<Avie>
AV 2241 ¥2180
J.S.バッハ:葬送音楽BWV.244a
- ケーテン侯レオポルトの追悼音楽(完全復元版世界初録音)
アンドルー・パロット(指揮)、
タヴァナー・コンソート&プレーヤーズ、
エミリー・ファン・エヴェラ(ソプラノ)、
クレア・ウィルキンソン(メゾ・ソプラノ)、
チャールズ・ダニエルズ(テノール)、
トーマス・メグリオランザ(バリトン)
早くからジョシュア・リフキンが提唱した"OVPP(One Voice Per Part)"を採
用するなど、ピリオド奏法のパイオニアとして活躍してきたアンドルー・パ
ロットとタヴァナー・コンソート・プレーヤーズがアヴィー(AVIE)に登場!
プログラムは、ケーテン侯レオポルトの追悼のために作曲されたJ.S.バッハ
の「葬送音楽BWV.244a」完全復元版世界初録音!
1717年、32歳のJ.S.バッハを宮廷楽長として迎え入れ、音楽活動を支えたケ
ーテン侯レオポルト。バッハがライプツィヒへと転出した5年後の1728年に
34歳という若さでこの世を去った恩人のために作曲された「葬送音楽
BWV.244a」の完全復元、世界初録音という特大プロジェクトがここに実現!
「マタイ受難曲」のパロディとして知られながらも、楽譜の消失によりその
全容がベールに包まれていた「葬送音楽BWV.244a」。
録音:2010年11月25日-30日、聖マイケル教会(オックスフォード)
AV 2242 ¥2180
ベートーヴェン:
交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/交響曲第8番ヘ長調Op.93
ダグラス・ボイド(指揮)、マンチェスター・カメラータ
ヨーロッパ室内管弦楽団の首席オーボエ奏者から指揮者へと華麗に転身した
ダグラス・ボイドとマンチェスター・カメラータのベートーヴェン・サイク
ル第4弾は「交響曲第6番」&「第8番」!
これまでにマンチェスター・カメラータを率いて振ってきた6曲の交響曲、
2009年のガーシントン・オペラ・フェスティヴァルで振った「フィデリオ」
の好演により"ベートーヴェン指揮者"としての評価は急上昇中。
録音(ライヴ):2010年1月30日(第6番)&2009年10月9日(第8番)、
ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター)
AV 2238 ¥2180
ブリテン:冬の言葉Op.52/お前はニューキャッスルの生まれではないのか?
/かわいいウィリアム卿/サリーの園/ミケランジェロの7つのソネット
Op.22/とねりこの林/夏の最後のばら/鋤で耕す少年
ニコラス・ファン(テノール)、マイラ・ホァン(ピアノ)
ニコラス・ファンは、ブーレーズ&シカゴ交響楽団と共演したストラヴィン
スキーの「プルチネッラ」がグラミー賞に輝き、一躍世界へとその名を広め
たアメリカのテノール。
上昇気流に乗るニコラス・ファンがソロ・レコーディングのデビュー・プロ
グラムに選んだのはブリテンの歌曲集。新時代の"ブリテン歌手"の誕生なる
か!
AV 2215 ¥2180
クライスト・チャーチの財宝 ――
ヘンデル:司祭ザドク/ウォルトン:汝の心に封印をするように
タリス:世の救い主よ/パーセル:おお神よ、汝は我が神なり
パーソンズ:アヴェ・マリア/ブリテン:羊飼いのキャロル
ハウエルズ:ライク・アズ・ザ・ハート/タヴナー:主の祈り
タヴァナー:イエス・キリスト
グリアー:マイ・ブレス・ライズ・クヮイエット
ワーロック:ベツレヘム・ダウン
ラッター:カンティクル・オヴ・ヘヴンリー・シティ(世界初録音)
バード:おお主よ、御身のしもべエリザベスが
ダーリントン:ヤコブの梯子/ギボンズ:グレート・ロード・オヴ・ローズ
グッドール:聖霊来たりたまえ(世界初録音)/ウィールクス:ホサンナ
パーセル:主よ、御身は我らの心の秘密を知り給う
スティーヴン・ダーリントン(指揮)、
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
1526年からジョン・タヴァナー(c.1490-1545)が合唱指揮者、オルガニスト
を務めていたオックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊が、英
国合唱音楽500年の歴史を歌う。
長き歴史を誇るオックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂のライブリ
ーに保管されていたオリジナルのマニュスクリプトによる演奏、世界初録音
となるラッター、H・グッドールの作品がポイント。
<Nimbus>(NimbusはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です)
NI 5868 ¥2080
シュポア:
ヴァイオリン協奏曲第8番イ短調Op.47(チェロ版/グリュッツマッヒャー編)
ダンツィ:モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」
による変奏曲
ライヒャ:チェロ協奏曲イ長調Op.4-1
ウェーバー:グラン・ポプリ ニ長調Op.20
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ノーザン室内管弦楽団
シャンドス、ニンバスなどイギリスのレーベル数多くの録音を行ってきた実
力者ラファエル・ウォルフィッシュの18世紀ドイツ作品集。シュポアの"チェ
ロ版"ヴァイオリン協奏曲第8番は、19世紀ドイツのチェリスト、フリードリッ
ヒ・グリュッツマッヒャー(1832-1903)のアレンジによるもの。
2009年10月の録音。
NI 2577 ¥1780
ストラヴィンスキー:
ペトルーシュカ/ピアノラのための練習曲/春の祭典
レックス・ローソン(ピアノラ)
アメリカのエオリアン社で製作されたプレーヤーピアノ(自動ピアノ)、ピア
ノラの演奏によるストラヴィンスキーのピアノ作品集。ストラヴィンスキー
はピアノラのためのオリジナル作品を作曲するなど、この楽器に大きな興味
を持っていたことが知られている。ピアノラが奏でる正確無比な「ペトルー
シュカ」と「春の祭典」は圧巻!1991年4月の録音。MusicMasters音源。
NI 2576 ¥1780
ヴィラ=ロボス:無伴奏ギター作品全集 ――
ブラジル民謡組曲/5つの前奏曲/12の練習曲
ファビオ・ザノン(ギター)
