.同119/14.同1310
15.同1411
チック・コリア(ピアノ)ティム・ガーランド(ソプラノ・サクソフォーン)
ハンス・グラヴィシュニク(ベース・ギター)マーカス・ギルモア(ドラム)
スティーヴ・デイヴィス(トロンボーン)
室内管弦楽団 指揮:スティーブン・マーキュリオ
録音:2011年 マンハッタンセンター、ニューヨーク
作曲とピアノ演奏の両面でジャズ史に数々の輝かしい足跡を残してきたチック
・コリアの新境地は、ジャズ・サックスと室内オケのための協奏曲。6つの大陸
を題材に、豪華アーティストたちが壮大かつ繊細な掛け合いを聴かせてくれま
す。新曲のソロやクインテットを多数収めたボーナスCDもお聴き逃しなく!
47911 ¥1350
コリア/2台ピアノで
1.組曲‐2台ピアノのためのインプロヴィゼーションズ
2.《ミクロコスモス》-7つの小品/3.ホームカミング
4.3声の2台ピアノのための二重奏曲/5.インヴェンション
チック・コリア、ニコラス・エコノモウ(ピアノ)
録音:1982年6月24日 ミュンヘン
1982年にミュンヘンで行われたサマー・フェスティヴァルにおける2人の偉大
なピアニストの邂逅の記録。互いの実力を認め合いながら、まるで親友の
ように楽しく会話するような珠玉のデュオを聴かせてくれます。鬼才エコノモ
ウは1993年に自動車事故に遭って夭折してしまいましたが、この度、コリアの
70歳の誕生日を記念してこの伝説のライヴが待望の再プレス。当レーベルにお
ける国際的なリリースはこれが始めてとなるファン必聴盤です。
●DG Duoシリーズ第2弾 各2枚組 ¥1850
4779984 2枚組
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232(全曲)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ナンシー・アージェンタ, リン・ドーソン(Sp),
マイケル・チャンス, アシュレイ・スタッフォード(C-T),
ウィンフォード・エヴァンズ, ハワード・ミルナー(T),
スティーヴン・ヴァーコー, リチャード・ロイド・モーガン(Bs),
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ, モンテヴェルディ合唱団
録音:1985年2月, ロンドン・オール・セインツ教会 [デジタル:セッション]
バッハの「ロ短調ミサ曲」は教会音楽の通常の概念を超えた汎宗教的な姿勢で
創作された、客観的で普遍的な内容を持つ大作。各曲は20年余りにわたり個別
的に成立したものでありながら、晩年のバッハがその作曲技法のすべてを投じ
てまとめ上げた宗教音楽の金字塔として知られています。ガーディナーはこの
名作を明確な構成感による演奏で再現しており、現代的なバッハ演奏と宗教音
楽演奏の規範となるべき回答を提示しています。
4779987 2枚組
ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽
『水上の音楽*』『王宮の花火の音楽(1749年初演管楽合奏版)』
『協奏曲ヘ長調 HWV.331/336』『二重協奏曲ニ長調HWV.335a』
『トリオ・ソナタ第4番ト長調Op.5-4,HWV.399より』
『オケイジョナル組曲 ニ長調(ピノック編)』
トレヴァー・ピノック(指揮&Cemb)
イングリッシュ・コンサート
録音:1983年4月, ロンドン・ヘンリー・ウッド・ホール
[デジタル:セッション]*
1996年2月, ワトフォード・コロッセウム [デジタル:セッション]
「水上の音楽」はクリュサンダー版による演奏で、若々しい覇気に満ちた感興
溢れており、「王宮の花火の音楽」は戦争終結を祝う花火大会のために作曲さ
れ、大規模な軍楽隊によって初演された作品です。ヘンデルは後に管楽器を減
らし弦楽合奏を加えた版を出版、今日ではその管弦楽編曲版で演奏するのが通
例となっていますが、このアルバムに収められた演奏は初演時の管楽合奏版に
よるもの。オリジナル楽器の名手55名による大編成の吹奏楽団が初演を彷彿と
させる輝かしい演奏を繰り広げ、祝典的な雰囲気を見事に再現しており、どの
曲もまさにピノックの独壇場といった演奏です。
4779990 2枚組
ウィーン前古典派の音楽集
マティアス・ゲオルク・モン:
『シンフォニア 変ロ長調』『ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調』
ヨゼフ・シュタルツァー:『ディヴェルティメント ハ長調』
カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ:
『シンフォニア イ短調』『オーボエ協奏曲 ト長調』
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー:『フーガ ハ長調』
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル:『シンフォニア ニ長調』
アントニオ・サリエリ:『ヴァイオリン,オーボエ,チェロのための三重協奏曲』
アントン・ツィマーマン:『シンフォニア ハ長調』
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル:『シンフォニア ト短調』
トーマス・フューリ(指揮&Vn)カメラータ・ベルン
ハインツ・ホリガー(Ob), トーマス・デメンガ(Vc)
録音:1982年9月,1983年2月, ベルン・スイス・ドイツ語放送局スタジオ
