クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-07 No.18-1

2008年07月20日 19時43分50秒 | Weblog
<Autralia Eloquensce> ※ご予約締切日 7月24日
PO 480 0475 \1050
プロコフィエフ:
「ピーターと狼」Op.67
L.モーツァルト:おもちゃの交響曲
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
サン・サーンス:死の舞踏 
ルーベン・ヨルダノフ(Vln)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(ナレーション)
バレンボイム指揮、イギリス室内管弦楽団
ダニエル・バレンボイム指揮、パリ管弦楽団
1979年、伝説のチェリスト、デュプレは難病に侵されながらも「ピーターと
狼」のナレーションの録音を行いました。すでに演奏活動をやめ、教育活動
に力をそそいでいた頃のこの録音は現在までCD化されることなく今日に至っ
ています。彼女ならではの音楽に対する不屈の精神がこの録音を残させたこ
とになります。
また収録曲の「おもちゃの交響曲」に関して、デュプレは1976年、ロイヤル
アルバートホールでの演奏の際、ドラムパートで参加しています。幼少の頃
からテレビのショーで、とても熱心に演奏していた曲でもあります。

★今回の発注に合わせて、Autralia Eloquensceの旧譜発注を行います。商品
リストは当店HPにございます。ご注文分のみの発注となりますので、締切日
までによろしくご検討ください。

http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html




<PentaTone>
PTC 5186 191(SACD-Hybrid) 2枚組 \4250
ベルリオーズ:レクイエムOp.5
ロナルド・ダウド(テノール)、
コリン・デイヴィス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、ウォンズワース・スクール少年合唱団
大オーケストラ、大合唱、ブラス・セクションのバンダを要するなど超巨大編
成の代名詞的な作品でもあるベルリオーズの「レクイエム」。
この大作を重要なレパートリーとしてきたコリン・デイヴィスはこれまでに
3度収録を行っており、1971年のグラミー賞を獲得したこのフィリップス音源
は1回目、すなわちコリン・デイヴィスの「ベルリオーズのレクイエム」の元
祖となるもの。
凄まじいまでの音圧による劇的なサウンド、死者を追悼する神聖にして厳粛
なハーモニー。
様々な要素を備えた名演の真の姿が明らかになる。1969年の録音。

PTC 5186 097(SACD-Hybrid) \2850
モーツァルト:
行進曲ニ長調K.249/セレナード第7番ニ長調K.250《ハフナー》
ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン&指揮)、
オランダ室内管弦楽団
イギリスの名門ロンドン響を牽引する現役のコンサートマスターであり、オ
ランダ室内楽団の音楽監督を兼務するなどエネルギッシュな活動を繰り広げて
いるゴルダン・ニコリッチ。
ブリテン、バルトーク、ハルトマンの作品集(PTC 5186 056)、ハイドンの作
品集(PTC 5186 300)やユリア・フィッシャーとの共演(PTC 5186 098)、マー
ティン・ヘルムヘンとの共演(PTC 5186 305)など、ペンタートーンにおける
重要な役割を担ってきたニコリッチの新作は、自らがソリストを務める「ハ
フナー」をメインとしてモーツァルト・アルバム。
オランダ室内楽団を見事に統率しながらハフナーではカントロフによるカデ
ンツァを弾きこなすなど、ニコリッチが縦横無尽の活躍を魅せる!

PTC 5186 153(SACD-Hybrid) \2850
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲Op.34
エド・デ・ワールト(指揮)、
ロッテルダム・フィルハーモニック管弦楽団
ラフマニノフはデ・ワールトの十八番なだけに、ロッテルダム・フィルとの
録音に対する評価は依然として高い。1976年4月の録音。



