クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-08 No.3

2011年08月02日 18時42分54秒 | Weblog
<Coup d'archet(クー・ダルシェ)>
当店では初めてのご案内となりますが、5月に発売されて好評品切れとなって
おりましたBOXが再プレスされることになりました。今回も限定プレスと
なりますので、予定数に達した場合は入手できない場合もございますので、
お早めにご検討下さい(Goodies)

CDALP016-23 アナログLP 10枚組 \51000
『ヨハンナ・マルツィ-EMIレコーディングス』
ブラームス: ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op77 
ポール・クレツキ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1002
J.S.バッハ: 同曲 BWV1003-1004
J.S.バッハ: 同曲 BWV1005-1006
シューベルト:
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 D384、第2番イ短調 D385
ジャン・アントニエッティ(Pf)
シューベルト: 華麗なるロンド ロ短調 D895、幻想曲 ハ長調 D934
伴奏同上
シューベルト:
ヴァイオリン・ソナタ第3番ト短調 D408、
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ長調 D574
伴奏同上
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲ホ長調 Op64
ベートーヴェン: ロマンス第1番ト長調 Op40、第2番ヘ長調 Op50
内容は上記8組のセットで、盤が計10枚となります。
カッティング:Abey Roadスタジオ
プレス:ドイツ-Optimal社
(Pallas社より変更で、全体の質にさらなる磨きをかけています)
【内 容】33rpm 180g 10LPs
ホイル・ブロック&クロスバウンド仕上げ、質感の良い外装BOXケース
セッション中のアーティスト写真をあしらったジャケット。ジャケット内に
もレアな当時の写真、アートワークが封入。その他にもいろいろ工夫が凝ら
されており、センスの良さと相当なこだわりが感じられます。
クー・ダルシェ制作のLPは全てハイ・クオリティ180g重量盤LP
オーディオファイル仕様。音質はこれまでも非常に高い評価を受けています。




<VIRGIN CLASSICS>
VCS-0708752 5枚組 \2080
フォーレ:室内楽全集(限定盤)
CD1
1.ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品13
2.子守歌 作品16
3.ロマンス作品28
4.アンダンテ作品75
5.初見視奏曲
6.ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調作品108
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)(1-5)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)(6)
CD2
1.ソナタ(チェロとピアノのための)第1番ニ短調作品109
2.エレジー作品24
3.チェロのための小品(蝶々)作品77
4.ロマンス作品69
5.セレナード作品98
6.シシリエンヌ作品78
7.ソナタ(チェロとピアノのための)第2番ト短調作品117
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)(1-6)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)(7)
CD3
1.ピアノ三重奏曲ニ短調作品120
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
2.弦楽四重奏曲ホ短調作品121
エベーヌ四重奏団
(ピエール・コロンブ‐ヴァイオリン、
ガブリエル・ル・マガドゥア‐ヴァイオリン、
マチュー・エルツォグ‐ヴィオラ、ラファエル・メルラン‐チェロ)
CD4
1.ピアノ四重奏曲第1番ハ短調作品15
2.ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
ジェラール・コーセ(ヴィオラ)
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)
ミシェル・ダルベルト(1)、ニコラ・アンゲリッシュ(2)(ピアノ)
CD5
1.ピアノ五重奏曲第1番ニ短調作品89
2.ピアノ五重奏曲第2番ハ短調作品115
3.初見視奏曲(2つのチェロのための)
エベーヌ四重奏団
(ピエール・コロンブ‐ヴァイオリン、
ガブリエル・ル・マガドゥア‐ヴァイオリン、
マチュー・エルツォグ‐ヴィオラ、ラファエル・メルラン‐チェロ)
ミシェル・ダルベルト(1)、ニコラ・アンゲリッシュ(2)(ピアノ)
ゴーティエ・カピュソン(チェロ)、ラファエル・メルラン(チェロ)(3)
ゴーティエ兄弟、アンゲリッシュ、エベーヌ四重奏団他、フランスの現代を
代表するアーティスト達によるフランス室内楽作品の中核をなすフォーレ作
品全集。
新世代による記念碑的アルバム

VCW-0709222 \1600
モーツァルト:
1.弦楽四重奏曲ニ短調K421
2.ディヴェルティメント ヘ長調K138
3.弦楽四重奏曲ハ長調K465「不協和音」
エベーヌ四重奏団
(ピエール・コロンブ‐ヴァイオリン、
ガブリエル・ル・マガドゥア‐ヴァイオリン、
マチュー・エルツォグ‐ヴィオラ、ラファエル・メルラン‐チェロ)
ジュエル・ボックス 16Pブックレット
エベーヌQのヴァージン・レーベルへの第4作、ポップス/ジャズを志向した
前作から一転弦楽四重奏曲の原点、モーツァルトのハイドン・セット作品に
取り組みました。第1ヴァイオリンのコロンブは「『Fictions』の後に、四重
奏のルーツの戻った、真に古典的で、核となる音楽を選択するのはとても良
い考えだと私たちは感じました。少し以前に他のレーベルにハイドンを録音
をしましたが、今、モーツァルトに取り組まなければと感じたのです。確か
に、長きにわたってモーツァルトを演奏してきていますが、ここ1、2年でそ
の音楽をやる必要を更に更に感じていたのです。その音楽はとても豊かで微
妙な難しさに満ち、完全に無駄な装飾をもたずにしかも天才的な驚くべき音
楽です。」とかたり彼らのモーツァルト作品への傾注を語っています。

DVBW-6286689(DVD-Video) \1880
フォリー・ベルジェールでのフィクション-ライヴ・イン・パリ
01.Footprints
02.ネイチャー・ボーイ
03.ミザルー(「パルプ・フィクション」より)
04.Unrequited
05.コーリング・ユー(「バグダッド・カフェ」より)
06.コルコヴァド w/ステイシー・ケント
07.All blues/so what
08.虹の彼方に(「オズの魔法使い」より) w/ナタリー・デセイ
09.リベルタンゴ
10.Nothing personal
11.7-29-4 the day of (「オーシャンズ12」より)
12.いつか王子様が
13.Streets of philadelphia (「フィラデルフィア」より)
Bonus:
01.What are you doing the rest of your life w/ナタリー・デセイ
02.Les eaux de mars(Aguas de marco) w/ステイシー・ケント
エベーヌ四重奏団
(ピエール・コロンブ‐ヴァイオリン、
ガブリエル・ル・マガドゥア‐ヴァイオリン、
マチュー・エルツォグ‐ヴィオラ、ラファエル・メルラン‐チェロ)
リシャール・エリイ(ドラムス/パーカッション)
ゲスト参加:ナタリー・デセイ、ステイシー・ケント、ジム・トムリンソン
ライヴ録音:2010年11月15日 ル・フォリー・ベルジェール、パリ
監督:オリヴィエ・シモネ
収録時間:約82分 
字幕:フランス語、英語
世界が注目したエベーヌのジャズ、ポップ音楽作品アルバムをステージ・ラ
イヴで再現。多彩なゲスト参加のライヴを収録。

