クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-04 No.11-1

2008年04月10日 14時48分32秒 | Weblog
<claves>
50 2802 \2180
(1)ブラームス / E.コーザ編:6つの歌曲(ヴィオラ&ピアノ版)
歌の調べのように何かがよぎりOp.105-1 / まどろみはいよいよ浅くOp.105-2
/ 失望Op.72-4 / 野に独りいてOp.86-2 / 航海Op.96-4 / わたしは改めて、
虐げのすべてを見たOp.121-2(「4つの厳粛な歌」より)
(2)ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
(3)同:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
エットーレ・コーザ(Va) マルク・パンティヨン(P)
録音:2007年10月9-11日スイス、グリミズア、ティボル・ヴァルガ・スタジオ
前作のヴィオラ編曲集(50.2609)にもいくつか含まれていたブラームスのリー
ト。このたびもまたコーザ自らアレンジを手がけた円熟期のナンバーは、渋い
内容とヴィオラの陰影ゆたかなひびきがしっくりしてたまらない魅力です。こ
のムードを引き継ぐ形で始まるヴィオラ・ソナタがやはりしんみりとした味わ
いと、時に熱も帯びて聴かせます。ピアノは、clavesにバラード集ほか
(50.2508)のアルバムがあるパンティヨン。

50 2804 \2180
(1)シューベルト:クラリネット・ソナタ ニ長調D.384
(2)同:クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタ イ短調D.385
(3)同 / レート・ビエリ編:10のドイツ舞曲
D.783第12番 / D.783第10番 / D.783第13番 / D.426第8番 / D.783第15番
/ D.420第11番 / D.420第5番 / D.783第16番 / D.783第2番 / D.783第7番
(4)同:クラリネット(ヴァイオリン)・ソナタ ト短調D.408
(5)同:セレナードD.957-4
レート・ビエリ(Cl) ジェラール・ワイス(P)
録音:2007年10月22-24日スイス、ボスヴィル、旧教会
1975年スイスのツークに生まれたビエリは、クラリネットをまず、バーゼル音
楽院でフランソワ・ベンダに、次いでジュリアード音楽院でチャールズ・ナイ
ディックに師事しています。さらに作曲家ジェルジ・クルターグとピアニスト
のクリスティアン・ツィンマーマンに、室内楽のレッスンを受けたことがたい
へん大きな影響を受けたとも自ら語っています。のびやかに歌う楽器の特性を
活かして、このアルバムでは歌謡性を特色とするシューベルトの世界を自然に
聴かせています。




<HUNGAROTON>
HDVD 32560(DVD-Video) \4850
音声:ハンガリー語
字幕:英独仏
モーツァルト:
(1)フルート協奏曲第1番ト長調KV.313
(2)フルート協奏曲第2番ニ長調KV.314
(3)アンダンテ ハ長調KV.315
(4)フルートとハープのための協奏曲ハ長調KV.299
[特典映像]
・(アンコール)グルック:オルフェオとエウリディーチェより「精霊の踊り」
-フルートとハープによる演奏
・ ドラホシュとヴィグのインタビュー
アンドレア・ヴィグ(Hrp) 
ベラ・ドラホシュ(Fl & 指) ブダペスト交響楽団
収録:2006年12月23日ブダペスト、フェレンツ・リスト音楽院(ライヴ)
クリスマス・シーズンに首都ブダペスト有数の会場で行われたコンサートの模
様が収められた映像作品。ハンガリーきっての名手ドラホシュの演奏でたっぷ
りとモーツァルトの名曲を楽しめます。画質、音質ともすぐれています。