<Eufoda>
EUFODA 1371 \2300
ヴェニスへのオマージュ ――
アルビノーニ:オーボエ協奏曲二短調Op.9-2
ヴィヴァルディ:オーボエとファゴットのための協奏曲ト長調RV.545
プラッティ:チェンバロ協奏曲ハ短調
ペルゴレージ:フルート協奏曲ト長調
タルティーニ:協奏曲イ長調
アルビノーニ:2つのオーボエのための協奏曲ト長調Op.9-6
ヤン・デ・ウィンネ(フラウト・トラヴェルソ)、
マルセル・ポンセール(オーボエ)、
アン・ファンランクール(オーボエ)、
アラン・デ・リケレ(ファゴット)、
ロレンツォ・ギエルミ(チェンバロ)、
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
イル・ガルデリーノ
オーボエ奏者のマルセル・ポンセールの提唱によって、アムステルダム・バ
ロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレなどに参加する名手たちが集結して1988年に結成さ
れた「イル・ガルデリーノ」の最新作!
ヴィヴァルディの協奏曲ニ長調「ごしきひわ(Gardellino)」RV.90をグルー
プ名の起源とするベルギーのアンサンブル「イル・ガルデリーノ」。
アルビノーニやヴィヴァルディ、タルティーニなどイタリアの大御所の作品
が収録された今回の『イタリア・バロックの協奏曲集』のソリストには、ア
ンサンブルの主宰者であるマルセル・ポンセール、ヤン・デ・ウィンネはも
ちろんのことロレンツォ&ヴィットリオのギエルミ兄弟が招かれるなど、世
界に名立たる一流奏者たちの演奏はまさに絶品。バロック・ファンのみなら
ず是非ともご注目いただきたいディスク。

EUFODA 1370 \2300
ドヴォルザーク:
ピアノ四重奏曲ニ長調Op.23/同変ホ長調Op.87
テトラ・リラ〔ヤン・ミヒエルス(ピアノ)、
ヘールト・デ・ビエーヴル(チェロ)、川村奈菜(ヴァイオリン)、
トニ・ニス(アルト)〕
ベルギーの名ピアニスト、ヤン・ミヒエルスを中心として、日本人ヴァイオ
リニスト川村奈菜などベルギーを拠点に活躍中の音楽家たちによって結成さ
れたアンサンブル「テトラ・リラ」によるドヴォルザーク。
ミヒエルスは1884年製ベーゼンドルファーを弾いたドヴォルザークのピアノ
作品集(Eufoda 1348)をリリースしているが、このピアノ四重奏曲集で使用し
ているピアノもベルギーのクリス・マーネ・コレクションから貸与された
1875年製のスタインウェイという貴重な楽器。上質の演奏で作曲者と同じ時
代に生まれた楽器の音色を愉しむことができるアルバムである。

EUFODA 1369 \2300
後期中世ヨーロッパの愛の詩 ――
カピローラ:いとも美しきパドアーナ
ジョスカン:われに口づけを
アグリコラ:L'home banni、Je n'ay duel
作曲者不詳:恋のとりこ、Ick Byn Zo Elende
ダルツァ:カラタ・アラ・スパニョラ
コンペール:Le grand desir
作曲者不詳:スタンゲッタ
ムトン:James, james, james
オブレヒト:T'sat Een Meskin
コンペール:Lourdault lourdault、Nous sommes de l'orde de Saynt Babuyn
カピローラ-アグリコラ:Alez regret
スピナチーノ:リチェルカーレ
アグリコラ-ジョスカン-作曲者不詳:O venus bant
ジョスカン:われに口づけを
ダルツァ:タスタール・デ・コルデ
カピラ・フラメンカ
ユーフォダ(Eufoda)から多くの演奏をリリースしてきた声楽とピリオド楽器に
よるベルギーのアンサンブル、カピラ・フラメンカ。
2007年2月に収録されたカピラ・フラメンカの最新録音のテーマは、フランド
ル地方からイタリアにかけて1500年前後に演奏された愛の歌。カピローラや
ジョスカン、アグリコラ、オブレヒトなど当時の音楽の発展に大きな足跡を
遺した偉人たちの作品が並ぶ。




