クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-05 No.13

2009年05月15日 23時26分56秒 | Weblog
<QUERSTAND>
VKJK0816(SACD-Hybrid) \2380 ※5月24日までのご注文特価 \1980
ブルックナー:交響曲第6番イ長調
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
録音:2008年9月ゲヴァントハウス・ライヴ
約2年ぶりの発売となるブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー
・シリーズ第3弾。交響曲第6番は巨匠にとって、1990年にサンフランシスコ交響
楽団と録音して以来の実に18年振りの再録音。ブロムシュテットは常の如くに大
袈裟な身振りなど少しもなく丹精、着実に音楽を積み立ててゆく。ブルックナー
の交響曲の中では演奏回数も少ない曲であるが、如何にこの曲が魅力に満ちた作
品であるかを教えてくれる。
ブロムシュテットは律儀に弱音は弱音と守り、それゆえに音量の変化が歴然とし
たものになる。それでは、メロディが鋭くなり硬さが際立つのかというと、そん
なことはない。エッジは明確だけれども清潔で温かな響きが聴き手を唯美に誘っ
てくれる。散見される意図的なトランペットの強奏も実に効果的である。こうい
う辺りは、如何にもドイツの名門オーケストラという感じがする。ブルックナー
の大胆な発想が顕になった名演で、早くも続編が楽しみである。



<OTAKEN RECORDS>
TKC-322 \2080
(1)ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
(2)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1943年10月30(31)日、
(2)1942年11月8(9)日 旧フィルハーモニーにおけるライヴ録音
音源:小石忠男氏所蔵(1)M10 49727、(2)M10 45949 008用ディレクターズカット盤
前回の「メロディアの第9」と同じく、当CDの音源は、小石忠男先生所蔵の、所
謂ディレクターズカット盤(以下DC盤)と言われるものです。DC盤とは、レコード
生産時、量産に入る前に制作関係者用に数枚作られる手動プレス品で、これは一
般に流通する量産品と見た目は同じですが、音質は格段の違いがあると昔から言
われて来ました。その理由は、メタル原盤も量産によって摩耗しますが、DC盤は
その前に出来立てのメタル原盤から作られること、又、手動プレスのため柔らか
塩ビがメタル原盤の音溝深く隈なく行き渡って焼きあがって来ること等が考えら
れます。今回リリース致します「メロディアのベト7」も、M10用原盤からのもの
とは言え流通している量産品とは別次元の音質で、これだけの音で聞かせてもら
えるならあえて初期盤にこだわる必要はないのでは?と思ってしまう程です。
と言いますのは、M10シリーズはソ連邦崩壊前後に製作されており、少なくとも
この時点までは当CDに転写された音質を元テ-プは保持していたということにな
るからです。私ども復刻ファンが初期盤にこだわるのはマスターテ-プの劣化が
前提で、もしそうでなければマスター又はそのコピーから転写すれば良い、とい
うことになります。さて、ここで疑問が2点。1点はなぜソ連邦崩壊前後まで元
テープは劣化しなかったか?ということです。推測ですが、ソ連邦政府が国宝級
戦利品を政府直轄の国営レコード会社(メロディア社)に長期厳重保管させていた
からではないか?と考えられます。もう1点はM10シリ-ズのLPの少し後に出たメ
ロディアCDが、なぜ本DC盤と同クオリティの音質ではなかったか?という点で
す。これは当時のロシアのCD製盤技術が初期段階であったからと考えられます。
何れにしても今回のCDの音は、ソ連邦の厳重管理によって劣化を免れた元テープ
が、ディレクターズカットという特別な仕方でレコードに転写され、それがせい
ぜい1-2回の通針の後に小石邸にて十数年間厳重保管されてきたものからで、将
に唯一無二であると言えましょう。そして今回も強く感じることは、当時の帝国
放送局の優れた録音技術です。ここで使用された無指向性と思われる超高性能ワ
ンポイントマイクは、直接音と間接音(旧フィルハーモニーのホールトーン)を
将に黄金のバランスで収録しており、これは今のエンジニアの方にも是非ご一聴
いただきたい程のものです。尚、当CDは当初HQCDでの発売を予定しておりました
が、本来無味無臭であるべきプレス過程において、工場側の嗜好が反映される可
能性のあることが判明し、万全を期して従来方式(擬似ガラス)に戻しました。
(オタケン・レコード 太田憲志)

