<PROFIL>
PH 10033(CD+DVD) ¥4250
CD
ベートーヴェン:「フィデリオ」抜粋
クリステル・ゴルツ(S レオノーレ)
ベルント・アルデンホフ(T フローレスタン)
ヨーゼフ・ヘルマン(Br ドン・ピツァロ)
ハインリヒ・プフランツル(Br ドン・フェルナンド)
ゴットロープ・フリック(Bs ロッコ)
エルフリーデ・トレチェル(S マルツェリーネ)
エーリヒ・ツィンマーマン(T ヤキーノ)ほか
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
シュターツカペレ・ドレスデン,
ドレスデン国立歌劇場合唱団,ドレスデン交響合唱団,
ドレスデン国立音楽舞台アカデミー合唱団
録音:1948年9月22日、ドレスデン国立劇場
DVD
※ご注意 PAL仕様のため、日本の一般的なDVDプレーヤーでは再生できませ
ん。PALのDVDが再生可能なプレーヤーか、DVDドライブ付パソコンでご覧く
ださい。
「大劇場」
国立劇場についてのドキュメント映像。インタビュー出演ラインハルト・
ウルブリヒト(長年シュターツカペレ・ドレスデンのコンサートマイスター
を務めたヴァイオリニスト)、リザ・オットー(ソプラノ歌手)、他。
「1949年ドイツ国家賞授与式」
1949年、この年から始まった東ドイツのドイツ国家賞の授与式の記録映画。
「1948年のフィデリオは不完全か?」
PROFILが力を入れるドレスデンのゼンパーオパー・エディション、終戦直後
の録音集(PH10007 3CD+DVD)に続く第2弾は、ヨーゼフ・カイルベルトの指揮
する「フィデリオ」の抜粋。これがたいへんに歴史的に重要な記録です。
カイルベルトは1945年から1950年までドレスデン国立歌劇場の音楽監督を務
めていました。空襲で伝統ある国立歌劇場(ゼンパーオパー)が崩壊してしま
うという困難の中、この歌劇場の復興に大きな力を果たしました。
1948年9月22日には、やはり爆撃を受けたものの何とか修復なった国立劇場
(シュターツテアター・ドレスデン)が「フィデリオ」で再開、これはその時
の貴重なライヴ録音です。圧政者からの解放を描いた「フィデリオ」は大戦
直後にとりわけ好んで上演された作品で、ここでも復興の第一歩に感慨深い
出演者、聴衆の感慨が伝わってくるようです。残念ながら全曲ではなく70分
ほどの抜粋ですが、それでも記録を超えた感動が伝わってきます。
カイルベルトはちょうど40歳。1945年にドレスデン国立歌劇場の首席指揮者
に就任、急速に名声を高めている頃で、ここでの演奏も極めてカイルベルト
らしい熱のある充実したものです。カイルベルトがドレスデン国立歌劇場な
いしはシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した録音は少なく、有名なのは
「サロメ」くらい、あとは最近になって発掘された「ルサルカ」(PH06031)や
ヒンデミットの歌曲集「若い乙女」(PH07043)といった程度。その意味でも
貴重な録音です。
歌手には、ヨーゼフ・ヘルマン、ゴットロープ・フリック、エーリヒ・ツィ
ンマーマン、ハインリヒ・プフランツルといった既に名声を得ていた名歌手
に加え、クリステル・ゴルツ、ベルント・アルデンホフ、エルフリーデ・ト
レチェルといった、戦後に大活躍をする若い歌手が起用されているのが特徴
です。
1948年のライヴ録音ながら、ドイツの誇るテープ録音で音の状態は十分良好
です。
DVDには興味深い内容の映像が収録されていますが、PAL仕様ですので、日本
の一般的なDVDプレーヤーでは再生できません。PALのDVDが再生可能なプレ
ーヤーか、DVDドライブ付パソコンでご覧ください
<haenssler>
94 215 2枚組 ¥2080
フルトヴェングラー:交響曲第2番 ホ短調
ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
ハンス・ミュラー=クライとフルトヴェングラーの対談
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1954年3月30日
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーがシュトゥットガルト放送交響楽団を指
揮した演奏会のライヴ録音が復活です。フルトヴェングラーはベルリン・
フィル、ウィーン・フィルの楽旅で度々シュトゥットガルトを訪問したもの
の、シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したのはこれが唯一。自作の大
作交響曲第2番をメインに据えているだけあって、気合十分の演奏です。もち
ろんベートーヴェンの交響曲第1番は素晴らしい名演。
さらに、1948年から1969年まで20年以上の長きに渡ってシュトゥットガルト
放送交響楽団の音楽監督を務めた名匠ハンス・ミュラー=クライとの対談も
貴重。
<EURO ARTS>
20 66558(DVD-Video) ¥2900
音声:PCMモノラル
字幕:英・独・仏
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」(リハーサル&ゲネプロ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
収録:1991年(ドヴォルザーク)、1988年(プロコフィエフ)
この映像は音楽都市ミュンヘンの貴重な映像を発売するシリーズ「メトロポ
リタン・ミュンヘン」の第3弾。チェリビダッケによるドヴォルザークの交
響曲第9番「新世界より」、1991年のミュンヘン・フィルとのコンサート映
像です。ドヴォルザークの第9番「新世界より」は、チェリビダッケの中核
的なレパートリーの1つ。晩年のチェリビダッケの特徴として設定テンポが
遅く、この「新世界より」も50分を超える演奏。チェリビダッケによって磨
き上げられた精緻響きと重厚なアプローチによる名演を聴かせてくれます。
またカップリングには1988年収録の同じくミュンヘン・フィルとのプロコ
フィエフ「古典的交響曲」。厳しいリハーサルで知られているチェリビダッ
ケ節が炸裂した同曲のリハーサル映像も収録されています。チェリビダッケ
の細かい指示のもと作品を仕上げていくオケの姿と、その後のゲネプロ映像
での演奏は非常に興味深く観ることができます。
<Alba>
ABCD 327(SACD-Hybrid) ¥1980
歴史的オルガンと作曲家 第5集-ユーゲント-アール・ヌヴォー
[キュミ職業学校講堂(クーサンコスキ)のオルガン(1933年)]
シベリウス:イントラーダ 作品111a
フランス・リンナヴオリ(1880-1926):夕べの歌
トイヴォ・クーラ(1883-1918):
オルガンのための小品 作品16b、前奏曲、間奏曲
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュ I」
[ヴィサヴオリ(ヴァルケアコスキ)のオルガン(1905年)]
ヘイッキ・クレメッティ(1876-1953):小前奏曲
スロ・サロネン(1899-1976):小前奏曲、パルティータ「あの夏の美しさ」
セリム・パルムグレン(1878-1951):前奏曲第1番 、第2番
オスカル・メリカント(1868-1924):
100のコラール前奏曲より 第22番 ホ短調、
第44番 嬰ヘ短調、第63番 ニ短調、第77番 ト短調、第99番 ヘ短調、祈り
[カレラ(ルオヴェシ)のオルガン(1850年-1860年?/1898年?)]