<Etcetera>
KTC 1361 \2300
吟遊詩人と修道女 ――
デ・ボルネーユ:Reis Glorios
ビンゲン:アヴェ・ジェネロサ
デ・ディア:嫌なことでも歌わなければ
ビンゲン:おお、光り輝く御母
作曲者不詳(14世紀頃イタリア):トリスタンの哀歌
ビンゲン:おお青々とした小枝よ
ベンタドルン:ひばりがはばたく時に
作曲者不詳(15世紀頃イギリス):Bryd One Brere、Edi be thu heven-queene
ダウランド:君よまだ帰らないでくれ、わが恋人の涙
ラニエー:Like hermit poor
ヒューム:死
キング:The Given Heart
ダウランド:憂鬱なガリアード
ジョンソン:Have you seen but a white lily grow?
エヴェリン・タブ(ソプラノ)、
マイケル・フィールズ(ハープ、リュート、テオルボ)、
デイヴィッド・ハッチャー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
中世、ルネサンスの時代に吟遊詩人によって奏でられた「世俗曲」、修道女
によって聖母マリアのために歌われた「聖歌」という両極に位置する音楽を
集めたアルバム。ビンゲンやダウランドから作曲者不詳の作品を歌うのは、
エマ・カークビーと並ぶ世界的バロック歌手エヴェリン・タブ。フィールズ
の奏でる中世ハープやルネサンス・リュート、テオルボ、ハッチャーの弾く
ヴィオラ・ダ・ガンバが、タブの情緒に満ちた歌声と、作品それぞれが持つ
儚き香りを引き出している。

KTC 1321 \2300
ユップ・フランセンス(1955-):管弦楽と合唱のための作品集 ――
ローリング・ロッテルダム(世界初録音)/天体のハーモニー(第1部)*/**/
マニフィカト(世界初録音)*/***
ゲルト・アルブレヒト(指揮)、トヌ・カリユステ(指揮)*、
オランダ放送フィルハーモニック管弦楽団、オランダ室内合唱団**、
エルマ・ファン・デン・ドール(ソプラノ)***、オランダ放送合唱団***
1955年オランダのフローニンゲン出身の作曲家、ユップ・フランセンスのポ
ートレート・アルバム。ハーグ王立音楽院ではルイ・アンドリーセンに作曲
を師事するなど、現代音楽の手法にとらわれない自由な作風が評価を高めて
いる。読売日響の前常任指揮者で日本でもお馴染みのアルブレヒト、合唱界
の名匠カリユステなど豪華なアーティスト陣もこのシリーズの魅力。
1997年-1999年の録音。




<Raumklang>
RK 2703 \2300
ハンブルクの胡椒袋の音楽 ――
テレマン:序曲《オンファール》ホ短調、《オンファール》からのアリア
ヘンデル:シンフォニア 変ロ長調、協奏曲変ロ長調
カイザー:組曲《ヘラクレスとエベ》
イェリー・サー(ソプラノ)、
ハンブルク・エルビポリス・バロック・オーケストラ
「胡椒袋」とは、17世紀にかけて隆盛を誇ったヨーロッパの都市同盟「ハン
ザ同盟」で芸術家たちに経済援助を行った貿易商を指す1つの呼び名のこと。
ソウルに生まれバロックの分野で頭角を現している韓国のソプラノ歌手イェ
リー・サーとハンブルクを拠点とするエルビポリス・バロック・オーケスト
ラが、当時のハンブルクで活躍したテレマン、ハイドン、カイザーの作品を
録音。
ハンザ都市ハンブルクに響いた音楽が溌剌とした演奏で再現される。

RK 2705 2枚組 \4600
エレメント-トリゴナーレ古楽音楽祭2007 ――
ラ・フェニーチェ-
カッツァーティ:Factum est praelium magnum in coelis、
ファルコニエリ:Battalla de Barabaso, Yerno de Satanas、
ロニョーニ:星に対して彼は打ち明けた、
メールラ:シャコンヌ
アンサンブル・ユニコーン-
作曲者不詳:Qui d’amours veult avoir、Pour haut et liement chanter、
Pour haut et liement chanter、Je la remire la belle
ヒリアード・アンサンブル-マショー:
Puisque la douce rousee、Fins cuers doulz、Noster cetus、Felix virgo、
Romeo and Juliet
ハーモニー・オヴ・ネーションズ・バロック・オーケストラ-
テレマン:序曲《昔と今の諸国民》ト長調
コンチェルティーノ・アマリッリ-マンシーニ:
Quanto dolce e quell'ardore、
プラッティ:オーボエとファゴットのためのソナタ
イル・ジャルディーノ・アルモニコ-
W・F・バッハ:シンフォニア ヘ長調、
モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調K.138
クリスティーネ・ショルンスハイム-
ハイドン:ソナタ ハ短調Hob.XVI-32
ラ・フェニーチェ、アンサンブル・ユニコーン、ヒリアード・アンサンブル、
ハーモニー・オヴ・ネーションズ・バロック・オーケストラ、
コンチェルティーノ・アマリッリ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、
クリスティーネ・ショルンスハイム
世界的な名声を誇る音楽家たちの出演で大きな注目を集めている「トリゴナー
レ古楽音楽祭」。
2003年からオーストリアのケルンテンを舞台としてスタートしたこの古楽音
楽祭の2007年のハイライトを収録したライヴ盤がドイツのレーベル、ラウム
クラングから登場!ヒリアード・アンサンブル、イル・ジャルディーノ・ア
ルモニコ、クリスティーネ・ショルンスハイムなど古楽界のスターたちによ
るライヴ・パフォーマンスはファン必聴。2007年7月の録音。