VCW-0709072 \1600
レオ、スカルラッティ/LAMENTAZIONE
2.アントニオ・ロッティ:クルシフィクス(10声部のための)
3.レグレンツィ:Quam amarum est Maria
4.カルダーラ:クルシフィクス(16声部のための)
5.レオ:ミゼレーレ・メイ・デウス(2つのcori obligatiのための)
6.アントニオ・ロッティ:
クルシフィクス・エティアム・プロ・ノービス(8声部のための)
レザール・フロリサン合唱団
レザール・フロリサン
ポール・アグニュー指揮
ジュエル・ボックス 36Pブックレット
今やクリスティと共にレザール・フロリサンを指揮するアグニューのデビュ
ー録音。2010年9月、フランス東部、スイスとの国境近くの町、アンブロネイ
でのフェスティヴァルの一環として、900年もの歴史を持つベネディクト修道
院で、アグニューの指揮のもと、アンサンブルはイタリア・バロック作品の
コンサートを開催。それに先立ってこのアルバムが収録されました。歌手と
して名声を持つアグニューの新たな指揮活動にご注目下さい。


●PREMIUM シリーズ
ヴァージン・クラシックスの定評ある名盤をお求め易い価格でご案内するシ
リーズ。ジュエル・ボックス 12Pブックレット
VMW-0293152 \1050
ベートーヴェン:
1.弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品95「セリオーソ」
2.弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
ボロディン弦楽四重奏団
(ミハイル・コぺルマン‐ヴァイオリン、
アンドレイ・アブラメンコフ‐ヴァイオリン、
ドミトリ・シェバリン‐ヴィオラ、
ヴァレンティン・ベルリンスキー‐チェロ)

VMW-0293162 \1050
ショパン:ポロネーズ集
1.第7番変イ長調作品61「幻想ポロネーズ」
2.第1番嬰ハ短調作品26の1
3.第2番変ホ短調作品26の2
4.第3番イ長調作品40の1「軍隊」
5.第4番ハ短調作品40の2
6.第5番嬰ヘ短調作品44「悲劇的」
7.第6番変イ長調作品53「英雄ポロネーズ」
8.第8番ニ短調作品71の1(遺作)
9.第9番変ロ長調作品71の2(遺作)
10.第10番ヘ短調作品71の3(遺作)
11.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調作品22
フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ)

VMW-0293232 \1050
ベル・カント・アリア集-ロッシーニ&ドニゼッティ
ロッシーニ:
1.悲しみと涙のうちに生まれて(「チェレネントラ」)
2.ひどい運命よ!愛の暴君よ!(「アルジェのイタリア女」)
3.皆さん、いかがなさいました...祖国を思い(「アルジェのイタリア女」)
ドニゼッティ:
4.あのリミニの戦いで(「ルクレツィア・ボルジア」)
5.幸せでいるための秘密(「ルクレツィア・ボルジア」)
6.Popolo, amici, sanguinosi allori…Ah! Si, da tanti affanni
(「グラナダのアラホール」)
7.キスを、もう一度キスを(「アンナ・ボレーナ」)
ロッシーニ:
8.Mura felici(「湖上の美人」)
9.おお、この日をいつも覚え(「セミラーミデ」)
10.今の歌声は(「セビーリャの理髪師」)
ヴィヴィカ・ジノー(メゾ・ソプラノ)
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
ジョン・ネルソン指揮

VMW-0293192 \1050
ロシア・バレエ音楽集
1.チャイコフスキー:ポロネーズ(「エフゲニー・オネーギン」)
2.ハチャトゥリアン:ワルツ(「仮面舞踏会」)
3.ショスタコーヴィチ:ポルカ(「黄金時代」)
4.プロコフィエフ:行進曲(「3つのオレンジへの恋」)
5.チャイコフスキー:花のワルツ(「くるみ割り人形」)
6.ハチャトゥリアン:剣の舞(「ガヤネー(ガイーヌ)」)
7.グラズノフ:間奏曲(「ライモンダ」)
8.リャードフ:アマゾンの踊り
9.ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番(ジャズ組曲第2番)
10.プロコフィエフ:騎士たちの踊り(「ロミオとジュリエット」)
11.チャイコフスキー:ワルツ(「エフゲニー・オネーギン」)
12.ショスタコーヴィチ:タヒチ・トロット
13.グリンカ:幻想ワルツ
14.ボロディン:だったん人の踊り(「イーゴリ公」)
マリインスキー合唱団
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ指揮

VMW-0294292 \1050
ビクトリア:聖週間の聖務日課
[聖木曜日のための]
第2夜課
1.わが友は口づけの印を
2.恥知らずの商人ユダは
3.わが弟子のうちのひとり
第3夜課
4.われは汚れなき子羊のごとく
5.ひとときも警戒なしでいられようか
6.人びとの長老
[聖金曜日のための]
第2夜課
7.汝ら盗賊を捕えるごとく
8.あまねく暗くなりて
9.わが愛する魂をば
第3夜課
10.われは不正な者の手にわたされ
11.不正の者はイエスを裏切り
12.わが眼は涙にくもりて
[聖土曜日のための]
第2夜課
13.われらが羊飼は隠れたまいぬ
14.おお、この道を行ったすべての人よ
15.見よ、正しき者の最後を
第3夜課
16.地上の王たちは同盟を結び
17.われは墓に降りる人びととともに敬う
18.主は埋葬された
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファー指揮




