<cpo>
777568-2 ¥1700
エクアドルのバロック音楽
1.J.ホルトゥノ:Vamos todos a ver
2.作者不詳:Oy nuestra Reyna del cielo
3.作者不詳:Muy hermosa es Maria
4.作者不詳:Una tonadilla nueva!
5.作者不詳:Sagales a prisa
6.作者不詳:Atencion a la fragua amorosa
7.G.F.ヒダルゴ:Salve Regina
8.作者不詳:Cancion de un negro al Nino Dios
9.作者不詳:Curi muyito
10.M.ブラスコ:De uno en uno vayan entrando
11.M.作者不詳:El negro Jose
12.作者不詳:Oygan que da
13.M.ブラスコ:Ventezillo traviesso
14.M.ブラスコ:La chacona me piden, vaya
15.作者不詳:Ese viril con pan
16.G.ピラーホ:Al sol de la tierra y el cielo
17.作者不詳:Tono triste para oracion/
18.作者不詳:Cancion de una pastorita al Nino Dios
※世界初録音
アンサンブル・ビランチコ
ペーター・ポントヴィク(指揮)
通常、バロック音楽とはイタリアで発祥し、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、
せいぜいスペイン)で花開いた文化だと考える人が多いのではないでしょう
か?しかし、音楽というものが世界中に存在する以上、南アメリカのエクア
ドルに「バロック音楽」があっても全く不思議ではありません。なぜなら、
この地は 16世紀の初頭にスペインの植民地となり、言語、文化などが流入、
また、疫病などで急激に減少したインディオによる労働力を補うため、アフ
リカから黒人が連れて来られるなど、混在した民族の興味深い交流があった
からです。これら17世紀に作られたほとんどの曲は作者が不明ですが、何と
も華やいだ祝歌や、シンプルなメロディが賑やかく味付けされた数々の歌か
らは、芳醇な文化の香りが感じられます。
777417-2 ¥2450
パウル・ベン=ハイム:
1.交響曲第1番 Op.25
2.イスラエルへのファンファーレ
3.バッハのコラール第93番「ただ愛する神の摂理にまかす者は」による交響
的変容
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
イスラエル・イーノン(指揮)
ドイツで生まれたユダヤ人パウル・フランケンブルガー(1897-1984)は1933
年、ナチスの台頭でパレスティナに移住。パウル・ベン=ハイムとして、こ
の地方の民族音楽を基礎に作曲を始めます。その後、イスラエル共和国が樹
立すると、この国の作曲界の指導的役割を果たしました。彼は若い頃、ワル
ターとクナッパーツブッシュの助手を務め、1924年からアウグスブルク歌劇
場で指揮者となります。当時既に多くの曲を書いていた彼ですが、ナチスの
台頭に伴って、イギリスからの要請を受け、パレスチナへと向かいます。こ
こで名前をヘブライ語に改め、再び作曲家として活躍することになったので
した。1939年から 1940年に書かれた最初の交響曲は、イスラエル交響楽団
のために書かれたもので、伝統的な手法を用いながらも、戦争の重苦しい気
分が漲る堂々たる作品です。
777426-2(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3400
ヴィルヘルム・ステーンハンマル:弦楽四重奏曲集第3番-第6番
1.弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.18/2.弦楽四重奏曲第4番イ短調 Op.25
3.弦楽四重奏曲第5番ハ長調 Op.29/4.弦楽四重奏曲第6番ニ短調 Op.35
オスロ弦楽四重奏団
ドイツで学び、スウェーデン民謡とワーグナー風味を程好くMIXさせた劇音楽
で大成功、20世紀初頭のスウェーデン音楽界の中心的人物となったステーン