<KING INTERNATIONAL>
KDC 7008 \2180
(原盤番号 haenssler 98 146)
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.8
モーツァルト:
レクイエムKV.626(レヴィン版)
キリエ ニ短調KV.341
ヘルムート・リリング(指)
ゲヒンゲン聖歌隊 シュトゥットガルト・バッハ合奏団
クリスティーネ・エルツェ(S) インゲボルク・ダンツ(A)
スコット・ウィア(T) アンドレアス・シュミット(Bs)
録音:1991年12月、ヘッセン放送局大ホール
以上の物足りなさをレヴィンはかなりの慎ましさをもって補足している。ジュ
スマイヤーはなんといってもモーツァルトの弟子であり、彼の死の枕元で同曲
の完成を依頼された人である。その際、終曲は「入祭文」と「キリエ」の音楽
を再現させることを指示されたのかも知れない。レヴィンはもう少し補足した
いのを我慢し、最小限の補筆にとどめ、成功したのだ。
【宇野功芳氏ライナー・ノーツより】
モーツァルトの「レクイエム」の版については様々な復元版が出版され(ジュ
スマイヤー版、バイヤー版、モーンダー版、ランドン版など)、話題を呼びま
した。このCDでは1991年、モーツァルトの没後200年に新たにロバート・D・レ
ヴィンによって補筆されたレヴィン版を使用。モーツァルト自筆の「アーメン
・フーガ」のスケッチに基づいて補筆されているのが特徴です。その他は、ラ
クリモサ、ベネディクト、オザンナの修正、挿入など音の変更は細部にわたり、
新たな姿を発見することができます。この版の初演にあたりヘルムート・リリ
ングが尽力し、彼の演奏により1991年8月24日に初演、このアルバムはその直
後に録音されたもの。宇野氏はこれまでのジュスマイヤー版の不満を一気に
解消してくれる版は登場したことはまことに嬉しいことだと語っています。
また今回のエッセイは読書編。愛読書、松浦寿輝著「川の光」(中央公論新社)
について。作者への熱いメッセージがしたためられています。





<DOREMI>
DHR 7933/5(2DVD+1CD) \5980
※DVDパート仕様:NTSC &PAL
両面コンパチブル
Region Free
「アニー・フィッシャー第1集 / 協奏曲ライヴ集」
[DVD 1]
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
(2)同:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」
(3)同:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
(4)ヘンデル:シャコンヌ
[DVD 2]
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV.482
(2)リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
(3)ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
(4)メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調Op.14
[CD]
(1)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
(2)モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調KV.491
アニー・フィッシャー(P)
[DVD 1](1)(2)ペテル・ムラ(指)(3)アンタル・ドラティ(指)
(1)-(3)ハンガリー放送交響楽団
[DVD 2](1)-(3)ペテル・ムラ(指)ハンガリー放送交響楽団
以上すべて、1960年代ハンガリー放送ビデオ・アーカイヴスによる収録
[CD](1)ウォルデマール・ネルソン(指)ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
(2)マルク・アンドレーエ(指)スイス=イタリア語放送管弦楽団
録音:(1)1984年ごろ(ライヴ)(2)1978年ごろ(ライヴ)
かのリヒテルも絶賛したアニー・フィッシャー(1914-1995)はあまり録音には
積極的ではなかったことで知られるハンガリーの名手。そんな彼女の貴重なラ
イヴがなんともぜいたくに映像で楽しめるアルバムがDOREMIよりリリースされ
ます。わずか8歳でデビューの折に弾いたというベートーヴェンの第1番ほか、
モーツァルトにシューマンときわめつけのレパートリーが並んでおり、これは
ファンを大いに喜ばせる内容といえるでしょう。



<MIRARE>
MIR 065 \2180
ハイドン:
弦楽四重奏曲 ト長調Op.54-1、ト短調「騎手」Op.74-3、
変ロ長調「日の出」Op.76-4
モディリアーニ弦楽四重奏団
フィリップ・ベルナール(Vn)ロイック・リオ(Vn)
フランソワ・キエフェル(Vc)ローラン・マルフェング(Va)
モディリアーニ弦楽四重奏団は2003年に結成。イザイ弦楽四重奏団に師事。
2006年にはメンデルスゾーン&シューマン弦楽四重奏曲(NS 01)でCDデビュー
を果たし、高い芸術性、確かな才能を感じさせる力作でした。このハイドンも
絶妙なアンサンブルで生き生きとした演奏を聴かせてくれます。




<INTEGRAL>
INTEG 221161 \2350
ルイーズ・ファランク(1804-1875):ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ソナタ第1番ハ短調、第2番イ長調、スイスの主題による協奏的変奏曲
ガエターヌ・プルヴォスト(Vn)ローラン・カバッソ(P)
録音:2007年
19世紀のフランス女流作曲家、ルイーズ・ファランク。ファランク作品は彼女
の存命中に広く流布し、夫アリスティドの楽譜出版社によって出版されていま
したが、彼女の死後は演奏される機会がほとんどありませんでした。このアル
バムには、世界初録音のソナタ第1番を含むヴァイオリンとピアノの作品を収
録。日本語訳付。

