クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-05 No.5-5

2009年05月04日 14時12分13秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約190タイトルを発売
する事ができましたが、3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事にいた
しました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るようにな
りましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

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一般店の店頭では入手出来ないのかというお問い合わせを頂いておりましたが、
一部のご協力をいただけるお店での店頭販売を開始いたしましたので、こちら
もご利用下さい。

●2009年3月現在での店頭取り扱い店
富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2009年5月新譜 5点発売★
発売予定:2009年5月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

今月は弦楽四重奏曲の特集です。

78CDR-3194
ハイドン:弦楽四重奏曲第67番ニ長調作品64-5, Hob.III-63「ひばり」
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エウィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミユ・ドゥロベール(チェロ)
英 COLUMBIA D13070/2
(1928年10月4日パリ録音)
史上最高の弦楽四重奏団だったフランスのカペー四重奏団のリーダー、リュ
シアン・カペー(1873.01.08-1928.12.18)は医師の誤診による腹膜炎で急逝
した。死の年の1928年、6月10日からフランス・コロンビアに録音を開始し
たカペー四重奏団は10月15日までの短期間に10インチ盤7枚、12インチ盤44
枚の録音を残した。カペーはパリ音楽院でジャン=ピエ-ル・モーランに師
事し、1893年一等賞を得た。その年に弦楽四重奏団を組織し、またソリスト
として活動を開始した。1907年パリ音楽院の室内楽科の教授に任命され、
1924年にはヴァイオリン科の教授に就任した。弟子にジュリアードのイヴァ
ン・ガラミアン(1903-1981)がいる。このシリーズではフランク:ピアノ五重
奏曲(78CDR-1034),ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番(78CDR-1042),シュー
マン:弦楽四重奏曲第1番(78CDR-1056),ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番
(78CDR-1082)が出ている。

78CDR-3195
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番ヘ長調作品135
ブッシュ弦楽四重奏団
アドルフ・ブッシュ(第1ヴァイオリン)
ゲスタ・アンドレアソン(第2ヴァイオリン)
カール・ドクトル(ヴィオラ)
ヘルマン・ブッシュ(チェロ)
日本 VICTOR JD476/9 (英 HIS MASTER'S VOICE DB2113/6 と同一録音)
(1933年11月13日ロンドン, アビー・ロード第3スタジオ録音)
ブッシュ弦楽四重奏団はリーダーのアドルフ・ブッシュ(1891-1952)によっ
て1919年に組織された。当時ブッシュはベルリン高等音楽院の教授の地位に
あった。ブッシュ四重奏団は何回かのメンバーの交代があったが1930年にこ
の録音のメンバーになった。チェロのヘルマン・ブッシュ(1897-1975)はア
ドルフの実弟。この録音はこの楽団の絶頂期のものの一つ。ベートーヴェン
の最後の作品をあるべき姿で演奏した歴史的録音である。

78CDR-3196
モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465「不協和音」
レナー弦楽四重奏団
イェノ・レナー(第1ヴァイオリン)
ヨーゼフ・スミロヴィッツ(第2ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
英 COLUMBIA L1545/8
(1923年11月7-8日録音)
※機械式録音(お詫び:各所にキズによる雑音あり)
レナー弦楽四重奏団はハンガリーのブダペスト音楽院出身の4人によって
1918年に結成された。4人は1884年生まれと1885年生まれの同年代である。
1920年にウィーンでデビューした。デビュー前の2年間は田舎の村で共同生
活をして1日12時間の練習を重ねたと伝えられる。1922年にロンドン・デビュ
ー、同時にイギリス・コロンビアの専属アーティストになった。この録音は
契約当初断片曲・小品の録音を行なっていたこの四重奏団が取り組んだ初の
全曲物で、しかもこの名曲の世界初録音。このシリーズではモーツァルトの
弦楽四重奏曲 K.387(78CDR-1055),弦楽四重奏曲 K.421(78CDR-1062),弦楽四
重奏曲 K.458「狩り」(78CDR-1097),弦楽五重奏曲 K.516(78CDR-1085),クラ
リネット五重奏曲(クラリネット:ドゥレイパー)(78CDR-1045)が出ている。

