クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-12 No.4

2011年12月05日 19時18分23秒 | Weblog
<Universal International>
4779952 2枚組 ¥2680
チック・コリア/コリア
-ジャズ・クラリネットと室内オーケストラのための大陸協奏曲
CD1
1.アフリカ/2.ヨーロッパ/3.オーストラリア/4.アメリカ/5.アジア
6.南極
CD2:ボーナスCD
1.ロータス・ブラッサム/2.ブルー・ボッサ/3.ホアッツ・ディス?
4.ジャスト・フレンズ/5.ソロ・コンティニュアム31/6.同42/7.同53
8.同64/9.同75/10.同86/11.同97/12.同108/13.同119/14.同1310
15.同1411
チック・コリア(ピアノ)ティム・ガーランド(ソプラノ・サクソフォーン)
ハンス・グラヴィシュニク(ベース・ギター)マーカス・ギルモア(ドラム)
スティーヴ・デイヴィス(トロンボーン) 
室内管弦楽団 指揮:スティーブン・マーキュリオ
録音:2011年 マンハッタンセンター、ニューヨーク
作曲とピアノ演奏の両面でジャズ史に数々の輝かしい足跡を残してきたチック
・コリアの新境地は、ジャズ・サックスと室内オケのための協奏曲。6つの大陸
を題材に、豪華アーティストたちが壮大かつ繊細な掛け合いを聴かせてくれま
す。新曲のソロやクインテットを多数収めたボーナスCDもお聴き逃しなく!

47911 ¥1350
コリア/2台ピアノで
1.組曲‐2台ピアノのためのインプロヴィゼーションズ
2.《ミクロコスモス》-7つの小品/3.ホームカミング
4.3声の2台ピアノのための二重奏曲/5.インヴェンション
チック・コリア、ニコラス・エコノモウ(ピアノ)
録音:1982年6月24日 ミュンヘン
1982年にミュンヘンで行われたサマー・フェスティヴァルにおける2人の偉大
なピアニストの邂逅の記録。互いの実力を認め合いながら、まるで親友の
ように楽しく会話するような珠玉のデュオを聴かせてくれます。鬼才エコノモ
ウは1993年に自動車事故に遭って夭折してしまいましたが、この度、コリアの
70歳の誕生日を記念してこの伝説のライヴが待望の再プレス。当レーベルにお
ける国際的なリリースはこれが始めてとなるファン必聴盤です。



●DG Duoシリーズ第2弾 各2枚組 ¥1850
4779984 2枚組
J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232(全曲)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ナンシー・アージェンタ, リン・ドーソン(Sp),
マイケル・チャンス, アシュレイ・スタッフォード(C-T),
ウィンフォード・エヴァンズ, ハワード・ミルナー(T),
スティーヴン・ヴァーコー, リチャード・ロイド・モーガン(Bs),
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ, モンテヴェルディ合唱団
録音:1985年2月, ロンドン・オール・セインツ教会 [デジタル:セッション]
バッハの「ロ短調ミサ曲」は教会音楽の通常の概念を超えた汎宗教的な姿勢で
創作された、客観的で普遍的な内容を持つ大作。各曲は20年余りにわたり個別
的に成立したものでありながら、晩年のバッハがその作曲技法のすべてを投じ
てまとめ上げた宗教音楽の金字塔として知られています。ガーディナーはこの
名作を明確な構成感による演奏で再現しており、現代的なバッハ演奏と宗教音
楽演奏の規範となるべき回答を提示しています。

4779987 2枚組
ヘンデル:水上の音楽&王宮の花火の音楽
『水上の音楽*』『王宮の花火の音楽(1749年初演管楽合奏版)』
『協奏曲ヘ長調 HWV.331/336』『二重協奏曲ニ長調HWV.335a』
『トリオ・ソナタ第4番ト長調Op.5-4,HWV.399より』
『オケイジョナル組曲 ニ長調(ピノック編)』
トレヴァー・ピノック(指揮&Cemb)
イングリッシュ・コンサート
録音:1983年4月, ロンドン・ヘンリー・ウッド・ホール
[デジタル:セッション]*
1996年2月, ワトフォード・コロッセウム [デジタル:セッション]
「水上の音楽」はクリュサンダー版による演奏で、若々しい覇気に満ちた感興
溢れており、「王宮の花火の音楽」は戦争終結を祝う花火大会のために作曲さ
れ、大規模な軍楽隊によって初演された作品です。ヘンデルは後に管楽器を減
らし弦楽合奏を加えた版を出版、今日ではその管弦楽編曲版で演奏するのが通
例となっていますが、このアルバムに収められた演奏は初演時の管楽合奏版に
よるもの。オリジナル楽器の名手55名による大編成の吹奏楽団が初演を彷彿と
させる輝かしい演奏を繰り広げ、祝典的な雰囲気を見事に再現しており、どの
曲もまさにピノックの独壇場といった演奏です。

4779990 2枚組
ウィーン前古典派の音楽集
マティアス・ゲオルク・モン:
『シンフォニア 変ロ長調』『ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調』
ヨゼフ・シュタルツァー:『ディヴェルティメント ハ長調』
カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ:
『シンフォニア イ短調』『オーボエ協奏曲 ト長調』
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー:『フーガ ハ長調』
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル:『シンフォニア ニ長調』
アントニオ・サリエリ:『ヴァイオリン,オーボエ,チェロのための三重協奏曲』
アントン・ツィマーマン:『シンフォニア ハ長調』
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル:『シンフォニア ト短調』
トーマス・フューリ(指揮&Vn)カメラータ・ベルン
ハインツ・ホリガー(Ob), トーマス・デメンガ(Vc)
録音:1982年9月,1983年2月, ベルン・スイス・ドイツ語放送局スタジオ
[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統にのっとりながら、器楽曲を中心に、古典派への音楽活動を導
く役割を果たしたオーストリアの作曲家たちの作品を集めたアルバムです。機
知に富み、洗練されたギャラントな作風を持ちながら、卓越したイタリア風作
曲技法も取り入れた対位法の伝統など、後のモーツァルトやベートーヴェン以
降の世代に伝えた功績は極めて大きいものです。