TKC-324 \2080
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
ヘルマン・シェルヘン指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
録音:1953年ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール 
音源:英ニクサ WLP 6211-2
CDショップの売れ残りワゴンセ-ルの常連指揮者は、ヘルマン・シェルヘンだと、
口の悪い業界人は言います。何故、これ程、シェルヘンの人気は低下したか?
小生は、シェルヘンの既出CDの音質の悪さが、影響しているのではないか、と
推測します。そこでこの度、当社はかねてより入手しておりました英ニクサ初
版LPのマラ7と米ウェストミンスター初版LPのマラ5で、シェルヘンの真価を問う
ことに致しました。まずは、英ニクサのマラ7。重さ200グラムにも及ぶ初期厚
盤の叩き出す音と言ったら・・・・本当に度肝を抜かされますよ。盤の状態は、
さすがに出来て半世紀以上も経ちますので、塩ビの経年変化によるものと思わ
れるスクラッチノイズが、全編にありますが、楽音とノイズがきっちり分離し
ていること、楽音が強力に再生されることから、慣れればあまり気にならなく
なると思われ、ノイズ軽減処理はしておりません。又、レーベルひげが皆無な
ことから、音溝を傷める初期の重針圧での通針はなかったものと思われます。
それにしても驚くべきは、当時の米ウェストミンスター社の録音技術の凄さで
す。同時期のHMVのフルトヴェングラ-の音と比べると、大きく差をつけている
ことがわかります。マーラーファンはもとより、マーラーはどうも、と言われ
る方、特にマラ7はさっぱりわからん!という方にこそ、御一聴いただければと、
存じます。実は小生も、この盤でマラ7にやっと親しみをもてるようになった者
です。(オタケン・レコード 太田憲志)




<Trito Records>
TD 0053 2枚組 \2980
ブラームス:交響曲全集
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
カダケス管弦楽団
2008年1月、サラゴサ(スペイン)、アウディトリオ、ライヴ録音




<Brilliant Classics>
BRL 8886 5枚組 \2550
アンジェロ・ジラルディーノ:超絶技巧練習曲全集
世界初録音
クリスティアーノ・ポルケッドゥ(Guitar)

BRL 9010 10枚組 \4580
ヒストリカル・ロシアン・アーカイヴ シリーズ
ルドルフ・バルシャイ(Cond)名演奏集
Disc. 1、Disc. 2
J.S.バッハ(バルシャイ編):フーガの技法 管弦楽版
グルック:ドンジョバンニより「アレグレット」
ラモー:
六重奏用に編曲された6つのコンセールより第6番ト短調、ガボット イ長調
リュリ:メヌエットとアリオーソ ルドルフ・バルシャイ(Vla)
マラン・マレ:昔のフランスの5つの踊りより
「プロヴァンスの」「ミュゼット」「バスクの」
パーセル:4声のファンタジア第8番、第12番
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 3
ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調
ティモフェイ・ドクシツェル(Trp)
ハイドン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調
アルトゥール・モレイラ=リマ(pf)
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 4
モーツァルト:交響曲第29番 K.201
モーツァルト:ディヴェルティメント第17番 K.334
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 5
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 ジョン・リル(pf)
ベートーヴェン:交響曲第8番
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 6
ドビュッシー:子供の領分より「小さな羊飼い」
プーランク:6人組のアルバムより「ワルツ」
ヒンデミット:
愛好家および音楽仲間が歌い演奏する音楽より「クーアプファルツからきた狩人」
マルティヌー:ディヴェルティメント
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
エフゲニー・スミルノフ(Vln)ルドルフ・バルシャイ(Vla)
バルトーク(レオ・ヴァイネル編):子供のために 管弦楽版
ブリテン:単純な交響曲 作品4
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 7
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(Sop)マルク・レシェティン(Bs)
ミェチスワフ・ワインベルク:シンフォニエッタ第2番
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 8
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編):室内交響曲Op.118a
ショスタコーヴィチ:
24の前奏曲とフーガ 作品87より第20番 ハ短調、前奏曲 作品87-8
ヤーン・ラーツ:弦楽のための協奏曲 作品16
ボリス・チャイコフスキー:室内交響曲
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 9
プロコフィエフ(バルシャイ編):つかの間の幻影 管弦楽版
プロコフィエフ:子供の音楽より「物語」
ミハイル・メエロビッチ:室内管弦楽のためのセレナーデ
カレン・ハチャトゥリアン:チェロソナタより「アリア」
アレクサンダー・ロクシン:交響曲第7番
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
Disc. 10
レヴォリ・ブーニン:交響曲第5番
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
レヴォリ・ブーニン:室内管弦楽のための協奏曲
ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲 ニ調
ストラヴィンスキー:ダンバートン・オークス協奏曲
ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ室内管弦楽団
※すべてライヴ録音のため収録中の雑音が含まれています。
※一部収録曲順番が入れ替われる場合があります。ご了承ください。

BRL 9018 \540
ベリオ:「コロ」
ルチアーノ・ベリオ指揮、ケルン放送交響楽団、他

BRL 9119 \540
ヒナステラ:弦楽四重奏曲全集
ラテンアメリカ四重奏団
クラウディア・モンティエル(Sop)

BRL 9097 \540
ニーノ・ロータ:ピアノ曲集
戯れるイッポーリト、ファンタジア、Ballo della villanotta in erba、
フェリーニのカサノヴァによる組曲、バガテル、15の前奏曲、ワルツ
ミケランジェロ・カルボナーラ(pf)

BRL 93789 \540
リスト:オルガン曲集
バッハの名による前奏曲とフーガ、変奏曲「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」、
コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ
ハンス=ユルゲン・カイザー(Org)

BRL 93805 2枚組 \1080
ヘンデル:われらが主イエス・キリストの復活のオラトリオ
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ、他