<Marc Aurel Editon>
MA SA 024(SACD-Hybrid) \2850
ヘンデル:リコーダーのためのソナタ集 ――
トリオ・ソナタ ハ短調Op.2-1a,HWV.386a/ソナタ ニ短調HWV.367a
ソナタ ヘ長調Op.1-11,HWV.369/ソナタ変ロ長調HWV.377/
ソナタ イ短調Op.1-4,HWV.362/ソナタ ハ長調Op.1-7,HWV.365/
ソナタ ト短調Op.1-2,HWV.360/トリオ・ソナタ ヘ長調Op.2-4,HWV.389
ドロテー・オベルリンガー(リコーダー)、アンサンブル1700
1997年にSRP・Moeck国際リコーダー・コンクールでの優勝をきっかけとして
世界有数の女流リコーダー奏者としての地位を築いた1969年アーヘン出身の
ドロテー・オベルリンガー。「MA 20024」としてリリースされているヘンデ
ルの作品集が今回SACD Hybrid盤でも登場。リコーダー・ファン要チェック。




<Olive Music>
om 014 \2300
サントネ・ライヴ ――
トレボル:He, Tres doulz Roussignol
マショー:Foy Porter、Mors sui
作曲者不詳:Indescort、Adyen matres belle
サンレーシュ:このうららかな美しい季節に
ソラージュ:Helas! je voy mon cuer
ペルージャ:
Cogliendo per un prat'ogni fior bianco、O sommo specchio、La fiera
Testa
バンショワ:
Je loe amours et ma dame mercye、Tristre Plaisir et douleureuse joie、
Filles a marier
デュファイ:もし私の顔が青いなら、美しい人よどんな過ちを犯したのか
アンサンブル・サントネ〔ユリア・シュミット(ソプラノ)、エロディ・ウィ
マー(フルート)、オリ・ハーメリン(リュート)、シラード・シェレジ(フィ
ドル)
ジル・フェルドマンとケース・ブッケを中核として、演奏、パッケージの両
方で質の高いアルバムを発表しているオリーヴ・ミュージック。ワインの名
産地としても知られるブルゴーニュ地方コート・ドゥ・ボーヌ地区のサント
ネ村を自らの名前に冠した「アンサンブル・サントネ」は、トロッシンゲン
の州立音楽大学で出会った4人の音楽家たちにより結成された古楽アンサン
ブル。
ドイツ期待の若きソプラノ、ユリア・シュミットの愁いを帯びた歌声が印象
的な演奏。

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08-07 No.18-2

2008年07月20日 19時43分20秒 | Weblog
<Pavane>
ADW 7337 \2300
2台のハープのための協奏曲集 ――
ゴセック:協奏交響曲ニ長調
ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ラヴェル:序奏とアレグロ
マレツキ:古風な形式による小協奏曲
フランセ:2台のハープのための協奏曲
スザンナ・ミルドニアン(ハープ)、カトリーヌ・ミシェル(ハープ)、
アラン・モグリア(ヴァイオリン&指揮)、トゥールーズ室内管弦楽団
バロック音楽からロマン派音楽へと移り変わる時代を生きたゴセック、フラ
ンス印象派の最重要人物ドビュッシー&ラヴェル、20世紀フランスの天才フ
ランセとワルシャワ生まれのマレツキといった音楽家たちによる18世紀から
20世紀にかけて誕生した「2台のハープのための協奏曲」を収録。
共にパリ国立高等音楽院でフランスの巨匠ピエール・ジャメから薫陶を受け
たミルドニアンとミッシェルのハープ・デュオは華麗にして絶妙。時折り登
場する名手アラン・モグリアのヴァイオリンが良きスパイスとなっている。
1995年の録音。