<MEMORIES>
MR2175/2179 5枚組 \2080
ベートーヴェン:交響曲全集(カプリング順
全てフェリックス・ワインガルトナー指揮、モノラル録音
CD1
交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」
ウィーンフィル 1937年10月、1936年5月スタジオ録音
CD2
交響曲第4番、交響曲第6番「田園」
ロンドンフィル、1933年11月スタジオ録音
ロイヤルフィル、1927年1月スタジオ録音
CD3
交響曲第8番、 交響曲第5番「運命」
ウィーンフィル、1936年スタジオ録音
ロンドンフィル、1933年スタジオ録音
CD4
交響曲第2番、交響曲第7番
ロンドン響、1938年3月スタジオ録音
ウィーンフィル、1936年スタジオ録音
CD5
交響曲第9番、ウィーンフィル
ウィーン国立歌劇場合唱団
ゲオルグ・マイクル(T)、ロゼット・アンダイ(CA)
リヒャルト・マイル(Bs)、ルイゼ・ヘレツグリューバー(S)
ベートーヴェンの交響曲全曲を史上初めて録音したのは、フルトヴェングラ
ーでもトスカニーニでもワルターでもメンゲルベルクでもなく、巨匠ワイン
ガルトナーです。その熱意は、複数の曲を複数回スタジオ録音していること
でも容易に窺い知れます。それだけワインガルトナーは人気があり、市場の
要求も高かった表れとも言えます。ワインガルトナーの演奏スタイルは、力
まず、張らずのスマートで洗練されたもので、その高貴な芸風とウィーン
フィルの美音の相性は抜群で、第8番は今もって、この曲のベストとされて
います。「英雄」の流線型の名演、第4番の神秘的な響きなど、いずれも傾
聴に値する好企画です。MR2028の音源を見直しマスタリング・エンジニアを
変更し聴きやすく作為のないMEMORIES入魂のリマスタリングです。




<Orchid Classics>
ORC100016 \1750
ウィーン-トーマス・キャロルチェロ・リサイタル
1-4.ブラームス(1833-1897):チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99
5-7.シューベルト(1797-1828):
アルペッジョーネ・ソナタイ短調D821(チェロとピアノ編)
8-10.ベートーヴェン(1770-1827):チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69
トーマス・キャロル(チェロ)/リル・ウィリアムズ(ピアノ)
トーマス・キャロルはハインリヒ・シフに学んだチェリストで近年指揮者と
しても活躍しています。彼が演奏するこのアルバムはウィーン古典派を代表
する三人の作曲家のチェロ作品集(厳密にいえばシューベルトは違いますが)
です。ブラームスから時代を遡り、シューベルト、ベートーヴェンへと時代
背景を浮かび上がらせながら、的確な表現とメランコリックな感覚を程良く
ブレンド、香り高きウィーンを味わわせてくれます。ブラームスでの華麗な
パッセージ、シューベルトの感傷的なアダージョ、そしてベートーヴェンの
ドラマティックな展開はとてもスリリングです。また、ピアノを演奏する
ウィリアムズの美しいタッチと表現がチェロの美音と溶けあう様は、背筋が
ぞくぞくするほどに感動的です。

ORC100017 \1750
献呈-ニーノ・グヴェタッゼ、リストを弾く
1.ハンガリー狂詩曲第10番ホ長調「前奏曲」S244/R106
2.バラード第2番ロ短調S171/R16
3.シューマン=リスト編曲:ミルテの花より「献呈」
4.シューベルト=リスト編曲:糸を紡ぐグレートヒェン
5-8.ピアノ・ソナタロ短調S178/R21
ニーノ・グヴェタッゼ(ピアノ)
最近何かと話題のグルジア共和国から、また新たなピアニストの登場です。
彼女の名前はニーノ・グヴェタッゼ。6歳からオーケストラと共演するなど、
その才能は早くから知られていましたが、2008年にユトレヒトで開催された
フランツ・リスト国際コンクールで第2位を獲得、同時に聴衆賞と記者賞も
得て、その名前は一気に国際的なものとなりました。世界中のコンサート・
ホールで演奏を重ね、そのどれもが絶賛される彼女、来年には日本へも来日
が予定されています。そんなグヴェタッゼのリスト・アルバムは、何とも言
えないマニアックな選曲がツボです。まずは、技巧的なハンガリー狂詩曲で
聴き手の心を惹きつけ、内省的なバラードで表現力を問い、歌曲の編曲で口
直し、そしてメインのソナタで無口にさせる・・・と万全です。

●Orchid Classics旧譜未案内分
ORC100009 \1750
サンクトペテルブルク
1.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.8
2-5.グリンカ(1804-1857):悲愴三重奏曲ニ短調
6-9.グラズノフ(1865-1936):弦楽五重奏曲イ長調Op.39
10.バラキレフ(1837-1910):八重奏曲Op.3
ロンドン・コンコード・アンサンブル
帝政ロシアのかつての首都サンクトペテルスブルク。この地がロシア音楽の
中心であった時代に活躍した、4人の作曲家の作品を集めたアルバムです。
これらの曲はどれも、彼らの初期の作品であり、若々しく瑞々しい感性に満
ちたものばかりです。17歳の時に書かれた美しいショスタコーヴィチのピア
ノ三重奏曲、留学の地、イタリアで構想されたグリンカの「悲愴トリオ」、
作曲家26歳-27歳の頃に書かれた柔らかい響きを持つグラズノフの弦楽五重奏
曲、バラキレフ18歳-19歳の頃に書かれ、未完で終わってしまった八重奏曲。
どれもスラブ的な色彩と爆発的なエネルギーに溢れています。偉大なる作曲
家たちの原点を辿る1枚とも言えるでしょう。

