クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-09 No.15

2009年09月11日 14時47分16秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約200タイトルを発売
する事ができましたが、2月よりマスター制作にDSD録音を採用する事にいた
しました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るようにな
りましたのでご期待下さい。

今月は既発売分78CDR-1060から1069の10タイトルをDSD録音で再発売いたしま
す。商品番号は78CDR-3000番となり、下3桁は共通で使用いたします。従来の
78CDR-1000番台の商品は、当面は販売を継続いたします。
DSD録音による有料サンプラー(\300)も販売開始いたしましたので、ご注文
をお待ちしております。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オ
リジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜か
らDSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP
復刻からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに
到達したと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にか
けての音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にな
らない強大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管
フォノイコライザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最
も気を配り一切のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。
(新 忠篤)

==================================

★ダイレクト・トランスファー CD-R DSD録音 再発売シリーズ★
2009年9月新譜 10タイトル
発売予定:2009年9月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3060
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104
パブロ・カザルス(チェロ)
ジョージ・セル指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
米 VICTOR 163665/9(Set DM458)
(英 HIS MASTER'S VOICE DB3288/92 と同一録音)
(1937年4月28日プラハ, ドイチェ・ハウス録音)
チェロのパブロ・カザルス(1876-1973)のボッケリーニに続くソロ協奏曲録音
第2弾にあたる。録音場所には作曲者ドヴォルザークの故郷プラハが選ばれ、
録音時カザルスは61歳だった。指揮者のジョージ・セル(1897-1970)はハンガ
リー生まれ。ウィーンとライプツィヒで学び、10歳の時ピアニストとしてウィ
ーン交響楽団演奏会でデビュー、17歳でベルリン・フィルを指揮した。リヒャ
ルト・シュトラウス(1864-1949)のベルリン・オペラ時代(1915-1917)アシスタ
ントを務めたこともある。1930年から1936年にはチェコ・フィルの音楽監督、
1942年から1946年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇を指揮し、1946年
にアメリカ市民となった。1946から1970年までクリーヴランド管弦楽団の音楽
監督を務めた。これはセルが40歳の録音。SP時代のチェコ・フィルのHIS
MASTER'S VOICE録音はほとんどがロンドンで行われた中で、プラハでの録音
は珍しい。ちなみにセル指揮チェコ・フィルのドヴォルザーク:「新世界」
(78CDR-1104)は1937年10月30日のロンドン、アビー・ロード第1スタジオ録音
だった。カザルスはこのシリーズでJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番&第3番
(78CDR-3004, 78CDR-1100)第4番&第5番(78CDR-1070)、ボッケリーニ:チェロ
協奏曲(78CDR-3030)、ブラームス:チェロ・ソナタ第2番(78CDR-1084)、エルガ
ー:チェロ協奏曲 78CDR-1137)が出ている。

78CDR-3061
ショパン:エチュード作品25(全12曲)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB12308/10
(1934年6月18-19日ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
20世紀最高のピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)のショパン:エ
チュード集作品10(78CDR-3001)と対になるもので、録音は作品10の1年後のも
の。コルトーは録音時57歳だった。曲順はSPレコードの順のままで収録した。
コルトーは第2次世界大戦中の1942年にパリでエチュードを再録音している。
このシリーズのコルトーはショパン:ピアノ協奏曲第2番(78CDR-3000)、サン=
サーンスピアノ協奏曲第4番(78CDR-3009)、ラヴェル:左手のためのピアノ協奏
曲(78CDR-3032)、ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 78CDR-3051)が発売されている。

78CDR-3062
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421
レナー弦楽四重奏団
イェノ・レナー(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・スミロヴィッツ(第2ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
英 COLUMBIA L1965/7
(1926年3月26日ロンドン録音)
レナー弦楽四重奏団は20世紀前半の活躍したハンガリー出身の名団体。メンバ
ーはブダペスト音楽院出身で、デビュー前の2年間は田舎の村にこもって一日
12時間の練習を重ねたと伝えられる。1922年ロンドンにデビューして絶賛され、
同時にイギリス・コロンビアの専属アーティストとなった。この録音は電気録
音最初期の1926年3月のもの。SP時時代の決定盤だった。このシリーズのレナ
ー弦楽四重奏団はモーツァルト:クラリネット五重奏曲(78CDR-3045)、モーツァ
ルト:弦楽四重奏曲第14番(78CDR-3055)、モーツァルト:弦楽五重奏曲K.516
(78CDR-1085)、モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩り」(78CDR-1097)、
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番「不協和音」(78CDR-3196)が出ている。