1996年のアメリカGFA国際ギターコンクールを制覇したブラジルのギタリス
ト、ファビオ・ザノンが弾くヴィラ=ロボスの無伴奏ギター作品全集。母国
ブラジルの大作曲家への愛情、敬意にあふれた秀演が1台のギターからあふれ
だす。1997年5月の録音。MusicMasters音源。
NI 6135 ¥2080
ポープ:歌曲集 ――
イフ・ユー・ケイム/ミヤコドリ/A.E.ハウスマンの3つの詩
アリス・メイネルの5つの詩より/5つのランドスケープ/最後の詩
アリス・メイネルの4つの詩/ランゲンホー・マーシェス
ヘヴン・ヘイヴン
スーザン・レッグ(メゾ・ソプラノ)、
アン・マーティン=デイヴィス(ピアノ)
ピーター・ポープ(1917-1991)は、ジョン・アイアランドとナディア・ブー
ランジェに作曲を学び、イギリスの王立陸軍医療軍団にも参加したイギリス
の作曲家。2010年5月の録音。
NI 5511 ¥2080
ラフマニノフ:
アノ協奏曲第2番ハ短調Op.18/ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調Op.1
ジョン・リル(ピアノ)、
尾高忠明(指揮)、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
1970年チャイコフスキー国際コンクールの覇者、ジョン・リルのラフマニノ
フ。強靭なタッチとスケールの大きな音楽創りは流石。来る2012年1月には来
日公演が予定されている。1996年4月&11月の録音。弊社初紹介。
NI 5506 ¥2080
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第1番イ長調Op.16
レズニチェク:弦楽四重奏曲第1番嬰ハ短調(世界初録音)
ウィーン・フランツ・シューベルト四重奏団
オーストリアから新天地アメリカへと渡った"コルンゴルト"と、ウィーン、
ベルリンなどドイツ語圏で生き抜いた"レズニチェク"の弦楽四重奏曲集。演
奏がウィーンのアンサンブルという組み合わせも興味をそそる。
1996年1月の録音。弊社初紹介。
NI 5508 ¥2080
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1-1/ピアノ三重奏曲変ロ長調WoO.39
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11《街の歌》
ウィーン・ピアノ・トリオ
ウィーン・ピアノ・トリオは、ピアニストのシュテファン・メンドルなどオ
ーストリアのアーティストたちによって1988年秋に結成されたピアノ三重奏
団。3人の対話からほどよいテンポ、主張が生まれてゆく。
1996年6月の録音。弊社初紹介。
NI 5505 ¥2080
ベンジャミン:
3つのインヴェンション/沈黙の上/サドン・タイム/八重奏曲
ジョージ・ベンジャミン(指揮)、
スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ)、
フレットワーク、ロンドン・シンフォニエッタ、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
かつてはメシアン門下の優等生として世界にその名を響かせた英国作曲界の
ジョージ・ベンジャミン(1960-)の作品集。フレットワークやロンドン・フィ
ルなど、強力な演奏者陣たちの起用がベンジャミンの立ち位置を物語ってい
る。1994年&1996年の録音。弊社初紹介。
NI 5509 ¥2080
20世紀のオルガン作品集 ――
マックスウェル・デイヴィス:
《大いなる神秘》による幻想曲、3つのオルガン・ヴォランタリー、
レリクィ・ドマム・メウム、ソナタ
ハーヴェイ:ファンタジア、ラウス・デオ
ウィリアムソン:
エディス・シットウェルのエピタフ、キリスト=フェニックスのヴィジョン
ケヴィン・ボウヤー(オルガン)
バッハのオルガン作品全集という一大事業を完成させたイギリスのオルガニ
スト、ケヴィン・ボウヤー(1961-)が弾く20世紀作品集。バッハから現代作品
までをこなすレパートリーの広さは驚異的。1997年1月の録音。弊社初紹介。
<NORTHERN FLOWERS>
NF/PMA9994 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.14」
レオニード・アレクセーヴィチ・ポロヴィンキン(1894-1946):
交響曲第9番(1944)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年9月
ポロヴィンキンは西シベリアのタボルスクの鉄道員の家に生まれ、10才の時、
一家でモスクワに移住、20才でモスクワ音楽院に入学してグリエールらに作
曲を学びました。世代的にはショスタコーヴィチより一回り年上になります。
交響曲第9番は1929年から1944年にかけて実に15年という長きに渡って作曲さ
れた大作。全曲時間およそ50分のうち第1楽章だけで20分もかかることからも
作曲家の「第9」にかける意気込みが感じられます。悲しげで静かな序奏に続
きロシアの大地を彷彿とさせる逞しい民謡風の第1主題が提示され、やがて
ショスタコーヴィチばりのスネア・ドラムの「たか・たん・たん・たん」も
入って盛り上がります。機知にとんだスケルツォ、ロシアの荒野の夕暮れを
思わせるアンダンテ、そして力強いフィナーレといった、ソヴィエト交響楽
の典型的な作品でロシア・ソヴィエト音楽ファンの期待を裏切りません。
NF/PMA9995 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.16」
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
(1)3楽章の交響曲(1945)
(2)ロシア風スケルツォ(1944)
(3)ダンス・コンチェルタント(1942)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月
1914年の第1次世界大戦以降ストラヴィンスキーはパリに居を構え、1939年に
はナチスを嫌ってアメリカへ亡命したため、故国ロシアとは縁遠くなってし
まったストラヴィンスキーがアメリカで戦時中に書いた作品集。3楽章の交響
曲は戦時中のニュース映画を見て霊感を受けて作曲されたとされる、新古典