ハンマル(1871-1927)。しかし現在では、彼の室内楽作品はほとんど聞かれる
ことがありません。彼は、最初は後期ロマン派風の作品を書いていたものの、
1910年頃を境に、より透明で民族的要素を深めた作品に着手するようになり
ます。このアルバムに収録されている弦楽四重奏曲は、第3番と第4番が後期
ロマン派風に属しますが、第5番と第6番は新しい構想のもとで作られた曲で
あり、その変化が緩やかに聴き取れるのではないでしょうか?とにかく美し
く清冽な作品です。
777567-2 ¥2450
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ:管弦楽作品集
1.三部作 Op.19/2.エットーレ・ティトの歌によるアラベスク Op.22
3.ディヴェルティメント Op.20/4.ヴェネチア組曲 Op.18
ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
父がドイツ人、母はイタリア人。初期はドイツ風な室内楽を書き、やがてオ
ペラ・ブッファの精神を生かした喜劇で大成功したという、まさに「良いと
こどり」の作曲家ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948)。現在、彼の名前は「マ
ドンナの宝石」の間奏曲でのみでしか知られていないのは残念でたまりませ
ん。彼はプッチーニや R.シュトラウスにも匹敵するほどの優れたオペラを書
いたのですが、第一次世界大戦で精神的ダメージを受けてしまい、一時期創
作意欲を失くしてしまったようです。その後、立ち直った彼は、オペラより
もここに収録されているような管弦楽作品に力を注ぐようになります。美し
い音楽の中に、ひっそりと見え隠れする陰鬱な表情は、これらの味わいを複
雑で深いものにしています。
777201-2 ¥1700
フリッツ・フォン・ボーゼ:ピアノ作品集
1.組曲第2番 Op.20/2.3つの小品 Op.10/3.エレジー Op.21-1
4.主題と変奏 Op.17/5.組曲第1番 Op.9
アレクサンドラ・エーラー(ピアノ)
「ライプツィヒのブラームス」と称されたザクソン生まれの作曲家フリッツ
・フォン・ボーゼ(1865-1945)のピアノ作品集です。彼はライプツィヒ音楽院
でM.レーガー、K.シュトラウベなど著名な教師に学び、私的にライネッケに
も師事、まずはコンサート・ピアニストとして華々しいデビューを飾りまし
た。同時に室内楽伴奏ピアニストとしての腕も磨き、1912年からはライプ
ツィヒ音楽院で教授も務めています。1932年に教授職を退き、その後は静か
な余生を送りました。そんな彼の 40作ほどの作品は、孫娘であるエリカ・
フォン・ボーゼが編纂し、現在に伝えられています。その中から、彼の特徴
が捉えられた作品を選んでこのアルバムが作られています。
777503-2 ¥1700
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ:弦楽四重奏曲集第1集
1.弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13/2.弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
ミンゲ弦楽四重奏団
ピアノ曲からオペラまで、幅広いジャンルの作品を書いたメンデルスゾーン
(1809-1847)。6曲ある弦楽四重奏曲は多くの作品の中でも最高峰に位置する
作品と言っても過言ではありません。12歳の時に既に弦楽四重奏のための
「12のフーガ」を作曲し、その後も10代でいくつもの室内楽作品を書いてい
たメンデルスゾーン。その多くは、姉ファニーを含む仲間たちと演奏するた
めのものでしたが、18歳で書かれた第2番は、とりわけ完成度が高く、ベー
トーヴェンの伝統を受け継ぎつつ、新しい時代を感じさせる素晴らしい出来
栄えです。彼の最後の弦楽四重奏曲は、姉の死にショックを受けて書かれた
「レクイエム」で、間近に迫った自らの死の予感も感じさせる激しい悲しみ
に満ちた曲です。なお、cpoは、メンデルスゾーンの室内楽全集を目論んで
います!