78CDR-3063
スーク:4つの小品作品17
第1曲 クワジ・バラータ
第2曲 アパショナータ
第3曲 ウン・ポコ・トリステ
第4曲 ブルレスク
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ジャン・ヌヴー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB6359/60
(1946年8月12-14日ロンドン, アビー・ロード第3スタジオ録音)
ジネット・ヌヴー(1919-1949)はアメリカへの演奏旅行に向かう航空機事故で
30歳の生涯を終えた。ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)に手ほどきを受けた
後、11歳でパリ音楽院のジュール・ブーシュリ(1878-1962)にクラスにはいり、
8カ月後に一等賞を得た。8カ月は50年前にヴィエニャフスキ(1835-1880)が打
ち立てた記録と同じだった。その後ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)
のもとで研鑽を積んだ。1935年ワルシャワで開かれたヴィエニャフスキ・ヴァ
イオリン・コンクールに16歳で参加し、180人の競争者に勝ち抜き優勝した。
その時の第2位はソ連から参加した27歳のダヴィド・オイストラフ(1908-1974)
だった。ヌヴーはこのシリーズでブラームス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-3003)、
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-3017)、R.シュトラウス:ヴァイオリン
・ソナタ(78CDR-1076)が出ている。

78CDR-3064
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
マルセル・モイーズ(フルート)
ウジェーヌ・ジノ(ヴィオラ)
リリー・ラスキーヌ(ハープ)
仏 ODEON 165.243/5
(1928年2月3日録音)
フルートのマルセル・モイーズ(1889-1984)はパリ音楽院でポール・タファネル
(1844-1908)、アドルフ・エンヌバン、フィリップ・ゴーベール(1879-1941)ら
に師事し1906年に一等賞を得、1908年にソロ・デビューした。1913年から1938
年にオペラ・コミック、1922年から33年にはストララム管弦楽団に席を置いた。
1932年から1949年にパリ音楽院の教授もつとめた。1952年にルドルフ・ゼルキ
ン(1903-1991) 、アドルフ・ブッシュ(1891-1952)と共に若い音楽家を育成する
マールボロ音楽祭の創立に加わった。SPレコードの録音も多い。ハープのリ
リー・ラスキーヌ(1893-1988)は12歳の時パリ音楽院で一等賞を得た。コンセ
ール・ラムルーのハープ奏者であったが、ソロ奏者としても活躍した。1948年
から1958年にはパリ音楽院の教授も務めた。ラスキーヌもSPレコード時代か
ら、LP時代、ステレオ時代と録音が多い。

78CDR-3065
機械式録音盤(電気録音以前)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219-第3楽章
マスネ=マルシック編:タイスの瞑想曲
ジュール・ブーシュリ(ヴァイオリン)
ルイ・ディエメール(ピアノ)
仏 ZONOPHONE X77906/77913
(1906年パリ録音)
ジュール・ブーシュリ(1878-1962)はフランスのヴァイオリニスト。ジャック・
ティボー(1880-1953)の2歳年上で、1892年に15歳でパリ音楽院の一等賞を得た。
ちなみにティボーは1897年に17歳で一等賞を得た。モーツァルトの演奏を得意
としたブーシュリだったが、病弱のため早い時期にコンサート活動を停止しパ
リ音楽院のヴァイオリン科の教授として後進を育成にあたった。録音は1906年、
28歳の時に13面を残したのみで、これはその中の2面である。ブーシュリの弟子
には、後にブーシュリ夫人となったドゥニーズ・ソリアーノ(1916-2006)、ジャ
ニーヌ・アンドラード(1918-)、ジネット・ヌヴー(1919-1949)、ローラ・ボベ
スコ(1919-2003)、イヴリー・ギトリス(1922-)、ミシェール・オークレール
(1924-2005)、ドゥヴィ・エルリー(1928-)ほかがいる。ピアニストの名前はレ
ーベルに記載されていないが、ルイ・ディエメール(1843-1919)という説があ
る。ディエメールはパリ音楽院のピアノ科の教授として弟子にコルトー(1877-
1962)、リスレル(1873-1929)、カザドゥシュ(1899-1972)らがいた。ヴァイオ
リニストとしてのブーシュリは電気時代になってからは録音をしなかったが、
愛弟子ソリアーノのために指揮棒を取ったモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲
第3番がこのシリーズ(78CDR-1031)で発売されている。