主義期最後の作品。複調、ジャズの影響が聴き取れる傑作でニューヨークで
初演。ロシア風スケルツォはロシアの祭りを描いたゴキゲンで精妙な小品で
ティトフ指揮サンクト・ペテルスブルク交響楽団は文字通りゴキゲンな演奏
を繰り広げています。
NF/PMA9998 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.15」
レオニード・ポロヴィンキン(1894-1946):
(1)交響曲第7番(1942)
(2)英雄的序曲(1942)
(3)映画《陽気な種族》(1944)(自然への賛歌、霧と太陽、雷雨、蜂の踊り、
霧、宮殿、蜂の戦い)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月
第14集に続きポロヴィンキンの作品集。戦時中に書かれた交響曲第7番という
と直ちにショスタコーヴィチのそれを思い出しますが、予想に反してポロ
ヴィンキンの第7番は初期チャイコフスキーの交響曲を思わせる歌謡性に富
んだ素朴な旋律と師匠グリエールの影響を感じさせる華麗な管弦楽法が融合
したチャーミングな交響曲。英雄的序曲は疎開先のタシケントで書かれたロ
シア民謡に基づく骨太な作品。映画《陽気な種族》からの音楽は蜂の生態を
描いた自然科学ドキュメンタリー映画のためのサウンド・トラック。
NF/PMA9996 ¥1980
ガヴリイル・ポポフ(1904-72):
(1)室内交響曲(七重奏曲)Op.2(1926-1927)
(2)交響曲第1番Op.7(1928-1935)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2009年10月
体制のなかにあってショスタコーヴィチとともに先鋭的な表現を貫いたポポ
フの初期の傑作2曲をカップリング!ポポフは全6曲の交響曲を書いています
が、ティトフの指揮で、「戦時の音楽シリーズ」として第2番(NF/PMA9977)、
第3番(NF/PMA9972)が発売済みです。
レニングラード音楽院でニコラーエフ、シテインベルク、ウラディーミル・
シチェルバチョフらに師事したポポフは初期より無調、12音技法の作品を発
表しセンセーショナルを巻き起こした。やがてショスタコーヴィチ同様、当
局に睨まれることとなり、作風の転向を余儀なくされましたが、ここに収め
られた2曲は作曲者20代のもっとも先鋭的な時代の作品。室内交響曲は新古典
主義期のストラヴィンスキーを思わせ、交響曲第1番は無調を含む同時代の
様々な技法が詰め込まれた才気あふれるアグレッシヴな大作。
NF/PMA9997 ¥1980
チャイコフスキー(1840-1893):「四季」(A.ゲディケ編ピアノ三重奏曲版)
アレンスキー(1861-1906):ピアノ三重奏曲ニ短調Op.32(第1番)
アレンスキー三重奏団:
【イリヤ・イオフ(Vn)、アレクセイ・マッサルスキー(Vc)、
イーゴリ・ウリヤシュ(P)】
録音:2010年12月
チャイコフスキーのピアノ小品集《四季》はガウクの管弦楽版を始めとし、
室内楽版など様々な版があるようですが、これはトランペット協奏曲などで
お馴染のロシアの作曲家ゲディケの編曲によるピアノ三重奏版。しっとりと
した味わいは秋から冬にかけての夕暮れに聴くのにちょうどよいでしょう。
ダヴィドフ追悼のために書かれたアレンスキーの代表作「ピアノ三重奏曲
第1番」はロシアの哀愁あふれる傑作。秋の季節にぴったりのカップリング
です。
<GEGA NEW>
GD 358 ¥1850
エミール・タバコフ(b.1947):
(1)チェロ協奏曲(2006)
(2)アド・インフィニトゥム(永遠に向かって)(1989)
(1)(2)エミール・タバコフ指揮
ビルケント交響楽団、
(1)ティム・ヒュー(Vc)
タバコフは指揮者として激安のマーラー:交響曲全集などの録音で知られてい
ますが、作曲家としても知られています。作品集はナクソスから協奏曲集が
出ており、ガロワやコラールをソリストに弾けた作風が一部ファンの間で、
話題となりました。タバコフは当初コントラバス奏者として音楽家としての
キャリアを始めましたが、1964年ショスタコーヴィチとの出会いがその後の
彼の人生を決定づけました。タバコフの音楽はどれも重厚なオーケストラの
響きで満たされたドラマティックな展開を持っています。チェロ協奏曲はバ
ルトークの「弦楽、チェレスタと打楽器のための音楽」の第1楽章の主題に
よく似た旋律が縦横無尽にうねり歌いまくり聴き応え十分。アド・インフィ
ニトゥム(永遠に向かって)は、うっすらと棚引く弦楽の響きの帯が次第に厚
みを増し徐々に壮大なクライマックスへと向かう緊張感溢れる作品。
トルコのビルケント交響楽団は1993年創立の新しいオーケストラ。タバコフ
が2002-08年に音楽監督を務めました。ティム・ヒューはロンドン響の首席
チェリストでソリストとしても活躍しています。
GD 360 ¥1850
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.44
(2)エフゼン・ザメツニーク(b.1939):
ヴァイオリンのための12の練習曲-現代音楽演奏の技術向上のための
(3)ヴラディゲロフ(1899-1978):
「ブルガリア組曲」Op.21-「歌」/ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」Op016
ニャグル・トゥマンゲロフ(Vn)
(1)ハインツ・ワルベルク指揮ミュンヘン放送管弦楽団、
(3)ボジダール・ノエフ(Pf)
録音:(1)1978年11月バイエルン放送、(2)1977年バイエルン放送、
(3)1984年ORF
ニャグル・トゥマンゲロフはブルガリアの音楽家一家に生まれ、ソフィア国
立音楽院で学んだ後、ソフィア・フィルハーモニーのコンサート・マスター
となる。1980年代以降は指揮者としても活躍し独墺系のオペラ、交響楽を得
意とした。当GEGA NEWレーベルからはマーラーの交響曲第1番「巨人」などが
発売されている。
なおブルッフの協奏曲の伴奏指揮をしているのはN響に度々客演して日本の
ファンに馴染みの深い、あのハインツ・ワルベルクである。
GD262 ¥1850
「イリーナ・ゲオルギエヴァ・プレイズ・ラフマニノフ」
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36/
前奏曲集(嬰ヘ短調 Op.23-1/変ロ長調 Op.23-2/ニ短調 Op.23-3/ニ長調