INTEG 221159 \2350
フランス・ハープ作品集
グランジャニー:子供の時間
ピエルネ:即興的奇想曲
カプレ:フランス風ディヴェルティメント、スペイン風ディヴェルティメント
フォーレ:塔の中の姫君、即興曲
ルーセル:即興曲
トゥルニエ:ソナチネ
イザベル・ペラン(Hp)
録音:2005年5月
フランス国立管弦楽団のハープ奏者として活躍中のイザベル・ペラン女史によ
る19世紀後半から20世紀前半のフランスのハープ作品集。柔らかく透明感ある
音色が美しく響き渡ります。イザベル・ペランはエコールノルマル音楽院教授
でもあり、後進の指導にも力を入れています。

INTEG 221160 \2350
ティエリー・ペクー(1965-):水を渡る者たち(アマゾンのカンタータ)
ティエリー・ペクー(指)アンサンブル・ゼリーグ、ヤキ・カンドルー(Vo)
録音:2005年12月
ティエリー・ペクーはパリ音楽院で学んだ現代音楽家。鋭い感性と西欧音楽へ
の反骨心から生まれる独特の世界を作り出しています。この作品はペクーが最
も関心を示しているラテン・アメリカ先住民の音楽を題材にしています。



<ORFEO>
=ORFEO D'OR=
ORFEOR 729081 \2080
モノラル
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
リーザ・デラ・カーザ(S) ヒルデ・レッスル=マイダン(A)
ヴァルデマール・クメント(T) オットー・エーデルマン(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ウィーン交響楽団
録音:1955年6月25日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
[ロート・ヴァイス・ロート放送グループによる収録 / ウィーン交響楽団
アーカイヴからの正規復刻]
生誕100年を記念してORFEOからカラヤンの超強力タイトルがリリースされます。
壮年期のカラヤンがウィーン響と行った第九のライヴは、ウィーン響のアーカ
イヴに収蔵されていた、ロート・ヴァイス・ロート放送グループ収録のオリジ
ナル・マスターからの復刻ということで音質も万全です。1955年といえばカラ
ヤンがフルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの芸術監督および常
任指揮者に就任した記念すべき年。また翌年からはザルツブルク音楽祭の芸術
監督を務めるなど、まさに輝かしい前途が約束されていた時期だけに覇気に満
ちた表現が特徴となっています。
ソリストには女王デラ・カーザを筆頭に当時のベスト・メンバーが、また前年
のフィルハーモニアとの録音にも参加していたエーデルマンやウィーン楽友協
会合唱団なども参加してこの上ない充実ぶり。これはファンならずとも絶対に
見逃すことの出来ないアルバムといえるでしょう。




<WARNER Box>
WARNER 2564 696898 16枚組 \6750
ミャスコフスキー:交響曲全集
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団、他

WARNER 2564 696735 5枚組 \4750
ザ・リゲティ・プロジェクト-リゲティ作品集
室内協奏曲、ピアノ協奏曲、ロンターノ、アトモスフェール、アパリシヨン、
サンフランシスコ・ポリフォニー、チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、
ハンブルク協奏曲、レクイエム、アヴァンチュール、チェロソナタ、他
シェーンベルクアンサンブル、ベルリンフィル、ジョナサン・ノット、他

WARNER 2564 696734 5枚組 \3500
シャロン・カム(Cla)コレクテッド レコーディングス
モーツァルト、クロンマー、ウェーバー、コープランド、ペンデレツキらの
クラリネット協奏曲、他