シベリウス:葬送音楽 作品111b、即興曲 作品5
アルマス・マーサロ(1885-1960):エイノ・レイノ追悼 作品26-2
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュ II」
[アモス・アンデション美術館(ヘルシンキ)のオルガン(1926年)]
アーレ・メリカント(1893-1958):アンダンテ
ユハニ・ポホヤンミエス(1893-1959):アンダンテ・グラツィオーゾ
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):ガウデアムス
シベリウス:前奏曲(1925)、後奏曲(1925)
ヤン・レヘトラ(Org)
録音:2010年8月13日カレラ、9月26日アモス・アンデション美術館、
9月27日ヴィサヴオリ、9月28日キュミ職業学校(フィンランド)
制作:ヤン・レヘトラ/録音:ミカ・コイヴサロ
ヤン・レヘトラ(1972-)の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ第5作。フィ
ンランドでオルガン製作がもっとも活発だった時代に製造された小型の室内
オルガンが選ばれ、ゆかりのナショナルロマンティック期の音楽が演奏され
ました。ガッレン=カッレラの博物館で演奏される《葬送音楽》は、シベリウ
スが親友ガッレン=カッレラの葬儀のために作曲した作品。作曲者自身の手
で焼却されたことが伝わる第8交響曲の緩徐楽章が素材に使われています。
2曲の《シベリウスへのオマージュ》は、シベリウスがオルガン・ヴィルトゥ
オーゾのアンドレ・マルシャルのために書いた主題と、ガッレン=カッレラの
子、キルスティとヨルマの洗礼のために訪れたシベリウスが、カレラのグラ
ンドピアノを弾いて書いた第2交響曲終楽章コーダの主題に基づく即興演奏
です。CDジャケットの表紙絵は、シベリウス、オスカル・メリカント、指揮
者カヤヌスの顔も描いたガッレン=カッレラの『饗宴』。各オルガンと作曲
家の関係を楽器の写真と仕様とともに解説した51ページのブックレット(英語
・フィンランド語)の表紙には同じガッレン=カッレラの『天へ』が使われ
ています。当時流行った美術様式に因み、アルバムには『ユーゲント-アー
ル・ヌヴォー』の副題がつけられました。
ABCD 325(SACD-Hybrid) ¥1980
ペーテリス・ヴァスクス(1946-):オルガン作品集
テ・デウム(1991)、ヴィアトーレ(さすらい人)(2001)、
カント・ディ・フォルツァ(2006)、
ムジカ・セリア(1998 rev.2008)、カントゥス・アド・パーチェム(1984)
トゥオマス・ピュルホネン(Org) [リガ大聖堂のヴァルケル・オルガン]
録音:2010年4月30日-5月2日 リガ大聖堂(リガ、ラトビア)
制作:ハッリ・ケルコ 録音:エンノ・マエメツ
バルト三国、ラトビアを代表する作曲家のひとり、ペーテリス・ヴァスクス
が、もっとも表現力のある楽器と考えているというオルガンのための作品集。
1991年に作曲した《テ・デウム》は、ソビエト連邦から独立したラトビアへ
の賛歌。ヴァスクスが大きな影響を受けたというアルヴォ・ペルトに捧げた
《ヴィアトーレ》(さすらい人)とベルリン・フィルハーモニーの12人のチェ
リストのために書いた《カント・ディ・フォルツァ》は、それぞれ弦楽オー
ケストラとチェロアンサンブルのための曲を作曲者自身がオルガン用に編曲
しました。不安をかきたてるような半音階の音楽に特徴があり、トーンクラ
スターも用いられた《ムジカ・セリア》は、ヴァスクスの音楽の実験的な側
面を代表する作品。オルガンのための協奏曲《カントゥス・アド・パーチェ
ム》は、壮大な音楽タペストリー。ラトビアの首都リガの大聖堂に設置され
たヴァルケル・オルガンは1884年1月に落成。ストップ数124、4段鍵盤、2組
のペダルボード、総パイプ数6,718本の大オルガンは、落成時の姿のまま今
に伝わります。トゥオマス・ピュルホネンはシベリウス・アカデミーで教会
音楽の修士号を取得、2002年からヨエンスー教区の上級教会音楽家を務め、
2010年の秋からはアカデミーの博士課程に学んでいます。
ABCD 323(SACD-Hybrid) ¥1980