[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統にのっとりながら、器楽曲を中心に、古典派への音楽活動を導
く役割を果たしたオーストリアの作曲家たちの作品を集めたアルバムです。機
知に富み、洗練されたギャラントな作風を持ちながら、卓越したイタリア風作
曲技法も取り入れた対位法の伝統など、後のモーツァルトやベートーヴェン以
降の世代に伝えた功績は極めて大きいものです。
4779993 2枚組
ポゴレリチ:ショパン・ソロ・レコーディングズ
『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』
『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』『ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44』
『夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2』『練習曲第8番ヘ長調Op.10-8』
『練習曲第10番変イ長調Op.10-10』『練習曲第18番嬰ト短調Op.25-6』
『スケルツォ第1番ロ短調Op.20』『スケルツォ第2番変ロ短調Op.31』
『24の前奏曲Op.28(全曲)』『スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39』
『スケルツォ第4番ホ長調Op.54』
イーヴォ・ポゴレリチ(P)
録音:1981年2月, ミュンヘン・ヘラクレス・ザール[デジタル:セッション]
1995年9月, ワトフォード・コロッセウム[デジタル:セッション]
1989年10月, ハンブルク・フリードリヒ・エーベルト・ハレ
[デジタル:セッション]
1983年2月, シカゴ・オーケストラ・ホール[デジタル:セッション]
その独特の解釈が常に議論を呼ぶ天才の色褪せぬショパン。ポゴレリチは、
1980年のショパン・コンクールで前代未聞の大胆な解釈で物議を醸し、衝撃的
なデビューをかざりました。自らの芸術を求め、ピアノ界の異端児として大胆
且つ奔放な演奏で常に音楽界の話題をさらうアーティストです。ここではDGに
録音した、ショパンのソロ・ピアノ作品が選曲されており、これほど芸術性が
高く説得力のある演奏はないといっても過言ではないでしょう。
4779996 2枚組
モーツァルト:レクイエム&ミサ曲
(1)『レクィエム ニ短調K.626』(バイヤー版)
(2)『ミサ曲ハ短調K.427(417a)「大ミサ曲」』(バイヤー版)
レナード・バーンスタイン(指揮)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
アーリーン・オジェー(Sp:(1)), フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms:(1)),
フランク・ロパード(T:(1)), コルネリウス・ハウプトマン(Bs:(1)(2)),
マリー・マクローリン(Sp:(2)), マリア・ユーイング(Ms:(2)),
ジェリー・ハドリー(T:(2))
録音:(1)1988年7月6日, ディーセン聖母マリア被昇天司教座教会
[デジタル:ライヴ]
(2)1990年4月6日, ヴァルトザッセン修道院付属教会[デジタル:ライヴ]
バーンスタインが亡き妻、女優のフェリチア・モンテアレグレの没後10周年に
捧げた「レクィエム」。1988年7月、ディーセンの聖母マリア被昇天司教座教
会で行われたライヴ演奏で、驚くほど遅いテンポ、極端なダイナミクス、噛み
しめるように歌われるフレーズなど、その荘厳さと美しさは比類なく、深い愛
情と哀しみから発するバーンスタインの祈りが特別な感動をもたらいています。
バーンスタイン最晩年に録音した「ミサ曲ハ短調」は、緊張と暖かさが融合さ
れた祈りに満ちたもので、これこそバーンスタインの重要な遺産のひとつで
しょう。
4779999 2枚組
ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
(1)『アランフエス協奏曲』,(2)『オリーブの木立を縫って』,
(3)『4台のギターと管弦楽のための「アンダルシア協奏曲」』,
(4)『フルートと管弦楽のための「田園風協奏曲」』,
(5)『ある貴紳のための幻想曲』,
(6)『ハープと管弦楽のための「セレナータ協奏曲」』,
(7)『2台のギターと管弦楽のための「マドリガル協奏曲」』
(1)(5)ナルシソ・イエペス(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
(2)ナルシソ・イエペス(G),
(3)ロス・ロメロス(ロメロ・ギター四重奏団)(G),
ビクター・アレッサンドロ(指揮), サン・サントニオ交響楽団
(4)パトリック・ガロワ(Fl),
イオン・マリン(指揮), フィルハーモニア管弦楽団,
(6)ニカノール・サバレタ(Hp),
エルンスト・メルツェンドルファー(指揮), ベルリン放送交響楽団,
(7)ナルシソ・イエペス(G), ゴドリーヴ・モンダン(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
録音:(1)1967年11月,(2)1986年6月,(3)1967年11月,(4)1991年8月,
(5)1977年6月,(6)1959年10月,(7)1979年4月,
昨年97歳で世を去ったスペインの作曲家ロドリーゴのアルバムには、ギターの
ための作品を中心にフルートやハープのための協奏曲など7曲を収録しました。
彼の代表作である「アランフェス協奏曲」や「ある貴紳のための幻想曲」など