ADW 7335 \2300
フランスのメロディ ――
サン=サーンス:ジャン王の軍隊の行進、死の舞踏
フォーレ:歌曲集《幻想の水平線》Op.118
ヴェローヌ:5つの墓碑
ラヴェル:ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ
ロパルツ:4つの詩
フランセ:シャンフォールの8つの逸話
イベール:ドン・キホーテの4つの歌
プーランク:歌曲集《動物詩集》、歌曲集《陽気な歌》
ジュール・バスティン(バス)、ポール・ファン・デン・ドリーシュ(ピアノ)
サン=サーンス、ラヴェル、フォーレ、プーランク、そこにフランセやロパ
ルツなどが加わった、ユニークなプログラムのフランス歌曲集。
サン=サーンスのオーケストラ作品の代表作の1つとして知られている「死の
舞踏」の歌曲バージョンは、実は管弦楽版よりも早い1872年に発表されてい
る。1995年の録音。

ADW 7334 \2300
シューマン:おとぎ話Op.132
ブルッフ:8つの小品Op.83
ミシェル・ルティエック(クラリネット)、
ウラディミール・メンデルスゾーン(ヴィオラ)、
ロベール・マモウ(ピアノ)
パブロ・カザルス音楽祭の現音楽監督にしてフランスの名クラリネット奏者、
ミシェル・ルティエックが主役を務めるシューマンとブルッフの三重奏曲集。
ルティエックの伸びやかで豊かな音色と陰影を巧みに使い分けた表現力は、
改めて聴いても色褪せない。ヴィオラのメンデルスゾーン、マモウのピアノ
によるサポートも秀逸。
1995年3月の録音。

ADW 7336 \2300
モーツァルト:レクイエム 二短調K.626
マリー=ルイーズ・ガセール(ソプラノ)、
カトリーヌ・マルグリス(メゾ・ソプラノ)、
フランシス・ガセール(テノール)、ミシェル・オルミエール(バス)、
ジャン=フィリップ・サルコス(指揮)、
パレ・ロワイヤル管弦楽団&合唱団
テルツ少年合唱団の音楽監督、ゲルハルト・シュミット=ガーデンから合唱
指揮を伝授されたフランスの指揮者ジャン=フィリップ・サルコスのタクト
によるモーツァルトのレクイエム。
1994年の11月のフランス・カストルのノートルダム寺院で収録されたこの
「モツレク」では、2つのマイクロフォンを用いて教会全体に広がる響きを捉
えている。ちなみにここではジュスマイヤー版ではなくランドン版が用いら
れている可能性が高い。

ADW 7331 \2300
フランソワ・ヴェルケン(1928-):リュセルネール
ジャン=フランソワ・デュシャン(指揮)、リヨン少年合唱団、他
「リュセルネール」は、フランスの長老作曲家フランソワ・ヴェルケンによ
る1994年の声楽作品。モダンなスタイルの作品を歌う合唱に加わるティンパ
ニ、トランペット、オルガンが劇的な表現を生み出している。1994年の録音。




<Ameson>
ASCP 0712 \2300
コントラバスと人 ――
サーリアホ:フォリア
マタロン:ラ・ロサ・プロフォンダ
ヨドロフスキ:ヴォラ
ヤフレノー:Les Tentations de l'anachorete
ジルドン&エタジェ:Unes, voix de basse
ローリン:スペース・バード
ハダッド:Ce qui dort dans l'ombre sacree
ジャン=ピエール・ロベール(コントラバス)、
パトリック・ファーブル(トランペット)
リヨン国立高等音楽院でコントラバスを学び、コントラバスの持つ可能性、
特に近現代音楽での演奏を追及しているフランス人奏者ジャン=ピエール・
ロベールのソロ・アルバム。
コントラバスの低音と様々な特殊奏法による独特な雰囲気の世界が空間に広
がる。