78CDR-3066
機械式録音盤(電気録音以前)
クライスラー:プロヴァンスの朝の歌-L.クープランの様式による
ダンブロジオ:セレナード作品4
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
エドワード・C・ハリス(ピアノ)
米 COLUMBIA 20023-D(1924年ニューヨーク録音)
ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)はルーマニアに生まれた。ヴァイオリンは
4歳で作曲を5歳で始めた。1888年、7歳でウィーン音楽院に入学を許され、
1893年、12歳で音楽院の最高栄誉賞メダルを得た。1894年パリ音楽院に入学、
1899年までにヴァイオリンをマルシック(1848-1924)、和声法と作曲をアンドレ
・ゲダルジュ(1856-1926)、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)、ジュール・マ
スネ(1842-1914)に師事し、1899年にヴァイオリンで一等賞を得た。1902年に
ベルリン・デビュー、1903年にはロンドンを訪問した。1910年にはピアニスト
のエドゥアール・リスレル(1873-1929)とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナ
タの全曲演奏会を開いた。1917年には祖国のルーマニアの首都ブカレトにエネ
スコの名を冠したオーケストラを作った。1923年には初のアメリカ楽旅をし、
その後生涯に14回この地を訪れた。第2次世界大戦中は祖国に留り、ヴァイオ
リン演奏、指揮、作曲と後進の指導にあたった。この録音は1923年にアメリカ
訪問をした時にニューヨークのコロンビアで行ったものの2曲で録音時エネス
コは42歳だった。彼は1929年にもニューヨークで12面6枚の電気録音を行った。
このシリーズでショーソン:詩曲(78CDR-3018)とヘンデル:ヴァイオリン・ソナ
タ第4番(78CDR-3035)、プニャーニ:ラルゴ・エスプレッシーヴォ、クライスラ
ー:テンポ・ディ・メヌエット、コレッリ:ラ・フォリア(78CDR-1088)が出ている。

78CDR-3067
機械式録音盤(電気録音以前)
マルシック:スケルツァンド作品 6-2
J.S.バッハ:
ガヴォット-無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV1006 より
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
ピアノ伴奏(1)
伊 FONOTIPIA 39087/39222
(1905年マルシック、1904年バッハ、パリ録音)
20世紀フランス最高のヴァイオリニスト、ジャック・ティボー(1880-1953)は
1893年14歳でパリ音楽院にはいりマルシックに師事した。1897年一等賞を得た。
卒業後生計を立てるためパリのカフェ・ルージュで演奏しているところを指揮
者エドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見出され、コロンヌの主宰するオー
ケストラに入った。ある日急病のコンサート・マスターの代役を務めていたと
き、サン=サーンスのオラトリオ「大洪水」の前奏曲のソロ・パートを弾き、
聴衆から絶賛され、以降コロンヌのソリストとしてパリの楽壇の寵児となった。
1903年にアメリカにデビュー世界的なヴァイオリニストとして名声を確立した。
この録音は1904年のティボーの初レコードで、録音時ティボーは24歳だった。
このシリーズでティボーはベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロ
イツェル」(78CDR-3015)、ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3044)、
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(78CDR-1071)、モーツァルトヴァイオリ
ン協奏曲第6番 K.268(78CDR-1080)、ブラームス:ヴァイオリンとチェロのため
の複協奏曲(78CDR-1101)、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216
(78CDR-1118)、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 K.219(78CDR-3209)が
出ている。

78CDR-3068
機械式録音盤(電気録音以前)
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
ヴァーシャ・プシホダ(ヴァイオリン)
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー(オルガン)
独 GRAMMOPHON 68074/6
(1923年録音)
ヴァーシャ・プシホダ(1900-1960)チェコのヴォズナニーに生まれたヴァイオリ
ニスト。11歳でプラハ音楽院に入った。ミラノの演奏会に居合わせた大指揮者
アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)を驚嘆させ、「新しいパガニーニ」
と称賛したのがきっかけで、ヨーロッパ諸国で認められた。1921年にアメリカ
・デビュー、1927年にはロンドン公演をした。この録音はプシホダの最初期の
もので、伴奏がシートマイヤー・フリューゲル(オルガン)である。片面盤3面
に収録されたノーカット版であることもこの時代には珍しい。ブルーノ・ザイ
トラー=ヴィンクラー(1880-1960)はベルリン生まれ。ピアノの神童と言われ
た。録音プロデューサの草分けで、作曲・編曲・オーケストラ指揮・ピアノ伴
奏のすべてをこなした多才な音楽家。19世紀末からドイツ・グラモフォンで活
躍し、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」や第9番「合唱」の電気以前の録
音もある。1935年から1944年はドイツ・エレクトローラの専属だった。