4つの作品を演奏するイエペスは作曲家と同郷人でした。ロメロ・ギター四重
奏団の「アンダルシア協奏曲」は、フィリップス原盤を使用しています。
4790002 2枚組
ヨハン・シュトラウス・ファミリー:ワルツ&ポルカ集
『ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314』『ポルカ「ハンガリー万歳!」Op.332』
『ワルツ「加速度」Op.234』『「ペルシャ行進曲」Op.289』
『喜歌劇「こうもり」序曲』
『ポルカ「浮気心」Op.319』『ワルツ「芸術家の生活」Op.316』
『ポルカ「雷鳴と電光」Op.324』『「皇帝円舞曲」Op.437』
『「トリッチ・トラッチ・ポルカ」Op.214』『ワルツ「南国のばら」Op.388』
『喜歌劇「ジプシー男爵」序曲』『「アンネン・ポルカ」Op.117』
『ワルツ「酒、女、歌」Op.333』『ポルカ「狩り」Op.373』
『「ラデツキー行進曲」Op.228』
『ワルツ「天体の音楽」Op.235』『「常動曲」Op.257』
『ワルツ「うわごと」Op.212』
『ワルツ「ウィーンの森の物語」Op.325』
『「こうもり」のカドリール Op.363』
『ワルツ「ウィーン気質」Op.354』『「ナポレオン行進曲」Op.156』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1980年6&12月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統と風土によって育まれ、ウィンナ・ワルツやポルカの名作を数
多く作曲して「ワルツ王」と呼ばれているシュトラウスII世。彼のワルツやポ
ルカをはじめ、シュトラウス・ファミリーの名曲ばかりです。オーストリア生
まれのカラヤンが指揮するウィンナ・ワルツの素晴らしさは、1987年の「ニュ
ーイヤー・コンサート」で改めて実証されました。このアルバムは彼が手兵ベ
ルリン・フィルを1980年に指揮・録音したものです。
4790005 2枚組
ストラヴィンスキー:火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典
(1)『バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)』
(2)『幻想曲「花火」Op.4』
(3)『オーケストラのための4つのエチュード』
(4)『バレエ音楽「ぺトルーシュカ」(1911年原典版)』
(5)『バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)』
ピエール・ブーレーズ(指揮)
シカゴ交響楽団((1)-(3)) クリーヴランド管弦楽団((4)(5))
録音:1992年12月, シカゴ・オーケストラ・ホール
[デジタル:セッション]((1)-(3))
1991年3月, クリーヴランド、マソニック・オーディトリアム
[デジタル:セッション]((4)(5))
ストラヴィンスキー演奏のスペシャリストとして、これまでに発表した全ディ
スクが決定盤として賞賛される巨匠ピエール・ブーレーズ。彼が1980年から
1996年にかけてストラヴィンスキーの作品をDGに録音した中から、彼の名声を
決定づけた3大バレエの収録されたアルバムです。これらの作品は、ブーレーズ
は数回録音をしていますが、1967-1971年にSONYに録音した「クールながら情景
を力強く描いた」演奏に、さらに多彩な表情が加えることにより細部まで見通
せるようになり、作品の「斬新さ」を改めて聴く者に問いかけてくるかのよう
です。
4790008 2枚組
ワーグナー:管弦楽作品とアリア
(1)『歌劇「タンホイザー」序曲』
(2)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第1幕への前奏曲』
(3)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第3幕からの組曲(アバド編)』
(4)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-第1幕への前奏曲』
(5)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-愛の死』
(6)『歌劇「さまよえるオランダ人」-序曲』
(7)『歌劇「さまよえるオランダ人」-期限は切れた』
(8)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」-迷いだ!迷いだ!』
(9)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」
-リラの花が何とやわらかく,また強く』
(10)『歌劇「タンホイザー」
-死の予感のごとく・・・ああ,わがやさしの夕星よ』
(11)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-いや!そのままにして置け』
(12)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-悲しや!悲しや!この身の上!』
(13)『楽劇「ワルキューレ」-さらば勇ある輝かしき子よ!』
クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ブリン・ターフェル(Bs-Br:(7)-(13))
録音:2002年3月, ザルツブルク祝祭大劇場[デジタル:セッション]((1)(3))