ORC100010 \1750
MILO
1-5.ブリテン(1913-1976):チェロ・ソナタハ長調Op.65
6.ブリッジ(1879-1941):4つの小品より第2番春の歌(チェロとピアノ編)
7.ブリッジ:メロディー(チェロとピアノ編)
8-10.タネジ(1960-):スリープ・オン
11-12:ブリッジ:チェロ・ソナタOp.125
13.タネジ:MILO
ガイ・ジョンストン(チェロ)/キャサリン・ストット(ピアノ)
このアルバムには、作曲家、演奏家たちによる「豊かな交友関係」が見てと
れます。まずはブリッジとブリテン。10歳の時にブリッジの交響組曲「海」
を聴き衝撃を受けたブリテンは、その3年後にブリッジから作曲のレッスンを
受けることになります。ブリッジの音楽はしばしば「サロン風」と評されま
すが、ここで聴けるチェロ・ソナタの晦渋な作風は、確かにブリテンが影響
を受けるであろう先進的な音楽です。そんなブリテンのチェロ・ソナタは稀
代の名チェリスト、ロストロポーヴィチとの出会いから生まれたもの。ブリ
テンは、無伴奏チェロ組曲を始め、いくつかの作品をロストロポーヴィチに
捧げています。そして、タネージと親交を結んだのは、このアルバムでチェ
ロを演奏するジョンストンです。アルバムの最後に置かれた「MILO」は、タ
ネジの息子MILOのために書かれた子守歌ですが、ジョンストンは初演者であ
り、またMILOのゴッドファーザー(!)だということです。渋い曲で独特の名
演を聴かせるキャサリン・ストットのピアノも雄弁です。

ORC100011 \1750
シューマン:交響曲第3番 変ホ長調「ライン」Op.97
デュッセルドルフ交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
各方面で豪放、かつ独自の解釈を聴かせ、通の間で話題の指揮者ヴェンツァ
ーゴ。ここでは彼が最も得意とするシューマンの「ライン」のライヴ録音で
す。この演奏もひたすら濃いです。第1楽章の冒頭から「流麗さ」がありませ
ん。滔々と流れるはずのライン川は、色々なところで停滞します。しかし、
これが面白いんです。これを歌謡性というのかわかりませんが、とにかく聞
いてて「おっ!」と叫びたくなることばかり。至るところ意味ありげで、常
に「私を見よ」とばかりの強い自己主張がたまりません。1楽章を聴いただけ
でお腹一杯になる事必至。2楽章も冒頭から快感の波に揉まれます。そのまま
最後までぜひどうぞ。満場の拍手で我に帰るのもいいものです。




<Canary Classics>
CC-09 \2480
1-4.ロス・エドワーズ(1943-):ヴァイオリン協奏曲「マニニャス」
5-7.シベリウス(1865-1975):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
アデレ・アンソニー(ヴァイオリン)
アデレード交響楽団/アルヴォ・ヴォルマー(指揮)
録音 2009年7月10-12日オーストラリア アデレード・タウン・ホール
幼い頃から天才少女の名を欲しいままにし、10歳でチャールズ皇太子の御前
演奏を行い、相前後してアデレード交響楽団と共演。瞬く間にその名を知ら
しめたヴァイオリニスト、アデレ・アンソニー。才能あるヴァイオリニスト
として、またギル・シャハムの妻として知られる彼女が奏でる2つの協奏曲を
お届けします。最初はオーストラリアの作曲家、エドワーズです。彼は1980
年代から、オーストラリアの民族音楽や、自然の音、アフリカ音楽、東洋音
楽から自然の音など、全てを融合した世界を構築し、いくつかの作品を生み
出しています。この協奏曲も、彼が追い求めて続けている「マニニャ」の世
界を具現化した作品の一つです。執拗にパターン化された情熱的なリズム、
ほどよいロマンティックさ、超絶技巧を駆使した光輝くパッセージ。変幻自
在な世界が広がります。もう1曲はシベリウス。アンソニーは13歳の時にオー
ストラリア放送が主催するコンクールで最年少優勝を果たしましたが、その
時の曲目がこのシベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。それからほぼ20年。
彼女の才能にほれ込んだヴォルマー(彼はシベリウス指揮者として名高い)が、
この曲の演奏を持ちかけ、今回の録音が実現しました。繊細さと豪壮さを兼
ね備えた彼女のシベリウスは、とてもチャーミングなものです。




<LPO>
LPO-0056 \2080
フェルッチョ・ブゾーニ:歌劇「ファウスト博士」(演奏会用短縮版)
1-3.序幕1/4-5.序幕2/6-9.第1の情景 /10.交響的間奏曲/11.第2の情景
/12-16.終りの情景
ファウスト博士…D.フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
メフィストフェレス…リチャード・ルイス(テノール)
ワーグナー…イアン・ウォーレス(バス・バリトン)
パルマ公妃…ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
パルマ公…ジョン・キャメロン(バス)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
アンブロジアン・シンガーズ
ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック合唱団
エイドリアン・ボールト(指揮)
録音 1959年11月13日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
ブゾーニの(1866-1924)畢生のオペラ「ファウスト博士」は、20世紀の歌劇の
中でも、極めて特異な作品の一つとして知られています。この作品は、良く
知られたゲーテの戯曲ではなく、彼自身がほぼ20年に渡って、様々な素材か
ら歌詞を求め、台本から作り上げたもの。しかし1924年に作曲家が死去した
ことで未完成のまま残され、弟子のヤルナッハによって、その翌年に補筆完
了されました。この1959年の録音は、フィッシャー=ディースカウとエイド
リアン・ボールト卿による短縮版で、この曲の世界初演記録となるものです。
この曲をBBCで最初に放送したジョン・エイミスによるブックレットには、
彼ならではの演奏者たちへの賛辞、考察が述べられており、録音当時の放送
メモには、作品への深い洞察も伺い知ることができます。アーカイヴとして
も貴重なものです(英語のみ)。

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11-08 No.2

2011年08月02日 18時42分17秒 | Weblog
<helicon>
HEL 029647 \2080
マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
録音: 2007年2月テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ・ステレオ)
2011年のマーラー歿後100周年に合わせて、メータがイスラエル・フィルを
指揮したマーラーの第7交響曲が登場。2007年2月にテルアビブのマン・オー
ディトリアムで行われたライヴ演奏を収録したものです。
2009年にウィーンで音楽出版社ウニフェルザール・エディツィオーンがおこ
なったインタビューによると、メータがマーラーの交響曲を初めて聞いたの
は、10代のときにボンベイでブルーノ・ワルターが指揮した第4番だったそう
ですが、第7番はメータにとって、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルのリ
ハーサルで間近に接した思い出の作品とのこと。そのインタビューで同時に
また、当時はまだ第7交響曲を知らなかったというメータは「経験がすべてで
あり、そういうわけで第9番とともに自分にはあまりに早すぎるとの判断から
取り上げることを考えなかった」とも述べています。