78CDR-3069
機械式録音盤(電気録音以前)
ドヴォルザーク=ウィルヘルミ編:ユモレスク
ヴェチェイ:奇想曲第2番「滝」
フランツ・フォン・ヴェチェイ(ヴァイオリン)
カロル・シュレター(ピアノ)
独 VOX 06294
(1925年録音)
フランツ・フォン・ヴェチェイ(1893-1935)はハンガリー生まれ。ブダペスト
音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。神童で10歳の時に大ヴァイ
オリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)の指揮でベートーヴェンのヴァ
イオリン協奏曲を弾いた。42歳で惜しまれつつ早逝した。シベリウス(1865-
1957)のヴァイオリン協奏曲はヴェチェイに献呈された。ドイツのVOX 社は機
械式録音時代の末期に存在したレコード会社。機械式録音に自信があったため
電気録音に乗り遅れ倒産した。他社が電気に切り換えた後の1927年まで旧式録
音を継続していた。

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09-09 No.14

2009年09月11日 14時46分32秒 | Weblog
<JVC XRCD>
JMM24XR 12(XRCD) \3465
モノラル
日本語解説・帯付
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮) NBC交響楽団
録音:1951年11月6日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(モノラル)
大好評XRCDトスカニーニ・エディションの第11弾にして最後の大新譜は言わず
もがなのトスカニーニの名盤、ブラ1。トスカニーニならではのぐいぐいと攻め
るかの豪快な第1,4楽章は圧巻!この名盤を圧倒的な過去最高音質でトスカニー
ニの魂の演奏が蘇る。

JMXR 24059(XRCD) \3465
ステレオ
日本語解説・帯付
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73『皇帝』
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)、
ボストン交響楽団
録音:1963年3月4日、ボストン、シンフォニー・ホール
※マスターテープに起因する、細かなノイズが全体的にあります。
(特に第2楽章の冒頭部分等、目立ちます。)ご了承ください。
ルービンシュタインの『皇帝』といえば、1956年のクリップス指揮、シンフォ
ニー・オブ・ジ・エアそして、1975年のバレンボイム指揮、ロンドン・フィル
ハーモニー管弦楽団が有名ですが、これぞ名演!と言える録音を1963年に残し
ています。1962年から1969年までボストン交響楽団の音楽監督であったライン
スドルフとの録音です。76歳とは思えないテクニックに驚かされますが、さす
が、巨匠円熟の色気は圧倒的存在感です。

JMXR 24055(XRCD) \3465
モノラル
日本語解説・帯付
チャイコフスキー:
ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の生涯」イ短調 作品50
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
録音:1950年8月23日、24日、ハリウッド、RCAスタジオ(モノラル)
世界最高トリオの名盤中の名盤が、嬉しいXRCDで登場!ド迫力の臨場感がお楽
しみいただけます。



<Profil>
PH 07008 \2180
グリンカ:
(1)ポロネーズ-歌劇「皇帝に捧げし命」より(モルコフ編)
(2)カマリンスカヤ(モルコフ編)
(3)「皇帝に捧げし命」幻想曲(モルコフ編)
(4)「皇帝に捧げし命」ポプリ(モルコフ編)
(5)「ルスランとリュドミラ」よりリュドミラのアリア/カヴァティーナ/
リュドミラのカヴァティーナ(モルコフ編)
(6)「ルスランとリュドミラ」ポプリ(パレーヴィチ編)
(7)ノクターン「別れ」(チモフェーエフ編)
(8)ロマンス
(9)何故泣く、乙女よ
(10)騎兵の歩み(チモフェーエフ編)
皇帝のギター
【オレグ・チモフェーエフ&ジョン・シュナイダーマン(7弦ギター)】
ロシア人はスペイン人とならんでギターを愛好し、ロシアの民謡や歌謡の重要
な音色を成しています。独自の7弦ギターはラテン色がなく、スラヴ的な暗く叙
情的な味わいに満ちて非常に魅力的。ロシア国民楽派の始祖グリンカは、ギタ
ー曲を残していませんが、ここに収められた歌劇や歌曲の編曲はまさにその音
色にぴったり。グリンカと同時代の名手モルコフらの編曲も絶妙で、しっとり
と叙情的な世界は秋の夜長に疲れた心を優しく癒してくれます。