4779993 2枚組
ポゴレリチ:ショパン・ソロ・レコーディングズ
『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』
『前奏曲第25番嬰ハ短調Op.45』『ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44』
『夜想曲第16番変ホ長調Op.55-2』『練習曲第8番ヘ長調Op.10-8』
『練習曲第10番変イ長調Op.10-10』『練習曲第18番嬰ト短調Op.25-6』
『スケルツォ第1番ロ短調Op.20』『スケルツォ第2番変ロ短調Op.31』
『24の前奏曲Op.28(全曲)』『スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39』
『スケルツォ第4番ホ長調Op.54』
イーヴォ・ポゴレリチ(P)
録音:1981年2月, ミュンヘン・ヘラクレス・ザール[デジタル:セッション]
1995年9月, ワトフォード・コロッセウム[デジタル:セッション]
1989年10月, ハンブルク・フリードリヒ・エーベルト・ハレ
[デジタル:セッション]
1983年2月, シカゴ・オーケストラ・ホール[デジタル:セッション]
その独特の解釈が常に議論を呼ぶ天才の色褪せぬショパン。ポゴレリチは、
1980年のショパン・コンクールで前代未聞の大胆な解釈で物議を醸し、衝撃的
なデビューをかざりました。自らの芸術を求め、ピアノ界の異端児として大胆
且つ奔放な演奏で常に音楽界の話題をさらうアーティストです。ここではDGに
録音した、ショパンのソロ・ピアノ作品が選曲されており、これほど芸術性が
高く説得力のある演奏はないといっても過言ではないでしょう。

4779996 2枚組
モーツァルト:レクイエム&ミサ曲
(1)『レクィエム ニ短調K.626』(バイヤー版)
(2)『ミサ曲ハ短調K.427(417a)「大ミサ曲」』(バイヤー版)
レナード・バーンスタイン(指揮)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
アーリーン・オジェー(Sp:(1)), フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms:(1)),
フランク・ロパード(T:(1)), コルネリウス・ハウプトマン(Bs:(1)(2)),
マリー・マクローリン(Sp:(2)), マリア・ユーイング(Ms:(2)),
ジェリー・ハドリー(T:(2))
録音:(1)1988年7月6日, ディーセン聖母マリア被昇天司教座教会
[デジタル:ライヴ]
(2)1990年4月6日, ヴァルトザッセン修道院付属教会[デジタル:ライヴ]
バーンスタインが亡き妻、女優のフェリチア・モンテアレグレの没後10周年に
捧げた「レクィエム」。1988年7月、ディーセンの聖母マリア被昇天司教座教
会で行われたライヴ演奏で、驚くほど遅いテンポ、極端なダイナミクス、噛み
しめるように歌われるフレーズなど、その荘厳さと美しさは比類なく、深い愛
情と哀しみから発するバーンスタインの祈りが特別な感動をもたらいています。
バーンスタイン最晩年に録音した「ミサ曲ハ短調」は、緊張と暖かさが融合さ
れた祈りに満ちたもので、これこそバーンスタインの重要な遺産のひとつで
しょう。

4779999 2枚組
ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
(1)『アランフエス協奏曲』,(2)『オリーブの木立を縫って』,
(3)『4台のギターと管弦楽のための「アンダルシア協奏曲」』,
(4)『フルートと管弦楽のための「田園風協奏曲」』,
(5)『ある貴紳のための幻想曲』,
(6)『ハープと管弦楽のための「セレナータ協奏曲」』,
(7)『2台のギターと管弦楽のための「マドリガル協奏曲」』
(1)(5)ナルシソ・イエペス(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
(2)ナルシソ・イエペス(G),
(3)ロス・ロメロス(ロメロ・ギター四重奏団)(G),
ビクター・アレッサンドロ(指揮), サン・サントニオ交響楽団
(4)パトリック・ガロワ(Fl),
イオン・マリン(指揮), フィルハーモニア管弦楽団,
(6)ニカノール・サバレタ(Hp),
エルンスト・メルツェンドルファー(指揮), ベルリン放送交響楽団,
(7)ナルシソ・イエペス(G), ゴドリーヴ・モンダン(G),
ガルシア・ナバロ(指揮), フィルハーモニア管弦楽団
録音:(1)1967年11月,(2)1986年6月,(3)1967年11月,(4)1991年8月,
(5)1977年6月,(6)1959年10月,(7)1979年4月,
昨年97歳で世を去ったスペインの作曲家ロドリーゴのアルバムには、ギターの
ための作品を中心にフルートやハープのための協奏曲など7曲を収録しました。
彼の代表作である「アランフェス協奏曲」や「ある貴紳のための幻想曲」など
4つの作品を演奏するイエペスは作曲家と同郷人でした。ロメロ・ギター四重
奏団の「アンダルシア協奏曲」は、フィリップス原盤を使用しています。

4790002 2枚組
ヨハン・シュトラウス・ファミリー:ワルツ&ポルカ集
『ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314』『ポルカ「ハンガリー万歳!」Op.332』
『ワルツ「加速度」Op.234』『「ペルシャ行進曲」Op.289』
『喜歌劇「こうもり」序曲』
『ポルカ「浮気心」Op.319』『ワルツ「芸術家の生活」Op.316』
『ポルカ「雷鳴と電光」Op.324』『「皇帝円舞曲」Op.437』
『「トリッチ・トラッチ・ポルカ」Op.214』『ワルツ「南国のばら」Op.388』
『喜歌劇「ジプシー男爵」序曲』『「アンネン・ポルカ」Op.117』
『ワルツ「酒、女、歌」Op.333』『ポルカ「狩り」Op.373』
『「ラデツキー行進曲」Op.228』
『ワルツ「天体の音楽」Op.235』『「常動曲」Op.257』
『ワルツ「うわごと」Op.212』
『ワルツ「ウィーンの森の物語」Op.325』
『「こうもり」のカドリール Op.363』
『ワルツ「ウィーン気質」Op.354』『「ナポレオン行進曲」Op.156』
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1980年6&12月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]
ウィーンの伝統と風土によって育まれ、ウィンナ・ワルツやポルカの名作を数
多く作曲して「ワルツ王」と呼ばれているシュトラウスII世。彼のワルツやポ
ルカをはじめ、シュトラウス・ファミリーの名曲ばかりです。オーストリア生
まれのカラヤンが指揮するウィンナ・ワルツの素晴らしさは、1987年の「ニュ
ーイヤー・コンサート」で改めて実証されました。このアルバムは彼が手兵ベ
ルリン・フィルを1980年に指揮・録音したものです。