777228-2 ¥2450
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:作品集
1.カンタータ:アポロとダフネ「地は解き放たれた」 HWV 122
2.合奏協奏曲 Op.3-2変ロ長調 HWV 313/3.序曲変ロ長調 HWV 336
4.組曲変ロ長調 HWV 352&ト長調 HWV 353「変容したダフネ」
5.組曲変ロ長調 HWV 354「幸福なフロリンダ」
6.歌劇「テレプシコーレ」よりシャコンヌ HWV8b
アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)…ダフネ
ドミニク・ヴェルナー(バス・バリトン )…アポロ
カントゥス・フィルムス・コンソート
アンドレアス・ライズ(指揮)
著作権などないヘンデル(1685-1759)の時代は、新作を作る際、自作や他人の
作品の流用は当たり前でした。また、一度上演したオペラやカンタータも、
歌いやすいように改竄したり、序曲がどこかに行ってしまったりと、きちん
と管理するということはあまり考えられない「のどか」な時代だったことは
間違いありません。このアルバムは、1709年頃(1706年という説もあり)にミ
ラノで作曲されたカンタータ「アポロとダフネ」と、それにまつわる(であろ
う)作品です。もともとは「ダフネ」という一つのオペラとして書かれたもの
ですが、2つに分割され、その後は楽譜も紛失してしまったため、概要が不明
となってしまいました。関係ありそうな曲として挙げられるのが、ここに収
録された4つの作品です。最後のシャコンヌは、「ラダミスト」など色々な
作品に登場する愛すべき曲ということで。
<MEMORIES>
MR2071/74 4枚組 ¥2080
ブラームス:交響曲全集
第1番(1953年5月18日)、第2番(1952年5月7日)、
第3番(1949年12月18日)、第4番(1949年6月10日)
フルトヴェングラー指揮
ベルリンフィル
ドイツ・レクイエム
(ストックホルムフィル、ケルステン・リンドベルイ・トルリンド(S)、
ベルンハルト・ゼネルステット(Br)他)=1949年11月19日
フルトヴェングラー+ベルリンフィルという黄金コンビのいままでありそう
でなかったブラームス全集。第1番も比較的珍しい演奏でフルトヴェングラー
ならではのテンポ・アップはのけぞる位の激しさです。第2番、第3番ともに
ドラマを音楽に叩き込んだ凄絶な名演。第4番は吉田秀和先生が至高の名演
と絶賛したヴィスバーデン・ライヴで、美しさは絶後のものです。ストック
ホルムのドイツ・レクイエムも荘厳、深刻な味わいが素晴らしいです。いず
れも出演者秘蔵のテープより、入念にリマスタリングされたものです。
777568-2 ¥1700
エクアドルのバロック音楽
1.J.ホルトゥノ:Vamos todos a ver
2.作者不詳:Oy nuestra Reyna del cielo
3.作者不詳:Muy hermosa es Maria
4.作者不詳:Una tonadilla nueva!
5.作者不詳:Sagales a prisa
6.作者不詳:Atencion a la fragua amorosa
7.G.F.ヒダルゴ:Salve Regina
8.作者不詳:Cancion de un negro al Nino Dios
9.作者不詳:Curi muyito
10.M.ブラスコ:De uno en uno vayan entrando
11.M.作者不詳:El negro Jose
12.作者不詳:Oygan que da
13.M.ブラスコ:Ventezillo traviesso
14.M.ブラスコ:La chacona me piden, vaya
15.作者不詳:Ese viril con pan
16.G.ピラーホ:Al sol de la tierra y el cielo
17.作者不詳:Tono triste para oracion/
18.作者不詳:Cancion de una pastorita al Nino Dios
※世界初録音
アンサンブル・ビランチコ
ペーター・ポントヴィク(指揮)
通常、バロック音楽とはイタリアで発祥し、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、
せいぜいスペイン)で花開いた文化だと考える人が多いのではないでしょう
か?しかし、音楽というものが世界中に存在する以上、南アメリカのエクア
ドルに「バロック音楽」があっても全く不思議ではありません。なぜなら、