PH 09046 \2180
アントン・フェルディナント・ティッツ(1742-1810):
弦楽四重奏曲変ホ長調Op.1-6
3つの弦楽四重奏曲集より第2番ヘ長調
3つの弦楽四重奏曲集より第1番ハ長調
弦楽四重奏曲ト長調Op.1-3
ホフマイスター四重奏団(オリジナル楽器使用)
0オリジナル楽器のアンサンブルによるティッツの弦楽四重奏曲集第2弾。ニュ
ルンベルクに生まれ、ロシアのサンクトペテルブルクの宮廷楽団のメンバーと
して活躍したティッツによる弦楽四重奏曲は、1781年に6曲、1802年に3曲そし
て1808年に3曲と、全部で12曲が出版されています。前作(PH06032)が熱心なファ
ンをとりこにしたように、この12曲には、たいへんゆたかな旋律の魅力、セン
セーショナルで技巧的なパッセージが4つの楽器に均等に与えられていること、
ロシア民謡の引用など、ロシアのローカル色が顕著な点に特徴があります。

PH 09045 \2180
メンデルスゾーン:歌曲集
収穫の歌Op.8-4
魔女の歌(もうひとつの五月の歌)Op.8-8
遠くOp.9-9
恋する女の手紙Op.86-3
巡礼の格言Op.8-5
ズライカOp.57-3
春の歌Op.34-3
春の歌Op.8-6
わたしは木陰に横たわりOp.84-1
夕べの歌Op.8-9
星が見ているOp.99-2
諦めOp.9-11
秋の歌Op.84-2
慰めOp.74-1
日曜の歌Op.34-5
春の歌Op.47-3
だれが知るものかOp.99-6
葦の歌Op.71-4
冬の歌Op.19a-3
揺りかごのそばでOp.47-6
朝の歌Op.86-2
グードルーン・シドニー・オットー(ソプラノ)
ヴォルフガング・ブルンナー(フォルテピアノ)
シンプルで親しみやすい民謡調だったり、ヴィルトゥオーゾ風のキャラクター
・ピースだったりと、それぞれスタイルが大きく異なるメンデルスゾーンの歌
曲。このアルバムでは楽しい少年時代が結実した、最初の歌曲集作品8を中心に
21曲を収録しています。
透き通る歌声がチャーミングなグードルーン・シドニー・オットーは1979年生
まれのドイツのソプラノ。実演でもパートナーを組むブルンナーと息の合った
ところをみせています。なお、ボーナス・トラックとしてCDエキストラ仕様に
より、メディアプレーヤーでは、スタジオ・セッションで収録された「魔女の
歌」の映像を楽しめます。




<ZIG ZAG>
ZZT 090502 \2480
J.S.バッハ:カンタータ集
第78番「イエスよ、汝わが魂を」 BWV78
第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV 12
第150番「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150
モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV 118
フランソワーズ・ラセール(指) アカデミア
ヴェロニカ・ヴィンター(S)ダミアン・ギヨン(A)マルセル・ビークマン(T)
ブノワ・アルヌール(B)
録音:2008年12月3-5日、2009年1月5-7日
フランソワーズ・ラセール率いるアカデミアによるバッハのカンタータ集。傑
作揃いのカンタータのプログラミングにはいつも頭を悩ませるというフランソ
ワーズ・ラセールが今回選んだ作品は、コラール「イエス、わが喜び」とつな
がる曲を選曲しています。まず「泣き、歎き、憂い、怯え」BWV12。嘆きのシャ
コンヌ形式で作られた第2曲は、のちに「ロ短調ミサ」の「十字架につけられ」
に転用された悲痛な悲しみを持つカンタータ。同じく「イエスよ、汝わが魂を」
 BWV78、「主よ、われ汝をあおぎ望む」BWV150も同じシャコンヌ形式(低音主
題を何度も反復し、バスの上にソプラノ、アルトがのり楽想を発展させていく)
で書かれた素晴らしい合唱曲を持つ作品です。この様な厳粛な雰囲気を持つカ
ンタータをフランソワーズ・ラセールは見事に聴かせてくれます。

