クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-04 No.14-1

2008年04月15日 13時03分04秒 | Weblog
<PentaTone>
PTC 5186 313(SACD-Hybrid) \2850(4月19日までのご注文特価 \2550)
ベートーヴェン:
交響曲第1番ハ長調Op.21/同第3番変ホ長調《英雄》Op.55
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)、
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニック管弦楽団
古楽演奏の世界的権威として不動の地位を築き上げてきたベルギーの名匠フィ
リップ・ヘレヴェッヘ。
モダン・オーケストラにピリオド・アプローチを取り入れるだけでなく、斬新
な解釈や大胆な仕掛けで聴き手を沸かせたロイヤル・フランダース・フィルと
のベートーヴェン第3弾(ペンタトーンからは2枚目)は、第1番と第3番の組み合
わせで登場!
1997年の音楽監督就任からスタートしたヘレヴェッヘとロイヤル・フランダー
ス・フィルとのコンビネーションは日を重ねることに進化を遂げており、前作
「第5番&第8番」(PTC 5186 316)以上のパフォーマンスが期待される。
今回の新作でも前作と同じくアンドレアス・ノイブロンナー率いる世界最強録
音チーム「トリトナス」がレコーディングの一切を担当。
録音会場をベルギーのブルージュ・コンセルトヘボウに移すなど、録音面にも
期待が懸かる。2007年6月26日-29日の録音。




<Arion>
ARN 68776 \2180
マルコ・ダ・ガリアーノ:音楽寓話劇「ダフネ」(全曲)
ギユメット・ロランス(Ms)、シャンタル・サントン(S)、
ダフネ・トゥーシェ(S)、リナット・シャハム(Ms)、
マテュー・アベッリ(T)、マイケル・ベネット(T)
アンサンブル・フオコ・エ・チェネレ
指揮:ジェイ・バーンフェルド
マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643)は、バロック音楽揺籃の地フィレンツェで
生まれ、活躍した作曲家で、後半生の35年間はメディチ家の宮廷楽長という、
当時のヨーロッパ音楽界でも有数の地位に君臨しました。後期ルネサンスと初
期バロックの両方の様式で多数の世俗曲と宗教曲を残しています。1607年から
2年間、フィレンツェを離れてマントヴァ公ゴンザーガ家に仕えていたガリアー
ノが、1608年にマントヴァ公の子息の結婚式のために作曲したのが「ダフネ」
で、彼の代表作とされています。前年には同じゴンザーガ家でモンテヴェルディ
の「オルフェオ」が上演されており、何らかの刺激を受けたのでしょうか。
「ダフネ」の台本はオウィディウスの「変身譚」の一つ。「そんな小さな矢で
何ができるの?」とアポロにからかわれたアモール(キューピッド)が、仕返し
にアポロに恋する矢を、ダフネに恋心を奪う矢を打ち込みます。執拗に迫るア
ポロと、逃げ惑うダフネ。ダフネは遂に月桂樹に姿を変え、アポロは愛を失う
・・・という物語。新婚夫婦に対して「愛の神を敬い感謝せよ」との教訓を込
めたのでしょうか?同じ台本で史上最初のオペラを作曲したヤコポ・ペーリは
ガリアーノの音楽の「自然さ」を称賛しました。「ダフネ」の編成は歌手6人に
器楽9人と比較的シンプル。オペラ黎明期の姿を伝える貴重なリリースです。
ニューヨーク生まれのバーンフェルド(ベルンフェルトの表記もあり)は、スキッ
プ・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァンガンテのガンバ奏者として古楽
ファンにはおなじみですが、「カラスやサザーランドの歌に酔い、テバルディ
を理想と仰ぐ」と語るように熱心なオペラ・ファン。年来の宿願を、自ら立ち
上げた「フオコ・エ・チェネレ(炎と灰)」を指揮して実現しました。ベテラン
のロランスがいい味出してます。
初演400年記念盤で、豪華ブックレット付きスリップケース入り!

ARN 68753 \2180
カッツァーティ:カンタータとソナタ集
カンタータ「アブサロン」
シンフォニア
カンタータ「矢に射抜かれて殉教する聖セバスティアン」
ソナタ「ラ・カルカニーナ」
アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ」、「うるわしき救い主の御母」
ソナタ「ラ・カルヴァ」、十字架に寄せるマドリガーレ
アンティフォナ「めでたし、天の女王」
同「天の女王、喜びたまえ」
ソナタ「ラ・ペッツォーラ」
カンタータ「聖ステファノの殉教」
カンタータ「悔悛する罪人」
ポーリン・ビュンドゲン(C-T&指揮)
アンサンブル・セラドン
先ごろユニークなポルトガル・ルネサンス音楽(ARN68713)のCDをリリースした
アンサンブル・セラドン。このCDではマウリツィオ・カッツァーティ(1620頃-
1677)に取組みます。
カッツァーティは、当時のイタリアで最も大規模で優れたオーケストラを擁す
るボローニャのサン・ペトローニオ聖堂の楽長に招かれるほどの逸材でした。
しかし急進的な改革(具体的な内容は不明)を強行したために、地元アカデミー
の長老音楽家達と衝突して除名・放逐処分となります。その後は亡くなるまで
マントゥヴァのゴンザーガ家に奉職しているので、やはり抜きん出た才能の持
ち主だったのでしょう。
カッツァーティは数多くの作品を出版していますが、特にヴァイオリンなどの
高音旋律楽器が活躍する器楽作品が高い評価を得ていました。ここでは、そう
した器楽作品に加えて、ソロ・カンタータや聖母マリアのアンティフォナを交
えて作曲家カッツァーティの全体像に迫っています。器楽はヴァイオリン2、ガ
ンバ、トリプルハープ、リュート/テオルボ、オルガンという編成。