Op.23-4/ト短調 Op.23-5/変ホ長調 Op.23-6/ハ短調 Op.23-7)/
コレッリの主題による変奏曲 Op.42
イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
録音:2011年3月5-7日、ソフィア,
大いに注目すべき逸材の登場。イリーナ・ゲオルギエヴァは1978年、ブルガ
リアのソフィア生まれのピアニスト。ソフィア音楽院で学んだ後、スイスの
バーゼル音楽院でルドルフ・ブフビンダーに学んだ。おそらくこれがデビュ
ー録音だと思われる。力強く打ち鳴らされる、感傷性に流されない生々しい
ラフマニノフで、思いっきりのよいダイナミックな音楽でありながら、しか
もニュアンスも豊かで決して荒削りではない。彼女は今後ますますの活躍が
期待できるだろう。
なお米国で活動する同姓同名の指揮者は別人。
<WEST HILL RADIO ARCHIVES>
WHRA 6035 2枚組 ¥3960
「リヒテル・ボストン・デビュー」
CD1(46:36)
(1)ベートーヴェン:プロメテウスの創造物Op.43
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
CD2(51:22)
(3)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
(放送のアナウンスも収録)
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
録音:1960年11月1日ライヴ
エンジニア:キット・ヒッギンソン
(オリジナル・モノラル・ハイファイ・テープから初商品化、演奏会の演目全
て収録)
1958年ミュンシュ&ボストン響がソ連へ楽旅した際に、ミュンシュは初めて
リヒテルに会い、演奏を聴きました。いたく感激したミュンシュは早速ボス
トン響に客演するよう提案し、2年後ようやく実現したのが、この演奏会で
す。ベートーヴェンの協奏曲は、このコンサートの翌日RCAがsession録音も
行っています。
この記念碑的演奏会が、今回初めてオリジナル・テープから復刻されること
になりました。以前にも出ている音源ではありましたが、音質面で多いに期
待できそうです。
<MUSIC&ARTS>
M&ACD 1254 ¥1980
「バドゥラ=スコダ・プレイズ・モーツァルト:ピアノ協奏曲」
(1)ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503
(2)ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
(1)ホルスト・シュタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモー管弦楽団
録音:1978年6月15日、
(2)ジョージ・セル(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1959年12月19&20日
(ウィーン・フィル、ORFとの共同製作)
バドゥラ=スコダが中堅ところとして元気だった1978年、ホルスト・シュタ
イン&ウィーン・フィルとの録音が初出となります。またカップリングとし
て初CD化のセル&コンセルトヘボウの22番も収録。こちらはまだ気鋭のピア
ニストとして売り出し中の1959年の録音です。
<LYRINX>
LYR 2256(SACD-Hybrid) ¥2250
ショパン:ポロネーズ集
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ポロネーズ 嬰ハ短調 Op.26-1
ポロネーズ 変ホ短調 Op.26-2
ポロネーズ イ長調 Op.40-1 「軍隊ポロネーズ」
ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
ポロネーズ 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
カロリーヌ・サジュマン(ピアノ)
録音:2009年6月、マルセイユ
カロリーヌ・サジュマンの新録音は、ショパンのポロネーズ集。サジュマン
は1973年、パリ生まれ。1990年のショパン・コンクールで、僅か17歳にして
6位入賞(この時は1位なしだったので、上位5番目)、これは現在に至るまで
最年少の入賞記録である。ショパンは葬送ソナタ他(LYR2194 SACD hybrid)
に続いて2枚目。サジュマンのショパンは、有名な軍隊ポロネーズにしても
英雄ポロネーズにしても、勢いまかせに弾きまくるのでなく、抑えた音楽の
中にショパンの繊細な感性を浮かび上がらせるもので、非常に憂いの濃い
ショパンである。
LYR 2274(SACD-Hybrid) ¥2250
ドビュッシー:ピアノ作品集
版画(パゴダ,グラナダの夕暮れ,雨の庭)
スケッチ帳より/仮面/喜びの島
映像第1集(水の反映,ラモーを讃えて,運動)
映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音,そして月は荒寺に落ちる,金色の魚)
フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)
録音:2010年10月16-19日、マルセイユ
フィリップ・ビアンコーニによるドビュッシーのピアノ曲集。ビアンコーニ
は1960年、南仏ニース生まれ。1985年のヴァン・クライバーン・コンクール
で銀メダルを受賞している。ドビュッシーの録音はおそらく初めて。雰囲気
に流されない明快な音楽作りのドビュッシーで、LYRINXの優秀な録音で一層
美感が引き立っている。
AV 2241 ¥2180
J.S.バッハ:葬送音楽BWV.244a
- ケーテン侯レオポルトの追悼音楽(完全復元版世界初録音)
アンドルー・パロット(指揮)、
タヴァナー・コンソート&プレーヤーズ、
エミリー・ファン・エヴェラ(ソプラノ)、
クレア・ウィルキンソン(メゾ・ソプラノ)、
チャールズ・ダニエルズ(テノール)、
トーマス・メグリオランザ(バリトン)
早くからジョシュア・リフキンが提唱した"OVPP(One Voice Per Part)"を採
用するなど、ピリオド奏法のパイオニアとして活躍してきたアンドルー・パ
ロットとタヴァナー・コンソート・プレーヤーズがアヴィー(AVIE)に登場!