この地は 16世紀の初頭にスペインの植民地となり、言語、文化などが流入、
また、疫病などで急激に減少したインディオによる労働力を補うため、アフ
リカから黒人が連れて来られるなど、混在した民族の興味深い交流があった
からです。これら17世紀に作られたほとんどの曲は作者が不明ですが、何と
も華やいだ祝歌や、シンプルなメロディが賑やかく味付けされた数々の歌か
らは、芳醇な文化の香りが感じられます。
777417-2 ¥2450
パウル・ベン=ハイム:
1.交響曲第1番 Op.25
2.イスラエルへのファンファーレ
3.バッハのコラール第93番「ただ愛する神の摂理にまかす者は」による交響
的変容
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー
イスラエル・イーノン(指揮)
ドイツで生まれたユダヤ人パウル・フランケンブルガー(1897-1984)は1933
年、ナチスの台頭でパレスティナに移住。パウル・ベン=ハイムとして、こ
の地方の民族音楽を基礎に作曲を始めます。その後、イスラエル共和国が樹
立すると、この国の作曲界の指導的役割を果たしました。彼は若い頃、ワル
ターとクナッパーツブッシュの助手を務め、1924年からアウグスブルク歌劇
場で指揮者となります。当時既に多くの曲を書いていた彼ですが、ナチスの
台頭に伴って、イギリスからの要請を受け、パレスチナへと向かいます。こ
こで名前をヘブライ語に改め、再び作曲家として活躍することになったので
した。1939年から 1940年に書かれた最初の交響曲は、イスラエル交響楽団
のために書かれたもので、伝統的な手法を用いながらも、戦争の重苦しい気
分が漲る堂々たる作品です。
777426-2(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥3400
ヴィルヘルム・ステーンハンマル:弦楽四重奏曲集第3番-第6番
1.弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.18/2.弦楽四重奏曲第4番イ短調 Op.25
3.弦楽四重奏曲第5番ハ長調 Op.29/4.弦楽四重奏曲第6番ニ短調 Op.35
オスロ弦楽四重奏団
ドイツで学び、スウェーデン民謡とワーグナー風味を程好くMIXさせた劇音楽
で大成功、20世紀初頭のスウェーデン音楽界の中心的人物となったステーン
ハンマル(1871-1927)。しかし現在では、彼の室内楽作品はほとんど聞かれる
ことがありません。彼は、最初は後期ロマン派風の作品を書いていたものの、
1910年頃を境に、より透明で民族的要素を深めた作品に着手するようになり
ます。このアルバムに収録されている弦楽四重奏曲は、第3番と第4番が後期
ロマン派風に属しますが、第5番と第6番は新しい構想のもとで作られた曲で
あり、その変化が緩やかに聴き取れるのではないでしょうか?とにかく美し
く清冽な作品です。
777567-2 ¥2450
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ:管弦楽作品集
1.三部作 Op.19/2.エットーレ・ティトの歌によるアラベスク Op.22
3.ディヴェルティメント Op.20/4.ヴェネチア組曲 Op.18
ミュンヘン放送管弦楽団
ウルフ・シルマー(指揮)
父がドイツ人、母はイタリア人。初期はドイツ風な室内楽を書き、やがてオ
ペラ・ブッファの精神を生かした喜劇で大成功したという、まさに「良いと
こどり」の作曲家ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948)。現在、彼の名前は「マ
ドンナの宝石」の間奏曲でのみでしか知られていないのは残念でたまりませ
ん。彼はプッチーニや R.シュトラウスにも匹敵するほどの優れたオペラを書
いたのですが、第一次世界大戦で精神的ダメージを受けてしまい、一時期創
作意欲を失くしてしまったようです。その後、立ち直った彼は、オペラより
もここに収録されているような管弦楽作品に力を注ぐようになります。美し
い音楽の中に、ひっそりと見え隠れする陰鬱な表情は、これらの味わいを複
雑で深いものにしています。
777201-2 ¥1700
フリッツ・フォン・ボーゼ:ピアノ作品集
1.組曲第2番 Op.20/2.3つの小品 Op.10/3.エレジー Op.21-1
4.主題と変奏 Op.17/5.組曲第1番 Op.9
アレクサンドラ・エーラー(ピアノ)
「ライプツィヒのブラームス」と称されたザクソン生まれの作曲家フリッツ