4790005 2枚組
ストラヴィンスキー:火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典
(1)『バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)』
(2)『幻想曲「花火」Op.4』
(3)『オーケストラのための4つのエチュード』
(4)『バレエ音楽「ぺトルーシュカ」(1911年原典版)』
(5)『バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)』
ピエール・ブーレーズ(指揮)  
シカゴ交響楽団((1)-(3))  クリーヴランド管弦楽団((4)(5))
録音:1992年12月, シカゴ・オーケストラ・ホール
[デジタル:セッション]((1)-(3))
1991年3月, クリーヴランド、マソニック・オーディトリアム
[デジタル:セッション]((4)(5))
ストラヴィンスキー演奏のスペシャリストとして、これまでに発表した全ディ
スクが決定盤として賞賛される巨匠ピエール・ブーレーズ。彼が1980年から
1996年にかけてストラヴィンスキーの作品をDGに録音した中から、彼の名声を
決定づけた3大バレエの収録されたアルバムです。これらの作品は、ブーレーズ
は数回録音をしていますが、1967-1971年にSONYに録音した「クールながら情景
を力強く描いた」演奏に、さらに多彩な表情が加えることにより細部まで見通
せるようになり、作品の「斬新さ」を改めて聴く者に問いかけてくるかのよう
です。

4790008 2枚組
ワーグナー:管弦楽作品とアリア
(1)『歌劇「タンホイザー」序曲』
(2)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第1幕への前奏曲』
(3)『舞台神聖祭典劇「パルジファル」-第3幕からの組曲(アバド編)』
(4)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-第1幕への前奏曲』 
(5)『楽劇「トリスタンとイゾルデ」-愛の死』
(6)『歌劇「さまよえるオランダ人」-序曲』
(7)『歌劇「さまよえるオランダ人」-期限は切れた』
(8)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」-迷いだ!迷いだ!』
(9)『楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」
-リラの花が何とやわらかく,また強く』
(10)『歌劇「タンホイザー」
-死の予感のごとく・・・ああ,わがやさしの夕星よ』
(11)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-いや!そのままにして置け』
(12)『舞台神聖祝典劇「パルジファル」-悲しや!悲しや!この身の上!』
(13)『楽劇「ワルキューレ」-さらば勇ある輝かしき子よ!』
クラウディオ・アバド(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ブリン・ターフェル(Bs-Br:(7)-(13))
録音:2002年3月, ザルツブルク祝祭大劇場[デジタル:セッション]((1)(3))
2000年11月, ベルリン、フィルハーモニー
[デジタル:セッション]((2)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(13))
2001年5月, ベルリン、フィルハーモニー[デジタル:セッション]((11)(12))
アバド&BPOのワーグナー・アルバム。BPO退任直前の演奏で、これまでの長く
大きいワーグナー特有の音楽を、引き締まったクリアでシャープな表情で演奏
することによって、音楽の温かさを別の面から表現することに成功しています。
また、現代を代表するバス・バリトンのブリン・ターフェル。アバドの理知的
な伴奏を得て、彼の豊かなアーティキュレーション、圧倒的といえる声量、そ
して卓越した、演技力で挑んだワーグナーは、温かい人間性の漂うザックスや
苦悩をにじませるアンフォルタスなど人間の心を表現しきっています。





<Universal Italia(DECCA)>
4764151 ¥2180
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
アレクサンダー・ロマノフスキー(ピアノ)
ホロヴィッツを彷彿とさせるウクライナ出身の若きロシアン・ヴィルトゥオー
ソ、ロマノフスキー。2001年にはブゾーニ・コンクールで優勝を飾り、今年
6月に開催された第14回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門では
第4位入賞に加え、特別賞を受賞しました。ロマノフスキーのイタリア・デッカ
3枚目となるこのディアベッリ変奏曲でも、類まれなその才能を存分に披露し
ています。





<Universal USA(UCJ)>
B001632702 ¥1850
名花ジェンキンス待望の新譜 通常盤。
キャサリン・ジェンキンス/ある晴れた日に
1.アヴェ・マリア/2.ある晴れた日に/3.夜の音楽
4.兵士のためのレクイエム/5.あなたのために/6.誰も寝てはならぬ
7.舟歌/8.ザ・プレイヤー/9.シャウト・イン・サイレンス
10.ザ・ロード・イズ・マイ・シェパード/11.私のお父さん
12.サンクタ・マリア/13.パニス・アンジェリクス/14.オ・ソレ・ミオ
15.行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って/16.アニュス・デイ
17.また会いましょう/18.オ・ホーリー・ナイト/19.愛しきウェールズ
20.渚には/21.ロンダの谷
キャサリン・ジェンキンス(メゾ・ソプラノ)
フアン・ディエゴ・フローレス(テノール) プラハ・シンフォニア 
指揮:アンソニー・イングリス他
イギリスのクラシックミュージシャンとしてデビュー年に売り上げたCDが、
マリア・カラス以来となる最大&最速の売り上げを記録したキャサリン・ジェ
ンキンズの待望の新譜。10月にはCD+DVDの豪華版でご案内しましたが、今回
はCD単体部分がリリースされます。





<OTAKEN RECORDS>
TKC-341 ¥2080
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」
オットー・クレンペラー 指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団および合唱団
ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
録音:1951年7月12日 オランダ音楽祭におけるライヴ録音
音源:未開封非売見本盤
当演奏の既出CDの音質は、ノイズを取りすぎて演奏の生気まで失われたものや、
音質をさわらないのは良いが、歪みやノイズが演奏の鑑賞を妨げるもの等、満
足出来るものはありませんでした。今回、未開封非売品見本盤から復刻された
音質は、にわかにこれが1951年の録音であることが信じることが出来ないぐら
いすばらしいものです。音の古さを全く感じさせない周波数レンジの広さと、
クレンペラーのどこまでも延びて行く、とてつもないクレッシェンドに充分堪
え得るダイナミックレンジの広さには、驚くばかりです。しかもどんな強音で
も音自体が割れたりすることなく、そこに微動だにしない安定感があります。
早世の名花、キャスリ-ン・フェリア-のどこまでも深いコントラルトを大変リ
アルに捕らえているのも嬉しいかぎりです。持続する小プチノイズはアセテー
ト原盤に由来するもので、気になるものではありません。アセテートは慎重に
保存すれば、テ-プより高音質を保持出来ると言われ、今回はその成功例と言
えましょう。演奏は正直、既出盤の音質の悪さも手伝って、注目していません
でしたが、今回の音で聞くと、途方もなく優れた演奏であったことが、判明し
ました。クレンペラーのマラ2のベスト、否、すべてのマラ2のベストとして良
いのではと思える程です。同年の夏にはかの「バイロイトの第九」が生まれま
すが、凄い年もあったものだなぁと痛み入ります。
翻ってわが国を鑑みるにつけ、今年始はニューイヤーも良いが、この「復活」
を聴いて国の復興、復活に思いを馳せたいと存じ上げる次第です。
(オタケン・レコード太田憲志)

