クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

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08-04 No.13-1

2008年04月15日 13時01分32秒 | Weblog
<Ondine>
ODE 1122(SACD-Hybrid) \2300
ジャン・シベリウス:交響詩<クレルヴォ> 作品7
レイフ・セーゲルスタム(指)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ソイレ・イソコスキ(S) トンミ・ハカラ(B) ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)
録音:2007年12月 フィンランディアホール(ヘルシンキ)
制作:セッポ・シーララ  
録音:エンノ・マエメツ [フィンランド語歌詞・英訳付き]
セーゲルスタム(1944-)にとって2度目となる<クレルヴォ>の録音。今回のオー
ケストラは、シベリウス交響曲全曲録音(ODE 1075)のヘルシンキ・フィルハー
モニック。ギリシャ悲劇のコロスの役割を担い情景を語る男声合唱が、ヘルシ
ンキ大学男声合唱団(YL)。オスモ・ヴァンスカとラハティ交響楽団の東京公演
と録音(BIS 1215)に参加したグループです。ヒュンニネンの後を継ぐバリトン
のひとり、トンミ・ハカラがクッレルヴォを歌い、クッレルヴォの妹にはセー
ゲルスタムの最初の録音と同じイソコスキが起用されています。この録音には、
ブライトコプフが2005年に出版した「ジャン・シベリウス作品全集」ではなく、
ヘルシンキ・フィルハーモニックのライブラリー所蔵の楽譜が使われました。
セーゲルスタム自身が修正を入れており、これまで聴いたことのない響きの聴
こえる瞬間があります。セッポ・シーララの制作、エンノ・マエメツが担当し
た録音が、切迫した空気と雰囲気をリアルに伝えてくれます。
フィンランド民族叙事詩『カレヴァラ』(第31章-第36章)の悲劇に題材をとった
交響詩<クレルヴォ>はシベリウスが26歳で発表した作品。伝統の吟唱法を暗示
するスタイルも導入され、真にフィンランド的な音楽がロシア支配下にあった
フィンランドの人々を熱狂させました。「それまで耳にしたことはなかったに
しろ、これこそ、われらフィンランド人の旋律だとわかった」という、初演を
聴いた作曲家のオスカル・メリカントの言葉が残っています。




<BIS>
BIS SA 1641(SACD-Hybrid) \2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.39
(1)第68番「げに神はかくまで世を愛して」BWV68
(2)第175番「彼はおのれの羊の名を呼びて」BWV175
(3)第28番「神は頌むべきかな! いまや年は終り」BWV28
(4)第183番「人々汝らを除名すべし」BWV183
(5)第85番「われは善き牧者なり」BWV85
キャロリン・サンプソン(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、
ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、コンチェルト・パラティーノ、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
このところソロ・カンタータの続いていた同シリーズ、久々の通常編成版の登
場です。1725年作の5篇が収められていますが、各曲とも変化に富み飽きさせま
せん。特に183番では4本のオーボエのほか、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ
というヴァイオリンのように弾く小型チェロが用いられているのがユニーク。
この楽器の当代一の名手・バディアロフが妙技を聴かせてくれます。また、お
なじみの名人金管集団コンチェルト・パラティーノが壮麗な響きを作り出し、
声楽陣もサンプソン、ブレイズが堂に入った歌唱を披露しています。

BIS SA 1580(SACD-Hybrid) \2500
(1)ムソルグスキー:展覧会の絵
(2)ラヴェル:夜のガスパール
(3)バラキレフ:イスラメイ
フレディ・ケンプ(Pf)
6月に来日公演が予定されている人気ピアニストのフレディ・ケンプ。待望の最
新譜はピアノ・レパートリーのなかでも難曲として恐れられている3作品。技巧
派ケンプは余裕で曲を征服しているだけでなく、こうしたものでの巧さは他の
追随を許さないものがあります。特に「イスラメイ」はかつて浜松国際コンク
ールで弾いて、審査員たちの度肝を抜いた自信作。轟き渡るピアノ、華麗な演
奏姿、いずれもケンプ芸術の真骨頂と申せましょう。