<COVIELLO>
COV 21111 \2350
“牢獄と王冠の間”
アモン:ホルン五重奏曲第2番ホ短調作品118
フィオリッロ:同ヘ長調(編曲:ジョヴァンニ・プント)
メッテンライター:同ヘ長調
アモン:同第1番ヘ長調作品110
コンパニア・ディ・プント
アニー・ラフラム(トラヴェルソ)
クリスティアン・ビンデ(ナチュラルホルン)
エイドリアン・ブライヤー(ヴァイオリン)
フロリアン・シュルテ(ヴィオラ)
アレクサンダー・シェルフ(チェロ)
ロベルト・フェルナンデス・デ・ラリノア(コントラバス)
録音:2010年、西ドイツ放送(ケルン)制作
コンパニア・ディ・プントは、古典派時代に活躍したチェコ出身の天才ホル
ン奏者ジョヴァンニ・プントの名を戴いたアンサンブル。プントは本名ヴァ
ーツラフ・スティフ。農奴の身分から脱走、イタリア名を名乗って正体を隠
して生きるという生涯を送りました。脱走後のプントは、ホルンのソロ奏者、
音楽監督、編曲者、音楽教師として活躍しましたが、このCDは、弟子である
ヨハネス・アモン(1763-1825)とその弟子ヨハン・ミヒャエル・メッテンライ
ター(1791-1859)の作品を中心に構成されています。ナチュラルホルン、トラ
ヴェルソ、弦楽器という珍しい組み合わせですが、オリジナル楽器でこそ実
現可能な絶妙なバランス、重なり合う楽器のうっとりする美しさ、そしてな
によりナチュラルホルンの音色が魅力的です。

COV 21105 \2350
「富と音楽」-フッガー家のための音楽
ペトルス・アラミレ:タンデルナック / ゼンフル:わきだす泉
アッペンツェラー:ある朝、私はこれまでになく早く起き
ノイジートラー:俗歌
ノエル・バウルデウェイン:ああ、主よ、私はいつ嘆くべきか
ブリュメル:ラメンタチオ / ジョスカン・デ・プレ:苦みが私をさいなみ
ジャン・リシャフォール:私は恋して / ブリュメル:タンデルナック
フォン・ホーフハイマー:私はあなたにより喜ぶ
フィンク:しかめっ面のグライナーよ / 不詳:ラ・ソ・ミ・ファ・ミ
私の恋人の悪口を言う人がいる / 不詳:ダンス(88,93,94,122,137,153番)
ガリアルダとサルタレッロ(76番)/ パヴァーヌ(132番)
ガイヤルド1&2番(132番)ほか
ヨハネス・ヴァイス(テノール)
ビー・ファイヴ リコーダー・コンソート:マルクス・バルトロメ、
カテレイネ・ラノー、トーマス・リスト、
シリヤ=マーリア・シュット、ミーナ・ヴート
録音:2010年
16世紀を代表する大富豪で、芸術のパトロンでもあったアウグスブルクの
フッガー家は、膨大な楽器と作品のコレクションをこの世に遺しました。特
に当時から人気の高かったリコーダー&フルート族の作品と楽器には目を見
張るものがあります。チャーミングなダンス音楽から、技巧を凝らしたポリ
フォニー、メランコリックな歌曲、そしてヴィルトゥオーゾな器楽曲まで16
世紀のあらゆる種類の音楽がそこにはあるのです。ビー・ファイヴ・リコー
ダー・コンソートは2003年にバルセロナで結成されたアンサンブル。天才リ
コーダー奏者ペドロ・メメルスドルフの薫陶を受けた国際色豊かなメンバー
(ドイツ、ベルギー、オーストリア、フィンランド)たちによる個性的で柔軟
性に富んだ演奏で、今や目の離せない存在です。




<PREISER>
PRCD 91773 \2080
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 Op.8
クリストフ・エーレンフェルナー(Vn)
ヘルベルト・ミュラー(Va)
アダルベルト・スコチッチ(Vc)
長くウィーン・フィルのチェロ奏者として活躍したアダルベルト・スコチッ
チに、ウィーン交響楽団のヴィオラ奏者ヘルベルト・ミュラー、そして1975
年、ザルツブルク生まれの比較的若いクリストフ・エーレンフェルナーが加
わっての三重奏。モーツァルトもベートーヴェンもウィーン情緒たっぷりで、
ウィーン弦楽ファンならずとも滴る美音を堪能できます。

PRCD 90793 \2080
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929,Op.100
ウィーン・モーツァルト三重奏団
7シューベルトは晩年にかなり規模の大きな作品をいくつか書いていますが、
ピアノ三重奏曲第2番もその一つ。ことに第4楽章は、そのままだと1328小節
もあるため、出版時にはカットが入ってしまっていました。このウィーン・
モーツァルト三重奏団の録音ではカットのない楽譜を用いています。ウィー
ン・モーツァルト三重奏団は、チェロのディートハルト・アウナー、その妻
でロシア出身のピアニスト、おそらく彼らの息子と思しきダニエル・アウナ
ーのヴァイオリンというトリオ。

PRCD 93480 \2080
ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」、「トロヴァトーレ」、「仮面舞踏会」、
「運命の力」、「アイーダ」
プッチーニ:「マノン・レスコー」、「トスカ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」
マイヤベーア:「アフリカの女」
からのアリア
カルロ・ベルゴンツィ(T)
ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(指)
ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団
録音:1957年7月
レオンカヴァッロ:「道化師」から(4曲)
カルロ・ベルゴンツィ(T カニオ)
アルフレード・シモネット(指)RAIトリノ交響楽団,合唱団
録音:1951年6月10日
ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」から(2曲)
カルロ・ベルゴンツィ(T アドルノ)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指)RAIローマ交響楽団
録音:1951年11月21日
フロトー:「マルタ」
マイヤベーア:「アフリカの女」
からのアリア
カルロ・ベルゴンツィ(T)
マッシモ・プラデッラ(指)RAIトリノ交響楽団
録音:1960年1月30日
20世紀後半の最大のヴェルディ・テノールと言っても過言ではないカルロ・
ベルゴンツィ(1924-)、その比較的初期の録音を集めています。メインは
1957年7月にDECCAによって録音されたアリア集。DECCAからCD化されたこと
もありますが、廃盤になって久しいので嬉しい復刻です。その他は放送録音
からのCD化。