78CDR-3197
モーツァルト:弦楽四重奏曲第22番変ロ長調 K.589「プロシャ王第2番」
コーリッシュ弦楽四重奏団
ルドルフ・コーリッシュ(第1ヴァイオリン)
フェリックス・クーナー(第2ヴァイオリン)
オイゲン・レーナー(ヴィオラ)
ベルナール・ハイフェッツ(チェロ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB3432/4(米 VICTOR 14626/8 と同一録音)
(1937年9月22&28日アメリカ録音)
コーリッシュ弦楽四重奏団は新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲を演奏する目的
でルドルフ・コーリッシュ(1896-1978)によって1921年に組織された。当初
は作曲家シェーンベルクの指導を受けウィーン弦楽四重奏団という名称だっ
たが、後にコーリッシュ弦楽四重奏団に改称し、現代音楽だけではなく古典
レパートリーの演奏にも取り組んだ。コーリッシュは子供の頃左手に怪我を
したため、右手でヴァイオリンを持ち、左手に弓を持ってひいた。この録音
はアメリカで行われたもので、有名なシェーンベルクの4曲からなる弦楽四
重奏曲の録音(米ARCO)の後のもの。現代音楽のスペシャリストがモーツァル
トやシューベルトの演奏をしたところが聴きどころ。1942年にこの四重奏団
は解散した。

78CDR-3198
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
クレトリー弦楽四重奏団
ロベール・クレトリー(第1ヴァイオリン)
ルネ・コスタール(第2ヴァイオリン)
フランソワ・ブロー(ヴィオラ)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
仏 DISQUE GRAMOPHONE W975/7
(1929年3月22日パリ録音)
クレトリー弦楽四重奏団のリーダー、ロベール・クレトリー(1891-)は、名
チェリスト、ピエール・フルニエ(1906-1986)の師だったオデット・クレト
リーの弟で、その縁で1924年に19歳のフルニエがチェリストの席にあった。
クレトリーは作曲家ガブリエル・フォーレ(1845-1924)のピアノ三重奏曲作
品120の初演(1923)にも参加した。また1925年のフォーレ追悼演奏会でフォ
ーレの弦楽四重奏曲ホ短調作品121 を第1ヴァイオリンがジャック・ティボ
ー(1880-1953)、第2ヴァイオリンがクレトリー、ヴィオラがモーリス・ヴィ
ウー(1884-1951)、チェロがアンドレ・エッキング(1866-1925)で弾いた。
弦楽四重奏団にはフルニエの後任として1928年にアンドレ・ナヴァラ
(1911-1988)が入った。フランス・コロンビアの専属だったクレトリー四重
奏団がこのラヴェルを仏 HMVに録音したのは、フランス・コロンビアにはカ
ペー四重奏団が録音したばかりだったからだ。この香り立つようなラヴェル
はカペーの名演に比肩する。また18歳のナヴァラの雄弁なチェロも聴きもの
である。

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09-05 No.4

2009年05月04日 14時11分41秒 | Weblog
★新規取り扱いレーベルのご案内★
MSRレーベル(アメリカ)
MSRレーベルは余り知られていませんが、意外な巨大レーベルです。ピアノや
管楽器のソロを得意としており、特にアメリカのピアニスト、ジョージ・ブラ
ウニングの未発表録音集が注目です。ブラウニングはジョージ・セルやスラッ
トキンと2度も録音したバーバーのピアノ協奏曲を始めバーバーのスペシャリ
ストとして知られていましたが、ここにこの素晴らしいピアニストの全貌が見
えてきます。またWERGOなどに多数録音のあるジョン・ケージのスペシャリス
ト、ジョシュア・ピアースの古典作品や、日本のギタリスト清水あずさの録音
など注目されます。