BIS SA 1692(SACD-Hybrid) \2500
ベートーヴェン:
(1)ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
(2)同第3番ハ短調 Op.37
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
アンドルー・パロット(指)
ノールショピングSO
フォルテピアノでベートーヴェンのピアノ独奏曲全集を刊行中のブラウティハ
ムが、協奏曲全集も始めました。意外にもモダン・ピアノとモダン・オーケス
トラという組合せ。ブラウティハムはモダン・ピアノの機能を最大に生かしつ
つも、オーケストラとのバトルというよりは室内楽的親密さの絶妙な名人ぶり
を繰り広げています。

BIS 1317 \2380
チェレプニン:
(1)ピアノ協奏曲第1番 Op.12 (2)同第3番 Op.48 (3)祝祭音楽 Op.45a 
(4)交響的行進曲 Op.80
小川典子(Pf)
ラン・シュイ(指)
シンガポールSO
小川典子とシンガポール響のチェレプニン・シリーズの第4弾。ピアノ協奏曲は
これで全部揃いました。戦前の上海に住み、たびたび日本を訪れて伊福部昭、
早坂文雄、江文也、松平頼則などの民族主義作曲家を教えたアレクサンドル・
チェレプニンは、まさに日本作曲界の大恩人。当シリーズで大規模な管弦楽作
品に触れることができるようになり、急速に再評価が進んでいます。ピアノ協
奏曲第1番は後期ロマン派的、第3番にはナイル川の船乗りの歌が引用されてい
ます。いずれもヴィルトゥオーゾ的な作品ですが、小川典子の華麗な演奏が光
ります。日本の民族主義作曲家に興味のある方ははずせない一枚。

BIS 1433 \2380
シベリウス:男声合唱曲集
無伴奏合唱曲;
(1)6つの無伴奏合唱曲 Op.18 (2)賛歌「苦しみの世界に生まれたもう」Op.21 
(3)月光を浴びて (4)祖国に (5)異郷にいる兄弟 (6)海辺へ Op.84の5 
(7)2つの合唱曲 Op.108 (8)フィンランディア賛歌
伴奏付合唱曲;
(9)恋する人 Op.14 (10)急流下りの名人の花嫁たち Op.33 
(11)火の起源 Op.32 (12)カンタータ「放たれた女王」Op.48 
(13)お前に勇気があるか Op.31の2 (14)レミンカイネンの歌 Op.31の1 
フィンランド白軍行進曲 Op.91の1
マッティ・ヒヨッキ(指)
YL(ヘルシンキ大学男声合唱団)、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO、トム・ナイマン(Ten)、トンミ・ハカラ(Br)
フィンランドの名門YL(ヘルシンキ大学)男声合唱団は1883年創立で、シベリウ
スもごく若い頃から意気投合し、「クレルヴォ交響曲」を含む多くの魅力的な
男声合唱曲を彼らのために書き下ろしました。シベリウスといえば交響曲や管
弦楽曲に人気が集まりがちですが、実は男声合唱こそシベリウスの心の声だっ
たといわれています。いずれも力強く、オトコの哀しみに満ちた作品ばかり。
YLの自信に満ちた演奏も超魅力です。