プログラムは、ケーテン侯レオポルトの追悼のために作曲されたJ.S.バッハ
の「葬送音楽BWV.244a」完全復元版世界初録音!
1717年、32歳のJ.S.バッハを宮廷楽長として迎え入れ、音楽活動を支えたケ
ーテン侯レオポルト。バッハがライプツィヒへと転出した5年後の1728年に
34歳という若さでこの世を去った恩人のために作曲された「葬送音楽
BWV.244a」の完全復元、世界初録音という特大プロジェクトがここに実現!
「マタイ受難曲」のパロディとして知られながらも、楽譜の消失によりその
全容がベールに包まれていた「葬送音楽BWV.244a」。
録音:2010年11月25日-30日、聖マイケル教会(オックスフォード)
AV 2242 ¥2180
ベートーヴェン:
交響曲第6番ヘ長調Op.68《田園》/交響曲第8番ヘ長調Op.93
ダグラス・ボイド(指揮)、マンチェスター・カメラータ
ヨーロッパ室内管弦楽団の首席オーボエ奏者から指揮者へと華麗に転身した
ダグラス・ボイドとマンチェスター・カメラータのベートーヴェン・サイク
ル第4弾は「交響曲第6番」&「第8番」!
これまでにマンチェスター・カメラータを率いて振ってきた6曲の交響曲、
2009年のガーシントン・オペラ・フェスティヴァルで振った「フィデリオ」
の好演により"ベートーヴェン指揮者"としての評価は急上昇中。
録音(ライヴ):2010年1月30日(第6番)&2009年10月9日(第8番)、
ブリッジウォーター・ホール(マンチェスター)
AV 2238 ¥2180
ブリテン:冬の言葉Op.52/お前はニューキャッスルの生まれではないのか?
/かわいいウィリアム卿/サリーの園/ミケランジェロの7つのソネット
Op.22/とねりこの林/夏の最後のばら/鋤で耕す少年
ニコラス・ファン(テノール)、マイラ・ホァン(ピアノ)
ニコラス・ファンは、ブーレーズ&シカゴ交響楽団と共演したストラヴィン
スキーの「プルチネッラ」がグラミー賞に輝き、一躍世界へとその名を広め
たアメリカのテノール。
上昇気流に乗るニコラス・ファンがソロ・レコーディングのデビュー・プロ
グラムに選んだのはブリテンの歌曲集。新時代の"ブリテン歌手"の誕生なる
か!
AV 2215 ¥2180
クライスト・チャーチの財宝 ――
ヘンデル:司祭ザドク/ウォルトン:汝の心に封印をするように
タリス:世の救い主よ/パーセル:おお神よ、汝は我が神なり
パーソンズ:アヴェ・マリア/ブリテン:羊飼いのキャロル
ハウエルズ:ライク・アズ・ザ・ハート/タヴナー:主の祈り
タヴァナー:イエス・キリスト
グリアー:マイ・ブレス・ライズ・クヮイエット
ワーロック:ベツレヘム・ダウン
ラッター:カンティクル・オヴ・ヘヴンリー・シティ(世界初録音)
バード:おお主よ、御身のしもべエリザベスが
ダーリントン:ヤコブの梯子/ギボンズ:グレート・ロード・オヴ・ローズ
グッドール:聖霊来たりたまえ(世界初録音)/ウィールクス:ホサンナ
パーセル:主よ、御身は我らの心の秘密を知り給う
スティーヴン・ダーリントン(指揮)、
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
1526年からジョン・タヴァナー(c.1490-1545)が合唱指揮者、オルガニスト
を務めていたオックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊が、英
国合唱音楽500年の歴史を歌う。
長き歴史を誇るオックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂のライブリ
ーに保管されていたオリジナルのマニュスクリプトによる演奏、世界初録音
となるラッター、H・グッドールの作品がポイント。
<Nimbus>(NimbusはレーベルオフィシャルのCD-R仕様です)
NI 5868 ¥2080
シュポア:
ヴァイオリン協奏曲第8番イ短調Op.47(チェロ版/グリュッツマッヒャー編)
ダンツィ:モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」
による変奏曲
ライヒャ:チェロ協奏曲イ長調Op.4-1
ウェーバー:グラン・ポプリ ニ長調Op.20
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
ノーザン室内管弦楽団
シャンドス、ニンバスなどイギリスのレーベル数多くの録音を行ってきた実
力者ラファエル・ウォルフィッシュの18世紀ドイツ作品集。シュポアの"チェ
ロ版"ヴァイオリン協奏曲第8番は、19世紀ドイツのチェリスト、フリードリッ
ヒ・グリュッツマッヒャー(1832-1903)のアレンジによるもの。
2009年10月の録音。
NI 2577 ¥1780
ストラヴィンスキー:
ペトルーシュカ/ピアノラのための練習曲/春の祭典
レックス・ローソン(ピアノラ)
アメリカのエオリアン社で製作されたプレーヤーピアノ(自動ピアノ)、ピア
ノラの演奏によるストラヴィンスキーのピアノ作品集。ストラヴィンスキー
はピアノラのためのオリジナル作品を作曲するなど、この楽器に大きな興味
を持っていたことが知られている。ピアノラが奏でる正確無比な「ペトルー
シュカ」と「春の祭典」は圧巻!1991年4月の録音。MusicMasters音源。
NI 2576 ¥1780
ヴィラ=ロボス:無伴奏ギター作品全集 ――
ブラジル民謡組曲/5つの前奏曲/12の練習曲
ファビオ・ザノン(ギター)
1996年のアメリカGFA国際ギターコンクールを制覇したブラジルのギタリス
ト、ファビオ・ザノンが弾くヴィラ=ロボスの無伴奏ギター作品全集。母国
ブラジルの大作曲家への愛情、敬意にあふれた秀演が1台のギターからあふれ
だす。1997年5月の録音。MusicMasters音源。
NI 6135 ¥2080
ポープ:歌曲集 ――
イフ・ユー・ケイム/ミヤコドリ/A.E.ハウスマンの3つの詩