<Opus Arte DVD>
OA 0990(DVD-Video) 2枚組 \5480
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」
フィガロ: アーウィン・シュロット
スザンナ: ミア・パーション
バルトロ: ジョナサン・ヴェイラ
マルチェッリーナ: グラシエラ・アラヤ
ケルビーノ: リナート・シャハム
アルマヴィーヴァ伯爵: ジェラルド・フィンリー
ドン・バジーリオ: フィリップ・ラングリッジ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人: ドロテア・レッシュマン
アントーニオ: ジェレミー・ホワイト
ドン・クルツィオ: フランシス・エジャートン
バルバリーナ: アナ・ジェームス
最初の花嫁介添人: グレニス・グローヴス
二番目の花嫁介添人: ケイト・マッカーニー
指揮:アントニオ・パッパーノ
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
美術・衣裳: タニア・マッコーリン  
照明: ポーレ・コンスタブル  
演出補: レア・ハウスマン 
2006年2月13、17日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)における
ライヴ収録
字幕 英・仏・独・西・伊
ロイヤル・オペラによるモーツァルト生誕250周年の目玉として上演されたの
が、この《フィガロの結婚》だ。オペラ指揮者として着実にその頂点に立ちつ
つあるパッパーノ、現在もっとも英国で人気の高い演出家マクヴィカー、そし
て、若々しくフィガロを歌うシュロット、高度な歌唱と演技を余裕たっぷりに
披露する伯爵役のフィンリーなど実力派の歌手陣を揃え、記念年にふさわしい
豪華な舞台となった。召使たちのパントマイムで始まる序曲から最終場面ま
で、無駄なく、流暢にまとめた機能的な演出もすばらしい。(解説:鈴木淳史)

OA 7002BD(Blu-ray-DISC) \5480
モーツァルト:歌劇「魔笛」
タミーノ:ヴィル・ハルトマン
パミーナ:ドロテア・レッシュマン
夜の女王:ディアナ・ダムラウ
ザラストロ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ
パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パパゲーナ:アイリッシュ・タイナン
モノスタトス:エイドリアン・トンプソン
第一の侍女:ジリアン・ウェブスター
第二の侍女:クリスティーン・ライス
第三の侍女:イヴォンヌ・ハワード
弁者:トーマス・アレン
指揮:コリン・デイヴィス
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
2003年1月27日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)におけるライヴ
収録
本編:英語・フランス語・スペイン語
特典:ドイツ語・フランス語・イタリア語
オペラ作品初のブルーレイディスク、オーパス・アルテよりリリース! 同月
発売の国内盤DVD、コヴェント・ガーデンの《魔笛》のブルーレイ・バージョ
ンです。英BBCのスタッフが総力を結集して収録したハイビジョン映像を、大
容量ハイスペックディスク、ブルーレイの高精細映像で楽しめます。その驚く
べき解像度と臨場感をぜひとも体感してください!
※同月当社より発売の国内盤DVD《魔笛》(TDBA-5016-7)と同一映像。こちらは
直輸入盤につき日本語字幕はついておりません。
※本ディスクはブルーレイ専用プレイヤー以外では再生できません。

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08-04 No.11-2

2008年04月10日 14時47分54秒 | Weblog
<Hyperion>
CDA 67681/2 2枚組 \4360
ヘンデル:オラトリオ《時の悟りと勝利》HWV.46a
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)、
ケイト・オールドリッチ(メゾソプラノ)、
マルティン・オロ(カウンターテナー)、
イェルク・ダルミュラー(テノール)、
アレッサンドロ・デ・マルキ(指揮)、
アカデミア・モンティス・レガリス
ハイペリオン移籍第1弾となったストラデッラのオラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」
(CDA 67617)で鮮烈な演奏を聴かせてくれた名匠アレッサンドロ・デ・マルキ
&アカデミア・モンティス・レガリス。
新たな活躍の場を得た同コンビがストラデッラに続く第2弾として選んできた
のは、イタリア時代の若きヘンデルが枢機卿ベネデット・パンフィーリの歌詞
を用いて1707年にローマで作曲したとされる最初のオラトリオ「時の悟りと勝
利」。
20代前半のヘンデルがイタリアで開花させたあふれんばかりの才能が凝縮され
た「時の悟りと勝利」は、初期の作品らしく若々しくみなぎる力を存分に感じ
させてくれる傑作である。
イタリア・バロックの権威としての絶対の自信を見事に作品へと昇華させるデ
・マルキと古楽器の若き精鋭アカデミア・モンティス・レガリスに加えてソリ
ストも見事。
ベレッツァ役を歌うソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィは、グロッサ
(Glossa)からリリース中のヘンデル・イタリアン・カンタータ集でもソリスト
を務めるまさにヘンデルのスペシャリスト。