2000年11月, ベルリン、フィルハーモニー
[デジタル:セッション]((2)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(13))
2001年5月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]((11)(12))
アバド&BPOのワーグナー・アルバム。BPO退任直前の演奏で、これまでの長く
大きいワーグナー特有の音楽を、引き締まったクリアでシャープな表情で演奏
することによって、音楽の温かさを別の面から表現することに成功しています。
また、現代を代表するバス・バリトンのブリン・ターフェル。アバドの理知的
な伴奏を得て、彼の豊かなアーティキュレーション、圧倒的といえる声量、そ
して卓越した、演技力で挑んだワーグナーは、温かい人間性の漂うザックスや
苦悩をにじませるアンフォルタスなど人間の心を表現しきっています。
<Universal Italia(DECCA)>
4764151 ¥2180
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
アレクサンダー・ロマノフスキー(ピアノ)
ホロヴィッツを彷彿とさせるウクライナ出身の若きロシアン・ヴィルトゥオー
ソ、ロマノフスキー。2001年にはブゾーニ・コンクールで優勝を飾り、今年
6月に開催された第14回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門では
第4位入賞に加え、特別賞を受賞しました。ロマノフスキーのイタリア・デッカ
3枚目となるこのディアベッリ変奏曲でも、類まれなその才能を存分に披露し
ています。
<Universal USA(UCJ)>
B001632702 ¥1850
名花ジェンキンス待望の新譜 通常盤。
キャサリン・ジェンキンス/ある晴れた日に
1.アヴェ・マリア/2.ある晴れた日に/3.夜の音楽
4.兵士のためのレクイエム/5.あなたのために/6.誰も寝てはならぬ
7.舟歌/8.ザ・プレイヤー/9.シャウト・イン・サイレンス
10.ザ・ロード・イズ・マイ・シェパード/11.私のお父さん
12.サンクタ・マリア/13.パニス・アンジェリクス/14.オ・ソレ・ミオ
15.行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って/16.アニュス・デイ
17.また会いましょう/18.オ・ホーリー・ナイト/19.愛しきウェールズ
20.渚には/21.ロンダの谷
キャサリン・ジェンキンス(メゾ・ソプラノ)
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール) プラハ・シンフォニア
指揮:アンソニー・イングリス他
イギリスのクラシックミュージシャンとしてデビュー年に売り上げたCDが、
マリア・カラス以来となる最大&最速の売り上げを記録したキャサリン・ジェ
ンキンズの待望の新譜。10月にはCD+DVDの豪華版でご案内しましたが、今回
はCD単体部分がリリースされます。
<OTAKEN RECORDS>
TKC-341 ¥2080
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」
オットー・クレンペラー 指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団および合唱団
ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
録音:1951年7月12日 オランダ音楽祭におけるライヴ録音
音源:未開封非売見本盤
当演奏の既出CDの音質は、ノイズを取りすぎて演奏の生気まで失われたものや、
音質をさわらないのは良いが、歪みやノイズが演奏の鑑賞を妨げるもの等、満
足出来るものはありませんでした。今回、未開封非売品見本盤から復刻された
音質は、にわかにこれが1951年の録音であることが信じることが出来ないぐら
いすばらしいものです。音の古さを全く感じさせない周波数レンジの広さと、
クレンペラーのどこまでも延びて行く、とてつもないクレッシェンドに充分堪
え得るダイナミックレンジの広さには、驚くばかりです。しかもどんな強音で
も音自体が割れたりすることなく、そこに微動だにしない安定感があります。
早世の名花、キャスリ-ン・フェリア-のどこまでも深いコントラルトを大変リ
アルに捕らえているのも嬉しいかぎりです。持続する小プチノイズはアセテー
ト原盤に由来するもので、気になるものではありません。アセテートは慎重に
保存すれば、テ-プより高音質を保持出来ると言われ、今回はその成功例と言
えましょう。演奏は正直、既出盤の音質の悪さも手伝って、注目していません
でしたが、今回の音で聞くと、途方もなく優れた演奏であったことが、判明し
ました。クレンペラーのマラ2のベスト、否、すべてのマラ2のベストとして良
いのではと思える程です。同年の夏にはかの「バイロイトの第九」が生まれま
すが、凄い年もあったものだなぁと痛み入ります。
翻ってわが国を鑑みるにつけ、今年始はニューイヤーも良いが、この「復活」
を聴いて国の復興、復活に思いを馳せたいと存じ上げる次第です。
(オタケン・レコード太田憲志)
4779952 2枚組 ¥2680
チック・コリア/コリア
-ジャズ・クラリネットと室内オーケストラのための大陸協奏曲
CD1
1.アフリカ/2.ヨーロッパ/3.オーストラリア/4.アメリカ/5.アジア
6.南極
CD2:ボーナスCD
1.ロータス・ブラッサム/2.ブルー・ボッサ/3.ホアッツ・ディス?