ARN 68751 \2180
ショパン:4つのバラード
バラード第1番 ト短調 作品23、第2番 ヘ長調 作品38
第3番変イ長調 作品47、第4番 へ短調 作品52
舟歌 嬰へ長調 作品60、タランテラ 変イ長調 作品43
子守歌 変ニ長調 作品57、前奏曲第25番 嬰ハ短調 作品45
フランソワ・シャプラン(Pf)
フランソワ・シャプランは、ジャン=クロード・ペヌティエやカトリーヌ・コ
ラールに師事し、1989年のクリーヴランド国際コンクールでモーツァルト賞と
ロベール・カサドシュ賞を同時に受けた中堅世代の実力派です。来日もあり、
国際的に充実した活動を続けています。CDではArionのドビュッシー:ピアノ曲
全集が注目されましたが、今回は同じイニシャル(F・C)をもつショパンの王道
プログラムで勝負抒情美と香り立つような色彩、そして。「付け合せ」の選曲
にもセンスを感じます。ピアノはヤマハのCFIIIを使用。

ARN 68749 \2180
チェロで聴くシューマン名曲集
歌曲集「リーダークライス」作品24より 第2曲「何だってそんなにうろうろ、
そわそわするんだ」、第5曲「僕の苦悩の美しい揺りかご」、第7曲「山々や城
が見下ろしている」
歌曲集「ミルテの花」作品25より 第1曲「献呈」、第15曲「ヘブライの歌より
(僕の心は暗い)」、第16曲「なぞなぞ」、第17曲&第18曲「2つのヴェネツィア
の歌」
「スペインの伊達男」作品30の3
「ベルシャザール王」作品57
アベッグ変奏曲 作品1(この曲のみピアノ独奏)
幻想小曲集(原曲:クラリネット&ピアノ) 作品73
民謡風の5つの小品(オリジナル)作品102
3つのロマンス(原曲:オーボエ or ヴァイオリン&ピアノ)Op.94より 第1曲&
第2曲
アダージョとアレグロ(オリジナル)作品70
※歌曲と作品73、作品94の編曲はルノー・デジャルダン
ルノー・デジャルダン(Vc) マルタ・ゴデニー(Pf)
骨の髄からのチェリスト、ルノー・デジャルダンのマルティヌーに続くディス
クは何と、オール・シューマン・アルバム。ドイツ・ロマン派には珍しいチェ
ロ協奏曲や、幻想小曲集、そして何よりアダージョとアレグロから伝わる通り、
シューマンの音楽はチェロと無類の相性を誇ります。晩年に書かれた「5つのロ
マンス」が行方不明なのは残念ですが、それなら今ある曲を編曲しちゃえ!と
なったのがこの曲集。歌モノの編曲を十八番にしているマイスキーもなぜか避
けて来たシューマン。その複雑微妙に屈折して、機嫌を取れば怒り出しそうな
繊細さがうまく伝わりますでしょうか?

ARN 268747 2枚組 \2900
ヴィエルヌ:ピアノ曲全集
CD1 12の前奏曲 作品38、3つの夜想曲 作品35
子供たちのシルエット 作品43(全5曲)
CD2 ブルゴーニュ組曲 作品17(全7曲)
ピアノのための音詩「孤独」作品44(全4曲)
ピアノのための音詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品49
弔いの鐘 作品39、2つの小品 作品7
ジョルジュ・ダルヴァレ(Pf)
フランクとヴィドールに師事し、フランス近代オルガン音楽の系譜を6曲の「オ
ルガン交響曲」を書いたヴィエルヌは、世俗歌曲から宗教作品、ピアノ曲から
管弦楽まで少なからぬ作品を残しましたが、オルガン音楽以外では、ピアノ五
重奏曲がまれに演奏される程度でしょう。このCDは、ヴィエルヌが書いたピア
ノ曲をすべて収めています(作品9の「アルバムのつづり」は自筆譜が散逸)。生
来ほとんど視力がなく、苦学してパリのノートルダム聖堂のオルガニストとな
ったヴィエルヌの音楽には、天衣無縫な喜びよりは内省的な雰囲気が感じられ
ます。中では、「朝の歌」ではじまり「牧歌」「ディヴェルティスマン」・・
と続いて「月の光」で閉じるブルゴーニュ組曲が、明るい田舎の情景を描いて
異色。トゥルヌミールのオルガン作品で素晴らしい録音を残しているジョルジュ
・ダルヴァレのピアノ演奏は、そうしたヴィエルヌらしい繊細な陰影を丁寧に
描いています。これらの作品は2008年から2010年にかけてベーレンライター社
から刊行予定ですので、弾いてみたい!と思った方は挑戦してください。

ARN 68746 \2180
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV206、イ長調RV339、
ホ短調RV275、変ロ長調RV377、ニ長調RV227、
変ロ長調RV381(全6曲)
マルコ・ペドローナ(Vn&指揮)
アンサンブル・グイタントゥス(ピリオド楽器使用)
録音:2006年3月 ボローニャ
アンサンブル・グイタントゥスは、1995年に発足したバロック・アンサンブル
で、コレッリからヴィヴァルディにかけての時代のイタリア・バロック音楽を
専門にしています。「グイタントゥス」の名前は、ボローニャに存在したヴァ
イオリン製作家にちなんでいます。発足翌年に発表された《四季》
(Stradivariusレーベル)は、特にイタリアで大きな評判となりました。このディ
スクがArion初登場で、ヴィルトゥオーゾ・スタイルのヴァイオリン協奏曲を収
めています。RV275はヴァルターによるオルガン編曲がMERIDIANにあり、また
RV381はRV383a「ラ・ストラヴァガンツァ」第1曲と第1楽章が同一ですが(第2,
3楽章は別物)、オリジナルの形では全曲世界初録音と思われます。
最近の研究では、ヴィヴァルディ時代の協奏曲は、コンチェルト・グロッソ(合
奏協奏曲)以外は1パート1人で演奏されたという説が有力であり、このディスク
もソロ・ヴァイオリンの他は、第1&第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェ
ンバロ(通奏低音)各1名、合計6名という室内楽の編成で演奏されています。響
きは透明感を増し、ソロとトゥッティの対比効果が等身大に感じられます。ま
た録音時のマイクロフォン・セッティングもシンプルで済むため、オーディオ
的にもリアリティの非常に高い録音になりました。