ZZT 090901 \2480
ラウデウス-朝の祈り、信心会の歌声
ドゥルス・メモワール  ドニ・レザン=ダドル(指)
録音:2008年12月15-19日
ドニ・レザン=ダドル率いるドゥルス・メモワールによる16世紀イタリアの信
心会の音楽とイスラムのスーフィーの音楽を対話させたディスク。イスラム圏
のスーフィー教団の音楽は、神への祈りの儀式として重要な役割を果たしてい
ました。彼らの恍惚の儀式として踊りとズィクル(神の名を呼ぶこと)、音楽(単
純な一連の音に合わせて歌ったり、語ったりする)から成っています。このよう
に信者を神秘的陶酔に導く音楽は両文化では、正統派からは認められていませ
んでした。異文化ながら両者に共通点を見出したドニ・レザン=ダドルは、そ
の儀式の普遍性に魅了されこのアルバムを作り上げました。

ZZT 090302 \2480
ジョン・コプラリオ:
「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」、「葬儀の涙」、「名士の仮面」
ル・ジャルダン・ド・クルトワジー  アンサンブル・セラドン
録音:2008年6月9-13日
ジョン・コプラリオは、16世紀末から17世紀前半に活躍したイギリスの作曲家。
本名はジョン・クーパー。イタリア文化に傾倒し、イタリア訪問からの帰国後
イタリア風にジョヴァンニ・コプラリオと名乗るようになりました。コプラリ
オは洗練され、独創的な作風で同時代の作曲家たちのなかでも傑出していまし
た。器楽曲はもとより、歌曲作品にもその才能を見せ、このアルバムに収めら
れている「葬儀の涙」「ヘンリー皇子の早世を悼む哀歌」には、当時としては
個性的で大胆な手法がみられます。




<haenssler>
98 552 \2180
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
録音:2009年3月30&31日
エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ(セッション)
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第11番ヘ長調
録音:2009年4月2&3日
エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ(セッション)
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
2009年のアニヴァーサリー・イヤーもたけなわ、ファイによるメンデルスゾー
ン・シリーズにいよいよ「スコットランド」が登場します。
2009年3月に録音されたばかりのファイによる「スコットランド」。前作の「宗
教改革」の記憶もそのままに、第1楽章の序奏や第3楽章アダージョでは、ノン
ヴィブラートの弦により、透き通るようなひびきがいっぱいに拡がり心を奪わ
れます。ところがファイの本領が十二分に発揮されるのは第1楽章も主部に入っ
てから。音を割ったホルンの効果やティンパニの猛攻など、アジタートの指定
どおりに速めのテンポでたたみかけて、想像以上の激烈ぶり。たとえば、コー
ダで冒頭の主題が回帰してくるところでグッとテンポを落として、テンポ・ル
バートのギアチェンジをあざやかに決めてくるあたり、手に汗握る興奮度満点
の内容となっています。
なお、カップリングには2009年4月録音のシンフォニア第11番を収録しています。




<naive>
V 5186 \2280
(1)ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):
ロッシーニ『セビリアの理髪師』の「黙って、黙って」に基づくロンドー
(2)グリンカ(バラキレフ編曲):ひばり
(3)アルベルト・ツァーベル(1834-1910):
グノー『ファウスト』より幻想曲op.12
(4)ポール・ベルナール(1827-1829):鳥がどこかに行ってしまうから*
(5)ジャン・ルノワール:愛について*
(6)ドビュッシー:眠れる森の美女*
(7)プーランク:ギターに寄せる*
(8)マルティーニ:愛の喜び*
(9)ブリテン:民謡「夏の最後のばら」*、「父の家にいたとき」*
(10)オキャロラン:エレアノール・プランケット
(11)エリアス・パリッシュ=アルヴァース:
ベッリーニ『ノルマ』による序奏と変奏
(12)リスト:「うぐいす」(アラビエフの歌曲に基づく)
(13)フェリックス・ゴドブロワ:ヴェニスの謝肉祭
(14)ハロルド・アーレン:虹の彼方に(オズの魔法使い)*
フェリシティ・ロット(ソプラノ)*
イザベル・モレッティ(ハープ/カマック・ハープ使用)
録音:2009年2月
フランスの大歌手、フェリシティ・ロットが参加した、ハープ・ソロ曲集+ハ
ープ伴奏による歌曲集。フェリシティ・ロットといえば、クライバー指揮の
「ばらの騎士」の元帥夫人役の活躍は言うまでもない、まさに女王。ここでは、
モレッティの奏でる典雅な音色に乗って、軽やかに、情景感たっぷりに聴かせ
ます。
イタリアの血が流れているというモレッティの家庭では、彼女が幼い頃から常
に歌があふれていました。お父さんが歌う「オー・ソレ・ミオ」は今でも忘れ
られない、と語っています。彼女にとって大切な「歌」を、自身が奏でるハー
プで再現することに成功しています。また、イザベルが崇拝する歌手フェリシ
ティ・ロットとコンビを組むことにより、彼女の歌に対する様々な思いが増幅
されて見事に花開いた1枚となっています。