カタログを当店HPに作成いたしました。
よろしくご検討ください。

http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/msr.html

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<LAUDA>
旧譜情報
LAU 001 \1850
冒険と魅惑の間に ドン・キホーテに関する音楽
不詳:冒険の騎士/ご婦人よ、あなたに会ってから
それほど強くあなたに会いたがる男は/どこにいるのですか、わが婦人よ
平民にはタマネギとパンが与えられ
カルロス・パティニョ(1600-1675):大事を成すには少なからぬ努力
ヘロニモ師:緑のミルテの木のそばで
セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1561-1627):
大ティエント第4旋法(器楽)
マテオ・ロメロ(1575頃-1647):われを憐れみたまえ、主よ
ペドロ・ゲレロ(16世紀):おお、私の嘆きは大理石よりも堅く
マテオ・ロメロ:樹木や草花は
チャコン:サンチョ・パンサここにあり
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1648-1611):バビロンの川のほとりに
不詳:愛の力はしばしば
ジュアン・パウ・プジョル(1570-1626):
愛よ、私は思うと/強き郷士ここに眠る
ラ・グランド・シャペル
セシル・ケンペナールス、ヘレン・アシュビー、ケイト・アシュビー(ソプラノ)
シツェ・ブワルダ(カンターテナー) エルヴェ・ラミー(テノール)
リーヴェン・テルモント(バス)
バルト・クン、ペーター・デ・クレルク(リコーダー)
マルティン・バウアー、ピート・ストリッカース(ビウエラ・デ・アルコ)
トム・デヴァーレ(ビオロン)
フィリップ・マルフェイト、ウィム・マーセーレ(ギター、テオルボ)
ハンネローレ・デヴァーレ(ハープ) ステファン・プジャン(打楽器)
アンヘル・レカセンス(指揮)
録音:2004年12月8-10日、メルセン(ベルギー)、聖ステファン教会
小説「ドン・キホーテ」の主人公の「脳内同時代」である1605年以前に作曲さ
れた音楽や古いバラード、また、彼の正体である本名アロンソ・キハノおよび
作者ミゲル・デ・セルバンテス(1547-1616)の時代の音楽で構成されたアルバ
ム。

LAU 002 \1850
セルバンテスのためのレクィエム
[死者のための聖務;朝課]
単旋律聖歌:振り返りたまえ、主よ(アンティフォナ)
マテオ・ロメロ(1575頃-1647):主よ、御身の怒りの内に(詩篇6)
単旋律聖歌:御身の手は形作りたもうた(レクツィオIII)
マテオ・ロメロ:主よ、この世を裁きに来たもうとき(レスポンソリウムIII)
[死者のためのミサ]
マテオ・ロメロ:
死者のためのミサ から レクィエム・エテルナム(イントロイトゥス),キリエ
単旋律聖歌:
レクィエム・エテルナム
(グラドゥアーレ;"In memoria" 以降マテオ・ロメロ作曲)
われを放ちたまえ、主よ(トラクトゥス)
マテオ・ロメロ:死者のためのミサ から
ディエス・イレ(セクエンツィア),
ドミネ・イェズ・クリステ(オフェルトリウム;"Hostias" 以降単旋律聖歌),
サンクトゥス
単旋律聖歌:ベネディクトゥス
マテオ・ロメロ:死者のためのミサ から アニュス・デイ
単旋律聖歌:ルクス・エテルナ(コムニオ)
[葬儀式における免罪]
ペドロ・ルイモンテ(1656-1627):
ラザロを蘇らせし御方(レスポンソリウム)/わが罪を覚えたもうな(同)
伝マテオ・ロメロ:われを解き放ちたまえ、主よ(レスポンソリウム)
[死者の埋葬式]
ペドロ・ルイモンテ:深き淵より(詩篇129)
セバスティアン・ロペス・デ・ベラスコ(1584-1659):
御身は完璧に美し(モテット)
ラ・グランド・シャペル
ヘレン・アシュビー、ケイト・アシュビー、
エリン・マナハン=トマス(ソプラノ)
シツェ・ブワルダ、クリストファー・ケイル、
マシュー・ヴェナー(カンターテナー)
サイモン・デイヴィス、エルヴェ・ラミー、ジョージ・プーリー(テノール)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(バリトン) ベン・デイヴィス、
マルク・パンテュス(バス)
アルノ・パドゥフ(コルネット[ツィンク])
オトマール・ガイスヴィンクラー、
ハンス・ペーター・ガイスヴィンクラー(サックバット)
イヴ・ベルタン(ファゴット) マルティン・バウアー(ビウエラ・デ・アルコ)
フィリップ・マルフェイト(テオルボ) トマ・ド・ピエルフュ(ビオロン)
スコラ・アンティカ(単旋律聖歌斉唱)
(フアン・カルロス・アセンシオ(指揮))
アンヘル・レカセンス(指揮)
録音:2005年2月、クエンカ(スペイン)、聖ミゲル教会
小説「ドン・キホーテ」の出版(1605)四百周年を記念して制作された、作者ミ
ゲル・デ・セルバンテス(1547-1616)の追悼企画盤。プログラムのメインは、セ
ルバンテスの死の年にスペイン王宮礼拝堂楽長を務めていた(在任:1598-1633)、
リエージュ(現ベルギー)生まれの作曲家ロメロの8声のレクィエム(死者のため
のミサ)。