ARN 68741 \2180
ジャン=バティスト・ド・ブセ:《バッカスの年代記》
シルヴィー・ド・メ(S)
ファブリス・コナン(俳優)
ミシェル・ヴェルシェーヴ(Brと指揮)
ラ・コンパニ・バロック(ピリオド楽器使用)
フォンテヌブロー宮殿で王家の娯楽のために催された音楽は多彩で華やかなも
のでしたが、このアルバムで聴かれるのは、そういった宮廷内ではなく、歴史
に名を留めない人たち=素人たちが城の外でいつも演奏し、流行していたもの
です。正統派アリアと、バッカスと愛の神を讃美するエール・ド・クールや酒
歌(airs a boire)の数々は、ルイ14世からナポレオン3世の時代、つまり17世紀
後半から18世紀中頃にかけて多く生み出されました。中でもジャン=バティス
ト・ド・ブセ(ブーセ)(1662-1725)はこのジャンルを数多く作曲し、同時代の作
曲家たちに大きな影響を与えたと評されています。このブセの作品に、カンプ
ラ、デマレ、ラモー、ボワモルティエ、ルソー、ベランジェら、あるいは作者
不明の同種の音楽を差し挟んで構成したのが当アルバムです。
ラ・コンパニ・バロックは、1995年にミシェル・ヴェルシェーヴによって結成
された団体。才能がありつつも忘れられてしまった17、18世紀の作曲家の作品
を再発見し、当時の朗唱法や発音を用いたり、音楽のみでなく、歌、演劇、舞
踊といった要素をすべて取り込んだ総合的な上演を志向しています。
ラ・コンパニ・バロックはこのアルバムで、当時の流行歌といういわゆる「は
かない音楽」が、実はとても質の高いものであったことを実証しています。
昨年5月にご案内したまま延期になっておりました。今回、再受注とさせていた
だきます。

ARN 68725 \2180
ギラン:マニフィカトによる4つの組曲
エリック・フェラー(Org)
Arionレーベルで、バッハのパルティータ(全6曲)やゴルトベルク変奏曲を発表
していたエリック・フェラー。珍しく(?)オリジナルのオルガン曲を録音しま
したが、やはり一筋縄ではゆきません。ジャン=アダム・ギラン(本名ジャン・
アダム・ヴィルヘルム・フラインスベルク)は、ドイツに生まれてフランスで活
躍した謎の多い人物。1680年頃に生まれ、1739年以降に亡くなっていますが、
正確な生没年はわかりません。18世紀初頭にはパリで活躍していました。フラ
ンス名のギランは、ヴィルヘルムをフランス語読みしたギヨームから来ていま
す。ルイ・マルシャンに師事し、この作品もマルシャンに献呈されています。
1706年に出版された「8つの教会旋法で書かれた、マニフィカトのためのオルガ
ン曲集」は、後半部分が散逸し、現在はここに収められた第1旋法から第4旋法
の組曲しか伝わっていませんが、作曲家ギランの力量を伝える代表作とされて
います。
オルガン好きなら知る人ぞ知る、南仏サンタガベルの歴史的オルガンを使って
いるのも聞き逃せません。

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08-04 No.14-2

2008年04月15日 13時02分36秒 | Weblog
●FRENCH ESPRIT COLLECTION
なぜか、ヒンデミットが含まれてたりもするアリオンのフランス・エスプリ・
コレクションですが、貴重&優良盤がズラリと並びます。今回も、渋いながら
どれもうれしい復活!オリジナルを見落としていた方は、この機会に是非再
注目してみてください!

ARN 63757 \2180
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
フォーレ:弦楽四重奏曲ホ短調 作品121
ロザムンデ四重奏団
録音:1999年2月 オルネー・スー・ボア
ロザムンデ四重奏団という名前ゆえか、シューベルトのスペシャリスト?とい
ったイメージがあるかもしれませんが(最近は、ECMに登場したりして、現代音
楽のスペシャリスト?って感じもしますが)、パリ音楽院の同窓生(全員プルミ
エ・プリ)で1981年に結成されたフランスのグループです。室内楽の登竜門、
1983年のエヴィアン・コンクールに優勝しました。
このCDはピエール・ヴェラニーから出ていたもの(PV799052)のレーベル移行・
再発売。ラヴェルのカップリングにドビュッシーではなく、作風が大きく異な
るフォーレを持ってきたところに注目。ラヴェルの方が20年も早く作曲されて
いますが斬新で軽妙。
もう一つの注目点は音の美しさ。もともと音の美しいグループなのでしょうが、
音響に恵まれた会場に立てたワンポイント・マイクロフォンから、調整卓を通
さずに24ビット・デジタルレコーダーに直結して録音。接続にはテフロン・シ
ールドを使用したHI-FIケーブル社のハイエンド・ケーブルを使っています。豊
かな響きと鮮明なデイテールが両立。フォーレ晩年の作品さえも、美しいサウ
ンドで酔わせてくれます。

ARN 63777 \2180
ラドミロー:交響詩集
交響詩「森にて」
ピアノと管弦楽のための「悲しきワルツ」
交響詩「朝のブロデリアンド」(歌劇「ミルダン」第2幕前奏曲)
交響詩「ラ・ブリエール」
ブルターニュ管弦楽団
指揮:シュテファン・ザンデルリング
少数ながら熱心なラドミロー・ファンの間で高く評価されていたピエール・
ヴェラニーPV700021のレーベル移行再発売。
ポール・ラドミロー(1877-1944)はナント生まれ。パリでフォーレに学び、その
才能は同窓のラヴェルやフロラン・シュミットが羨むほどでしたが、その音楽
は遠慮がちな性格を反映した穏健なもので、20世紀前半のヨーロッパ音楽界で
は余りにも保守的に映ったようです。
ケルト色豊かなブルターニュ地方を心より愛したラドミローの音楽には、アイ
ルランドやスコットランドの伝承音楽にも通じる気配がある一方、その管弦楽
法はドビュッシーを思わせる響きを持っており、印象派好きはもちろん、イギ
リス音楽でもバックスあたりのファンならば「おお、ドーヴァー海峡対岸の同
志よ!」とばかりに泣いて喜びそうな内容です。演奏も高水準。