ラースロ・シュレ(1955-):銀色の孤独
Dripstone Music/Moon's Silver Solitude/Pikaia/Linear Soundscape/Cave
Drawings/Walking with Bach/The Island of Kirke
ペンティ・ラハティ(木管楽器) ラースロ・シュレ(P)
ハンヌ・ランタネン(ベース)
スカルバンティア弦楽四重奏団 ゾルターン・タカーチ(Vn)
ラウラ・コッコ(Vn)
マックス・サヴィカンガス(Va) リーカ・ランピネン(Vc)
録音:2010年 アラビア・スタジオ(ヘルシンキ)
制作:ラースロ・シュレ/録音:ヤンネ・ヴィクステーン
ハンガリー生まれ、ジャズとコンテンポラリーミュージックのピアニスト、
作曲家としてフィンランドで活躍するラースロ・シュレの新作。クラシカル
音楽とジャズの融合を図り、木管楽器、ベース、ピアノと弦楽四重奏の即興
を自由に組み入れた音楽としています。2ヶ月という短い期間に作曲された
7曲は、それぞれに独立した表情をもちながら、テーマと感覚にひとつの流
れのある「組曲」ともみなされます。
<col legno>
WWE 20303 ¥2250
フラヌイ:
マーラー歌曲集(すべてマルクス・クラーラーとアンドレアス・シェットに
よる編曲)
彼女の婚礼の日は / もう会えない / 浮き世の生活 / 私はやわらかな香り
をかいだ / 彼女の青い目が /子供の不思議な角笛からダンスメドレー(魚
に説教するパドヴァの聖アントニウス‐この歌をひねり出したのは誰?‐
ラインの小伝説)/ 歌とピアノのための「シュトラスブルクの砦で」幻想曲
/ お前のお母さんが / 私は緑の野を楽しく歩いた / トランペットが美し
く鳴り響く所 / 原光 / 真夜中に / 死んだ少年鼓手 / 私はこの世に忘れら
れ
フラヌイ
ヨハネス・エダー(Cl、B-Cl) アンドレアス・フュッチュ(Tub)
ロメト・ホプフガルトナー(A-Sax、Cl)マルクス・クラーラー(Cb、Acc)
アンゲリカ・ライナー(Hrp、チター、歌)
ベッティーナ・ライナー(ダルシマー、歌)
マルクス・ライナー(Trp、歌) アンドレアス・シェット(Trp、歌)
マルティン・ゼンフター(Trb、歌)ニコライ・トゥンコヴィチ(Vn)
ダニエル・シュムッツハルト(Br)
録音:2010年8月19-21日、
チロル州立インスブルック音楽院コンツェルトザール
フラヌイは東チロルの小さな村インナーフィールグラーテン出身のバンド。
元々は村の葬式などで演奏していたといいます。「シューベルト歌曲集」
「ブラームス民謡集」に続く第三弾がこのマーラー。一聴するとデキシー
ランド・ジャズ、チロル民族音楽、現代音楽がなんとも不思議に融合した
音楽で、クセになる独特の魅力に富んでいます。民謡と繋がりの強い「リュ
ッケルト歌曲」や「少年の不思議な角笛」のアイロニーと懐かしさは勿論
ですが、「さすらう若人の歌」「亡き児を偲ぶ歌」の素朴でセンチメンタル
な編曲でマーラーの本質を鋭く突いて、聴かせます。マーラーが第九交響曲
と大地の歌を書いたトプラッハに程近いインナーフィールグラーテン村の音
楽家フラヌイの作曲家へのユニークなオマージュと言えるでしょう。
WWE 50501 ¥2250
ヴォルクガンク・リーム:3つの歌曲集
ハイナー・ミュラーの11の後期の詩による歌曲集「手書きの終わり」
/ヘルマン・レンツの8つの詩による歌曲集「すぐ戸外で」
/リルケの4つの詩による歌曲集
クリストフ・プレガルディエン(Ten)ジークフリート・マウザー(Pf)
2003年10月5-8日、バイエルン放送スタジオ(ミュンヘン)
ヴォルフガンク・リームの400を超える創作の中でも、テクストを伴った作品
は特別な位置を占めています。このCDに収められた3つの歌曲集はいずれも
テノールのクリストフ・プレガルディエンとピアノのジークフリート・マウ
ザーのために書かれ、彼らの手によって初演されました。ピアノと歌のみと
いう伝統的なリート形式で書かれたこれらの歌曲は、テキストに沿った歌の
メロディ・ラインはまさにドイツ・リートの王道をいく「美しさ」、そこに
歌に対抗するように斬新なピアノが加わり、リームならではの世界が展開さ
れます。演奏では、録音時(2003年)のプレガルディエンがまさに絶好調!