4.ジャスト・フレンズ/5.ソロ・コンティニュアム31/6.同42/7.同53
8.同64/9.同75/10.同86/11.同97/12.同108/13.同119/14.同1310
15.同1411
チック・コリア(ピアノ)ティム・ガーランド(ソプラノ・サクソフォーン)
ハンス・グラヴィシュニク(ベース・ギター)マーカス・ギルモア(ドラム)
スティーヴ・デイヴィス(トロンボーン)
室内管弦楽団 指揮:スティーブン・マーキュリオ
録音:2011年 マンハッタンセンター、ニューヨーク
作曲とピアノ演奏の両面でジャズ史に数々の輝かしい足跡を残してきたチック
・コリアの新境地は、ジャズ・サックスと室内オケのための協奏曲。6つの大陸
を題材に、豪華アーティストたちが壮大かつ繊細な掛け合いを聴かせてくれま
す。新曲のソロやクインテットを多数収めたボーナスCDもお聴き逃しなく!
47911 ¥1350
コリア/2台ピアノで
1.組曲‐2台ピアノのためのインプロヴィゼーションズ
2.《ミクロコスモス》-7つの小品/3.ホームカミング
4.3声の2台ピアノのための二重奏曲/5.インヴェンション
チック・コリア、ニコラス・エコノモウ(ピアノ)
録音:1982年6月24日 ミュンヘン
1982年にミュンヘンで行われたサマー・フェスティヴァルにおける2人の偉大
なピアニストの邂逅の記録。互いの実力を認め合いながら、まるで親友の
ように楽しく会話するような珠玉のデュオを聴かせてくれます。鬼才エコノモ
ウは1993年に自動車事故に遭って夭折してしまいましたが、この度、コリアの
70歳の誕生日を記念してこの伝説のライヴが待望の再プレス。当レーベルにお
ける国際的なリリースはこれが始めてとなるファン必聴盤です。
●DG Duoシリーズ第2弾 各2枚組 ¥1850
4779984 2枚組
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232(全曲)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ナンシー・アージェンタ, リン・ドーソン(Sp),
マイケル・チャンス, アシュレイ・スタッフォード(C-T),
ウィンフォード・エヴァンズ, ハワード・ミルナー(T),
スティーヴン・ヴァーコー, リチャード・ロイド・モーガン(Bs),
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ, モンテヴェルディ合唱団
録音:1985年2月, ロンドン・オール・セインツ教会 [デジタル:セッション]
バッハの「ロ短調ミサ曲」は教会音楽の通常の概念を超えた汎宗教的な姿勢で
創作された、客観的で普遍的な内容を持つ大作。各曲は20年余りにわたり個別
的に成立したものでありながら、晩年のバッハがその作曲技法のすべてを投じ
てまとめ上げた宗教音楽の金字塔として知られています。ガーディナーはこの
名作を明確な構成感による演奏で再現しており、現代的なバッハ演奏と宗教音
楽演奏の規範となるべき回答を提示しています。
4779987 2枚組
ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽
『水上の音楽*』『王宮の花火の音楽(1749年初演管楽合奏版)』
『協奏曲ヘ長調 HWV.331/336』『二重協奏曲ニ長調HWV.335a』
『トリオ・ソナタ第4番ト長調Op.5-4,HWV.399より』
『オケイジョナル組曲 ニ長調(ピノック編)』
トレヴァー・ピノック(指揮&Cemb)
イングリッシュ・コンサート
録音:1983年4月, ロンドン・ヘンリー・ウッド・ホール
[デジタル:セッション]*
1996年2月, ワトフォード・コロッセウム [デジタル:セッション]
「水上の音楽」はクリュサンダー版による演奏で、若々しい覇気に満ちた感興
溢れており、「王宮の花火の音楽」は戦争終結を祝う花火大会のために作曲さ
れ、大規模な軍楽隊によって初演された作品です。ヘンデルは後に管楽器を減
らし弦楽合奏を加えた版を出版、今日ではその管弦楽編曲版で演奏するのが通
例となっていますが、このアルバムに収められた演奏は初演時の管楽合奏版に
よるもの。オリジナル楽器の名手55名による大編成の吹奏楽団が初演を彷彿と
させる輝かしい演奏を繰り広げ、祝典的な雰囲気を見事に再現しており、どの
曲もまさにピノックの独壇場といった演奏です。
4779990 2枚組
ウィーン前古典派の音楽集
マティアス・ゲオルク・モン:
『シンフォニア 変ロ長調』『ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調』
ヨゼフ・シュタルツァー:『ディヴェルティメント ハ長調』
カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ:
『シンフォニア イ短調』『オーボエ協奏曲 ト長調』
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー:『フーガ ハ長調』
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル:『シンフォニア ニ長調』
アントニオ・サリエリ:『ヴァイオリン,オーボエ,チェロのための三重協奏曲』
アントン・ツィマーマン:『シンフォニア ハ長調』
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル:『シンフォニア ト短調』
トーマス・フューリ(指揮&Vn)カメラータ・ベルン