ARN 63683 \2180
ルネ王の宮廷-歌と舞踊
バンショワ: Filles A Miarier I & II,Deuil Angoisseus
作曲者不詳:La Spagna
デュファイ:La Belle Se Siet - Alons Ent Bien Tost Au May
ブロッロ:
J'Ay Grant Desir De Vostre Amour、Vivere Et Recte Reminiscere
ピアチェンツァ:Jelosia
デュファイ:J'Ay Mis Mon Cuer Et Ma Pensee
フェラギュ:Ave Maria
デュファイ:Quel Fronte Signorille
ピアチェンツァ:Lioncello
作曲者不詳:Je Ne Prise Point Telz Baisiers
デュファイ:Pour L'Amour De Ma Douce Amie
デ・プレ:Fortuna Desperata - Adieu Mes Amours、Une Mousse De Biscaye
ロレンツォ・デ・メディチ:Lauro
オケゲム:Ma Bouche Rit
エブレオ:Falla Con Misuras Ou La Bassa Castiglia
作曲者不詳:Mon Cuer Vit En Esmoy
ピアチェンツァ:Mercantia
ギゼゲム(ヒゼヘム):De Tous Biens Playne
アンサンブル・ペルスヴァル
指揮:ギ・ロベール
1998年に発売した、15世紀ルネサンス音楽集(オリジナル品番はARN68104)待望
の復活。 色々な呼び名を持つルネ王ですが、レナート1世が正式名称(?)、音
楽ファンにはミヨーの「ルネ王の暖炉」でこそ有名かも知れません。政治的手
腕はさておき、当時の文化人を集めたサロンを主催者し、自身も作品を残すな
ど、芸術の擁護者として知られています。ジョスカン・デ・プレはルネ王の音
楽団の一員だったことも確認されており、ルネ王のサロンはまさにこのアルバ
ムの音楽に溢れていたと思われます。興味深いのは、ナポリ王となったルネと
同様、実質フィレンツェを統治し、やはり芸術のパトロンとして知られるロレ
ンツォ・デ・メディチの作品が含まれている点。(時代は少し後)ルネサンス期
のイタリア、フランスでどういった文化交流があったのかに空想を巡らさずに
はいられません。
と、歴史的背景を語りだせばキリがないのですが、人生を謳歌する芸術家たち
の作品の数々は、本当に踊りだしたくなるような魅力に満ちています。ルネサ
ンス期に思いを馳せながらも、純粋に楽しんで頂きたい一枚です。

ARN 60685 \1450
バロックを歌う女たち-
女性歌手によるバロック名アリア集
1.カッチーニ:わたしは一日中泣いている
2.カンプラ:詩篇によるモテット「私が主に呼びかけた時」
3.グフェ:第1日目(聖水曜日)、第1のルソン・ド・テネブル
4.グランヴァル:「オロンヌ公爵夫人」(無伴奏の朗読)
5.ヘンデル:カンタータ「残酷な暴君、愛」HWV97
1.ギユメット・ロランス(Ms)
2.ラファエル・ケネディ(S)
3.ステファニー・レヴィダット(S)
5.サロメ・アラー(S)
既発売音源からのコンピレーションで、一言で言えばバロック女声音楽コレク
ションですが、かなり凝った内容となっています。
1と5はバロック声楽ファンの間では有名、2と3は熱心なバロック宗教音楽ファ
ンなら「おおっ」と唸る作品ですが、無伴奏の朗読が10分余り続く4は、某サイ
トで「極めて限られたマニア向け」と評されたアルバムから採られたもので、
いずれにしても非常にフランス的な選曲ではあります。




<EMI CLASSICS>
●DEBUT
CDZ-2130382 \1000
ANDREAS BRANTELID/ロココ変奏曲(チェロ協奏曲集)
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調Op.33
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲Op.33
シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
Andreas Brantelid(チェロ)
デンマーク国立交響楽団、Michael Schonwandt指揮
Andreas Brantleidはスカンディナヴィア地域を代表する若手トップ・チェリス
ト。ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズ・コンペティション(2006)
で1等賞、パウロ国際チェロ・コンペティション(2007)で1等賞、2007年からデ
ンマーク放送局のアーティスト・イン・レジデンスとなり、2008年にはヨーロ
ッパ・コンサート・ホール機構の「ライジング・スター」に選ばれるなどヨー
ロッパ中で注目されている。4歳からチェロを始め、14歳でエルガーのチェロ
協奏曲(共演:王立デンマークO)でソロ・デビュー。今回収録のサン=サーンス
とチャイコフスキーは彼が11歳から愛奏している作品。指揮のMichaelとは子供
のころからの友達でリラックスした雰囲気での録音が完成。Andreasのチェロは
1690年製のジョヴァンニ・グランチノ。間もなくボーレッティ=ブイトーニ基金
からのフェローシップも予定される21歳の新進チェロにご注目ください。




<MEMORIES>
MR2053/54 2枚組 \3380
モノラル
ベルリオーズ:ローマの謝肉祭序曲、
ドビュッシー:牧神前奏曲、
ファリャ:恋は魔術師(管弦楽版)、
ブラームス:交響曲第2番
(コンセルトヘボウ管、1951年7月オランダ音楽祭ライヴ)
チャイコフスキー:交響曲第5番、
ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕への音楽
(シュトウットガルト放送響、1955年5月ライヴ)
ストコフスキー指揮
今なお、狂信的なファンを持つ、鬼才レオポルド・ストコフスキーが、ヨーロ
ッパに客演した珍しいライヴを集めました。特にコンセルトヘボウ管と共にオ
ランダ音楽祭に登場したライヴは、ストコフスキーとしては、オーソドックス
な曲目でもあり、ブラームスでは堂々たる風格も垣間見せてくれますが、やは
り、ローマの謝肉祭のこれでもかという寛治のコーダなど、ビックリ仰天です。
シュトウットガルト放送響とのチャイコフスキーは、奇演中奇演と名高い演奏
で、スコア改変など当り前のストコ流が、透徹しています。カルロス・クライ
バーもストコフスキー・マニアで多くのライヴ録音を収集していたと言います。