CDA 67673 \2180
マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集Vol.3 ――
ヴァイオリンと管弦楽のための《協奏的組曲》H.276(初稿版/世界初録音)/
ヴァイオリンと管弦楽のための《協奏的組曲》H.276a(第2稿版)/ヴィオラと
管弦楽のための《ラプソディ・コンチェルト》
ボフスラフ・マトウシェク(ヴァイオリン&ヴィオラ)、
クリストファー・ホグウッド(指揮)、
チェコ・フィルハーモニック管弦楽団
貴重なレパートリーと高いクォリティの演奏を兼ね備え、これまでにリリース
された第1巻(CDA 67671)、第2巻(CDA 67672)が世界的評価を獲得しているマル
ティヌーの「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」の第3巻。
この全集録音では、世界初録音となる作品や祖国チェコ以外では演奏機会に恵
まれていない傑作など豊富なレパートリーが取り上げられており、マルティヌ
ーの知られざる作品の発掘にも貢献している。
第3巻には、ヴァイオリンのための「協奏的組曲」の世界初録音となる「初稿
版」と改定が加えられた「第2稿版」が収録されており、1つの作品の2つの異
なる版が持つそれぞれの魅力を聴き比べることが出来る。数少ないヴィオラ協
奏曲の重要レパートリーである「ラプソディ・コンチェルト」の登場もポイン
ト。演奏は第1巻&第2巻と同じく、ミルシテインの門下生で1970年代には読売
日本交響楽団のコンサートマスターとしても活躍したチェコの名匠マトウシェ
クとホグウッド&チェコ・フィルのコンビが継続して担当。今回も大きく期待
できそうだ!

CDA 67561 \2180
シュポア:クラリネット協奏曲集Vol.2 ――
クラリネット協奏曲第3番へ短調WoO.19/同第4番ホ短調WoO.20
マイケル・コリンズ(クラリネット)、
ロビン・オニール(指揮)、スウェーデン室内管弦楽団
ハワード・シェリー&スイス・イタリア語放送管弦楽団の演奏による交響曲集
が好評を博しているシュポア。19世紀前半のドイツで活躍したシュポアの重要
作「クラリネット協奏曲」の続編が、第1集と同じくマイケル・コリンズのク
ラリネットでリリースに。
当時の名奏者ヨハン・サイモン・ヘルムシュタットのために作曲された4つの
協奏曲。今回の第2集には、ヴィルトゥオージティが全ての局面で要求される
第3番、シュポアの作品の中でも傑作と評される第4番の2作品を収録。
当時の名クラリネット奏者のために書かれた作品を、現代を代表するイギリス
のクラリネット奏者マイケル・コリンズが演奏するという繋がりも面白い。

CDA 67658 \2180
フィリップ・デ・モンテ(1521-1603):
神よ我を憐れみたまえ(ミゼレーレ)、ミサ・ウルティミ・ミエイ・ソスピリ、
第6旋法によるマニフィカト、あなたに向けてわが魂を、兄弟らよわれは主に
対し、我に注ぎたまえ、御空には喜びあり、おそれるなマリアよ
フィリップ・ヴェルドロ(1470/80-b.1552):わたしの最後のため息
チンクエチェント
イタリア語で「500」を意味する名前を持つチンクエチェントのサード・アル
バムは、フィリップ・デ・モンテの宗教作品集。
皇帝マクシミリアンII世の宮廷楽長を務めたフィリップ・デ・モンテは16世紀
のフランドルを代表する作曲家の1人であり、世俗歌曲を中心に膨大な作品数
を遺した多作家でもある。
チンクエチェントは、2004年10月に結成され「マクシミリアンII世時代の宮廷
音楽」(CDA 67579)でデビューを飾った男声のルネサンス・ヴォーカル・アン
サンブル。繊細な表現と豊かなハーモニーで急激に株を上げている注目のアン
サンブルである。