ハインツ・ホリガー(Ob), トーマス・デメンガ(Vc)
録音:1982年9月,1983年2月, ベルン・スイス・ドイツ語放送局スタジオ
[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統にのっとりながら、器楽曲を中心に、古典派への音楽活動を導
く役割を果たしたオーストリアの作曲家たちの作品を集めたアルバムです。機
知に富み、洗練されたギャラントな作風を持ちながら、卓越したイタリア風作
曲技法も取り入れた対位法の伝統など、後のモーツァルトやベートーヴェン以
降の世代に伝えた功績は極めて大きいものです。
4779993 2枚組
ポゴレリチ:ショパン・ソロ・レコーディングズ
『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』
『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』『ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44』
『夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2』『練習曲第8番ヘ長調Op.10-8』
『練習曲第10番変イ長調Op.10-10』『練習曲第18番嬰ト短調Op.25-6』
『スケルツォ第1番ロ短調Op.20』『スケルツォ第2番変ロ短調Op.31』
『24の前奏曲Op.28(全曲)』『スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39』
『スケルツォ第4番ホ長調Op.54』
イーヴォ・ポゴレリチ(P)
録音:1981年2月, ミュンヘン・ヘラクレス・ザール[デジタル:セッション]
1995年9月, ワトフォード・コロッセウム[デジタル:セッション]
1989年10月, ハンブルク・フリードリヒ・エーベルト・ハレ
[デジタル:セッション]
1983年2月, シカゴ・オーケストラ・ホール[デジタル:セッション]
その独特の解釈が常に議論を呼ぶ天才の色褪せぬショパン。ポゴレリチは、
1980年のショパン・コンクールで前代未聞の大胆な解釈で物議を醸し、衝撃的
なデビューをかざりました。自らの芸術を求め、ピアノ界の異端児として大胆
且つ奔放な演奏で常に音楽界の話題をさらうアーティストです。ここではDGに
録音した、ショパンのソロ・ピアノ作品が選曲されており、これほど芸術性が
高く説得力のある演奏はないといっても過言ではないでしょう。
4779996 2枚組
モーツァルト:レクイエム&ミサ曲
(1)『レクィエム ニ短調K.626』(バイヤー版)
(2)『ミサ曲ハ短調K.427(417a)「大ミサ曲」』(バイヤー版)
レナード・バーンスタイン(指揮)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
アーリーン・オジェー(Sp:(1)), フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms:(1)),
フランク・ロパード(T:(1)), コルネリウス・ハウプトマン(Bs:(1)(2)),
マリー・マクローリン(Sp:(2)), マリア・ユーイング(Ms:(2)),
ジェリー・ハドリー(T:(2))
録音:(1)1988年7月6日, ディーセン聖母マリア被昇天司教座教会
[デジタル:ライヴ]
(2)1990年4月6日, ヴァルトザッセン修道院付属教会[デジタル:ライヴ]
バーンスタインが亡き妻、女優のフェリチア・モンテアレグレの没後10周年に
捧げた「レクィエム」。1988年7月、ディーセンの聖母マリア被昇天司教座教
会で行われたライヴ演奏で、驚くほど遅いテンポ、極端なダイナミクス、噛み
しめるように歌われるフレーズなど、その荘厳さと美しさは比類なく、深い愛
情と哀しみから発するバーンスタインの祈りが特別な感動をもたらいています。
バーンスタイン最晩年に録音した「ミサ曲ハ短調」は、緊張と暖かさが融合さ
れた祈りに満ちたもので、これこそバーンスタインの重要な遺産のひとつで
しょう。
4779999 2枚組
ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
(1)『アランフエス協奏曲』,(2)『オリーブの木立を縫って』,
(3)『4台のギターと管弦楽のための「アンダルシア協奏曲」』,
(4)『フルートと管弦楽のための「田園風協奏曲」』,
(5)『ある貴紳のための幻想曲』,
(6)『ハープと管弦楽のための「セレナータ協奏曲」』,
(7)『2台のギターと管弦楽のための「マドリガル協奏曲」』
(1)(5)ナルシソ・イエペス(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
(2)ナルシソ・イエペス(G),
(3)ロス・ロメロス(ロメロ・ギター四重奏団)(G),
ビクター・アレッサンドロ(指揮), サン・サントニオ交響楽団
(4)パトリック・ガロワ(Fl),
イオン・マリン(指揮), フィルハーモニア管弦楽団,
(6)ニカノール・サバレタ(Hp),
エルンスト・メルツェンドルファー(指揮), ベルリン放送交響楽団,
(7)ナルシソ・イエペス(G), ゴドリーヴ・モンダン(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
録音:(1)1967年11月,(2)1986年6月,(3)1967年11月,(4)1991年8月,