MR2055/56 2枚組 \3380
モノラル
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第5番(ピアノ:コル・デ・グロート、1942年11月9日ライヴ)、
「エグモント」序曲(1943年4月29日ライヴ)、
「フィデリオ」序曲(1940年4月28日ライヴ)、
交響曲第9番「合唱」(1938年5月31日ライヴ)
ウィレム・メンゲルベルク指揮
コンセルトヘボウ管他
鬼才メンゲルベルクのベートーヴェン録音の中でも珍しいライヴを集大成した
ものです。ピアノ協奏曲「皇帝」はメンゲルベルク唯一の録音です。ピアニス
トのコル・デ・グロートは、活動年代の長い名手で、ショパン演奏でも著名で
す。ここでは、やはり巨匠メンゲルベルクの強烈な個性に寄り添い、オーケス
トラの一部として、端正な表情を見せております。第9は、有名なベートーヴェ
ン・ツィクルスライヴより二年前の演奏で、これも迫力満点の名演ですが、現
在では入手困難な演奏ですから復活は喜ばしい限りです。序曲集もライヴだけ
に火の玉のような情熱たっぷりで聴き手に迫ります。

MR2057/58 2枚組 \3380
モノラル
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲(1948年8月3日ライヴ)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーンフィル、
エルナ・シュリューター、ユリウス・パツァーク、
ヘルベルト・アルセン、オットー・エーデルマン、
フェルディナント・フランツ、ルドルフ・ショック、リザ・デラ・カーザ
フルトヴェングラーが愛し、演奏を繰返したベートーヴェン唯一のオペラ「フィ
デリオ」その中でも最も珍しい演奏と言えるのが、当48年ザルツブルク音楽祭
に於ける公演ライヴです。この前年に公職追放解除になったフルトヴェングラ
ーが、復帰後初めてザルツブルク音楽祭で指揮したのがこの演奏です。かつて
は、メロドラムの劣悪音質のCDが知られておりましたが、当演奏は、出演者提
供のテープコピーからの復刻との事で、思いの外音質が優れております。残念
なのは、第一幕から4曲が、録音上欠落していることで、その欠点を除けば有
名なスタジオ録音をしのぐ出来栄えではないでしょうか。レオノーレ序曲第3番
のド迫力は、今聴いても圧倒されますが、当日の聴衆の拍手も鳴り止みません。

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08-04 No.13-1

2008年04月15日 13時01分32秒 | Weblog
<Ondine>
ODE 1122(SACD-Hybrid) \2300
ジャン・シベリウス:交響詩<クレルヴォ> 作品7
レイフ・セーゲルスタム(指)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ソイレ・イソコスキ(S) トンミ・ハカラ(B) ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
録音:2007年12月 フィンランディアホール(ヘルシンキ)
制作:セッポ・シーララ  
録音:エンノ・マエメツ [フィンランド語歌詞・英訳付き]
セーゲルスタム(1944-)にとって2度目となる<クレルヴォ>の録音。今回のオー
ケストラは、シベリウス交響曲全曲録音(ODE 1075)のヘルシンキ・フィルハー
モニック。ギリシャ悲劇のコロスの役割を担い情景を語る男声合唱が、ヘルシ
ンキ大学男声合唱団(YL)。オスモ・ヴァンスカとラハティ交響楽団の東京公演
と録音(BIS 1215)に参加したグループです。ヒュンニネンの後を継ぐバリトン
のひとり、トンミ・ハカラがクッレルヴォを歌い、クッレルヴォの妹にはセー
ゲルスタムの最初の録音と同じイソコスキが起用されています。この録音には、
ブライトコプフが2005年に出版した「ジャン・シベリウス作品全集」ではなく、
ヘルシンキ・フィルハーモニックのライブラリー所蔵の楽譜が使われました。
セーゲルスタム自身が修正を入れており、これまで聴いたことのない響きの聴
こえる瞬間があります。セッポ・シーララの制作、エンノ・マエメツが担当し
た録音が、切迫した空気と雰囲気をリアルに伝えてくれます。
フィンランド民族叙事詩『カレヴァラ』(第31章-第36章)の悲劇に題材をとった
交響詩<クレルヴォ>はシベリウスが26歳で発表した作品。伝統の吟唱法を暗示
するスタイルも導入され、真にフィンランド的な音楽がロシア支配下にあった
フィンランドの人々を熱狂させました。「それまで耳にしたことはなかったに
しろ、これこそ、われらフィンランド人の旋律だとわかった」という、初演を
聴いた作曲家のオスカル・メリカントの言葉が残っています。




<BIS>
BIS SA 1641(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.39
(1)第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV68
(2)第175番「彼はおのれの羊の名を呼びて」BWV175
(3)第28番「神は頌むべきかな! いまや年は終り」BWV28
(4)第183番「人々汝らを除名すべし」BWV183
(5)第85番「われは善き牧者なり」BWV85
キャロリン・サンプソン(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、
ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、コンチェルト・パラティーノ、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
このところソロ・カンタータの続いていた同シリーズ、久々の通常編成版の登
場です。1725年作の5篇が収められていますが、各曲とも変化に富み飽きさせま
せん。特に183番では4本のオーボエのほか、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ
というヴァイオリンのように弾く小型チェロが用いられているのがユニーク。
この楽器の当代一の名手・バディアロフが妙技を聴かせてくれます。また、お
なじみの名人金管集団コンチェルト・パラティーノが壮麗な響きを作り出し、
声楽陣もサンプソン、ブレイズが堂に入った歌唱を披露しています。