LAU 003 \1850
イカロスの飛翔 バロック的エロスに関する音楽
マヌエル・コレア(1600頃-1653):聞け、愛に生きる者たちよ
[蝋の翼]
不詳:何を私に助言するか、愛よ
[イカロス]
マテオ・ロメロ(1575頃-1647):幸福な思いよ
不詳:愛が殺すとはいえ
ジュアン・バプティスタ・カバニリェス(1644-1712):
左手のトッカータ第5旋法(器楽)
[太陽]
不詳:これは愛だ、経験者はわかっている
マヌエル・マチャド(1590頃-1646):イカロスは常に描かれた
[飛翔]
不詳:注意せよ、蝶よ
マヌエル・コレア:何のために命を惜しむのか?
ベルナルド・ムリリョ(17世紀):相手を変えるために、ヒラは
不詳:3つの小ヴァース第2旋法(器楽)/風は愛の神を目覚めさせず
セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):愛の飛翔
[墜落]
不詳:太陽は向こう見ずな翼を溶かし
ジュアン・バプティスタ・カバニリェス:
ティエント・デ・ファルサス第1旋法(器楽)
ラ・グランド・シャペル
アンネ・カンビエル、ケイト・アシュビー(ソプラノ)
シツェ・ブワルダ(カンターテナー) エルヴェ・ラミー(テノール)
パウ・ボルダス(バス)
バルト・クン、クン・ディールティーンス(リコーダー)
フレーク・ボルストラプ、ガイル・アン・シュレーダー、
ニコラス・ミルン(ビウエラ・デ・アルコ)
マルガレート・ウルクハルト(ビオロン)
ダヴィト・ファン・オーイェン(ギター、テオルボ) 
ミシェル・クロード(打楽器)
アンヘル・レカセンス(指揮)
録音:2005年9月12-14日、アントワープ(ベルギー)、エルゼンフェルト、
聖母礼拝堂
ギリシャ神話に登場する人物、大工のダイダロスと息子イカロスはミノス王に
疑われ塔に幽閉されていたが、鳥の羽根を蝋(ろう)で固めて翼を作り塔から脱
出した。しかし、父親の忠告にもかかわらず高く昇り太陽に近づき過ぎたイカ
ロスの翼の蝋は溶け、海に墜落して死んでしまう。
当アルバムでは、イカロスの翼が男性の欲求に、太陽がその対象である女性に
喩えられ、17世紀スペイン・バロック音楽に表れた「生きる人間の欲求として
の愛」をテーマにプログラム構成されています。