<Danacord>
DACOCD 661 \2300
ヨアヒム・アンデルセン(1847-1909):フルートのための作品全集第6集
国民的幻想曲Op.59より デンマーク、
ロシアオペラのトランスクリプションOp.45-モーツァルトの「魔笛」による、
ボイエルデューの「白衣の婦人」による
3つのサロンの小品Op.52-第1巻&第2巻
2つの小品Op.28
2つのサロンの小品Op.6
つばめOp.44
アルバムのページOp.19
再会Op.46
トマス・イェンセン(フルート) フローゼ・ステンゴー(ピアノ)
フルートの作品や教則本の作者としてもその名を知られ、自身も19世紀を代
表するフルート奏者として活躍したヨアヒム・アンデルセンの作品を網羅す
るシリーズの第6弾。
ロマンティックで美しい小品や、モーツァルト、ボイエルデューのオペラか
らのアレンジなどを1949年デンマーク出身で南ユラン交響楽団のソロ・フル
ート奏者として活躍するイェンセンがレベルの高い演奏で披露してくれる。

DACOCD 666 \2300
ヨアヒム・アンデルセン:フルートのための作品全集第7集 ――
ガヴォットOp.23/4つの小品Op.62/オペラのトランスクリプションOp.45-
ウェーバーの「魔弾の射手」による、ニコライの「ウィンザーの陽気な女房
たち」による/あきらめOp.22-1/ポロネーズOp.22-2/国民的幻想曲Op.59
より スウェーデン/3つの小品Op.57/カンツォーネOp.53-1/追憶Op.53-2
/モート・ペルペトゥオOp.8  
トマス・イェンセン(フルート) フローゼ・ステンゴー(ピアノ)
2000年から2007年にかけてレコーディングが行われ、ヨアヒム・アンデルセ
ンのフルート作品を網羅した全集もこの第7集で遂に完結。1枚1枚の参考音
源、資料的な価値はもちろんのこと、7枚のシリーズ全てがフルート関係者
にとってのバイブルとなることだろう。




<Paula>
PACD 161 \2300
セレクテッド・ピーシーズ ――
ドビュッシー:前奏曲集第1巻より 帆、沈める寺、吟遊詩人
ショパン:マズルカ第32番嬰ハ短調Op.50-3、幻想曲ヘ短調Op.49
リスト:ワレンシュタット湖、サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
シューマン:ロマンス第2番嬰ヘ長調Op.28-2、夜想曲第1番ハ長調Op.23-1
イェンス・ラムシング(ピアノ)
デンマークのレーベル「パウラ(Paula)」からは、リスト(PACD 124)、バルト
ーク(PACD 156)の2タイトルをリリースしているイェンス・ラムシングの最新
録音となるリサイタル・プログラム。
確かなテクニックに支えられ、よくアナリーゼされた好演を聴かせてくれる。

PACD 160 \2300
ヴァイルビ教会の夕暮れの祈り ――
イザーク:今すべての森は眠り、Nu lukker sig mit oje
ニールセン:重く暗い夜空の雲
デンマーク民謡:Lille Guds barn/他 全19曲
ヤコブ・エーヴァル(テノール)、
パトリシア・ファン・ドゥーレン(オルガン)
ヤコブ・エーヴァルは、デンマークのユスケ音楽院で声楽を学び多彩な分野
で活躍するテノール歌手。
オルガン伴奏との共演で歌われている歌曲は、2006年から2007年にかけてデ
ンマーク・オーフスのヴァイルビ教会で収録されたもの。夕暮れの黄昏時の
雰囲気が醸し出された歌曲集である。




<LPO>
JLPO-0026 \2100
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」
演奏:クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ルチア・ポップ(ソプラノ)/アン・マレー(メゾ・ソプラノ)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)/ルネ・パーペ(バス)
昨年のBOX発売時に大変話題となったこのテンシュテットの凄演、分売を心待
ちにしていた方も多いことでしょう。単品販売は世界のどこよりも早く日本
先行でお届けします。1992年10月8日のこの演奏は彼の活動における最期の時
期のもので、良く知られる91年盤に目立つ激しさよりも、穏やかで諦念に満ち
た歌心が随所に見られる魅力的な演奏となっています。もちろんテンシュテッ
トらしく終楽章などは爆裂していますが、オーケストラも当時最高の名歌手た
ちも、その指揮に全身全霊で応え、ホール全てが信じられないような白熱した
空気に包まれるところは感動的。「フルヴェンのバイロイト」にも匹敵する
驚異の名演、ぜひこの感動を日本中、否、世界中の人々と分かち合いたいもの
です。