アリス・メイネルの5つの詩より/5つのランドスケープ/最後の詩
アリス・メイネルの4つの詩/ランゲンホー・マーシェス
ヘヴン・ヘイヴン
スーザン・レッグ(メゾ・ソプラノ)、
アン・マーティン=デイヴィス(ピアノ)
ピーター・ポープ(1917-1991)は、ジョン・アイアランドとナディア・ブー
ランジェに作曲を学び、イギリスの王立陸軍医療軍団にも参加したイギリス
の作曲家。2010年5月の録音。
NI 5511 ¥2080
ラフマニノフ:
アノ協奏曲第2番ハ短調Op.18/ピアノ協奏曲第1番嬰へ短調Op.1
ジョン・リル(ピアノ)、
尾高忠明(指揮)、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
1970年チャイコフスキー国際コンクールの覇者、ジョン・リルのラフマニノ
フ。強靭なタッチとスケールの大きな音楽創りは流石。来る2012年1月には来
日公演が予定されている。1996年4月&11月の録音。弊社初紹介。
NI 5506 ¥2080
コルンゴルト:弦楽四重奏曲第1番イ長調Op.16
レズニチェク:弦楽四重奏曲第1番嬰ハ短調(世界初録音)
ウィーン・フランツ・シューベルト四重奏団
オーストリアから新天地アメリカへと渡った"コルンゴルト"と、ウィーン、
ベルリンなどドイツ語圏で生き抜いた"レズニチェク"の弦楽四重奏曲集。演
奏がウィーンのアンサンブルという組み合わせも興味をそそる。
1996年1月の録音。弊社初紹介。
NI 5508 ¥2080
ベートーヴェン:
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調Op.1-1/ピアノ三重奏曲変ロ長調WoO.39
ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op.11《街の歌》
ウィーン・ピアノ・トリオ
ウィーン・ピアノ・トリオは、ピアニストのシュテファン・メンドルなどオ
ーストリアのアーティストたちによって1988年秋に結成されたピアノ三重奏
団。3人の対話からほどよいテンポ、主張が生まれてゆく。
1996年6月の録音。弊社初紹介。
NI 5505 ¥2080
ベンジャミン:
3つのインヴェンション/沈黙の上/サドン・タイム/八重奏曲
ジョージ・ベンジャミン(指揮)、
スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ)、
フレットワーク、ロンドン・シンフォニエッタ、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
かつてはメシアン門下の優等生として世界にその名を響かせた英国作曲界の
ジョージ・ベンジャミン(1960-)の作品集。フレットワークやロンドン・フィ
ルなど、強力な演奏者陣たちの起用がベンジャミンの立ち位置を物語ってい
る。1994年&1996年の録音。弊社初紹介。
NI 5509 ¥2080
20世紀のオルガン作品集 ――
マックスウェル・デイヴィス:
《大いなる神秘》による幻想曲、3つのオルガン・ヴォランタリー、
レリクィ・ドマム・メウム、ソナタ
ハーヴェイ:ファンタジア、ラウス・デオ
ウィリアムソン:
エディス・シットウェルのエピタフ、キリスト=フェニックスのヴィジョン
ケヴィン・ボウヤー(オルガン)
バッハのオルガン作品全集という一大事業を完成させたイギリスのオルガニ
スト、ケヴィン・ボウヤー(1961-)が弾く20世紀作品集。バッハから現代作品
までをこなすレパートリーの広さは驚異的。1997年1月の録音。弊社初紹介。
<NORTHERN FLOWERS>
NF/PMA9994 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.14」
レオニード・アレクセーヴィチ・ポロヴィンキン(1894-1946):
交響曲第9番(1944)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年9月
ポロヴィンキンは西シベリアのタボルスクの鉄道員の家に生まれ、10才の時、
一家でモスクワに移住、20才でモスクワ音楽院に入学してグリエールらに作
曲を学びました。世代的にはショスタコーヴィチより一回り年上になります。
交響曲第9番は1929年から1944年にかけて実に15年という長きに渡って作曲さ
れた大作。全曲時間およそ50分のうち第1楽章だけで20分もかかることからも
作曲家の「第9」にかける意気込みが感じられます。悲しげで静かな序奏に続
きロシアの大地を彷彿とさせる逞しい民謡風の第1主題が提示され、やがて
ショスタコーヴィチばりのスネア・ドラムの「たか・たん・たん・たん」も
入って盛り上がります。機知にとんだスケルツォ、ロシアの荒野の夕暮れを
思わせるアンダンテ、そして力強いフィナーレといった、ソヴィエト交響楽
の典型的な作品でロシア・ソヴィエト音楽ファンの期待を裏切りません。
NF/PMA9995 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.16」
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
(1)3楽章の交響曲(1945)
(2)ロシア風スケルツォ(1944)
(3)ダンス・コンチェルタント(1942)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月
1914年の第1次世界大戦以降ストラヴィンスキーはパリに居を構え、1939年に
はナチスを嫌ってアメリカへ亡命したため、故国ロシアとは縁遠くなってし
まったストラヴィンスキーがアメリカで戦時中に書いた作品集。3楽章の交響
曲は戦時中のニュース映画を見て霊感を受けて作曲されたとされる、新古典
主義期最後の作品。複調、ジャズの影響が聴き取れる傑作でニューヨークで
初演。ロシア風スケルツォはロシアの祭りを描いたゴキゲンで精妙な小品で