PRCD 21001 \2080
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
クラウディア・ムツィオ(S) ジンカ・ミラノフ(S)
アントーニオ・コルティス(T) ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ(T) 
アウレリアーノ・ペルティレ(T)
ベニアミーノ・ジーリ(T) マリオ・デル・モナコ(T) 
ユッシ・ビョルリンク(T)
リッカルド・ストラッチャーリ(Br) ティッタ・ルッフォ(Br) 
ティート・ゴッビ(Br) エットレ・バスティアニーニ(Br)
ほか
録音:1908-1960年
ほぼ半世紀のジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」の録音を集めていま
す。有名歌手がズラリとならんでいるのはさすがPREISER。もっとも貴重な
のは、1908年録音のマリオ・サンマルコによるジェラールの「祖国の敵」。
サンマルコは1896年のスカラ座での初演の時のジェラールでした。




<harmonia mundi>
HMC 902099 \2450
ファリャ:
(1)交響的印象「スペインの庭の夜」
(2)4つのスペイン小品
(3)ベティカ幻想曲
(4)ドビュッシーの墓に捧げる賛歌
(5)デュカスの墓に捧げる賛歌
(6)歌(1900)
(7)夜想曲(1896)
(8)マズルカ(1899)
(9)アンダルシアのセレナータ(1900)
ハヴィエル・ペリアネス(Pf)
ジュゼップ・ポンス(指)BBC交響楽団
31978年スペイン出身のハヴィエル・ペリアネス、独特の繊細なピアニズムで
世界の注目を集める俊英。彼が母国の大作曲家ファリャのピアノ曲に挑戦し
ました。ファリャの音世界は先輩のアルベニスやグラナドスと比べ、より儚
げで翳がありペリアネスにぴったり。かねてグラナダ国際音楽舞踊祭のライ
ヴCDでペリアネスの奏するファリャの「歌」が絶品であるとの声が高かった
もので、今回ついに主なピアノ曲を集めた魅惑のアルバムの登場となりまし
た。メインは協奏作品である「スペインの庭の夜」。今回の録音のために、
ペリアネスと指揮者のポンスはグラナダのファリャ・アーカイヴで自筆譜を
詳細に検討、出版譜との違いを多数発見して演奏に反映させているのが興味
津々。至難な技巧の要求されるこの大作を、驚くほどデリケートかつ雄弁に
弾き切っています。濃厚なスペイン色も最高。
ファリャのピアノ音楽は技巧的に複雑なものが多いわりに、音楽はデリケー
トの極みで微妙なニュアンスを最重要視しています。ペリアネスの演奏は、
「歌」や「夜想曲」が予想通りの絶品なうえ、「4つのスペイン小品」はファ
リャ自身のピアノロール録音を超える名演と申せましょう。ペリアネスを聴
いてしまうと、他のどの演奏も無神経に聴こえてしまうほど、究極のピュア
な感性が光ります。超オススメ。




<UNITED ARCHIVES>
赤と白のシンプルでインパクトのあるジャケット、黒いアナログ盤を模した
黒いディスク、巧みなリマスタリングで貴重な音源を復活させるユナイテッ
ド・アーカイブス・レーベルが再始動します。もちろん今回もすべてお買得
価格!復活リクエストの特に多かった3タイトルがリバイバル発売(旧盤はす
べて廃盤となっていました)。さらに、VAROIS音源のシャピュイによるバッ
ハ・オルガン作品全集が新たにリリースされます。再始動のユナイテッド・
アーカイブス・レーベル、ご期待下さい!

NUA 05 14枚組 \5150
J.S.バッハ:オルガン作品全集
[CD1]トリオ・ソナタBWV 525 - 529(録音:1967年)
[CD2]トリオ・ソナタBWV 530/BWV 590 - 568 - 588 - 584 - 579 - 582
- 572 - 589(録音:1967年)
[CD3] BWV 565 - 574 - 566 - 551 - 570- 578 - 583 - 575 - 563 - 569
- 564(録音:1967年)
[CD4]BWV 538 - 546 - 541 - 539 - 543 - 545 & 534(録音:1967, 68年)
[CD5]BWV 542 - 537 - 536 - 544 - 549 - 550 - 533 & 531
(録音:1967, 68年)
[CD6]BWV 540 - 532 - 535 - 562 - 547 - 548(録音:1967, 68年)
[CD7]オルガン小曲集BWV 599-644(録音:1968年)
[CD8-9]クラヴィーア練習曲集第3部BWV 552, 669-689、BWV 802-805
/カノン風変奏曲BWV 769/クリスマスのためのコラール集BWV 701, 700,
738, 713, 699, 724, 703, 698, 704, 722, 697, 729, 696, 732, 710
(録音:1969年)
[CD 10-11]ライプツィヒ・コラール集BWV 651-668a/
コラール・パルティータ BWV 766-768(録音:1966, 1969年)
[CD 12]コラール集BWV 720, 714, 727, 690/ 691, 728, 737, 735, 736,
725, 734, 706, 730/ 731, 721, 709, 726(録音:1969年)
[CD 13]協奏曲BWV 592-596/シュープラー・コラールBWV 645-650
(録音:1970年)
[CD 14]様々なコラールBWV 733, 715, 711, 717, 694, 712, 718, 695,
653b, 741/作品集 BWV 591, 1027a, 573, 586, 587, 577/ O Lamm Gottes
/ プレリュード、トリオとフーガ 変ロ長調/幻想曲 ハ短調(録音:1970年)
ミシェル・シャピュイ(オルガン)
オリジナル盤プロデューサー:ミシェル・ベルンシュタイン
リマスタリング:Art&Sons, パリ
[CD1, 2, 3, 7, 10, 11]Redeemer教会(コペンハーゲン)
/アンデルセン・オルガン
[CD4, 5, 6]聖ミヒャエル教会(オランダ)
/アルプ・シュニットガーオルガン
[CD8, 9]聖ポール教会(ウェストファリア)/ベッケラート・オルガン
[CD12]聖ニコラス教会(アルテンブルク)/クラップマイヤー・オルガン
[CD13, 14]聖ベネディクト教会(デンマーク)/アンデルセン・オルガン
録音:1966-1970年
フランスの宝、国宝級オルガニスト、ミシェル・シャピュイによる幻のバッ
ハ・オルガン作品全集の復刻盤の登場!このボックスセットは、1966-1970年
にかけてヴァロワ(Valois/現在はナイーブ傘下)がリリースしたもの。1999
年に一度ナイーブでも復刻リリースされましたが、その後まもなく入手不可
能となり、実に10年以上お蔵入りになっていたものです。まさにこれしかな
いと思わせるストップの選び方、フレージングの見事さ、ドラマチックな色
彩感、目のくらむようなテクニック、そして各声部の横の動きと縦の和声の
動きがくっきりとした、他では得られない名演奏。ユナイテッド・アーカイ
ブスの丁寧な仕事ぶりが光るリマスタリングも見事です。ブックレットは
BWV順、タイトル順のインデックスもついており、使い勝手もよい充実のボッ
クスです。
=ミシェル・シャピュイ=
1930年フランスのドールに生まれ,11歳にしてフランスの歴史的なオルガン
を有するコレギアル教会のオルガニストに就任。17歳で数々の賞を受賞。パ
リの主要な教会のオルガニスト,ストラスブール音楽院,スコラ・カントル
ム,ブザンソン音楽院,パリ国立高等音楽院の教授を歴任。ヴェルサイユ宮
殿礼拝堂名誉オルガニスト。