V 5184 \2280
モーツァルト:ピアノ協奏曲
(1)第24番 ハ短調 K491
(2)第22番 変ホ長調 K482
(カデンツァ:デイヴィッド・グレイルザンマー)
デイヴィッド・グレイルザンマー(Pf&指)
スエダマ・アンサンブル
録音:2009年1月
グレイルザンマーは、2008年に、パリでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を
1日で演奏するという脅威のマラソン・リサイタルを敢行。質・企画ともに批評
家から絶賛されました。また、ヴェルビエ・フェスティバルでモーツァルトの
6曲のピアノ協奏曲を演奏するなど、グレイルザンマーにとってモーツァルトは
特別な存在。ここに収録された比較的後期のコンチェルト2曲からは、天衣無縫
や純粋、といった、モーツァルトの形容にしばしば現れる言葉は彼にふさわし
くありません。24番の有名な冒頭で聴かせるデモーニッシュな側面や、第3楽章
の語り口など、実に巧み。ティンパニが要所要所で効果的に鳴り響くのも印象
的です。カデンツァも彼の閃きに満ちていて、聴かせます。オーケストラも、
サラサラと流れるなにげなさでいながら、不協和音が耳に残るように演奏して
いたり、フォルテピアノが実に刺激だったりと、常に新鮮です。名曲を巧妙に
蘇らせ響かせる名人、グレイルザンマーの才能を実感できる1枚です。




<EMEC>
E 077 \2180
ホセ・マリア・ブル:Acroama
fons(オーボエ、クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、
打楽器のための;2000(*))
Glossa Aculiana(オーボエ、クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、
チェロ、ピアノのための;2003(*))
Sheng
(クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ホルン、ピアノのための;2001(*))
Abba(弦楽四重奏のための;2005(+))
Sis(クラリネットとピアノのための2002(#))
Iter(ファゴットのための;1998(**))
Conditio(打楽器のための1999(++))
アルケウス・アンサンブル(*)
フロリレジウム弦楽四重奏団(+)
デュオ・エドゥアルド・テロル&シルビア・ゴメス・マエストロ(#)
セルヴァン・ノヴァク(ファゴット(**))
アレクサンドロ・マテイ(打楽器(++))

E 079 \2180
エンリケ・ムニョス(1957-):声楽アンサンブル作品集
影(レクイエムのための空間;1999)(+)
暗い恋(フェデリコ・ガルシア・ロルカのテキストによる;2000)(*)
21の音楽の滴(ピエール・アルベール=ビロの詩による;2006)(+)
ソリ=トゥッティ声楽アンサンブル
ドニ・ゴーテイリー(指揮)
録音:2006年、パリ、聖ドニ教会(*)/2007年、パリ、聖マルセル寺院(+)

E 080/81 2枚組 \3250
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997):ギター作品全集
歌と踊り/ネニア/前奏曲第2集/自由な歌とフロレオ
カベソンへのオマージュ/前奏曲とトッカータ/面倒なこと
タクシーのためのソナタ/前奏曲第1集/エスタンシア/ジョンへ
賞賛/ティエントによるティエント(A・デ・ムダラへのオマージュ)
秋/ヴィラ=ロボスへのオマージュ(*)/二人のために(*)
ジャン・ブリュノ・ドータネル(ギター)
ナディア・ジェルベル(ギター(*))

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