CDA 67666 \2180
ブクステフーデ:オルガン作品全集Vol.1 ――
前奏曲ニ長調BuxWV.139/コラール《いまぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間よ》
BuxWV.210/フーガ ハ長調BuxWV.174/コラール《ああ主よ、哀れな罪人なる
われを》BuxWV.178/コラール《われ神より去らじ》BuxWV.221/コラール
《汝の御子によりてのみわれ汝に感謝す》BuxWV.195/カンツォーナ ニ短調
BuxWV.168/コラール《いざ我ら、聖霊に願わん》BuxWV.208/前奏曲ト短調
BuxWV.150/シャコンヌ ハ短調BuxWV.159/トッカータ ヘ長調BuxWV.157/
第9旋法によるマニフィカトBuxWV.205/前奏曲ト長調BuxWV.162/コラール
《わがいとしの神に》BuxWV.179/コラール《われらが神はかたき砦》
BuxWV.184/前奏曲イ長調BuxWV.151
クリストファー・ヘリック(オルガン)
「オルガン・ファイヤーワークス」シリーズやJ・S・バッハの「オルガン作品
集」など数多くのレコーディングを行ってきた名オルガニスト、クリストファ
ー・ヘリックの演奏による新シリーズはブクステフーデのオルガン作品全集。
収録曲は序曲、フーガ、トッカータなどの「オスティナート形式」による作
品、コーラルと単旋律聖歌に基づく作品という2つのカテゴリーに区分されて
いる。シリーズのスタートとなるこの第1集ではデンマークのヘルシンゲル大
聖堂のオルガンが使用されている。

CDA 67641 \2180
ケネス・レイトン(1929-1988):
オール・セインツのシークエンスOp.75/ロッキンガムのコラール前奏曲/
おお神よ、日なたで我を包みたまえ(世界初録音)/朝のカンティクル(世界初
録音)/ワールド・デザイアOp.91(世界初録音)
デイヴィッド・ベドナル(オルガン)、
マシュー・オーウェンス(指揮)、ウェルズ大聖堂聖歌隊
20世紀イギリスの作曲家ケネス・レイトンがキャリアの後期に作曲を行った世
界初録音を含む教会音楽集。特にメイン・プログラムの「ワールド・デザイア
(The World's Desire)」は、主顕節を祝う祭りのために東方教会、西方教会そ
れぞれの典礼を反映させた作品の作曲依頼を受けて書かれた約30分の演奏時間
を要する大作である。
西暦700年に初めてウェルズに教会が建てられ、西暦1180年に大聖堂となり今
日まで800年という長大な歴史を持つ由緒あるウェルズ大聖堂。ハイペリオン
でのマシュー・オーウェンスとのコンビの録音は、バーゴンの合唱作品集
(CDA 67567)に続いて2枚目となる。

CDD 22054 2枚組(1枚価格) \2180
セルゲイ・ボルトキエヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 ――
嘆きと慰め Op.17/アンデルセンの童話よりOp.30/10の前奏曲Op.33/バラー
ド嬰ハ短調Op.42/エレジー嬰ハ長調Op.46/4つの小品Op.3/4つの小品 Op.65
/ピアノ・ソナタ ロ長調Op.9
スティーヴン・クームズ(ピアノ)
ハイペリオンにロシア作品の見事な演奏の録音を数多く残しているクームズの
代表盤でありながら、廃盤となっていた2枚のボルトキエヴィチのピアノ作品
集が装いも新たにグッドプライスで復活!
ラフマニノフと同世代でピアニスト兼作曲家として広く認められていたボルト
キエヴィチ最大のソロ作品である「ピアノ・ソナタ」、知る人ぞ知る傑作「バ
ラード」と「エレジー」などには濃厚なロマンと洗練された音楽性が同居して
いる。1996年&1998年の録音。
(CDA 66933&CDA 67094からの移行再発売。)