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11-12 No.3-1

2011年12月05日 19時17分55秒 | Weblog
<Dynamic>
CDS 715/1-9 9枚組 ¥5800
アッカルド大集成
CD 1
パガニーニ:
(1)「バルカバ」による60の変奏曲
(2)「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲
(3)祈りのソナタ
(4)ロッシーニの「タンクレディ」による変奏曲
CD 2
(1)ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲
(2)サン=サーンス:ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調Op.75
CD 3
ドヴォルザーク:
(1)弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.77
(2)弦楽三重奏曲ハ長調Op.74
CD 4
ドヴォルザーク:
(1)ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
(2)4つのロマンティックな小品Op.75
CD 5
(1)ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
(2)ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調
CD 6
(1)ヒナステラ:ヴァイオリン協奏曲
(2)バルトーク:ヴァイオリンソナタ
CD 7
パガニーニの愛器1743年製グァルネリ・デル・ジュズを弾く
(1)タルティーニ(フランチェスカッティ編):コレッリの主題による変奏曲
(2)ミルシテイン:パガニーニアーナ/(3)スーク:愛の歌Op.7の1
(4)サラサーテ:序奏とタランテラ
(5)ショパン(サラサーテ編):ノクターンOp.9の2
(6)ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第7番
(7)エルガー:気まぐれ女
(8)モシュコフスキ(サラサーテ編):ギターレOp.45の2
(9)ファリャ(コハンスキ編):パントマイム-恋は魔術師より
(10)クロール:バンジョーとフィドル
(11)ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):前奏曲第10、15番
(12)ラヴェル:ハバネラ形式による小品
(13)ベンジャミン:ジャマイカ・ルンバ/(14)フバイ:そよ風Op.30の5
(15)ドビュッシー:月の光
(16)パガニーニ(シマノフスキ編):カプリス第20、21、24番
CD 8
(1)パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットのための3つのデュエット
(2)ロッシーニ:パガニーニによせてひと言
(3)パガニーニ:カンタービレ
CD 9
ロッラ:ヴァイオリンとヴィオラのための3つのデュエットOp.15
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)、
マルガレート・バチェル、イダ・レヴィン(Vn)、
トビー・ホフマン、ルイージ・アルベルト・ビアンキ(Va)、
ピーター・ウィレー(Vc)、フランコ・ペトラッキ(Db)、
クラウディオ・ゴネッラ(Fg)、ブルーノ・カニーノ、ノエル・リー(Pf)
今年70歳を迎えたイタリアの巨匠サルヴァトーレ・アッカルド。それを祝い、
彼がイタリアのDynamicレーベルに録音した秘宝が9枚組でセット発売となりま
した。アッカルドといえばパガニーニのスペシャリストで、技巧誇示型ヴィル
トゥオーゾと思われがちですが、室内楽を愛し、親しい仲間たちと見事なアン
サンブルを楽しみつつ披露する顔も持っています。
ショーソンとサン=サーンスのソナタと協奏曲は、ピアノのカニーノの名演も
あいまって絶品。ショーソン特有の退廃的な官能性は薄いものの、アッカルド
のはかなき美音が涙を誘います。ヒナステラとバルトークでの溢れるエネルギ
ーにも驚かされます。さらに絶品なのがパガニーニの愛器1743年製グァルネリ
・デル・ジュズで奏でた小品集。意外にマニアックな選曲で、大半の作品が往
年の大ヴァイオリニストの手の入っているのも特徴。パガニーニゆかりの作品
も、ミルシテインの超難曲「パガニーニアーナ」や、ポーランドの大作曲家シ
マノフスキがパガニーニの無伴奏カプリスに凝ったピアノ伴奏を付けたものな
ど興味津々。また、パガニーニの珍品「ファゴットとヴァイオリンのデュオ」
や、晩年のロッシーニがパガニーニを思い出して作ったヴァイオリンとピアノ
のための「パガニーニによせてひと言」など、単に珍しいだけでなく、さすが
イタリア人作曲家ならではの美しい歌に満ちていて、聴き惚れていまいます。




<Audite>
AU 97536 ¥2250
(1)シューマン:幻想小曲集 Op.73
(2)ドビュッシー:クラリネットのための第1狂詩曲
(3)サン=サーンス:クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167 
(4)プーランク:クラリネット・ソナタ
(5)アーノルド:クラリネットとピアノのためのソナチネ Op.29
アーサー・キャンベル(Cl)、ヘレン・マルレー(Pf)
録音:2005年6月12~15日、2011年14~15日、ロルストン・リサイタルホール
(カナダ)
クラリネット界注目の名手アーサー・キャンベルが、シューマンやドビュッシ
ーをはじめとする珠玉のクラリネット・ソナタ集を収録。数多のクラリネット
・ソナタの中でも名曲と謳われる曲の数々を一度に堪能できる、聴き応えたっ
ぷりな1枚です。どの曲も難易度が高く、自他ともにヴィルトゥオーゾと認め
られるキャンベルの卓越した演奏技術を堪能できるプログラムといえましょう。
共演者のマルレーはキャンベルと共に世界各地で演奏活動を行ってきたパート
ナー。シューマンやドビュッシーのロマンあふれる響きから、ジャズに影響を
受けたアーノルドらしい軽快な響きまで、クラリネットの多彩な魅力が存分に
詰まった1枚です。