LAU 004 \2080
ホセ・デ・ネブラ:証聖者の晩課 (教皇ではない)証聖者共通の晩課の再構成
ホセ・デ・ネブラ(1702-1768):晩課のヴェルスス(入場;オルガン)
単旋律聖歌:神よ、来たりてわれを救いたまえ(開始の祈り)
単旋律聖歌:主よ、5タレントを(アンティフォナI)
ホセ・デ・ネブラ:
主は言われた(詩篇I;単旋律聖歌とポリフォニーの交互歌唱)(*)
単旋律聖歌:よきかな、善良なる僕よ(アンティフォナII)
不詳:われは御身をたたえん(詩篇II;ファルソボルドーネとオルガンの
交互演奏、第6ヴェルスス(オルガン)のみホセ・デ・ネブラ作曲)
単旋律聖歌:忠実にして聡明なる僕(アンティフォナIII)
ホセ・デ・ネブラ:
主を畏れる者は幸いなり(詩篇III;単旋律聖歌とポリフォニーの交互歌唱)
単旋律聖歌:僕は幸いなり(アンティフォナIV)
不詳:僕らよ、主をたたえよ(詩篇IV;単旋律聖歌とオルガンの交互演奏、
第8ヴェルスス(オルガン)のみホセ・デ・ネブラ作曲)
単旋律聖歌:御身の髪は(アンティフォナV)
ホセ・デ・ネブラ:
主をたたえよ(詩篇V;単旋律聖歌とポリフォニーの交互歌唱)(*)
単旋律聖歌:これなる証聖者は(ヒムヌス)
単旋律聖歌:この世を軽んずるこの者は(マニフィカトへのアンティフォナ)
ホセ・デ・ネブラ:マニフィカト(単旋律聖歌とポリフォニーの交互歌唱)
単旋律聖歌:主をたたえよ[Benedicamus Domino]
ホセ・デ・ネブラ:われは信ず(詩篇;単旋律聖歌とポリフォニーの交互歌唱)
ラ・グランド・シャペル
アンネ・カンビエル(ソプラノ) 
ティモシー・トラヴァーズ=ブラウン(カンターテナー)
ニコラス・マルロイ(テノール) ジョナサン・ブラウン(バス)
ヘルマン・シュティンダース(オルガン)
スコラ・アンティカ(単旋律聖歌斉唱)
(フアン・カルロス・アセンシオ(指揮))
アンヘル・レカセンス(指揮)
録音:2006年6月3-5日、アントワープ(ベルギー)、エルゼンフェルト、
聖母礼拝堂
ホセ・デ・ネブラはマドリードの王宮礼拝堂首席オルガニストを務めた18世紀
中盤のスペインを代表する作曲家。オペラ等の舞台作品で成功を収めましたが、
1734年の王宮の火災による所蔵楽譜の大量焼失後、教会音楽に専念しました。
当アルバムでは、ネブラが無伴奏4声という小編成のために作曲したユニーク
な曲集「聖人共通晩課および聖母晩課」(1759)の収録曲をもとに一つの晩課を
再構成。(*)以外のネブラの作品は世界初録音。証聖者とは殉教者以外の聖人
を指します。

LAU 005 \2080
アントニオ・ロドリゲス・デ・イタ(1722-1787):器楽カンシオン集
「全音階・半音階的に和声付けられた音楽」(1751)から カンシオン
第6旋法第6番,第4旋法第4番,ハ長調第1番,ハ短調第7番,
ト長調第1番,ホ短調第1番,ホ長調第5番,第1旋法第1番,
ヘ長調第3番,ヘ長調第2番,ハ短調第6番,ト短調第7番,
ロ長調第2番,ヘ長調第1番,ロ長調第1番,ロ短調第6番,
ニ長調第2番,ホ長調第6番,第5旋法第5番,ヘ長調第5番,
第6旋法第6番
ラ・グランド・シャペル
アントワーヌ・トルンチク、クレマンティーヌ・ユモー(バロックオーボエ)
クロード・モーリー、カミーユ・ルロワ(ナチュラルホルン)
イヴ・ベルタン(ファゴット) ジョナサン・ルビン(テオルボ)
デイヴィッド・シンクレア(ビオロン)
アンヘル・レカセンス(アーティスティック・ディレクター)
録音:2006年2月5-8日、パリ、ドイツ福音教会
ロドリゲス・デ・イタはマドリード生まれの進歩的な作曲家・理論家。パレン
シア大聖堂、マドリードの王立エンカルナシオン修道院の楽長を務めました。
「全音階・半音階的に和声付けられた音楽(Escala
diatonico-chromatico-enharmonica)」(通称「シャリュモーのための曲集
(Libro para las chirimías)」)は、彼がパレンシア大聖堂楽長を務め
ていた時期に5つの楽器と低音のために書いたカンシオン(カンツォーナ、つま
り楽器による「歌」)集で、旋法・調性別にまとめられています。当アルバム
ではフランスの管楽器奏者による、まさに歌うような演奏を楽しめます。

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