<Helios>
CDH 55230 \1280
17世紀ドイツの教会音楽 ――
シュッツ:憐れみたまえ、おお主よSWV.148
ベルンハルト:何を悲しむのか、私の魂よ
ローゼンミュラー:指導者なるキリストを、2声のソナタ第2番ホ短調
ブクステフーデ:カンタータ《イエスはわが喜び》BuxWV.59
ガイスト:天にまします我らの父よ
ブクステフーデ:カンタータ《主において喜べ》BuxWV.64
G・H・バッハ:ソナタ第1番
J・C・バッハ:カンタータ《いざ打てかし、願わしき時の鐘よ》
J・M・バッハ:さあ、主をたたえよ
G・H・バッハ:ソナタ第2番ヘ長調
クリーガー:おおイエス、わが命
ホフマン:いざ来たれ、待ち望みたる時よ
ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
パーリー・オブ・インストゥルメンツ
17世紀ドイツのルター派教会のために書かれた宗教作品をロビン・ブレイズの
歌声で。シュッツ、ブクステフーデといった大きな影響力を放った作曲家たち
だけでなく、バッハ一族の中でもヨハン・クリストフやハインリッヒなどの珍
しい作品が聴けるのも嬉しい。1998年9月の録音。
(CDA 67079からの移行再発売。)

CDH 55316 \1280
ヴィラ=ロボス:
ブラジル風バッハ第1番/声楽とヴァイオリンのための組曲/前奏曲とフーガ
/ブラジル風バッハ第5番
ジル・ゴメス(ソプラノ)、ピーター・マニング(ヴァイオリン)、
プリース・チェロ・オクテット
ヴィラ=ロボスの代表的作品である「ブラジル風バッハ」からの2作品に加え
て、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」をチェロ・オーケストラのためにア
レンジした「前奏曲とフーガ」などを収録。1987年5月の録音。
(CDA 66257からの移行再発売。)




<Chandos>
CHAN 10465 \2180
ヴォーン=ウィリアムズ:
ウェンロック・エッジで/ピアノ五重奏曲ハ短調/ロマンス/パストラール
マーク・パドモア(テノール)、シューベルト・アンサンブル
世界屈伸と名高いイギリスのピリオド・オーケストラ、エイジ・オブ・エンラ
イトメント管弦楽団のリーダーとしての来日が記憶に新しい名テノール、マー
ク・パドモア。
シャンドス・デビュー25周年を迎えたイギリスの老舗室内楽団、シューベルト
・アンサンブルとパドモアによるヴォーン=ウィリアムズ(以下RVW)は、イギ
リス音楽の発信地として重要な役割を担ってきたシャンドスが世界に向けて贈
るRVWの没後50年記念リリースとして位置づけられている。
マーク・マドモアの歌う連作歌曲集「ウェンロック・エッジで」はもちろんの
こと、RVWの未亡人の演奏のために2002年に出版された「ピアノ五重奏曲ハ短
調」、1923年に出版されたリリカルな小品「ロマンスとパストラール」など、
節目の年に相応しい充実の内容を誇っている。

CHAN 10464 \2180
ダンディ:管弦楽作品集Vol.1 ――
魔の森Op.8(ウーラントのバラードによる伝説交響曲)/山の夏の日Op.61/
想い出Op.62
ラモン・ガンバ(指揮)、アイスランド交響楽団
マルコム・ウィリアムソンの管弦楽作品集(CHAN 10359&10406)で抜群のパフォ
ーマンスを披露してくれた音楽監督ラモン・ガンバ率いる北欧のハイレベル・
オーケストラ、アイスランド交響楽団の新プロジェクトはダンディの管弦楽作
品集!
フランスのティンパニ(Timpani)レーベルからリリースされた作品集によって
ロパルツに続くブームを呼んでいるものの、まだまだ復権途上のダンディ。
シャンドスとガンバ&アイスランド響がダンディの作品の録音に乗り出したの
は、さらに再評価の気運を高めダンディの音楽を世界に広げるためなのである。
フランクを師と仰いたダンディはドビュッシー、ラヴェルと同世代の音楽家で
あり、その作品はベートーヴェンとワーグナーからの影響を色濃く窺わせてい
る。シャンドスならではの期待のシリーズがいまスタートを切る!

CHAN 10446 \2180
バックス:交響詩集Vol.2 ――
3つの《北方のバラード》/薄明の中で/幸せな森/管弦楽のための自然詩
《ニンフォレプト》/赤い秋
ヴァーノン・ハンドリー(指揮)、BBCフィルハーモニック
第1集(CHAN 10362)が2007年のBBCミュージック・アウォードにノミネートされ
るなど、バックス・コンダクターとしての健在振りを見事にアピールしたハ
ンドリーが再びタクトを執るバックスは今回も興味深い。
当初はピアノ独奏として作曲され、バックス自身の手で2台ピアノ版に編曲が
行われた「赤い秋」。ここに収録された管弦楽版の「赤い秋」は、2006年に
グレアム・パーレットによって編曲された版であり、もちろん録音としても
非常に貴重なもの。
また1933年にオーケストレーションが施され、「荘厳な式典のための前奏曲」
というタイトルも持った「北方のバラード第3番」など、第1集や交響曲全集
(CHAN 10122)に比肩する濃密な内容はイギリス音楽ファンならば絶対に外せ
ない!