<naive>
V 5252 ¥2280
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
(2)ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
録音:2010年7月/ラ・アル・オ・グレン(トゥールーズ)
2009年の来日公演でも披露されて、聴いた人々を熱狂させたソヒエフとトゥー
ルーズ・キャピトル管のチャイコフスキーの5番が登場します。その翌年のセッ
ション録音ではありますが、これは確かに凄い! ムーシンとテミルカーノフ
の弟子のソヒエフは、いわゆるペテルブルグ派指揮者ながら、5番の解釈はむし
ろスヴェトラーノフにソックリで、ことに1990年の伝説的な東京ライヴを強く
思い出させます。
特徴的なのは、第1楽章と第4楽章の主部に入ってからのテンポの速さで、いき
おい聴く者をぐいぐい引っ張っていきます。分厚い音、抜群のリズム感とメリ
ハリのきいたフレージング、巨大な盛り上がりは、フランスのオーケストラな
がら久々にソ連時代のモスクワ派チャイ5を聴く感があり、感涙にむせぶひと
ときを与えてくれます。カップリングのショスタコーヴィチは屈折のない爆演
で、オケを盛大に鳴らしているのが流石。フランスのオーケストラならではの
金管の美しさも際立ち、ショスタコーヴィチのオーケストレーションの見事さ
を最大限に発揮させています。ソヒエフ恐るべし。




<Orfeo>
ORFEO 828112 2枚組 ¥2450
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲集
(1)第1番ニ短調 BWV1052
(2)第2番ホ短調BWV1052
(3)第3番ニ長調BWV1054
(4)第4番イ長調BWV1055
(5)第5番ヘ短調BWV1056
(6)第6番ヘ長調BWV1057
(7)第7番ト短調BWV1058
コンスタンチン・リフシッツ(Pf)、シュトゥットガルト室内管弦楽団
聴く人の度肝を抜いた「音楽の捧げもの」「フーガの技法」に続くオルフェオ
・レーベルのリフシッツのバッハは待望のピアノ協奏曲集。7篇あるピアノ
(チェンバロ)協奏曲は、すべて元来は他楽器用に書かれたものですが、4作は
オリジナルが何の楽器か判明していません。リフシッツも時にチェンバロ、時
にオーボエ・ダモーレ、またある時はヴァイオリンを感じることを認めていて、
それをリフシッツならではの種々のタッチとだ模倣テクニックを駆使して実現、
さらに作品全体に活気を与えています。リフシッツは古楽的な考証を研究した
うえで、最新の感性と奏法で再現していて説得力満点。カンタービレな歌い回
しはモーツァルトを先取りしているかのようにさえ聴こえ、非常に新鮮。ミュ
ンヒンガーの手兵だったシュトゥットガルト室内管が絶妙に支えています。




<naive>
V 5265 ¥2280
メンデルスゾーン:
(1)「我らに平和と恩恵をお与えください」(1831) 
(2)オラトリオ「キリスト」(未完)全2部(1846-47) 
(3)カンタータ「おお、血潮したたる主のみかしら 
O haupt voll blut und wunden」(1830) 
(4)カンタータ「高き天より、われは来たり Vom himmel hoch」(1830)
サンドリーヌ・ピオー(S)、マルクス・ブッター(B)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、
ロランス・エキルベイ(指揮)、
アクサンチュス、アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
録音:2011年、6月11日、ノートルダム・デュ・リバン教会(パリ)
アクサンチュス&エキルベイコンビ待望の最新盤。今回収録されたのは、晩年
のメンデルスゾーンが「エリヤ」の次に手掛け、彼の最後のオラトリオとなっ
た作品「キリスト」。全3部の予定でありましたが、激務の過労と姉の死によ
る心労で未完の作品となってしまいました。キリスト降誕と題された第1部は
ソプラノの美しいレシタティーヴォから始まり、東方三賢者との会話が繰り広
げられます。稀代のソプラノ歌手ピオーの透明感あふれる声はまさに天使のよ
う。荘厳なコラールの余韻をしっとりと残して終わる第1部から一変、第2部で
はピラトと民衆の場面がテノールと合唱による劇的な音楽に冒頭から圧倒され
ます。未完でも十分なほどの魅力があるオラトリオ、第3部では一体どのよう
な音楽が展開される予定であったのか…存在しない最終部へと想いを馳せる余
韻に満ちた作品です。今回は残された2部を全て収録しただけでなく、第3部
「キリスト復活」への展開を想起させるような他のカンタータ作品も合わせて
収録。
エキルベイ率いるアクサンチュス合唱団の表現力は本CDでも健在。ピオーとの
共演として好評発売中のフォーレのレクイエム(V 5137)にも劣らぬ名演といえ
るのではないでしょうか。ピオーらをはじめとする名歌手達によるソロはもち
ろん、メンデルスゾーンならではの表現豊かな器楽伴奏も聴きどころのおすす
め盤です。




<日本伝統文化振興財団>
Audio Meister レーベル XRCD
―NHK交響楽団85周年―
年末第9の真打ち企画
前代未聞!豪華装丁!高音質!
NHK交響楽団第9大集成!
第1弾は70年代クロニクル
音質も万全!新たにオリジナルアナログテープをNHK職員立ち合いでビクター
中央林間スタジオにてトランスファーののちXRCD化!

XRCG 30011/8(XRCD) 8枚組 ¥29400
限定盤
NHK交響楽団によるベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」1970年代編
[Disc1]
1973年、ウォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
(NHKホール こけら落とし演奏会)、
A.トモワ・シントウ(S)、荒道子(A)、H.ウィンクラー(Tn)、
R.ヘルマン(Br)、東京芸大(コーラス)、録音:NHKホール
[Disc2]
1973年、ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)、
中沢桂(S)、春日成子(A)、丹羽勝海(Tn)、岡村喬生、国立音大(コーラス)、
録音:NHKホール
[Disc3]
1974年、オトマール・スイトナー(指揮)、
河原洋子(S)、伊原直子(A)、田口興輔(Tn)、岡村喬生(Br)、
国立音大(コーラス)、録音:NHKホール
[Disc4]
1975年、ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)、
松本美和子(S)、春日成子(A)、ウィリアム・ウー(呉文修)(Tn)、
木村俊光(Br)、国立音大(コーラス)、録音:NHKホール
[Disc5]
1976年、フェルディナント・ライトナー(指揮)、
エヴァ・ジェポルトヴァー(S)、ヴィエーラ・ソークポヴァー(A)、
ヴィレーム・プジビル(Tn)、カレル・ベルマン(Br)
国立音大(コーラス)、NHKホール
[Disc6]
1977年、ホルスト・シュタイン(指揮)
中沢桂(S)、伊原直子(A)、田口興輔(Tn)、木村俊光(Br)、
国立音大(コーラス)、録音:NHKホール
[Disc7]
1978年、オトマール・スイトナー(指揮)、
曽我榮子(S)、伊原直子(A)、小林一男(Tn)、木村俊光(Br)、
国立音大(コーラス)、録音:NHKホール
[Disc8]
1979年、イルジー・ビェロフラーヴェク(指揮)、
曽我榮子(S)、辻宥子(A)、小林一男(Tn)、木村俊光(Br)、
国立音大(コーラス)、録音:NHKホール
定期的に第9の録音がこれほどまでに残されているオーケストラは世界的にみ
てもNHK交響楽団くらいと思われます。しかも、その指揮者陣は今から思えば
大変な水準でありました。当企画によって第9の奥深さ演奏芸術の面白さに新
たに開眼させられることうけあいです。また、来年末には第2弾の80年代クロ
ニクルが発売予定で年1回づつのリリースとなります。