ティトフ指揮サンクト・ペテルスブルク交響楽団は文字通りゴキゲンな演奏
を繰り広げています。
NF/PMA9998 ¥1980
「戦時の音楽1941-1945 Vol.15」
レオニード・ポロヴィンキン(1894-1946):
(1)交響曲第7番(1942)
(2)英雄的序曲(1942)
(3)映画《陽気な種族》(1944)(自然への賛歌、霧と太陽、雷雨、蜂の踊り、
霧、宮殿、蜂の戦い)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2010年11月
第14集に続きポロヴィンキンの作品集。戦時中に書かれた交響曲第7番という
と直ちにショスタコーヴィチのそれを思い出しますが、予想に反してポロ
ヴィンキンの第7番は初期チャイコフスキーの交響曲を思わせる歌謡性に富
んだ素朴な旋律と師匠グリエールの影響を感じさせる華麗な管弦楽法が融合
したチャーミングな交響曲。英雄的序曲は疎開先のタシケントで書かれたロ
シア民謡に基づく骨太な作品。映画《陽気な種族》からの音楽は蜂の生態を
描いた自然科学ドキュメンタリー映画のためのサウンド・トラック。
NF/PMA9996 ¥1980
ガヴリイル・ポポフ(1904-72):
(1)室内交響曲(七重奏曲)Op.2(1926-1927)
(2)交響曲第1番Op.7(1928-1935)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルグ交響楽団
録音:2009年10月
体制のなかにあってショスタコーヴィチとともに先鋭的な表現を貫いたポポ
フの初期の傑作2曲をカップリング!ポポフは全6曲の交響曲を書いています
が、ティトフの指揮で、「戦時の音楽シリーズ」として第2番(NF/PMA9977)、
第3番(NF/PMA9972)が発売済みです。
レニングラード音楽院でニコラーエフ、シテインベルク、ウラディーミル・
シチェルバチョフらに師事したポポフは初期より無調、12音技法の作品を発
表しセンセーショナルを巻き起こした。やがてショスタコーヴィチ同様、当
局に睨まれることとなり、作風の転向を余儀なくされましたが、ここに収め
られた2曲は作曲者20代のもっとも先鋭的な時代の作品。室内交響曲は新古典
主義期のストラヴィンスキーを思わせ、交響曲第1番は無調を含む同時代の
様々な技法が詰め込まれた才気あふれるアグレッシヴな大作。
NF/PMA9997 ¥1980
チャイコフスキー(1840-1893):「四季」(A.ゲディケ編ピアノ三重奏曲版)
アレンスキー(1861-1906):ピアノ三重奏曲ニ短調Op.32(第1番)
アレンスキー三重奏団:
【イリヤ・イオフ(Vn)、アレクセイ・マッサルスキー(Vc)、
イーゴリ・ウリヤシュ(P)】
録音:2010年12月
チャイコフスキーのピアノ小品集《四季》はガウクの管弦楽版を始めとし、
室内楽版など様々な版があるようですが、これはトランペット協奏曲などで
お馴染のロシアの作曲家ゲディケの編曲によるピアノ三重奏版。しっとりと
した味わいは秋から冬にかけての夕暮れに聴くのにちょうどよいでしょう。
ダヴィドフ追悼のために書かれたアレンスキーの代表作「ピアノ三重奏曲
第1番」はロシアの哀愁あふれる傑作。秋の季節にぴったりのカップリング
です。
<GEGA NEW>
GD 358 ¥1850
エミール・タバコフ(b.1947):
(1)チェロ協奏曲(2006)
(2)アド・インフィニトゥム(永遠に向かって)(1989)
(1)(2)エミール・タバコフ指揮
ビルケント交響楽団、
(1)ティム・ヒュー(Vc)
タバコフは指揮者として激安のマーラー:交響曲全集などの録音で知られてい
ますが、作曲家としても知られています。作品集はナクソスから協奏曲集が
出ており、ガロワやコラールをソリストに弾けた作風が一部ファンの間で、
話題となりました。タバコフは当初コントラバス奏者として音楽家としての
キャリアを始めましたが、1964年ショスタコーヴィチとの出会いがその後の
彼の人生を決定づけました。タバコフの音楽はどれも重厚なオーケストラの
響きで満たされたドラマティックな展開を持っています。チェロ協奏曲はバ
ルトークの「弦楽、チェレスタと打楽器のための音楽」の第1楽章の主題に
よく似た旋律が縦横無尽にうねり歌いまくり聴き応え十分。アド・インフィ
ニトゥム(永遠に向かって)は、うっすらと棚引く弦楽の響きの帯が次第に厚
みを増し徐々に壮大なクライマックスへと向かう緊張感溢れる作品。
トルコのビルケント交響楽団は1993年創立の新しいオーケストラ。タバコフ
が2002-08年に音楽監督を務めました。ティム・ヒューはロンドン響の首席
チェリストでソリストとしても活躍しています。
GD 360 ¥1850
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番Op.44
(2)エフゼン・ザメツニーク(b.1939):
ヴァイオリンのための12の練習曲-現代音楽演奏の技術向上のための
(3)ヴラディゲロフ(1899-1978):
「ブルガリア組曲」Op.21-「歌」/ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」Op016
ニャグル・トゥマンゲロフ(Vn)
(1)ハインツ・ワルベルク指揮ミュンヘン放送管弦楽団、
(3)ボジダール・ノエフ(Pf)
録音:(1)1978年11月バイエルン放送、(2)1977年バイエルン放送、
(3)1984年ORF
ニャグル・トゥマンゲロフはブルガリアの音楽家一家に生まれ、ソフィア国
立音楽院で学んだ後、ソフィア・フィルハーモニーのコンサート・マスター
となる。1980年代以降は指揮者としても活躍し独墺系のオペラ、交響楽を得
意とした。当GEGA NEWレーベルからはマーラーの交響曲第1番「巨人」などが
発売されている。
なおブルッフの協奏曲の伴奏指揮をしているのはN響に度々客演して日本の