BIS SA 1580(SACD-Hybrid) \2500
(1)ムソルグスキー:展覧会の絵
(2)ラヴェル:夜のガスパール
(3)バラキレフ:イスラメイ
フレディ・ケンプ(Pf)
6月に来日公演が予定されている人気ピアニストのフレディ・ケンプ。待望の最
新譜はピアノ・レパートリーのなかでも難曲として恐れられている3作品。技巧
派ケンプは余裕で曲を征服しているだけでなく、こうしたものでの巧さは他の
追随を許さないものがあります。特に「イスラメイ」はかつて浜松国際コンク
ールで弾いて、審査員たちの度肝を抜いた自信作。轟き渡るピアノ、華麗な演
奏姿、いずれもケンプ芸術の真骨頂と申せましょう。


BIS SA 1692(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
(2)同第3番ハ短調 Op.37
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
アンドルー・パロット(指)
ノールショピングSO
フォルテピアノでベートーヴェンのピアノ独奏曲全集を刊行中のブラウティハ
ムが、協奏曲全集も始めました。意外にもモダン・ピアノとモダン・オーケス
トラという組合せ。ブラウティハムはモダン・ピアノの機能を最大に生かしつ
つも、オーケストラとのバトルというよりは室内楽的親密さの絶妙な名人ぶり
を繰り広げています。

BIS 1317 \2380
チェレプニン:
(1)ピアノ協奏曲第1番 Op.12 (2)同第3番 Op.48 (3)祝祭音楽 Op.45a 
(4)交響的行進曲 Op.80
小川典子(Pf)
ラン・シュイ(指)
シンガポールSO
小川典子とシンガポール響のチェレプニン・シリーズの第4弾。ピアノ協奏曲は
これで全部揃いました。戦前の上海に住み、たびたび日本を訪れて伊福部昭、
早坂文雄、江文也、松平頼則などの民族主義作曲家を教えたアレクサンドル・
チェレプニンは、まさに日本作曲界の大恩人。当シリーズで大規模な管弦楽作
品に触れることができるようになり、急速に再評価が進んでいます。ピアノ協
奏曲第1番は後期ロマン派的、第3番にはナイル川の船乗りの歌が引用されてい
ます。いずれもヴィルトゥオーゾ的な作品ですが、小川典子の華麗な演奏が光
ります。日本の民族主義作曲家に興味のある方ははずせない一枚。

BIS 1433 \2380
シベリウス:男声合唱曲集
無伴奏合唱曲;
(1)6つの無伴奏合唱曲 Op.18 (2)賛歌「苦しみの世界に生まれたもう」Op.21 
(3)月光を浴びて (4)祖国に (5)異郷にいる兄弟 (6)海辺へ Op.84の5 
(7)2つの合唱曲 Op.108 (8)フィンランディア賛歌
伴奏付合唱曲;
(9)恋する人 Op.14 (10)急流下りの名人の花嫁たち Op.33 
(11)火の起源 Op.32 (12)カンタータ「放たれた女王」Op.48 
(13)お前に勇気があるか Op.31の2 (14)レミンカイネンの歌 Op.31の1 
フィンランド白軍行進曲 Op.91の1
マッティ・ヒヨッキ(指)
YL(ヘルシンキ大学男声合唱団)、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO、トム・ナイマン(Ten)、トンミ・ハカラ(Br)
フィンランドの名門YL(ヘルシンキ大学)男声合唱団は1883年創立で、シベリウ
スもごく若い頃から意気投合し、「クレルヴォ交響曲」を含む多くの魅力的な
男声合唱曲を彼らのために書き下ろしました。シベリウスといえば交響曲や管
弦楽曲に人気が集まりがちですが、実は男声合唱こそシベリウスの心の声だっ
たといわれています。いずれも力強く、オトコの哀しみに満ちた作品ばかり。
YLの自信に満ちた演奏も超魅力です。

BIS 1909/11 5枚組 \7140
シベリウス完全全集 その4 ピアノ曲I
スケルツォ JS134a/コン・モト・センプレJS52/アンダンテ JS74/メヌエット
JS5/テンポ・ディ・ヴァルスJS2/スケルツォ JS134b/11の変奏曲/ワルツ
とアンダンティーノ(118の和声課題より)/主題カタログ(50の小品)/あこがれ
JS293(朗読付)/アンダンテ JS30a/朝の歌 JS46/黄昏に JS47/テンポ・ディ
・メヌエット 嬰ヘ短調/アレグロ ホ長調/モデラート ヘ短調/ヴィヴァー
チェ 変ホ長調/アンダンティーノ ハ長調/アンダンティーノ ロ長調JS44/
アレグレット 変ロ短調 JS18/アレグロ ヘ短調/ワルツ ホ長調/ピウ・レン
ト-テンポ・ディ・ヴァルス JS150/ワルツ断片ヘ短調/アンダンティーノ
ホ長調JS41/2つのスケッチJS6/アレグレット JS24/モデラート-プレスト
JS133/アレグロ断片ホ長調/ああ、あなたが見たなら JS141(朗読付)/ラル
ゴ JS117/ヴィヴァーチェ JS221/アダージョ JS11/3つのフーガ呈示部/
ポルカ JS75/組曲「フロレスタン」JS82/アレグレット JS21/ワルツ「ベッ
ツィ・ルルーシュのために」JS1/ソナタ・アレグロ ニ短調(呈示部と展開部)
JS179a/ベッケルのためのソナタ断片(1889)/2つのソナタ・スケッチ/11の
ソナタ・スケッチ/ソナタ・アレグロ ヘ短調(呈示部)JS179b/ソナタ・アレ
グロ ハ長調(呈示部)JS179c/ソナタ・アレグロ ホ長調JS179d/ソナタ・アレ
グロ ハ短調(呈示部)JS179e/ポルカ断片/マズルカのスケッチ/スケルツォ
JS164/メヌエット 変ロ長調/ワルツ 変ニ長調/6つの即興曲 Op.5/「カレ
リア組曲」より間奏曲とバラード Op.11/ピアノソナタ ヘ長調 Op.12/森の
精 Op.15/アレグレット JS23/カプリッチョ 変ロ短調/レント JS119/アレ
グレット JS225/カプリス ロ短調/アンダンティーノ Op.24の7(初稿)/メヌ
エット 変ロ長調/悲しき行進曲 JS124/アレグロ ト短調/騎士 JS109/アン
ダンティーノ ヘ長調/10の小品 Op.24/牧歌 Op.24の6(第2稿)/フィンラン
ディア Op.26/付随音楽「クリスチャン2世」Op.27/3つのスケッチ/ラルガ
メンテ ニ短調/お前に勇気があるか? Op.31の2/アテネ人の歌 Op.31の3/
フィンランド民謡集のピアノ編曲 JS81/私の恋人の何と美しきこと/アダー
ジョ ハ長調/ポルカ「アイノ」ハ短調/クプレ Op.34の4(初稿)/10のバガテ
ル Op.34/アンダンテ 嬰ハ短調(交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチ)/10
の叙情的瞑想 Op.40/キュリッキ Op.41/悲しきワルツ Op.44の1(編曲試作)
/悲しきワルツ Op.44の1(編曲決定稿)/森の精 Op.45の1/舞踏間奏曲
Op.45の2
フォルケ・グラスベック(Pf)、ラッセ・ポイスティ(朗読)
大好評のシベリウス完全全曲シリーズ第4弾はピアノ曲その1。5枚組3枚価格な
うえ、初期の習作、あるいはスケッチや断片まで収めるというBISならではの
偏執狂ぶりが嬉しい限り。この巻、ただありものをまとめたのではなく、
「フィンランディア」や「悲しきワルツ(複数稿)」などポピュラーな作品、さ
らに交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチなどというお宝中のお宝の新録音が
多数含まれています。