<LABORIE>
LC 11 2枚組 ¥2080
フェリシアン・ダヴィド(1810-1876):五重奏曲集「四季」より抜粋
CD1:(1)「春」より 第2の夕べ、第3の夕べ、第6の夕べ 
(2)「夏」より 第3の夕べ、第5の夕べ、第1の夕べ 
CD2:(1)「秋」より 第5の夕べ、第4の夕べ、第6の夕べ 
(2)「冬」より 第3の夕べ、第5の夕べ、第6の夕べ
アンサンブル・バロック・ド・リモージュ
録音:(1)2010年4月、ショパン音楽院(パリ)、
(2)2010年6月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)、
(3)2010年9月、ポール・ロワイヤル・デ・シャン修道院(パリ)
(4)2010年12月、ラ・ボリ・アン・リムーザン(フランス)
ダヴィドはパリ音楽院に学び、中東旅行の経験から東洋的エキゾティシズムの
作品を多く残したことで知られる作曲家。ベルリオーズとほぼ同時期を生き、
生前は標題音楽作曲家として名を馳せました。「四季 les Quatre saisons」
は24曲からなる五重奏曲集で、1季節ごとに6つの五重奏曲が入っています。
本CDでは各季節から3曲ずつ抜粋し、全12曲を収録しました。19世紀パリのサ
ロン向けに書かれたというこれらの作品は、軽やかなリズムの中にも気品あふ
れる優雅さに満ちたもの。清々しい高音域の伸びやかなメロディと、深みのあ
るシックな低音域の響きの美しさが絶妙です。
アンサンブル・バロック・ド・リモージュは世界的バロック音楽演奏団体のひ
とつ。バロック音楽を中心としつつも、17世紀から19世紀まで幅広いレパート
リーを持っています。今回も卓越した演奏技術とアンサンブルでダヴィドの
「四季」の世界を多彩な音色で魅せてくれます。今回の収録はガッド弦使用、
a=435hzで行われました。また、録音時期を見ればお分かりのように、抜粋し
た各曲は各表題の季節に収録されており、演奏者達のこだわりが感じられます。
弦楽器の甘美な音色と、どこか異国情緒を感じさせる民族的なリズムが生み出
す独特のハーモニーを是非ご堪能ください!

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11-12 No.3-2

2011年12月05日 19時17分20秒 | Weblog
<Anima RECORDS>
ANM1 10900001 ¥2350
(日本語解説付)
(1)ストラヴィンスキー:イタリア組曲(全六曲) 
(2)ブロッホ:「パール・シェム」より 第2曲 「ニーグン(即興)」 
(3)ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ op31の2(全4楽章) 
(4)シェーンベルク:幻想曲 op.47 
(5)ラヴェル:ツィガーヌ(原曲版)
ノア・ベンディックス=バルグレイ(Vn)、保都玲子(Pf)
録音:2011年3-5日
2011年パリのヴィブラルテ国際コンクールで堂々の優勝を飾り、今最も注目さ
れる新進気鋭のヴァイオリニスト、ベンディックス=バルグレイが待望の新盤
をリリース!同年5月より名門ピッツバーグ交響楽団のコンサートマスターに
選ばれ、今後ますますの活躍が期待されるヴァイオリニストです。
本CDは『20世紀初頭音楽の旅』というタイトル通り、第一次大戦から1950年に
かけてヨーロッパ各地で作曲された作品が収録したもの。伝統的な音楽の継承
か、新しい音楽の創造か――大きな岐路に立たされた20世紀初頭の作曲家たち
は、激動の時代の中で果敢に各々の道を切り開いていきました。独特の和声法
で魅せるストラヴィンスキー、ヒンデミット、プロコフィエフ、十二音技法で
新たな表現を開拓したシェーンベルク、自国の伝統の外に活路を見出したブロ
ッホ、ラヴェル…本CDでは同時期に作曲された作品が収録されており、各作曲
家独特のスタイルや響きを聴き比べることができます。どの曲も難易度が高く、
ベンディックス=バルグレイの卓越した演奏技術も存分に堪能できます。シュ
トゥックハウゼン・プレーヤーとしてフランス・ドイツを中心に活躍する保都
玲子の伴奏に乗せ、生き生きとした演奏を見せてくれます。(日本語解説付)




<Ligia Digital>
LIDI 0101236 ¥2250
「由紀夫のためのソナタ」
C.P.E.バッハ:チェンバロ・ソナタ集
(1)6つのソナタ続編 第4番 ニ短調 Wq 51/4 
(2)ソナタ ハ短調 Wq 65/31 (3)ソナタ ト短調 Wq 65/17
(4)ソナタ ト長調 Wq 65/22 (5)ソナタ ニ短調 Wq 69
ジョスリーヌ・キュイエ(ハープシコード)
録音:2011年2月、シャトー・デュ・ペ(フランス)
2009年のフォル・ジュルネに来日し、日本でも注目を集めているクラヴサン
奏者ジョスリーヌ・キュイエ。これまでにバッハ一族、とりわけC.P.E.バッ
ハの演奏・録音に積極的に取り組み、この作曲家の再興に尽力してきました。
彼女が新盤の収録曲として選んだのはC.P.E.バッハのチェンバロ・ソナタ集。
しかし、その曲目よりもまず気になるのは「由紀夫のためのソナタ」という
ユニークなタイトルでしょう。三島由紀夫とC.P.E.バッハ?という疑問はご
もっとも。というのも、このCDはC.P.E.バッハの音楽と三島由紀夫の文学作
品「春の雪」との間に共通点を見出したキュイエが、小説のストーリーにバッ
クミュージックを当てるかのごとく構成したユニークなプログラムとなって
いるのです。リブレットには各曲目の下に小説の一場面の引用文が挿入され
ており、キュイエがどの場面を連想して演奏しているのかもわかります。キュ
イエがどういった部分に共通点を感じ、どのように表現したのか…クラシック
ファンとしてだけでなく、日本人としても聴き応えのある1枚といえましょう!