ファンに馴染みの深い、あのハインツ・ワルベルクである。
GD262 ¥1850
「イリーナ・ゲオルギエヴァ・プレイズ・ラフマニノフ」
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36/
前奏曲集(嬰ヘ短調 Op.23-1/変ロ長調 Op.23-2/ニ短調 Op.23-3/ニ長調
Op.23-4/ト短調 Op.23-5/変ホ長調 Op.23-6/ハ短調 Op.23-7)/
コレッリの主題による変奏曲 Op.42
イリーナ・ゲオルギエヴァ(ピアノ)
録音:2011年3月5-7日、ソフィア,
大いに注目すべき逸材の登場。イリーナ・ゲオルギエヴァは1978年、ブルガ
リアのソフィア生まれのピアニスト。ソフィア音楽院で学んだ後、スイスの
バーゼル音楽院でルドルフ・ブフビンダーに学んだ。おそらくこれがデビュ
ー録音だと思われる。力強く打ち鳴らされる、感傷性に流されない生々しい
ラフマニノフで、思いっきりのよいダイナミックな音楽でありながら、しか
もニュアンスも豊かで決して荒削りではない。彼女は今後ますますの活躍が
期待できるだろう。
なお米国で活動する同姓同名の指揮者は別人。
<WEST HILL RADIO ARCHIVES>
WHRA 6035 2枚組 ¥3960
「リヒテル・ボストン・デビュー」
CD1(46:36)
(1)ベートーヴェン:プロメテウスの創造物Op.43
(2)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
CD2(51:22)
(3)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
(放送のアナウンスも収録)
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
録音:1960年11月1日ライヴ
エンジニア:キット・ヒッギンソン
(オリジナル・モノラル・ハイファイ・テープから初商品化、演奏会の演目全
て収録)
1958年ミュンシュ&ボストン響がソ連へ楽旅した際に、ミュンシュは初めて
リヒテルに会い、演奏を聴きました。いたく感激したミュンシュは早速ボス
トン響に客演するよう提案し、2年後ようやく実現したのが、この演奏会で
す。ベートーヴェンの協奏曲は、このコンサートの翌日RCAがsession録音も
行っています。
この記念碑的演奏会が、今回初めてオリジナル・テープから復刻されること
になりました。以前にも出ている音源ではありましたが、音質面で多いに期
待できそうです。
<MUSIC&ARTS>
M&ACD 1254 ¥1980
「バドゥラ=スコダ・プレイズ・モーツァルト:ピアノ協奏曲」
(1)ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503
(2)ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
(1)ホルスト・シュタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモー管弦楽団
録音:1978年6月15日、
(2)ジョージ・セル(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:1959年12月19&20日
(ウィーン・フィル、ORFとの共同製作)
バドゥラ=スコダが中堅ところとして元気だった1978年、ホルスト・シュタ
イン&ウィーン・フィルとの録音が初出となります。またカップリングとし
て初CD化のセル&コンセルトヘボウの22番も収録。こちらはまだ気鋭のピア
ニストとして売り出し中の1959年の録音です。
<LYRINX>
LYR 2256(SACD-Hybrid) ¥2250
ショパン:ポロネーズ集
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
ポロネーズ 嬰ハ短調 Op.26-1
ポロネーズ 変ホ短調 Op.26-2
ポロネーズ イ長調 Op.40-1 「軍隊ポロネーズ」
ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
ポロネーズ 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
カロリーヌ・サジュマン(ピアノ)
録音:2009年6月、マルセイユ
カロリーヌ・サジュマンの新録音は、ショパンのポロネーズ集。サジュマン
は1973年、パリ生まれ。1990年のショパン・コンクールで、僅か17歳にして
6位入賞(この時は1位なしだったので、上位5番目)、これは現在に至るまで
最年少の入賞記録である。ショパンは葬送ソナタ他(LYR2194 SACD hybrid)
に続いて2枚目。サジュマンのショパンは、有名な軍隊ポロネーズにしても
英雄ポロネーズにしても、勢いまかせに弾きまくるのでなく、抑えた音楽の
中にショパンの繊細な感性を浮かび上がらせるもので、非常に憂いの濃い
ショパンである。
LYR 2274(SACD-Hybrid) ¥2250
ドビュッシー:ピアノ作品集
版画(パゴダ,グラナダの夕暮れ,雨の庭)
スケッチ帳より/仮面/喜びの島
映像第1集(水の反映,ラモーを讃えて,運動)
映像第2集(葉ずえを渡る鐘の音,そして月は荒寺に落ちる,金色の魚)
フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)
録音:2010年10月16-19日、マルセイユ
フィリップ・ビアンコーニによるドビュッシーのピアノ曲集。ビアンコーニ
は1960年、南仏ニース生まれ。1985年のヴァン・クライバーン・コンクール
で銀メダルを受賞している。ドビュッシーの録音はおそらく初めて。雰囲気
に流されない明快な音楽作りのドビュッシーで、LYRINXの優秀な録音で一層
美感が引き立っている。