BRL 93811 \540
モンテヴェルディ:タッソのテキストによるマドリガル集
リナルト・アレッサンドリーニ指揮、コンチェルト・イタリアーノ、他

BRL 93892 4枚組 \2050
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb)

BRL 93893 \540
ヴェラチーニ:序曲集
序曲第1番-第4番、第6番
ラインハルト・ゲーベル指揮、ムジカ・アンティクァ・ケルン

BRL 93902 2枚組 \1080
ロッシーニ(マウロ・ジュリーニ編):セミラーミデ ギターソロ版
世界初録音
イザール・エリアス(Guitar)

BRL 93910 \540
シューマン:
ダヴィッド同盟舞曲集 作品6、蝶々 作品2、ピアノソナタ第3番 作品14
マリアナ・イズマン(pf)
ヤング・ピアニスト・ファンデーション・シリーズ

BRL 93911 \540
ムソルグスキー:
展覧会の絵、幼年時代の思い出より「乳母と私」、こどもの遊び、
情熱的即興曲、スケルツォ、涙、クリミア海岸にて、瞑想、村にて、
市の情景とゴパック
ニーニョ・グヴェタッゼ(pf)
ヤング・ピアニスト・ファンデーション・シリーズ



<MEMBRAN>
●Membran 10CD BOX Series
※内容詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/membran2009_06.html

MEMBRAN 231055 10枚組 \1850
シューベルト:名曲集

MEMBRAN 231056 10枚組 \1850
シューベルト:歌曲集

MEMBRAN 231058 10枚組 \1850
ユージン・オーマンディ(Cond)名演奏集
 
MEMBRAN 231059 10枚組 \1850
レオポルド・ストコフスキー(Cond)名演奏集

MEMBRAN 231060 10枚組 \1850
カール・ベーム(Cond)名演奏集

MEMBRAN 231881 10枚組 \1850
ゲーテの詩による歌曲集

MEMBRAN 232107 10枚組 \1850
プッチーニ:オペラ集

MEMBRAN 232540 10枚組 \1850
ウィーン・フィル名演奏集

MEMBRAN 232541 10枚組 \1850
ルドルフ・ショック 名唱集




<Opus Arte DVD>
OA 1004(DVD-Video) \3600
アルゲリッチ プレイズ モーツァルト
マルタ・アルゲリッチ(pf)、他
東京ライヴ2005

OA 1009(DVD-Video) \5480
OA 7028BD(Blu-ray) \6450
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」
チャールズ・マッケラス指揮、
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、他
コヴェントガーデン王立歌劇場2008

OA 7026BD(Blu-ray) \6450
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
ケント・ナガノ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団、他
バーデン・バーデン祝祭劇場2006

OA 7030BD(Blu-ray) \5480
アダン:ジゼル
ボリス・グルージン指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、他
英国ロイヤル・バレエ団2006




<HARDY CLASSIC VIDEO>
HCD 4038(DVD-Video) \3600
ケルビーニ:歌劇「メデア」
エヴェリーノ・ピド指揮、トリノ王立劇場管弦楽団、他
トリノ王立劇場2008




<DELTA CLASSICS>
DCCA-0060 \2575
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調
(オーストリア国立図書館音楽部門所蔵の唯一の完全な自筆稿に基づいたオリジ
ナル・コンセプトへの復元版)
(17,Nov,2008)(Tokyo Opera City Concert Hall Live rec)
内藤 彰
東京ニューシティ管弦楽団
ブルックナーの第五交響曲は、全集版では一つの形態しか出版されておらず改訂
の問題はないと一般には信じられてきたが、実際にはブルックナーの執念のよう
な自作修正の過程で第1稿、第2稿と呼べるものが存在していたのである。第1稿
は1876年、第2稿は1878年に完成されたが、他の曲と違ってこの曲には第1稿に関
する資料はほとんど残されていない。しかし、オーストリア国立図書館音楽部門
所蔵の唯一の完全な自筆稿Mus.Hs.19.477にはスケルツォとフィナーレにはおび
ただしい修正の跡が見られ完成の日付もスケルツォ:1875年4月、トリオ:1875年
6月、フィナーレ:1875年11月などとなっているため、第1稿の原稿がそのまま
第2稿に流用されたことが分かる。これらの修正を可能な限り元に戻すことによっ
て第1稿に近いものを復元できるのではないかとの試みが、このCDで演奏される
Original Concepts(原初稿)なのである。全曲を通して細かい相違点はいろい
ろあるが一番大きく違うのは、改訂の最終段階で追加されたバス・チューバの不
在であろう。この楽器のあるなしで雰囲気ががらっと変わるほどである。演奏で
の顕著な違いは第2楽章での拍子とテンポの扱い方である。詳細はとても書きき
れないので割愛させて頂くのをお許し頂きたい。また内藤彰の意思によるブルッ
クナーの時代の演奏法として今風のヴィブラートをかけたものではなく、ヴィブ
ラートをかけないピリオド奏法呼ばれる奏法で演奏されているのも興味深い。
いずれにせよ賛否両論になるであろう話題盤として注目される。

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