<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2071 ¥2250
限定盤
(1)ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
(2)メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 作品90「イタリア」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団
録音:(1)1953年2月2日、(2)1954年2月28日、カーネギーホール
使用音源:(1) RCA(U.S.A.)TC 7 オープンリールテープ、19センチ、2トラック)
(2)RCA(Grmany)AT 101(LP)
■制作者より
ドヴォルザークの「新世界より」はRCA初期のオリジナル・モノラルの2トラッ
ク・オープンリールを復刻の素材としました。いつも通り、わずかな微調整を
除き、オリジナルの音を可能な限り忠実に再現しました。一方の「イタリア」
はテープでの発売実績がないのでLPからの復刻となります。当初はRCAの初出
LP、LM-1851を数種類入手して試してみましたが、思うような結果を得られま
せんでした。その後、試行錯誤をし、再生状態の良好なドイツRCA(1970年頃発
売)のLPを復刻の素材として使用しました。
■解説書の内容
1956年の『プレイバック』誌に掲載された岡俊雄著「その後のトスカニーニ」
をご遺族の許諾を得て転載しました。内容は引退後のトスカニーニの生活を追
ったものです。その当時、トスカニーニ邸にはトスカニーニ自身の演奏を収め
たテープが大量に運び込まれ、トスカニーニがそれらを日々聴いて、発売可能
かどうかの判断を行っていたようです。あまり知られていない、非常に興味深
いものです。(以上、平林 直哉)




<DOREMI>
DHR 7980 ¥2080
MONO
エミール・ギレリス・レガシー Vol.9
(1)ショパン:24の前奏曲 Op.28 [1953年1月26日レニングラード・ライヴ]
(2)シューベルト:
ピアノソナタ第14番イ短調D.784[1963年3月15日モスクワ音楽院ライヴ]
(3)シューベルト(カバレフスキー編):
幻想曲ヘ短調 D.940[1962年10月12日モスクワ・ライヴ]
エミール・ギレリス(Pf)、
キリル・コンドラシン(指)モスクワ・フィル(3)
またまたギレリス・ファン狂喜のアルバムが登場します。ありそうで何故かな
かったショパンの前奏曲全曲は1953年1月26日のライヴという唯一の音源で、
初CD化。淡々と弾いているようでありながら、隙のない構築力と、曖昧さの微
塵もない造形力が凄すぎます。ライヴながら完璧な出来で、数あるこの曲の名
盤のなかでも光り輝いています。
しかし、このディスクの注目点は、シューベルト最晩年の名作、ピアノ連弾
のための幻想曲ヘ短調を、旧ソ連の大作曲家カバレフスキーが1961年にピアノ
とオーケストラ用に編曲したもので、珍品マニアの間で伝説となっている作品
を収めていること。ギレリスとコンドラシンという超豪華演奏陣で聴くことが
できるのは贅沢の極み。ピアノ連弾作品の最高傑作に位置付けられるこの曲を、
カバレフスキーは彼一流のピアニズムでピアノ独奏とオーケストラに整理し、
さらにカデンツァまで書き加え、見事な協奏曲に仕立て上げました。一部和声
を20世紀の作曲家ならではの半音階的なものに変えているのも注目。曲が崩れ
る寸前の危うい美しさが、シューベルト最晩年の死の匂いと合わさり、何とも
いえぬ危険な芸術となっています。ギレリスの演奏も素晴らしく、原曲よりも
魅力的にさえ聴こえます。これまで入手困難で、問い合わせの多かった作品で
すが、ようやくカタログ化されます。

DHR 6011/3 3枚組 ¥6240
STEREO
カール・チェルニー:再発見された天才
(1)弦楽四重奏曲ホ短調/同ニ短調
(2)弦楽五重奏のための2つのフガートOp.177
(3)ピアノ四重奏曲ハ短調 Op.148
(4)大三重奏曲イ長調 Op.166
(5)序曲ハ短調/同ホ長調
(6)オッフェルトリウム「われらが主を祝福せよ」Op.737
(7)協奏的大セレナード ホ短調Op.126
(8)6手連弾のためのベッリーニの主題による華麗な変奏曲Op.297
(9)5つの歌曲【乙女の嘆き/同盟/秘密/魔王/小川のほとりでの夢想】
(ドイツ語)
(10)練習曲嬰ハ短調Op.399の10
セント・ローレンスSQ(1)‐(3)、エリカ・ローム(Vn)(2)(4)、
アントン・クエルティ(Pf)(3)(8)、
ステファヌ・ルムラン(Pf)(4)(7)(9)、トーマス・ウィーベ(Vc)(4)(7)、
レナード・ラツラフ(指)
エドモントン交響楽団(5)(6)、
アンドレ・モワサン(Cl)(7)、ジェラード・オンチュル(Hrn)(7)、
ヤーラ・タール、アンドレアス・グロートホイゼン(Pf)(8)、
ベンジャミン・バターフィールド(Ten)(9)、
ウォニー・ソン(Pf)(10)
録音:2002年6月13-16日/第1回チェルニーの世界音楽祭ライヴ(エドモントン、
カナダ)
これは興味深いアルバム。ピアノの練習曲で悪名高いチェルニーの、他ジャン
ルの作品に日を当てたチェルニーの世界音楽祭をライヴ収録。この催しはウィ
ーン出身のカナダのピアニスト、アントン・クエルティの発案で実現したもの。
ピアノ・デュオでおなじみのタールとグロートホイゼンなどの大物も参加して
います。
チェルニーは無味乾燥な練習曲を量産したイメージがありますが、ベートー
ヴェンの愛弟子でリストの師という尊敬されたひとかどの芸術家でした。彼は
始終作曲していて、残された作品は膨大な数に及び、そこには交響曲や宗教曲
などの大作もあります。しかしそれらはほとんど忘却の彼方へと追いやられ、
最近でもフルートやホルンの作品をとりあげる演奏家も現れてきてはいますが、
未開拓の分野となっています。ここでは草稿のまま眠る室内楽や管弦楽曲、歌
曲を蘇演させていますが、予想以上に立派な曲の連続に驚愕。弦楽四重奏曲や
管弦楽序曲はシリアスな曲調で、ベートーヴェンを思わせます。また、ピアノ
四重奏や三重奏での各楽器の効果的書法、ドイツ語歌曲でのシューベルトを思
わす味わいなど、知られていないのが不思議なものばかり。チェルニーの先入
観を一新させてくれます。