艶やかな声、深いテクストの読み・・・いずれもそのベストを聴かせていま
す。ドイツ・リートの伝統が現代に生きていることを実感できる素晴らしい
CDです。
WWE 20402 ¥2250
リュディー・ホイザーマン:
4台のプリペアード・ピアノのため「ウェザー・ミニアチュール」
短い、しかし愉快な始まり / 問題の核心 / 測鉛、個人的告白 /
所謂「プリペアード」/ 推進力のあるレント / はじまりを告げる鐘 /
すべての静物が / 自転車のルート / 笑劇 / アンバランス /
芸術家はそれをよく知っている / 短い、しかし愉しい終わり /
ドレミ(ボーナストラック)
プリペアード・ピアノとサウンド・リサーチ:アンナリーザ・デロッシ、
パナジオティス・イリオプーロス、
イニゴ・ヒネル・ミランダ、ダニエレ・ピンタウディ
録音:2010年3月、ベルリン芸術大学
スイスの作曲家・演出家リュディー・ホイザーマン(1948年生まれ)は、即興
演奏を得意とするジャズ・トリオのメンバーとして活躍した後、1990年代前
半からは作曲家・演出家として劇場へと進出してきました。このCDも2011年
にウィーン芸術週間とベルリン芸術大学により共同制作されたシアター・プ
ロジェクト「特許局への歩み(Gang zum Patentamt)」のために作曲された音
楽で構成されています。4台のプリペアード・ピアノという特異な編成は、
雨がヒタヒタと落ちる様子から映画「ジョーズ」を直ちに連想させる音楽ま
で、おもちゃ箱をひっくり返したような斬新な音響を生み出して、聴き手を
飽きさせません。
WWE 20299 ¥2250
マリノ・フォルメンティ:ナイト・スタディーズ
STUDY 1.1.1 / - 2.1.1(夜)/ -3.1.1(ババ)/ - 1.2.1 / -2.2.1 / - 4.1.1
/ 3.2.1 / - 1.2.2 / - 4.2.1 / - 5.1.1(アイヴズ)/ - 1.1.2 / - 6.1.1
/ - 4.1.2 / - 1.2.3 / - 3.2.2 / - 4.1.3 / - 1.1.3 / - 3.1.2
/ - 6.1.2 / - 7.1.1 / - 1.2.4 /- 5.2.1(ソロー)/ - 8.1.1(フロリアン)
/ - 4.2.2 / - 1.1.4 / - 4.2.3 / -2.2.2(カレリーン)/ - 1.2.5 /-2.1.2
マリオ・フォルメンティ(Pf)
録音:2010年11月20-21日、ウィーン・G.I.スティングル・スタジオ。
ファツィオーリ・ピアノ使用。
ロシア・アヴァンギャルドを代表するアーティスト、アレクサンドル・ロト
チェンコ(1891-1956)のデザイン画集(ガッシュ)「Expressive Rhythm」と
チャールズ・アイヴズの音楽に触発された、オーストリアの彫刻家・映像作
家フロリアン・プムフースル制作によるヴィデオ・インスタレーションのた
めに書かれたマリノ・フォルメンティの作品。ピアニスト、作曲家、指揮者
としてマルチな活躍で大注目のフォルメンティ(1965年ミラノ生まれ)による
シンプルなピアノ・ソロは大変心地よく耳に馴染みますが、名器ファツィオ
ーリで紡ぎ出す静謐な音響世界には「環境音楽」を超えた特別な美しさがあ
ります。これからの秋の夜長のお供に相応しいアルバム。
<SONY CLASSICAL>
●ヨーヨー・マの大ヒット・アルバム4作をリマスター
8869753971-2 ¥1250
サン=サーンス:チェロ協奏曲
ラロ:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ(チェロ)
マゼール指揮
フランス国立管弦楽団
オリジナル:1980年
現代最高のチェリスト=ヨーヨー・マ(1955-)の記念すべきデビュー・アル
バムが本作。1981年発売当時、その豊かな音楽性と驚異のテクニックに「カ
ザルス以来の天才チェリスト現る」と絶賛された記念すべきアルバム。
8869755168-2 ¥1150
エルガー:チェロ協奏曲
ウォルトン:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ(チェロ)
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団
オリジナル:1985年
ヨーヨー・マがはじめて「エルガー」を録音した、プレヴィンとの共演で聴
く名盤の復活。エルガーといえば、2000年公開作品映画「ほんとうのジャク
リーヌ・デュ・プレ」で象徴的に使われ、いまひとたびこの曲のもつ強烈な
引力にひきよせられたことは記憶に新しい。ドヴォルザークのコンチェルト
と並んで演奏されることの多い人気のエルガー録音にヨーヨーがとりかかっ
たのは30才になろうとする84年のことだった。
8869756136-2 ¥1250
シンプリー・バロック
ヨーヨー・マ(バロック・チェロ)
トン・コープマン(指揮、オルガン&ハープシコード)
アムステルダム・バロック管弦楽団
オリジナル:1999年
ヨーヨー・マがバロック・チェロを演奏し新境地を拓いた記念すべき1枚。
共演しているのはオリジナル楽器アンサンブルの名門コープマン率いるアム
ステルダム・バロック管弦楽団。これまでとは異なる奏法、調律システム等
さまざまな「困難」を克服して挑んだ意欲作となっています。
8869754728-2 ¥1350
Bolling: Suite for Cello and Jazz Piano Trio(Remastered)
ヨーヨー・マ(チェロ)
オリジナル:1984年
今やチェロの巨匠となったヨーヨー・マが80年代に最初にジャズに挑戦した
好企画アルバム。クロード・ボリングがヨーヨー・マのために書き下ろした
「チェロとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲」を名演。
PH 10033(CD+DVD) ¥4250
CD
ベートーヴェン:「フィデリオ」抜粋
クリステル・ゴルツ(S レオノーレ)
ベルント・アルデンホフ(T フローレスタン)
ヨーゼフ・ヘルマン(Br ドン・ピツァロ)
ハインリヒ・プフランツル(Br ドン・フェルナンド)
ゴットロープ・フリック(Bs ロッコ)
エルフリーデ・トレチェル(S マルツェリーネ)
エーリヒ・ツィンマーマン(T ヤキーノ)ほか
ヨーゼフ・カイルベルト(指)
シュターツカペレ・ドレスデン,
ドレスデン国立歌劇場合唱団,ドレスデン交響合唱団,
ドレスデン国立音楽舞台アカデミー合唱団
録音:1948年9月22日、ドレスデン国立劇場
DVD
※ご注意 PAL仕様のため、日本の一般的なDVDプレーヤーでは再生できませ