BIS 1909/11 5枚組 \7140
シベリウス完全全集 その4 ピアノ曲I
スケルツォ JS134a/コン・モト・センプレJS52/アンダンテ JS74/メヌエット
JS5/テンポ・ディ・ヴァルスJS2/スケルツォ JS134b/11の変奏曲/ワルツ
とアンダンティーノ(118の和声課題より)/主題カタログ(50の小品)/あこがれ
JS293(朗読付)/アンダンテ JS30a/朝の歌 JS46/黄昏に JS47/テンポ・ディ
・メヌエット 嬰ヘ短調/アレグロ ホ長調/モデラート ヘ短調/ヴィヴァー
チェ 変ホ長調/アンダンティーノ ハ長調/アンダンティーノ ロ長調JS44/
アレグレット 変ロ短調 JS18/アレグロ ヘ短調/ワルツ ホ長調/ピウ・レン
ト-テンポ・ディ・ヴァルス JS150/ワルツ断片ヘ短調/アンダンティーノ
ホ長調JS41/2つのスケッチJS6/アレグレット JS24/モデラート-プレスト
JS133/アレグロ断片ホ長調/ああ、あなたが見たなら JS141(朗読付)/ラル
ゴ JS117/ヴィヴァーチェ JS221/アダージョ JS11/3つのフーガ呈示部/
ポルカ JS75/組曲「フロレスタン」JS82/アレグレット JS21/ワルツ「ベッ
ツィ・ルルーシュのために」JS1/ソナタ・アレグロ ニ短調(呈示部と展開部)
JS179a/ベッケルのためのソナタ断片(1889)/2つのソナタ・スケッチ/11の
ソナタ・スケッチ/ソナタ・アレグロ ヘ短調(呈示部)JS179b/ソナタ・アレ
グロ ハ長調(呈示部)JS179c/ソナタ・アレグロ ホ長調JS179d/ソナタ・アレ
グロ ハ短調(呈示部)JS179e/ポルカ断片/マズルカのスケッチ/スケルツォ
JS164/メヌエット 変ロ長調/ワルツ 変ニ長調/6つの即興曲 Op.5/「カレ
リア組曲」より間奏曲とバラード Op.11/ピアノソナタ ヘ長調 Op.12/森の
精 Op.15/アレグレット JS23/カプリッチョ 変ロ短調/レント JS119/アレ
グレット JS225/カプリス ロ短調/アンダンティーノ Op.24の7(初稿)/メヌ
エット 変ロ長調/悲しき行進曲 JS124/アレグロ ト短調/騎士 JS109/アン
ダンティーノ ヘ長調/10の小品 Op.24/牧歌 Op.24の6(第2稿)/フィンラン
ディア Op.26/付随音楽「クリスチャン2世」Op.27/3つのスケッチ/ラルガ
メンテ ニ短調/お前に勇気があるか? Op.31の2/アテネ人の歌 Op.31の3/
フィンランド民謡集のピアノ編曲 JS81/私の恋人の何と美しきこと/アダー
ジョ ハ長調/ポルカ「アイノ」ハ短調/クプレ Op.34の4(初稿)/10のバガテ
ル Op.34/アンダンテ 嬰ハ短調(交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチ)/10
の叙情的瞑想 Op.40/キュリッキ Op.41/悲しきワルツ Op.44の1(編曲試作)
/悲しきワルツ Op.44の1(編曲決定稿)/森の精 Op.45の1/舞踏間奏曲
Op.45の2
フォルケ・グラスベック(Pf)、ラッセ・ポイスティ(朗読)
大好評のシベリウス完全全曲シリーズ第4弾はピアノ曲その1。5枚組3枚価格な
うえ、初期の習作、あるいはスケッチや断片まで収めるというBISならではの
偏執狂ぶりが嬉しい限り。この巻、ただありものをまとめたのではなく、
「フィンランディア」や「悲しきワルツ(複数稿)」などポピュラーな作品、さ
らに交響曲第1番第2楽章の試作的スケッチなどというお宝中のお宝の新録音が
多数含まれています。




<BelAir>
BAC 033(DVD-Video) \4950
ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」
シモーネ・アライモ(Br ドン・パスクワーレ)
パトリツィア・チョーフィ(S ノリーナ)
マルツィオ・ジョッシ(Br マラテスタ)
ノーマン・シャンクル(T エルネスト)
エヴェリーノ・ピド(指)
スイス・ロマンド管弦楽団,ジュネーヴ大歌劇場合唱団
演出:ダニエル・スレイター
装置、衣装:フランシス・オコナー
収録:2007年5月
3ドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」に優れた映像が加わりました!
2007年5月に、スイス、ジュネーヴ大歌劇場で上演されたもの。名バッソブッ
フォ、アライモは品の良いパスクワーレを演じ、一方のチョーフィは気の強そ
うなノリーナを好演。シャンクは米国出身、モーツァルトを得意とするテノー
ル。若々しく伸びのある声が魅力です。ドニゼッティには極めて評判の高いピ
ドの指揮も高水準。英国の演出家、スレイターは舞台を20世紀半ばくらいに据
え、モダンでオシャレな雰囲気が抜群。「ドン・パスクワーレ」のDVDの中で
も、個性的な魅力に溢れた映像です。

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