・フォン・ボーゼ(1865-1945)のピアノ作品集です。彼はライプツィヒ音楽院
でM.レーガー、K.シュトラウベなど著名な教師に学び、私的にライネッケに
も師事、まずはコンサート・ピアニストとして華々しいデビューを飾りまし
た。同時に室内楽伴奏ピアニストとしての腕も磨き、1912年からはライプ
ツィヒ音楽院で教授も務めています。1932年に教授職を退き、その後は静か
な余生を送りました。そんな彼の 40作ほどの作品は、孫娘であるエリカ・
フォン・ボーゼが編纂し、現在に伝えられています。その中から、彼の特徴
が捉えられた作品を選んでこのアルバムが作られています。
777503-2 ¥1700
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ:弦楽四重奏曲集第1集
1.弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13/2.弦楽四重奏曲第6番ヘ短調 Op.80
ミンゲ弦楽四重奏団
ピアノ曲からオペラまで、幅広いジャンルの作品を書いたメンデルスゾーン
(1809-1847)。6曲ある弦楽四重奏曲は多くの作品の中でも最高峰に位置する
作品と言っても過言ではありません。12歳の時に既に弦楽四重奏のための
「12のフーガ」を作曲し、その後も10代でいくつもの室内楽作品を書いてい
たメンデルスゾーン。その多くは、姉ファニーを含む仲間たちと演奏するた
めのものでしたが、18歳で書かれた第2番は、とりわけ完成度が高く、ベー
トーヴェンの伝統を受け継ぎつつ、新しい時代を感じさせる素晴らしい出来
栄えです。彼の最後の弦楽四重奏曲は、姉の死にショックを受けて書かれた
「レクイエム」で、間近に迫った自らの死の予感も感じさせる激しい悲しみ
に満ちた曲です。なお、cpoは、メンデルスゾーンの室内楽全集を目論んで
います!
777228-2 ¥2450
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:作品集
1.カンタータ:アポロとダフネ「地は解き放たれた」 HWV 122
2.合奏協奏曲 Op.3-2変ロ長調 HWV 313/3.序曲変ロ長調 HWV 336
4.組曲変ロ長調 HWV 352&ト長調 HWV 353「変容したダフネ」
5.組曲変ロ長調 HWV 354「幸福なフロリンダ」
6.歌劇「テレプシコーレ」よりシャコンヌ HWV8b
アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)…ダフネ
ドミニク・ヴェルナー(バス・バリトン )…アポロ
カントゥス・フィルムス・コンソート
アンドレアス・ライズ(指揮)
著作権などないヘンデル(1685-1759)の時代は、新作を作る際、自作や他人の
作品の流用は当たり前でした。また、一度上演したオペラやカンタータも、
歌いやすいように改竄したり、序曲がどこかに行ってしまったりと、きちん
と管理するということはあまり考えられない「のどか」な時代だったことは
間違いありません。このアルバムは、1709年頃(1706年という説もあり)にミ
ラノで作曲されたカンタータ「アポロとダフネ」と、それにまつわる(であろ
う)作品です。もともとは「ダフネ」という一つのオペラとして書かれたもの
ですが、2つに分割され、その後は楽譜も紛失してしまったため、概要が不明
となってしまいました。関係ありそうな曲として挙げられるのが、ここに収
録された4つの作品です。最後のシャコンヌは、「ラダミスト」など色々な
作品に登場する愛すべき曲ということで。
<MEMORIES>
MR2071/74 4枚組 ¥2080
ブラームス:交響曲全集
第1番(1953年5月18日)、第2番(1952年5月7日)、
第3番(1949年12月18日)、第4番(1949年6月10日)
フルトヴェングラー指揮
ベルリンフィル
ドイツ・レクイエム
(ストックホルムフィル、ケルステン・リンドベルイ・トルリンド(S)、
ベルンハルト・ゼネルステット(Br)他)=1949年11月19日
フルトヴェングラー+ベルリンフィルという黄金コンビのいままでありそう
でなかったブラームス全集。第1番も比較的珍しい演奏でフルトヴェングラー
ならではのテンポ・アップはのけぞる位の激しさです。第2番、第3番ともに
ドラマを音楽に叩き込んだ凄絶な名演。第4番は吉田秀和先生が至高の名演
と絶賛したヴィスバーデン・ライヴで、美しさは絶後のものです。ストック
ホルムのドイツ・レクイエムも荘厳、深刻な味わいが素晴らしいです。いず
れも出演者秘蔵のテープより、入念にリマスタリングされたものです。