NUA 01 8枚組 \3780
(旧品番:UAR 001)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲(全曲)
ブダペスト四重奏団
【ジョセフ・ロイスマン、アレクサンダー・シュナイダー(Vn)、
ボリス・クロイト(Va)、ミッシャ・シュナイダー(Vc)】
録音:1951 - 1952 年
*オリジナルLP:ML4576 - ML4587(コロンビア盤)
ブダペスト四重奏団はハンガリーで創立された弦楽四重奏団で、1917年に
第1回演奏会を開き、以降メンバー交代もありながら50年ほど活動を続けた
名門四重奏団です。この録音当時は、第2代目のリーダー、ロイスマンがリ
ードしていた頃のもので、まっすぐな輝きに満ちた完璧なアンサンブルの
団体として、世界的に名声を得ていました。

NUA 02(5CD+1ボーナスCD) \3500
(旧品番:UAR 019)
ベートーヴェン:交響曲全集
[CD1]
(1)交響曲第1番 ハ長調Op.21/1947年11月29日、カーネギーホール
(2)交響曲第2番 ニ長調Op.36/1952年3月17日、30th Street Studio
[CD2]
(1)交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」
/1949年3月21日、4月16日、5月4日、30th Street Studio
(2)交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」
/1950年2月13日、30th Street Studio
[CD3]
(1)交響曲第4番 変ロ長調Op.60
/1952年3月24日、30th Street Studio
(2)交響曲第7番 イ長調Op.92/1951年3月12日、30th Street Studio
[CD4]
(1)交響曲第6番 ヘ長調Op.68「田園」
/1946年1月10&12日、アカデミー・オブ・ミュージック
(2)交響曲第8番 ヘ長調Op.93
/1949年3月13日、カーネギーホール(Live broadcast)
[CD5]
交響曲第9番「歓喜の歌Ode an die Freude」ニ短調Op.125
/1949年4月16日&1953年3月7日(終楽章)
[ボーナスCD](1)交響曲第3番 変ホ長調Op.55「英雄」
/1941年1月20日、リーダークランツ・ホール
(2)交響曲第5番 ハ短調Op.67「運命」
/1941年12月15日、リーダークランツ・ホール
ブルーノ・ワルター(指)
ニューヨーク・フィル,
フィラデルフィア・オーケストラ(CD4(1)田園のみ)
[CD5]フランシス・イーンド(S) マルタ・リプトン(A) 
デイヴィッド・ロイド(T) マック・ハレル(Bar) 
ウェストミンスター合唱団(John F.ウィリアムソン(合唱指揮)
王道中の王道、ワルター&ニューヨーク・フィルのベートーヴェン全集。ワ
ルターは、1930 年代からニューヨーク・フィルをしばしば指揮していたワ
ルターが、いよいよ同オーケストラを手中におさめたのが1940 年代半ばで
した。宇野功芳氏も「円熟、円満のかぎり」と手放しで絶賛している、1949
年の「英雄」をはじめ、オケを手足のように自由に操っているさまは、今聴
いてもやはり圧巻です。第7番は、「彼のいわゆるデュオニュソス的な一面
を披瀝した演奏」と宇野氏が評価している、爆発系の名演奏。さらに、1941
年の貴重な音源をボーナスCDとして収録しているのはファンにとっても嬉し
いかぎりです。至れり尽くせりのボックスセットとなっています。