LPO-0034 \2100
ショスタコーヴィチ:交響曲第10 番 ホ短調 作品93
演奏:ベルナルド・ハイティンク(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
1986年8月28日、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ録音。
ショスタコーヴィチの交響曲第10番は、スターリンの死の直後、1953年に上演
された作品で、共産主義の抑圧から解放された最初の作品と申せましょう。暗
く重苦しく始まる冒頭から極度の緊張を孕み、最後は輝かしく終わるこの曲は
ロシア国内でも評価が真っ二つに分かれたほどの問題作。ハイティンクはいつ
ものことながら、いかなる時も冷静にLPOをコントロールし、この曲の真価を
問いかけてくるのです。

LPO-0031 \2100
マーク=アンソニー・タネジ:作品集
1.メゾ・ソプラノとアンサンブルのための劇的情景「心を二度通り抜けて」
2.ソプラノ・サクソフォンとオーケストラのための「隠れた愛の歌」
3.バリトンと大アンサンブルのための歌曲集「裂かれたフィールド」
演奏:マリン・オールソップ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
マーティン・ロバートソン(ソプラノ・サクソフォン)
ジェラルド・フィンリー(バリトン)
このオーケストラにとって大切な作曲家であるマーク=アンソニー・タネジの
3つの作品を収録。「心を二度通り抜けて」では、エキゾチックで強烈な響き
を多用した彼の音楽を、古楽の名手であるサラ・コノリーが歌っています。
往々にして抑制された表現で歌う彼女が、ここまで情感をむきだしにすると
は!「隠れた愛の歌」「裂かれたフィールド」も現代人の心に潜む闇を抉り
出すような独特な語法が魅力です。指揮をするのはオールソップ。ひとつひと
つの音に磨きをかけたような精緻な表現をお聴きください。




<ARTHAUS DVD>
101445(DVD-Video) \3480
アンドレアス・ショル -カウンターテナー
ドキュメンタリー作品
収録時間:86 分/音声:PCM Stereo/画面:16:9
字幕:英語・独語・仏語・スペイン語・日本語
ウリ・アウミュラー監督が稀代のカウンターテナー、アンドレアス・ショルに
スポットを当てた作品。シュヴェッツィンゲン音楽祭での歌唱シーンとショル
自身へのインタビューが中心となるドキュメンタリーを収録。学生に指導する
シーンや自宅でポピュラー音楽の制作を行うシーンなど、意外な一面が垣間
見えるレアな映像満載です。父・クリスティアンへのインタビューは、アンド
レアスの生い立ちから振り返るバイオグラフィカルな興味深い内容で、ファン
のみならず必見の注目作。歌唱シーンは一曲まるごとノーカット収録なので、
しっかり聴きこむことができます。ダウランドやブクステフーデの歌曲をお洒
落に歌い上げています。

101311(DVD-Video) \4350
パーセル:歌劇「ダイドとイーニアス」
コリオグラフィック・オペラ
収録時間:98 分/音声:PCM Stereo/画面:16:9
字幕:英語・独語・仏語・伊語・スペイン語・日本語
カールスルーエ出身のカリスマ振付師、サシャ・アレクザンドラ・ヴァルツが
切り開いた新しい舞台音楽芸術の世界は、まさにダンスと歌唱と音楽の融合。
歌い手、踊り手、演奏家、それぞれが対等な立場からこのオペラを構築してい
ます。ダイド役には歌い手がソプラノのオーロレ・ウゴラン、踊り手はクレモ
ンティーヌ・デリュイ。イーニアス役にはバリトンのルーベン・ウィルコック
スと、踊り手のヴィルギス・プオヅィウナス。ベルリン古楽アカデミーとモダ
ン・ダンスという不思議な融合をぜひ体験してください。