<BelAir>
BAC 033(DVD-Video) \4950
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」
シモーネ・アライモ(Br ドン・パスクワーレ)
パトリツィア・チョーフィ(S ノリーナ)
マルツィオ・ジョッシ(Br マラテスタ)
ノーマン・シャンクル(T エルネスト)
エヴェリーノ・ピド(指)
スイス・ロマンド管弦楽団,ジュネーヴ大歌劇場合唱団
演出:ダニエル・スレイター
装置、衣装:フランシス・オコナー
収録:2007年5月
3ドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」に優れた映像が加わりました!
2007年5月に、スイス、ジュネーヴ大歌劇場で上演されたもの。名バッソブッ
フォ、アライモは品の良いパスクワーレを演じ、一方のチョーフィは気の強そ
うなノリーナを好演。シャンクは米国出身、モーツァルトを得意とするテノー
ル。若々しく伸びのある声が魅力です。ドニゼッティには極めて評判の高いピ
ドの指揮も高水準。英国の演出家、スレイターは舞台を20世紀半ばくらいに据
え、モダンでオシャレな雰囲気が抜群。「ドン・パスクワーレ」のDVDの中で
も、個性的な魅力に溢れた映像です。

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08-04 No.13-2

2008年04月15日 13時01分00秒 | Weblog
<ORFEO>
=ORFEO D'OR=
初出
ORFEOR 728082 2枚組(1枚価格) \2080
モノラル
ヴェルディ:レクイエム
アントニエッタ・ステッラ(S) オラリア・ドミンゲス(A)
ニコライ・ゲッダ(T) ジュゼッペ・モデスティ(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ウィーン交響楽団
録音:1954年11月26日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
[ロート・ヴァイス・ロート放送グループによる収録 /
ウィーン交響楽団アーカイヴからの正規復刻]
スタジオ、ライヴ合わせて、少なくとも17種の録音が確認されているカラヤン
の「ヴェルレク」。ウィーン響とは初顔合わせという点も注目される1954年の
ヴェルレクは、1955年の第九(ORFEOR 729081)同様にウィーン響のアーカイヴに
収蔵されていた、ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録のオリジナル・
マスターからの復刻による完全初出という超強力な内容です。
カラヤンがN響に初来日した1954年、この時期ウィーン響とは10月にブルックナ
ーの5番(ORFEOR.231901)、演奏会形式で「カルメン」を、さらに11月に入り当
「ヴェルレク」公演の直前にはチャイコフスキーの4番(ORFEOR.275921)を取り
上げており、両者が密接な関係にあったことがうかがえます。なにより公演当
時46歳のカラヤンが生み出す熱くエネルギッシュな音楽は、たしかに人を惹き
つけてやまないカリスマの魔力。このカラヤンを強力にバックアップする声楽
陣も魅力的な顔ぶれ。テノールには前述の「カルメン」でドン・ホセ役のゲッ
ダ。ソプラノはヴェルディ歌いとして華開くことになる、デビューまもない当
時25歳のステッラが抜擢されています。そして、ライヴのみならず録音にもひ
んぱんに起用されていたウィーン楽友協会合唱団がここでも存分に力を揮って
います。
まさに生誕100年のアニヴァーサリーを飾る価値あるアルバムの登場といえる
でしょう。



<ONDINE>
ODE 1131(SACD-Hybrid) \2300
チャイコフスキー:
(1)交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
(2)ドゥムカOp.59*(9'43")
クリストフ・エッシェンバッハ(指&P*) フィラデルフィア管弦楽団
録音:(1)2006年10月フィラデルフィア ヴェリゾン・ホール、
(2)2006年11月パールマン・シアター
エグゼクティヴ・プロデューサー:ケヴィン・クラインマン
プロデューサー:マーサ・デ・フランシスコ
レコーディング・エンジニア:チャールズ・ギャニオン
2008年5月、いよいよクリストフ・エッシェンバッハがフィラデルフィア管弦楽
団を率いて来日。
ショスタコーヴィチ交響曲第5番(ODE 1109)が発売されたばかりの彼らが、急遽
新譜をリリース。今回はエッシェンバッハのアプローチが最も活きてくる作品
であろうチャイコフスキーの「悲愴」。エッシェンバッハ独特の粘りや表情付
けが濃厚に染み出し、逃げ出したくなるような緊迫感のもと、非常に完成度の
高い演奏となっています。第1楽章の第2主題の美しさはフィラデルフィア管な
らでは。また第3楽章の疾走感、第4楽章の激しく聴かせる盛り上がり方など、
エッシェンバッハの思い描く「悲愴」を実現しています。その昔、若き日のホ
ロヴィッツが得意としていたドゥムカは、チャイコフスキーのピアノ曲の中で
も特に演奏の難しいことで知られる作品。哀愁の旋律が華麗な中間部を挟み、
エッシェンバッハの味わいのピアノが堪能できます。