NUA 03 8枚組 \5150
(旧品番:UAR 018)
-The Well-tempered Musician-
ワンダ・ランドフスカ/ヨーロッパ録音集1928-1940
[CD1]1928-1930年
(1)J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV 988 
(2)バード:ウォルシーの荒野 
(3)J.S.バッハ:イギリス組曲第3番より「ガヴォット」
(4)ランドフスカ:オーヴェルニュのブレー第2番 (5)ダカン:かっこう
(6)J.S.バッハ:ファンタジー ハ短調 BWV 906
(7)J.S.バッハ:イギリス組曲第5番より「パスピエ」
(8)クープラン:恋のうぐいす
(9)スカルラッティ:ソナタ ニ短調L.413
/録音:(1)1933年11月18,19,20日 (2)-(5)1928年4月 (6)-(9)1930年4月 
[CD2]1934年
クープラン:クラヴサン曲集より
(1)第8組曲より「パッサカリア」 (2)第3組曲より「お気に入り」 
(3)第6組曲より「収穫をする人々」「心地よい恋やつれ」「さえずり」
「牧歌(ロンドー)」「おしゃべり女」「羽虫」
(4)第11組曲より「貴族とメネストランディーズ会員」
「ヴィエール弾きと乞食」「熊と猿を連れたジョングルールと軽業師と大道
芸人」 
(5)第13組曲より「純潔」「恥じらい」「希望」「忍耐」「媚」
「年老いた伊達男と時代後れの守銭奴」「気のよいかっこう」
「無言の嫉妬」「狂乱、または絶望」 
(6)第15組曲より「子守歌、またはゆりかごの中のいとし子」
「居酒屋のミュゼット」「花咲く果樹園」 
(7)第18組曲より「修道女モニク」 
(8)第19組曲より「信心男と信心女、または小屋芝居の一こま」 
(9)第20組曲より「タンブラン」,
ラモー:(10)クラヴサン曲集第3組曲より「歓喜(ロンドー) 
(11)第5組曲より「トリコテ」「メヌエット」「雌鶏」「未開人」,
シャンボニエール:(12)チャコーナ ヘ長調 
(13)ロンドー ヘ長調,
ダカン:(14)クラヴサン組曲第1巻 第2組曲より「つばめ」,
リュリ(ダングルベール編):(15)Les Songes Agreables d'Athis
/録音:(1)(4)1934年4月 (2)、(5)-(15)1934年4月10日 (3)1934年4月10日、
6月27日 
[CD3]1934年のスカルラッティ/1935年のヘンデル 
(1)スカルラッティ:20のソナタ≪ト長調L.232/ト短調L.488/ハ長調L.104
/ヘ短調L.438/イ長調L.132/ヘ長調L.384/ヘ短調L.475/ロ短調L.263
/ニ長調L.463/嬰へ短調L.294/ニ長調L.208/ホ短調L.257/嬰ハ短調L.256
/ホ長調L.375/ト長調L.527/ト短調L.338/変ホ長調L.142/ホ長調L.23
/ヘ長調L.474/ヘ長調L.479 
(2)ヘンデル:組曲第2番ヘ長調 (3)ヘンデル:組曲第5番ホ長調
/録音:(1)1934年9月10、11,12日(2)1935年2月25日(3)1935年2月25、26日 
[CD4]1935年のヘンデル/1936年のバッハ 
ヘンデル:(1)組曲第7番ト短調 (2)組曲第10番ニ短調 
(3)組曲第14番ト長調, 
J.S.バッハ:(4)パルティータ第1番変ロ長調BWV825 
(5)6つの小プレリュードBWV933-938 (6)半音階的幻想曲とフーガBWV903
/録音:(1)1935年2月1日(2)1935年2月26&3月1日(3)1935年3月1日
(4)1935年7月9日、1935年10月17日(5)1935年7月11&16日 
(6)1935年7月17&10日
[CD5]1936年のバッハ 
J.S.バッハ:(1)トッカータ ニ長調BWV912 
(2)フランス組曲第6番ホ長調BWV817 (3)イタリア協奏曲ヘ長調BWV971 
(4)小プレリュード ハ長調BWV 924 (5)小プレリュード ハ長調BWV 939 
(6)プレリュード ハ短調 BWV 999 (7)小フーガ ハ短調 BWV 961 
(8)イギリス組曲第2番イ短調BWV 807, 
パッヘルベル:(9)第2旋法によるマニフィカト(ト短調) 
(10)第8旋法によるマニフィカト(ト長調)
/録音:(1)1936年9月28日 (2)1936年9月24日 (3)1936年9月25&26日、
1935年7月17日 (4)-(7)1936年9月25日 (8)1936年9月23&25日
(9)(10)1936年9月26日 
[CD6]1937年-協奏曲集
(1)ヘンデル:チェンバロ協奏曲Op.4-6変ロ長調/ウジェーヌ・ビゴー指揮 
(2)ハイドン:チェンバロ協奏曲Hob.XVIII-11ニ長調
/ウジェーヌ・ビゴー指揮 
(3)モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537ニ長調
(カデンツァ:ランドフスカ)/ワルター・ゲール指揮
/録音:(1)1937年4月21日 (2)1937年4月19日 (3)1937年3月 
[CD7]1937年-1938年 
(1)ヘンデル:アリアと変奏変ロ長調 
(2)ハイドン:ソナタ嬰ハ短調Hob.XVI.36(第49番)よりメヌエット 
(3)ハイドン:Ballo Tedesco (Hob. GR. IX no.22) 
(4)モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397 (5)ラモー:組曲ホ短調 
(6)J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV 1052
/ウジェーヌ・ビゴー指揮
/録音:(1)-(3)1937年4月21日(4)1937年3月(5)1938年7月5、6日
(6)1938年12月2、5、6日 
[CD8]スカルラッティ:20のソナタ
≪ニ長調L.206/ロ短調L.449/ニ長調L.213/ハ長調L.102/イ短調L.138
/ヘ短調L.382/ヘ長調L.supp L.20/ニ短調L.422/ト短調L.49/
ニ短調L.423/ニ長調L.418/ニ長調L.14/ニ長調L.461/変ロ長調L.497
/ヘ長調L.228/ヘ短調L.187/ト長調L.103/ハ長調L.255/ニ長調L.56
/変ロ長調L.97/録音:1939年1月9,11,12日、1940年3月8,9日
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)は、ほぼ絶滅していたチェンバロという
古楽器を20世紀に復活させた立役者にして、この楽器の女王。彼女がチェン
バロで奏でるバッハを聴き、ショックを受けた有名人にはブゾーニ、トルス
トイ、チュルリョーニスといった鋭敏な感受性を持つ芸術家も多く、世の中
への多大な影響という点で、まさにチェンバロ革命を行なったと申せましょ
う。彼らも聴いたほど太古に生きたランドフスカの録音は、数が多いわりに
クオリティが低く、せっかくの神業がイマひとつ実感できずにきました。し
かし、ユナイテッド・アーカイヴ社が入念なマスタリングを施した結果、驚
くほど鮮明な音質に蘇り、トルストイが聴いた音楽を私たちも体験できるこ
ととなりました。
チェンバロという楽器は音量に乏しく、音色の変化もない欠点があったため、
ランドフスカはプレイエル社に特注して、ピアノの機能を応用したモダン・
チェンバロを生み出しました。これは今日古楽関係者たちから忌み嫌われて
いますが、典雅で艶のあるチェンバロの音が、ある時にはオルガンのように
壮麗に、ある時はピアノのように表情豊かに変幻する様は、あたかも魔術の
よう。また、ランドフスカならではのリズム感の良さとフレージングの斬新
な切り方が、超新鮮に響きます。まさに神業と申せましょう。ランドフスカ
が珍しくピアノを演奏しているモーツァルトの戴冠式協奏曲も、音が格段に
明快となり、繊細な表情の変化など、モシュコフスキ門下だったランドフス
カの名人芸がたっぷり味わえます。

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