ん。PALのDVDが再生可能なプレーヤーか、DVDドライブ付パソコンでご覧く
ださい。
「大劇場」
国立劇場についてのドキュメント映像。インタビュー出演ラインハルト・
ウルブリヒト(長年シュターツカペレ・ドレスデンのコンサートマイスター
を務めたヴァイオリニスト)、リザ・オットー(ソプラノ歌手)、他。
「1949年ドイツ国家賞授与式」
1949年、この年から始まった東ドイツのドイツ国家賞の授与式の記録映画。
「1948年のフィデリオは不完全か?」
PROFILが力を入れるドレスデンのゼンパーオパー・エディション、終戦直後
の録音集(PH10007 3CD+DVD)に続く第2弾は、ヨーゼフ・カイルベルトの指揮
する「フィデリオ」の抜粋。これがたいへんに歴史的に重要な記録です。
カイルベルトは1945年から1950年までドレスデン国立歌劇場の音楽監督を務
めていました。空襲で伝統ある国立歌劇場(ゼンパーオパー)が崩壊してしま
うという困難の中、この歌劇場の復興に大きな力を果たしました。
1948年9月22日には、やはり爆撃を受けたものの何とか修復なった国立劇場
(シュターツテアター・ドレスデン)が「フィデリオ」で再開、これはその時
の貴重なライヴ録音です。圧政者からの解放を描いた「フィデリオ」は大戦
直後にとりわけ好んで上演された作品で、ここでも復興の第一歩に感慨深い
出演者、聴衆の感慨が伝わってくるようです。残念ながら全曲ではなく70分
ほどの抜粋ですが、それでも記録を超えた感動が伝わってきます。
カイルベルトはちょうど40歳。1945年にドレスデン国立歌劇場の首席指揮者
に就任、急速に名声を高めている頃で、ここでの演奏も極めてカイルベルト
らしい熱のある充実したものです。カイルベルトがドレスデン国立歌劇場な
いしはシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した録音は少なく、有名なのは
「サロメ」くらい、あとは最近になって発掘された「ルサルカ」(PH06031)や
ヒンデミットの歌曲集「若い乙女」(PH07043)といった程度。その意味でも
貴重な録音です。
歌手には、ヨーゼフ・ヘルマン、ゴットロープ・フリック、エーリヒ・ツィ
ンマーマン、ハインリヒ・プフランツルといった既に名声を得ていた名歌手
に加え、クリステル・ゴルツ、ベルント・アルデンホフ、エルフリーデ・ト
レチェルといった、戦後に大活躍をする若い歌手が起用されているのが特徴
です。
1948年のライヴ録音ながら、ドイツの誇るテープ録音で音の状態は十分良好
です。
DVDには興味深い内容の映像が収録されていますが、PAL仕様ですので、日本
の一般的なDVDプレーヤーでは再生できません。PALのDVDが再生可能なプレ
ーヤーか、DVDドライブ付パソコンでご覧ください
<haenssler>
94 215 2枚組 ¥2080
フルトヴェングラー:交響曲第2番 ホ短調
ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
ハンス・ミュラー=クライとフルトヴェングラーの対談
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1954年3月30日
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーがシュトゥットガルト放送交響楽団を指
揮した演奏会のライヴ録音が復活です。フルトヴェングラーはベルリン・
フィル、ウィーン・フィルの楽旅で度々シュトゥットガルトを訪問したもの
の、シュトゥットガルト放送交響楽団を指揮したのはこれが唯一。自作の大
作交響曲第2番をメインに据えているだけあって、気合十分の演奏です。もち
ろんベートーヴェンの交響曲第1番は素晴らしい名演。
さらに、1948年から1969年まで20年以上の長きに渡ってシュトゥットガルト
放送交響楽団の音楽監督を務めた名匠ハンス・ミュラー=クライとの対談も
貴重。
<EURO ARTS>
20 66558(DVD-Video) ¥2900
音声:PCMモノラル
字幕:英・独・仏
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」(リハーサル&ゲネプロ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
収録:1991年(ドヴォルザーク)、1988年(プロコフィエフ)
この映像は音楽都市ミュンヘンの貴重な映像を発売するシリーズ「メトロポ
リタン・ミュンヘン」の第3弾。チェリビダッケによるドヴォルザークの交
響曲第9番「新世界より」、1991年のミュンヘン・フィルとのコンサート映
像です。ドヴォルザークの第9番「新世界より」は、チェリビダッケの中核
的なレパートリーの1つ。晩年のチェリビダッケの特徴として設定テンポが
遅く、この「新世界より」も50分を超える演奏。チェリビダッケによって磨
き上げられた精緻響きと重厚なアプローチによる名演を聴かせてくれます。
またカップリングには1988年収録の同じくミュンヘン・フィルとのプロコ
フィエフ「古典的交響曲」。厳しいリハーサルで知られているチェリビダッ
ケ節が炸裂した同曲のリハーサル映像も収録されています。チェリビダッケ
の細かい指示のもと作品を仕上げていくオケの姿と、その後のゲネプロ映像
での演奏は非常に興味深く観ることができます。
<Alba>
ABCD 327(SACD-Hybrid) ¥1980
歴史的オルガンと作曲家 第5集-ユーゲント-アール・ヌヴォー
[キュミ職業学校講堂(クーサンコスキ)のオルガン(1933年)]
シベリウス:イントラーダ 作品111a
フランス・リンナヴオリ(1880-1926):夕べの歌
トイヴォ・クーラ(1883-1918):
オルガンのための小品 作品16b、前奏曲、間奏曲
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュ I」
[ヴィサヴオリ(ヴァルケアコスキ)のオルガン(1905年)]
ヘイッキ・クレメッティ(1876-1953):小前奏曲
スロ・サロネン(1899-1976):小前奏曲、パルティータ「あの夏の美しさ」
セリム・パルムグレン(1878-1951):前奏曲第1番 、第2番
オスカル・メリカント(1868-1924):
100のコラール前奏曲より 第22番 ホ短調、
第44番 嬰ヘ短調、第63番 ニ短調、第77番 ト短調、第99番 ヘ短調、祈り
[カレラ(ルオヴェシ)のオルガン(1850年-1860年?/1898年?)]