<Integral>
INTEG 221177 ¥2080
シューマン:
1-4. ソナタ第3番 イ短調 WoO 27
5-8. ソナタ第2番 ニ短調 Op. 121
9-11. ソナタ第1番 イ短調 Op.105
ジャン・ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)、
ピエール・アラン・ヴォロンダット(ピアノ)
録音:2010年
シューマンの名曲ヴァイオリン・ソナタをお届けします。それぞれ作られた時
代によって全く様相が違い、モーツァルト的なバロックの要素や、ベートー
ヴェンのクロイツェルに非常に似た冒頭からの展開など、シューマンの生きた
時代精神を様々に体現しています。
この中でも、第3番はシューマンだけではなく、アルベルト・ディートリッヒ
やブラームスとの合作で、一度クララによって破棄されたものの、後に初演の
スコアを基に復活させられた不朽の名作です。
ジャン・ジャック・カントロフは、1945年カンヌ生まれ。カール・フレッシュ
国際コンクールやパガニーニ国際コンクールなど、数々の権威あるコンクール
に優勝を果たし、今や世界的ヴァイオリニストの第一人者です。ヴァイオリン
だけではなく、指揮や後進の指導などにも活動を広げています。フランス人で
ありながら、そのドイツ・ロマン派の演奏には定評があります。




<SKARBO>
DSK 4117 ¥2080
1-2. アンリ・トマジ(1901-1971):ミレイユの墓、コルシカの小さき騎士
3. ジャック・イベール(1890-1962):パストラル
4. ミヨー(1892-1974):音楽練習
5. ジョルジュ・オリック(1899-1983):スケルツォ
6. プーランク(1899-1963):田園詩
7. アルベール・ルーセル(1869-1937):パイプ
8. アンリ・マルテッリ(1895-1980):メロディー
・・・他
ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、
ジャスク・レイノート(ピアノ)他多数
ピッコロのための傑作曲集。田園詩というタイトルだけあり、牧歌的なとても
穏やかで可愛らしい曲が満載です。カフェのBGMなどに最適。おいしいケーキと
お茶を頂きながら、この心地よい音楽に傾ける至福の時です。タンバリンなど
の珍しいパーカッションも聴けます。
ジャン=ルイ・ボーマディエは、マルセイユ音楽院、パリ国立音楽院で名教授
達の下に学び、ピッコロの活躍度を上げるべく、世界に名だたる指揮者との共
演、特に日本でのサイトウ記念オーケストラとの共演に意欲的に重ねており、
日本では絶大なる支持を得ております。澄んで生き生きした音色、軽快なリズ
ム、豊かな表情が彼の持ち味です。

DSK 4105 2枚組 ¥4160
CD1
ドビュッシー(1862-1918):シランクス
サンサーンス(1835-1921):ヴァイオリンとハープのための幻想曲 イ長調
ドビュッシー:ビリティスの歌
ドビュッシー:月の光
ラヴェル(1875-1937):三重奏曲
CD2
サンサーンス:白鳥
ドビュッシー:フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ
サティ(1866-1925):ジムノペディ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
フォーレ(1845-1924):ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
アルベール・ルーセル(1869-1937):セレナーデ Op. 30
(朗読つき)
ジェーン・ピーターズ(vn)、ジーン・クリストファー・ファララ(fl)、
エレーヌ・ヴァンサン(朗読)他多数
録音:2010年2月9日
主にフランスのノルマンディー地方を主題としたピッサロ、モネなどの代表作
(シリーズがCDブックレットに掲載されています)に沿って、朗読と共にドビュ
ッシーやフォーレなどの音楽が奏でられます。朗読と共に絵の主題が移ろいで
いき、まるで展覧会を行くような気分になります。フランス語の美しさと、印
象派音楽、それにノルマンディーの風景を同時に楽しむことができる贅沢な
一枚です。オペラドゥルーアンオートノルマンディーから選りすぐりの音楽家
たち、朗読にはフランスで最も有名な女優である、エレーヌ・ヴァンサンが至
福の一時を与えてくれます。




<EA RECORDS>
EA 1106 ¥2080
1-3. モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 K364 変ロ長調
4-6. イグナーツ・プレイエル(1757-1831):
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 Op. 28 変ロ長調
ナタリー・シャボ(ヴァイオリン)、ミシェル・ミシャラカコス(ヴィオラ)
ドナタス・カトクス(指揮)、ヴィリニュス聖クリストファー室内管弦楽団
録音:2007年11月18日
ヴァイオリンとヴィオラ、そしてオーケストラのコラボレーションによる協奏
曲集。華やかに上昇するヴァイオリン、静かに深い世界へ向かうヴィオラとい
う2つの楽器の性格がお互いに対比しながらも、絶妙に息の合ったハーモニー
を響かせています。華やかながらも必ずどこかに陰影を帯びたモーツァルトの
芸術性、思わず中世バレエを思い浮かべてしまいそうな、陽気で軽快なプレイ
エルの詩情は、バロックを代表するもの。ヴィリニュス聖クリストファー室内
管弦楽団の弦の美しい響きにも注目です。
ナタリー・シャボはリヨン音楽院、パリ国立音楽院、さらにジュリアード音楽
院で研鑽を積み、フランス国立管弦楽団に所属する傍ら、バロックから現代音
楽まで幅広いレパートリーを視野におさめた室内楽にも意欲的に取り組んでい
ます。フランスの音楽番組では定期的に取り上げられており、フランスを代表
するベテランヴァイオリニストとして絶大なる人気を博しています。同じく、
ミシェル・ミシャラカコスもフランス国立管弦楽団の元ヴィオリストで、現在
はソリストとして世界各地の音楽祭に招かれ、名門オーケストラと共演をして
います。ヴィオラ特有の渋みに加え、温かな音色の響きが特徴。シャボのヴァ
イオリンに絶妙なタイミングで呼応しています。

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