102141(DVD-Video) \3480
ドヴォルザーク・チクルス第4巻
1. チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
2. 交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」
演奏:リボル・ペシェク(指揮)
プラハ交響楽団/ミシャ・マイスキー(チェロ)
収録時間:89 分
ドヴォルザーク・チクルス、ついにマイスキーの登場です。サテン地のきらび
やかな青シャツを第3ボタンまで大胆に開き、伴奏するオケにあわせるツモリ
すら見せない真の「独演」状態。まるで「オレを見ろ」といわんばかりの豪快
な歌い方でマイスキー節が炸裂しています。「3」の付く楽章冒頭で完全に○
○になる「世界のマイスキー」。スタジオ録音ではなかなか見せることのない
意外な一面に、大爆笑すること間違いなし。1993年、フランクフルトでのライ
ヴ収録。客も若干ひき気味。

102111(DVD-Video) \3480
オルガンの歴史 第1集 ラテンの起源
ドキュメンタリー作品
収録時間:53 分/音声:PCM Stereo(英、独、仏)
最も古く、最も複雑で、最も壮麗な楽器のうちの1 つがオルガンです。この映
像は、壮大な歴史を内包するオルガンの魅力を多面的に理解するために制作さ
れました。シリーズ第1集は16世紀のスペインから18世紀のフランスに至るオ
ルガンの黄金時代の変遷をたどります。各パーツの説明から、実際の音楽の演
奏風景まで多彩な内容が含まれており、オルガンを愛してやまぬ人にとって至
宝ともなり得る貴重な映像です。フレスコバルディ、カベゾン、アラウージョ、
グリニー、クープランといった作曲家達によるオルガン作品を収録。



<NAXOS DVD>
2.110230(DVD-Video) \5650
1.ワーグナー(1813-1883):歌劇「マイスタージンガー」序曲
2.セレブリエール(1938-):交響曲 第3 番「神秘のシンフォニー」
3.ムソルグスキー(1839-1881):交響詩「禿山の一夜」(ストコフスキー編)
4.ムソルグスキー(1839-1881):展覧会の絵(ストコフスキー編)
5.ビゼー(1838-1875):「アルルの女」組曲よりファランドール
演奏:ホセ・セレブリエール(指揮)
スペイン国立ユース管/キャロル・ファーレイ(ソプラノ…2)
収録時間:84分
「マイスタージンガー」序曲で始まり、セレブリエールの自作の交響曲、スト
コフスキー編曲によるムソルグスキーの2作品と実に凝ったプログラムも興味
深く、色彩感溢れるオーケストラの若々しい響きを存分に堪能いただけます。
とりわけ「展覧会の絵」は通常耳にするラヴェル版との違いを聴くのも楽しい
ことでしょう。柔らかい弦の響きに満たされた素晴らしい演奏です。アンコー
ルに置かれた 「ファランドール」では全ての音が炸裂します。名指揮者でも
あり、作曲家、編曲家としても名高いセレブリエール。音の秘密を知り尽くし
た彼だからこそ成しえた名演と言えそうです。 スペインの若き才能が集結し
たオーケストラの情熱迸る真摯な演奏にも拍手です。

2.110234-35(DVD-Video) 2枚組 \6280
ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「抜け目のない未亡人」
出演:ロザウラ(未亡人)…アンネ=リーゼ・ソッリード(ソプラノ)
ルネビフ閣下(英国人)…マウリツィオ・ムラーロ(バス)
ムッシュー・ル・ブロー(フランス人)…エマヌエーレ・ダグアンノ(テノール)
ボスコ・ネーロ伯爵(イタリア人)…マーク・ミルホファー(テノール) 他
カール・マルティン(指揮)
ヴェネツィア・ラ・フェニーチェ歌劇場管弦楽団・合唱団演出・
収録時間:142分
字幕:英語・伊語
「抜け目のない未亡人」はイタリア人の母親とドイツ人の父親の間に生まれた
ヴォルフ=フェラーリの後期のオペラ作品。ゴルドーニ原作で、ローマ歌劇場
の依頼で作曲され、1931年3月6日に初演され好評を得ました。このプロダク
ションは、ゴルドーニ生誕300周年を記念してフェニーチェ座で上演されたも
の。ロザウラ役、ノルウェー出身のソプラノ、ソッリードは、バロック・オペ
ラやモーツァルト作品で実績のある人。ルネビフ閣下役のムラーロは、ブッ
ファもセリアもこなす芸達者のバス。ダグアンノとミルホファーの2人の若い
テノールの美声も見所。チューリッヒ生まれのマルティンのリズム感溢れる
指揮も楽しませてくれます。(酒井章)

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