KDC 5050(SACD-Hybrid) \2450
日本語帯解説付
(歌詞訳付)
ショスタコーヴィチ:
(1)交響曲第5番Op.47 
(2)アレクサンダー・ブロークの詩による7つのロマンスOp.127* 
クリストフ・エッシェンバッハ(指&P*) 
フィラデルフィア管弦楽団
イェヴォンヌ・ナエフ(Ms)ジュリエット・カン(Vn)ハイ=イエ・ニ(Vc)
ライヴ録音:(1)2006年9月ヴェリゾン・ホール、
(2)2007年5月パールマン・シアター
2008年5月クリストフ・エッシェンバッハがフィラデルフィア管弦楽団を率いて
来日。その演目ともなっているショスタコーヴィチ交響曲第5番が日本語解説付
き仕様盤として発売いたします。ショスタコーヴィチの作品の西側初演も数多
くおこない、この作曲家にゆかりのある楽団でもあるフィラデルフィア管と、
独特の音楽の輪郭を持つエッシェンバッハの演奏に注目です。




<コンフォート・レーベル(日本)>
“星に願いを”から10年・・・。世界のリラクゼーションシーンをリードして
きたクラシック界が生んだヒーリング音楽の世界的第一人者ダニエル・コビア
ルカが奏でる美しいメロディが空間を彩ります・・・。
※ダニエル・コビアルカ
ヒーリング音楽家として知られるダニエル・コビアルカは、現在サンフランシ
スコ交響楽団に首席第2バイオリニストとして在籍し、カリフォルニア大学バー
クリー校、ミルズカレッジで教鞭をとっている。
幼少時から天才的な演奏で8歳にて初のコンサートにたち、19歳にてカーネギー
ホールで開いたリサイタルは大成功をおさめニューヨークタイムズ紙で絶賛さ
れ、輝かしいソロデビューを飾った。のち、世界一流のオーケストラで活躍す
る中、コンサートマスターとして実力を証明し、マエストロ(巨匠)の仲間入り
を果たした。単なる演奏者のみに留まることなくもうひとつのライフワークと
して、"音楽による癒し"に着目し、クラシックで得た素養を充分に生かし、ニュ
ーエイジ・癒しのための音楽をつくり続けてきた。自社レーベルから生み出さ
れた代表作「星に願いを」はヒーリング音楽の世界的ベストセラーとなった。
長野オリンピックでは小澤征爾に指名され来日し、演奏。かのバーンスタイン、
武満徹らが絶賛するほどの世界的ヒーリング音楽の第一人者である。 コビアル
カの音楽は、幼少時のトラウマを癒すインナーチャイルドセラピーや、外科手
術、出産時、ホスピスでのペインクリニックや瞑想法、ガン療法等に有効な瞑
想のBGMとして、著名な心理療法家であるジョン・ブラッドショー氏をはじめ多
くの専門医師やセラピスト達により推奨されている。日本においてはホリスティ
ック医学研究所の国際特別顧問をつとめるなど、ミュージックセラピーや音楽
療法のプロデュースにその才能を発揮している。

CMDA-0001 \3000
ベスト・オブ・コビアルカI BEST OF KOBIALKA I
1. 星にねがいを(ディズニー映画“ピノキオ”より)
2. 虹の彼方へ(“オズの魔法使い”より)
3. ダニーボーイ(アイルランド民謡)
4. 愛の喜び(マルティーニ)
5. ピース・イン・ザ・メドゥ(バッハ)
6. ラレド(アメリカ民謡)
7. パッヘルベル作曲カノン

CMDA-0002 \3000
ベスト・オブ・コビアルカII BEST OF KOBIALKA II
1. 歓喜の歌-瞑想のための交響曲第九番(ベートーベン)
2. アメージンググレース(ジョン・ニュートン)
3. ヴァイオリン協奏曲集「四季」-「冬」よりラルゴ(ヴィヴァルディ)
4. ワイドウォーターズフロー(アメリカ民謡)
5. 家路-交響曲「新世界」より(ドヴォルザーク)
6. 青い影-G線上のアリア(プロコル・ハルム/バッハ)

CMDA-0003 \3000
コビアルカ・ヒーリング KOBIALKA HEALING
1. 美しき目覚めの予感(バッハ)
2. ララバイ・オブ・ジ・エイジズ(ブラームス)
3. 天使の眠り(バッハ)
4. 泣き虫赤ちゃん(アメリカ民謡)
5. コラール変奏曲(パッヘルベル)
6. ダッタン人の踊り(ボロディン)
7. アリアと変奏(ヘンデル)

CMDA-0004 \3000
コビアルカ・ケルティック KOBIALKA CELTIC
1. マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(ホーナー&ジェニングス)
2. ザ・ラーク・イン・ザ・クリア・エア(ケルト伝承音楽)
3. タートルダブ(ケルト伝承音楽)
4.アナシー・ゴードン(ケルト伝承音楽)
5.グリーンスリーブズ(ケルト伝承音楽)
6. コンスタント・ビリー/マイラブトゥーマイブライド(フェアヤングメン)
7.ブレイブハート(ジェイムス・ホーナー)
8.スリーブラックバーズ(ケルト伝承音楽)
9.キルト(コビアルカオリジナル)
10.ケルティックメドレー
(アメージンググレース、蛍の光、ロッホ・ローモンド)

CMDA-0005 \3000
コビアルカ・メディテーション KOBIALKA MEDITATION
1. シャネンドア(アメリカ民謡)
2. 太陽のスペース(コビアルカ)
3. ララバイ(コビアルカオリジナル)
4. タイムレス・モーション(コビアルカ)
5. タイムレス・スパイラルズ(コビアルカ)

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