シベリウス:葬送音楽 作品111b、即興曲 作品5
アルマス・マーサロ(1885-1960):エイノ・レイノ追悼 作品26-2
ヤン・レヘトラ(1972-):即興「シベリウスへのオマージュ II」
[アモス・アンデション美術館(ヘルシンキ)のオルガン(1926年)]
アーレ・メリカント(1893-1958):アンダンテ
ユハニ・ポホヤンミエス(1893-1959):アンダンテ・グラツィオーゾ
ヴァイノ・ライティオ(1891-1945):ガウデアムス
シベリウス:前奏曲(1925)、後奏曲(1925)
ヤン・レヘトラ(Org)
録音:2010年8月13日カレラ、9月26日アモス・アンデション美術館、
9月27日ヴィサヴオリ、9月28日キュミ職業学校(フィンランド)
制作:ヤン・レヘトラ/録音:ミカ・コイヴサロ
ヤン・レヘトラ(1972-)の「歴史的オルガンと作曲家」シリーズ第5作。フィ
ンランドでオルガン製作がもっとも活発だった時代に製造された小型の室内
オルガンが選ばれ、ゆかりのナショナルロマンティック期の音楽が演奏され
ました。ガッレン=カッレラの博物館で演奏される《葬送音楽》は、シベリウ
スが親友ガッレン=カッレラの葬儀のために作曲した作品。作曲者自身の手
で焼却されたことが伝わる第8交響曲の緩徐楽章が素材に使われています。
2曲の《シベリウスへのオマージュ》は、シベリウスがオルガン・ヴィルトゥ
オーゾのアンドレ・マルシャルのために書いた主題と、ガッレン=カッレラの
子、キルスティとヨルマの洗礼のために訪れたシベリウスが、カレラのグラ
ンドピアノを弾いて書いた第2交響曲終楽章コーダの主題に基づく即興演奏
です。CDジャケットの表紙絵は、シベリウス、オスカル・メリカント、指揮
者カヤヌスの顔も描いたガッレン=カッレラの『饗宴』。各オルガンと作曲
家の関係を楽器の写真と仕様とともに解説した51ページのブックレット(英語
・フィンランド語)の表紙には同じガッレン=カッレラの『天へ』が使われ
ています。当時流行った美術様式に因み、アルバムには『ユーゲント-アー
ル・ヌヴォー』の副題がつけられました。
ABCD 325(SACD-Hybrid) ¥1980
ペーテリス・ヴァスクス(1946-):オルガン作品集
テ・デウム(1991)、ヴィアトーレ(さすらい人)(2001)、
カント・ディ・フォルツァ(2006)、
ムジカ・セリア(1998 rev.2008)、カントゥス・アド・パーチェム(1984)
トゥオマス・ピュルホネン(Org) [リガ大聖堂のヴァルケル・オルガン]
録音:2010年4月30日-5月2日 リガ大聖堂(リガ、ラトビア)
制作:ハッリ・ケルコ 録音:エンノ・マエメツ
バルト三国、ラトビアを代表する作曲家のひとり、ペーテリス・ヴァスクス
が、もっとも表現力のある楽器と考えているというオルガンのための作品集。
1991年に作曲した《テ・デウム》は、ソビエト連邦から独立したラトビアへ
の賛歌。ヴァスクスが大きな影響を受けたというアルヴォ・ペルトに捧げた
《ヴィアトーレ》(さすらい人)とベルリン・フィルハーモニーの12人のチェ
リストのために書いた《カント・ディ・フォルツァ》は、それぞれ弦楽オー
ケストラとチェロアンサンブルのための曲を作曲者自身がオルガン用に編曲
しました。不安をかきたてるような半音階の音楽に特徴があり、トーンクラ
スターも用いられた《ムジカ・セリア》は、ヴァスクスの音楽の実験的な側
面を代表する作品。オルガンのための協奏曲《カントゥス・アド・パーチェ
ム》は、壮大な音楽タペストリー。ラトビアの首都リガの大聖堂に設置され
たヴァルケル・オルガンは1884年1月に落成。ストップ数124、4段鍵盤、2組
のペダルボード、総パイプ数6,718本の大オルガンは、落成時の姿のまま今
に伝わります。トゥオマス・ピュルホネンはシベリウス・アカデミーで教会
音楽の修士号を取得、2002年からヨエンスー教区の上級教会音楽家を務め、
2010年の秋からはアカデミーの博士課程に学んでいます。
ABCD 323(SACD-Hybrid) ¥1980
ラースロ・シュレ(1955-):銀色の孤独