CHAN 0751 \2180
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):管弦楽作品集 ――
協奏曲ニ長調/協奏曲変ロ長調/アンダンテ ニ長調/合奏序曲二長調
(全曲世界初録音)
テンペスタ・ディ・マーレ
2007年1月、フィラデルフィアのセント・マークス教会を舞台として同地のバ
ロック・オーケストラ「テンペスタ・ディ・マーレ」の手により現代に復活し
たファッシュの4つの作品。
大バッハやテレマンと同時代を生きたファッシュの遺された楽譜はドレスデ
ンの大爆撃で大きなダメージを負ってしまったものの、「テンペスタ・ディ
・マーレ」のコンサートのために復元が施されている。
今回リリースとなる録音は2007年1月に行われたコンサートのライヴを収録
したものであり、ファッシュの没後250年を記念したバロック、古楽ファン
要チェックのリリースと言えるだろう。全曲世界発録音。

CHAN 10463 \2180
ノーウィッチ大聖堂のオルガンによるチェコのオルガン音楽 ――
ノヴァーク:聖ヴァーツラフ三部作
ヤナーチェク:《グラゴル・ミサ》より 後奏曲
イルジー・ロペック(1922-2005):
《ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス》による変奏曲
マルティヌー:ヴィジリア(クリスマスイヴ)
ドヴォルザーク:フーガ ト短調
スメタナ:オルガンのための6つの前奏曲
イアン・クイン(オルガン)
イアン・クインは、アメリカのニュー・メキシコ州最大の都市アルバカーキ
のセント・ジョン大聖堂でオルガニスト兼音楽監督を務めるウェールズ出身
のオルガン奏者、合唱指揮者、作曲家。
これまでにも「ロシアのオルガン音楽」(CHAN 10043)などユニークな内容の
レコーディングをリリースしており、今回の「チェコのオルガン音楽」もド
ヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェクの作品が並ぶ多彩で民族色豊かなプ
ログラミングに仕上がっている。ちなみに次回作は「アメリカのオルガン音
楽」が予定されているとのこと。

●Chandos Opera In English
CHAN 3152 3枚組 \3560
モーツァルト:歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》K.588(英語版)
ジャニス・ワトソン(ソプラノ)、レスリー・ガレット(ソプラノ)、
ダイアナ・モンタギュー(メゾソプラノ)、トビー・スペンス(テノール)、
クリストファー・マルトマン(バリトン)、トーマス・アレン(バリトン)、
チャールズ・マッケラス(指揮)、
エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団、ジェフリー・ミッチェル合唱団
ベートーヴェンの交響曲全集(Hyperion/CDS 44301/5)、モーツァルトの後期
交響曲集(Linn/CKD 308)という芸術作品を創り上げ、その円熟の至芸に称賛
の声が鳴り止まない巨匠マッケラス。
モーツァルトの権威としての世界的名声を誇る巨匠が新たにシャンドスで取り
上げたのは、名作「コシ・ファン・トゥッテ」。
マッケラスは今回の「コシ・ファン・トゥッテ」では、レフ・ブラウンによっ
て翻訳され1890年にスタンフォードの指揮によってロンドン初演が行われた英
語版のスコアを用いている。
エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団に加えて、注目のキャストにもバリ
トンのトーマス・アレンや、ソプラノのジャニス・ワトソン、レスリー・ガレ
ットなど超一流の歌い手たちが集うなど豪華布陣が実現。
ジャケットの充実感に満ちたマッケラスの表情が、その音楽の充実度を物語っ
ていると言っても過言ではないだろう。80歳を超えてなお進化を続ける巨匠
マッケラスの新たな境地に注目したい。2007年1月&8月の録音。

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