(5)1977年6月,(6)1959年10月,(7)1979年4月,
昨年97歳で世を去ったスペインの作曲家ロドリーゴのアルバムには、ギターの
ための作品を中心にフルートやハープのための協奏曲など7曲を収録しました。
彼の代表作である「アランフェス協奏曲」や「ある貴紳のための幻想曲」など
4つの作品を演奏するイエペスは作曲家と同郷人でした。ロメロ・ギター四重
奏団の「アンダルシア協奏曲」は、フィリップス原盤を使用しています。
4790002 2枚組
ヨハン・シュトラウス・ファミリー:ワルツ&ポルカ集
『ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314』『ポルカ「ハンガリー万歳!」Op.332』
『ワルツ「加速度」Op.234』『「ペルシャ行進曲」Op.289』
『喜歌劇「こうもり」序曲』
『ポルカ「浮気心」Op.319』『ワルツ「芸術家の生活」Op.316』
『ポルカ「雷鳴と電光」Op.324』『「皇帝円舞曲」Op.437』
『「トリッチ・トラッチ・ポルカ」Op.214』『ワルツ「南国のばら」Op.388』
『喜歌劇「ジプシー男爵」序曲』『「アンネン・ポルカ」Op.117』
『ワルツ「酒、女、歌」Op.333』『ポルカ「狩り」Op.373』
『「ラデツキー行進曲」Op.228』
『ワルツ「天体の音楽」Op.235』『「常動曲」Op.257』
『ワルツ「うわごと」Op.212』
『ワルツ「ウィーンの森の物語」Op.325』
『「こうもり」のカドリール Op.363』
『ワルツ「ウィーン気質」Op.354』『「ナポレオン行進曲」Op.156』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1980年6&12月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統と風土によって育まれ、ウィンナ・ワルツやポルカの名作を数
多く作曲して「ワルツ王」と呼ばれているシュトラウスII世。彼のワルツやポ
ルカをはじめ、シュトラウス・ファミリーの名曲ばかりです。オーストリア生
まれのカラヤンが指揮するウィンナ・ワルツの素晴らしさは、1987年の「ニュ
ーイヤー・コンサート」で改めて実証されました。このアルバムは彼が手兵ベ
ルリン・フィルを1980年に指揮・録音したものです。
4790005 2枚組
ストラヴィンスキー:火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典
(1)『バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)』
(2)『幻想曲「花火」Op.4』
(3)『オーケストラのための4つのエチュード』
(4)『バレエ音楽「ぺトルーシュカ」(1911年原典版)』
(5)『バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)』
ピエール・ブーレーズ(指揮)
シカゴ交響楽団((1)-(3)) クリーヴランド管弦楽団((4)(5))
録音:1992年12月, シカゴ・オーケストラ・ホール
[デジタル:セッション]((1)-(3))
1991年3月, クリーヴランド、マソニック・オーディトリアム
[デジタル:セッション]((4)(5))
ストラヴィンスキー演奏のスペシャリストとして、これまでに発表した全ディ
スクが決定盤として賞賛される巨匠ピエール・ブーレーズ。彼が1980年から
1996年にかけてストラヴィンスキーの作品をDGに録音した中から、彼の名声を
決定づけた3大バレエの収録されたアルバムです。これらの作品は、ブーレーズ
は数回録音をしていますが、1967-1971年にSONYに録音した「クールながら情景
を力強く描いた」演奏に、さらに多彩な表情が加えることにより細部まで見通
せるようになり、作品の「斬新さ」を改めて聴く者に問いかけてくるかのよう
です。
4790008 2枚組
ワーグナー:管弦楽作品とアリア
(1)『歌劇「タンホイザー」序曲』
(2)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第1幕への前奏曲』
(3)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第3幕からの組曲(アバド編)』
(4)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-第1幕への前奏曲』
(5)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-愛の死』
(6)『歌劇「さまよえるオランダ人」-序曲』
(7)『歌劇「さまよえるオランダ人」-期限は切れた』
(8)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」-迷いだ!迷いだ!』
(9)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」
-リラの花が何とやわらかく,また強く』
(10)『歌劇「タンホイザー」
-死の予感のごとく・・・ああ,わがやさしの夕星よ』
(11)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-いや!そのままにして置け』
(12)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-悲しや!悲しや!この身の上!』
(13)『楽劇「ワルキューレ」-さらば勇ある輝かしき子よ!』
クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ブリン・ターフェル(Bs-Br:(7)-(13))
録音:2002年3月, ザルツブルク祝祭大劇場[デジタル:セッション]((1)(3))
2000年11月, ベルリン、フィルハーモニー
[デジタル:セッション]((2)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(13))
2001年5月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]((11)(12))
アバド&BPOのワーグナー・アルバム。BPO退任直前の演奏で、これまでの長く
大きいワーグナー特有の音楽を、引き締まったクリアでシャープな表情で演奏
することによって、音楽の温かさを別の面から表現することに成功しています。
また、現代を代表するバス・バリトンのブリン・ターフェル。アバドの理知的
な伴奏を得て、彼の豊かなアーティキュレーション、圧倒的といえる声量、そ
して卓越した、演技力で挑んだワーグナーは、温かい人間性の漂うザックスや
苦悩をにじませるアンフォルタスなど人間の心を表現しきっています。
<Universal Italia(DECCA)>
4764151 ¥2180
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
アレクサンダー・ロマノフスキー(ピアノ)
ホロヴィッツを彷彿とさせるウクライナ出身の若きロシアン・ヴィルトゥオー
ソ、ロマノフスキー。2001年にはブゾーニ・コンクールで優勝を飾り、今年
6月に開催された第14回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門では
第4位入賞に加え、特別賞を受賞しました。ロマノフスキーのイタリア・デッカ
3枚目となるこのディアベッリ変奏曲でも、類まれなその才能を存分に披露し
ています。
<Universal USA(UCJ)>
B001632702 ¥1850
名花ジェンキンス待望の新譜 通常盤。
キャサリン・ジェンキンス/ある晴れた日に
1.アヴェ・マリア/2.ある晴れた日に/3.夜の音楽
4.兵士のためのレクイエム/5.あなたのために/6.誰も寝てはならぬ
7.舟歌/8.ザ・プレイヤー/9.シャウト・イン・サイレンス
10.ザ・ロード・イズ・マイ・シェパード/11.私のお父さん
12.サンクタ・マリア/13.パニス・アンジェリクス/14.オ・ソレ・ミオ
15.行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って/16.アニュス・デイ
17.また会いましょう/18.オ・ホーリー・ナイト/19.愛しきウェールズ
20.渚には/21.ロンダの谷
キャサリン・ジェンキンス(メゾ・ソプラノ)
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール) プラハ・シンフォニア
指揮:アンソニー・イングリス他
イギリスのクラシックミュージシャンとしてデビュー年に売り上げたCDが、
マリア・カラス以来となる最大&最速の売り上げを記録したキャサリン・ジェ
ンキンズの待望の新譜。10月にはCD+DVDの豪華版でご案内しましたが、今回
はCD単体部分がリリースされます。
<OTAKEN RECORDS>
TKC-341 ¥2080
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」
オットー・クレンペラー 指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団および合唱団
ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
録音:1951年7月12日 オランダ音楽祭におけるライヴ録音
音源:未開封非売見本盤
当演奏の既出CDの音質は、ノイズを取りすぎて演奏の生気まで失われたものや、
音質をさわらないのは良いが、歪みやノイズが演奏の鑑賞を妨げるもの等、満
足出来るものはありませんでした。今回、未開封非売品見本盤から復刻された
音質は、にわかにこれが1951年の録音であることが信じることが出来ないぐら
いすばらしいものです。音の古さを全く感じさせない周波数レンジの広さと、
クレンペラーのどこまでも延びて行く、とてつもないクレッシェンドに充分堪
え得るダイナミックレンジの広さには、驚くばかりです。しかもどんな強音で
も音自体が割れたりすることなく、そこに微動だにしない安定感があります。
早世の名花、キャスリ-ン・フェリア-のどこまでも深いコントラルトを大変リ
アルに捕らえているのも嬉しいかぎりです。持続する小プチノイズはアセテー
ト原盤に由来するもので、気になるものではありません。アセテートは慎重に
保存すれば、テ-プより高音質を保持出来ると言われ、今回はその成功例と言
えましょう。演奏は正直、既出盤の音質の悪さも手伝って、注目していません
でしたが、今回の音で聞くと、途方もなく優れた演奏であったことが、判明し
ました。クレンペラーのマラ2のベスト、否、すべてのマラ2のベストとして良
いのではと思える程です。同年の夏にはかの「バイロイトの第九」が生まれま
すが、凄い年もあったものだなぁと痛み入ります。
翻ってわが国を鑑みるにつけ、今年始はニューイヤーも良いが、この「復活」
を聴いて国の復興、復活に思いを馳せたいと存じ上げる次第です。
(オタケン・レコード太田憲志)