Dripstone Music/Moon's Silver Solitude/Pikaia/Linear Soundscape/Cave
Drawings/Walking with Bach/The Island of Kirke
ペンティ・ラハティ(木管楽器) ラースロ・シュレ(P)
ハンヌ・ランタネン(ベース)
スカルバンティア弦楽四重奏団 ゾルターン・タカーチ(Vn)
ラウラ・コッコ(Vn)
マックス・サヴィカンガス(Va) リーカ・ランピネン(Vc)
録音:2010年 アラビア・スタジオ(ヘルシンキ)
制作:ラースロ・シュレ/録音:ヤンネ・ヴィクステーン
ハンガリー生まれ、ジャズとコンテンポラリーミュージックのピアニスト、
作曲家としてフィンランドで活躍するラースロ・シュレの新作。クラシカル
音楽とジャズの融合を図り、木管楽器、ベース、ピアノと弦楽四重奏の即興
を自由に組み入れた音楽としています。2ヶ月という短い期間に作曲された
7曲は、それぞれに独立した表情をもちながら、テーマと感覚にひとつの流
れのある「組曲」ともみなされます。
<col legno>
WWE 20303 ¥2250
フラヌイ:
マーラー歌曲集(すべてマルクス・クラーラーとアンドレアス・シェットに
よる編曲)
彼女の婚礼の日は / もう会えない / 浮き世の生活 / 私はやわらかな香り
をかいだ / 彼女の青い目が /子供の不思議な角笛からダンスメドレー(魚
に説教するパドヴァの聖アントニウス‐この歌をひねり出したのは誰?‐
ラインの小伝説)/ 歌とピアノのための「シュトラスブルクの砦で」幻想曲
/ お前のお母さんが / 私は緑の野を楽しく歩いた / トランペットが美し
く鳴り響く所 / 原光 / 真夜中に / 死んだ少年鼓手 / 私はこの世に忘れら
れ
フラヌイ
ヨハネス・エダー(Cl、B-Cl) アンドレアス・フュッチュ(Tub)
ロメト・ホプフガルトナー(A-Sax、Cl)マルクス・クラーラー(Cb、Acc)
アンゲリカ・ライナー(Hrp、チター、歌)
ベッティーナ・ライナー(ダルシマー、歌)
マルクス・ライナー(Trp、歌) アンドレアス・シェット(Trp、歌)
マルティン・ゼンフター(Trb、歌)ニコライ・トゥンコヴィチ(Vn)
ダニエル・シュムッツハルト(Br)
録音:2010年8月19-21日、
チロル州立インスブルック音楽院コンツェルトザール
フラヌイは東チロルの小さな村インナーフィールグラーテン出身のバンド。
元々は村の葬式などで演奏していたといいます。「シューベルト歌曲集」
「ブラームス民謡集」に続く第三弾がこのマーラー。一聴するとデキシー
ランド・ジャズ、チロル民族音楽、現代音楽がなんとも不思議に融合した
音楽で、クセになる独特の魅力に富んでいます。民謡と繋がりの強い「リュ
ッケルト歌曲」や「少年の不思議な角笛」のアイロニーと懐かしさは勿論
ですが、「さすらう若人の歌」「亡き児を偲ぶ歌」の素朴でセンチメンタル
な編曲でマーラーの本質を鋭く突いて、聴かせます。マーラーが第九交響曲
と大地の歌を書いたトプラッハに程近いインナーフィールグラーテン村の音
楽家フラヌイの作曲家へのユニークなオマージュと言えるでしょう。
WWE 50501 ¥2250
ヴォルクガンク・リーム:3つの歌曲集
ハイナー・ミュラーの11の後期の詩による歌曲集「手書きの終わり」
/ヘルマン・レンツの8つの詩による歌曲集「すぐ戸外で」
/リルケの4つの詩による歌曲集
クリストフ・プレガルディエン(Ten)ジークフリート・マウザー(Pf)
2003年10月5-8日、バイエルン放送スタジオ(ミュンヘン)
ヴォルフガンク・リームの400を超える創作の中でも、テクストを伴った作品
は特別な位置を占めています。このCDに収められた3つの歌曲集はいずれも
テノールのクリストフ・プレガルディエンとピアノのジークフリート・マウ
ザーのために書かれ、彼らの手によって初演されました。ピアノと歌のみと
いう伝統的なリート形式で書かれたこれらの歌曲は、テキストに沿った歌の
メロディ・ラインはまさにドイツ・リートの王道をいく「美しさ」、そこに
歌に対抗するように斬新なピアノが加わり、リームならではの世界が展開さ
れます。演奏では、録音時(2003年)のプレガルディエンがまさに絶好調!
艶やかな声、深いテクストの読み・・・いずれもそのベストを聴かせていま
す。ドイツ・リートの伝統が現代に生きていることを実感できる素晴らしい
CDです。
WWE 20402 ¥2250
リュディー・ホイザーマン:
4台のプリペアード・ピアノのため「ウェザー・ミニアチュール」
短い、しかし愉快な始まり / 問題の核心 / 測鉛、個人的告白 /
所謂「プリペアード」/ 推進力のあるレント / はじまりを告げる鐘 /
すべての静物が / 自転車のルート / 笑劇 / アンバランス /
芸術家はそれをよく知っている / 短い、しかし愉しい終わり /
ドレミ(ボーナストラック)
プリペアード・ピアノとサウンド・リサーチ:アンナリーザ・デロッシ、
パナジオティス・イリオプーロス、
イニゴ・ヒネル・ミランダ、ダニエレ・ピンタウディ
録音:2010年3月、ベルリン芸術大学
スイスの作曲家・演出家リュディー・ホイザーマン(1948年生まれ)は、即興
演奏を得意とするジャズ・トリオのメンバーとして活躍した後、1990年代前
半からは作曲家・演出家として劇場へと進出してきました。このCDも2011年
にウィーン芸術週間とベルリン芸術大学により共同制作されたシアター・プ
ロジェクト「特許局への歩み(Gang zum Patentamt)」のために作曲された音
楽で構成されています。4台のプリペアード・ピアノという特異な編成は、
雨がヒタヒタと落ちる様子から映画「ジョーズ」を直ちに連想させる音楽ま
で、おもちゃ箱をひっくり返したような斬新な音響を生み出して、聴き手を
飽きさせません。
WWE 20299 ¥2250
マリノ・フォルメンティ:ナイト・スタディーズ
STUDY 1.1.1 / - 2.1.1(夜)/ -3.1.1(ババ)/ - 1.2.1 / -2.2.1 / - 4.1.1
/ 3.2.1 / - 1.2.2 / - 4.2.1 / - 5.1.1(アイヴズ)/ - 1.1.2 / - 6.1.1
/ - 4.1.2 / - 1.2.3 / - 3.2.2 / - 4.1.3 / - 1.1.3 / - 3.1.2
/ - 6.1.2 / - 7.1.1 / - 1.2.4 /- 5.2.1(ソロー)/ - 8.1.1(フロリアン)
/ - 4.2.2 / - 1.1.4 / - 4.2.3 / -2.2.2(カレリーン)/ - 1.2.5 /-2.1.2
マリオ・フォルメンティ(Pf)
録音:2010年11月20-21日、ウィーン・G.I.スティングル・スタジオ。
ファツィオーリ・ピアノ使用。
ロシア・アヴァンギャルドを代表するアーティスト、アレクサンドル・ロト
チェンコ(1891-1956)のデザイン画集(ガッシュ)「Expressive Rhythm」と
チャールズ・アイヴズの音楽に触発された、オーストリアの彫刻家・映像作
家フロリアン・プムフースル制作によるヴィデオ・インスタレーションのた
めに書かれたマリノ・フォルメンティの作品。ピアニスト、作曲家、指揮者
としてマルチな活躍で大注目のフォルメンティ(1965年ミラノ生まれ)による
シンプルなピアノ・ソロは大変心地よく耳に馴染みますが、名器ファツィオ
ーリで紡ぎ出す静謐な音響世界には「環境音楽」を超えた特別な美しさがあ
ります。これからの秋の夜長のお供に相応しいアルバム。
<SONY CLASSICAL>
●ヨーヨー・マの大ヒット・アルバム4作をリマスター
8869753971-2 ¥1250
サン=サーンス:チェロ協奏曲
ラロ:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ(チェロ)
マゼール指揮
フランス国立管弦楽団
オリジナル:1980年
現代最高のチェリスト=ヨーヨー・マ(1955-)の記念すべきデビュー・アル
バムが本作。1981年発売当時、その豊かな音楽性と驚異のテクニックに「カ
ザルス以来の天才チェリスト現る」と絶賛された記念すべきアルバム。
8869755168-2 ¥1150
エルガー:チェロ協奏曲
ウォルトン:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ(チェロ)
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団
オリジナル:1985年
ヨーヨー・マがはじめて「エルガー」を録音した、プレヴィンとの共演で聴
く名盤の復活。エルガーといえば、2000年公開作品映画「ほんとうのジャク
リーヌ・デュ・プレ」で象徴的に使われ、いまひとたびこの曲のもつ強烈な
引力にひきよせられたことは記憶に新しい。ドヴォルザークのコンチェルト
と並んで演奏されることの多い人気のエルガー録音にヨーヨーがとりかかっ
たのは30才になろうとする84年のことだった。
8869756136-2 ¥1250
シンプリー・バロック
ヨーヨー・マ(バロック・チェロ)
トン・コープマン(指揮、オルガン&ハープシコード)
アムステルダム・バロック管弦楽団
オリジナル:1999年
ヨーヨー・マがバロック・チェロを演奏し新境地を拓いた記念すべき1枚。
共演しているのはオリジナル楽器アンサンブルの名門コープマン率いるアム
ステルダム・バロック管弦楽団。これまでとは異なる奏法、調律システム等
さまざまな「困難」を克服して挑んだ意欲作となっています。
8869754728-2 ¥1350
Bolling: Suite for Cello and Jazz Piano Trio(Remastered)
ヨーヨー・マ(チェロ)
オリジナル:1984年
今やチェロの巨匠となったヨーヨー・マが80年代に最初にジャズに挑戦した
好企画アルバム。クロード・ボリングがヨーヨー・マのために書き下ろした
「チェロとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲」を名演。