クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-01 No.20-1

2007年01月20日 11時56分46秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMC 901953 \2250
ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲
(1)第6番 ト長調 作品101 
(2)第8番 ハ短調 作品110 
(3)第11番 ヘ短調 作品122
エルサレム弦楽四重奏団
アレクサンダー・パヴロフスキー(Vn1)、アミハイ・グロス(Vn2)、
セルゲイ・ブレスラー(Vla)、キリル・ズロトニコフ(Vc)
2004の初来日につづき、今回が2度目の来日となる、エルサレム弦楽四重奏
団。4人の間にただよう音楽の空気感は、なんとも気高くよい雰囲気です。
若手ながら技巧にはしることなく、常に作品に対して真摯な態度で接してい
るのがよくわかる、知性にも裏打ちされた演奏をするクヮルテット。チェロ
の奏者が使用している楽器は、ジャクリーヌ・デュ・プレが愛用していたセ
ルジオ・ペレッソンで、ダニエル・バレンボイムより貸与されている逸品で
す。第6番は1956年の作。この年ショスタコーヴィチは4つの作品しかのこし
ていないだけに、重要な作品。田園的な明るい雰囲気が魅力の一曲です。
第8番は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の中でも名曲のひとつ。「ファ
シズムと戦争の犠牲者の思い出に」捧げられており、自身の旧作から様々な
主題を転用しており、作曲者の自伝的作品ともいえるものです。クヮルテッ
トのメンバーは、ひとつひとつの主題の意味を徹底的に追求して演奏してお
り、説得力抜群です。第11番は、アンサンブルの難しい技巧が用いられた作
品。瞑想的な雰囲気をもった作品で、クヮルテットのもつ叙情性がひかります。




<ALPHEE>
ALPHEE 9502003 \2250
「ネルソン・フレイレ・イン・コンサート」
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
(2)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
(3)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調Op.30
(4)ドビュッシー:「映像第1集」より 水の反映
(5)同:「映像第2集」より 金色の魚
(6)ヴィラ=ロボス:カボークロの伝説
(7)同:オリオンの三つ星
(8)アルベニス:組曲「イベリア」より エボカシオン
(9)同:ナヴァーラ
ネルソン・フレイレ(P)
録音:1984年3月25日カナダ、トロント、ロイ・トムソン・ホール(ライヴ)
[カナダ放送制作]
1944年ブラジル生まれのフレイレは、リリカルで透明感ある音色の美しさで
お客を呼べる数少ない現代のヴィルトゥオーゾ。
前日にチューリヒから8時間のフライトでトロント入りし、翌日昼間の2時に
開演となったトロントでのリサイタルは、用意した2500席が完売したといい
ます。美質がよく顕れたシューマンやモーツァルトに、ドビュッシーに加え
て、ルーツを感じさせずにおかないラテンのプログラムまで内容もヴァラエ
ティに富んでいます。使用楽器はスタインウェイ。

ALPHEE 0604017 \2250
(1)ショーソン:ピアノ四重奏曲イ長調Op.30
(2)フランク:ピアノ五重奏曲へ短調Op.14
アンサンブル・ミュジク・オブリク
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー、マルシャル・ゴティエ(Vn)
シルヴィア・シミオネスク(Va) ディアナ・リゲティ(Vc) 
マリア・ベローウソヴァ(P)
録音:2005年11月23 & 24日パリ5区、サン=マルセル教会
ハルモニア・ムンディ・フランスのルクーやカプレの室内楽曲でおなじみの
器楽集団アンサンブル・ミュジク・オブリク。フランス室内楽シリーズの続
編ともいうべき、なんともおしゃれなアルバムを作りました。
“ショーソンはわたしたちの世代の誰よりもフランクの直系にあたる”と
デュパルクに言わしめたように、師弟による室内楽の名作を収録しています。
フランクはサン=サーンスに献呈されながら拒否されたいわくつきの作品。
そのわけは曲に通低する、フランクの弟子オルメスへの激しい思いのたけを
感じ取ったからといわれます。死の2年前に書かれたピアノ四重奏は、ショー
ソンにしては異例ともいえる明るく喜びいっぱいのムードが特徴。演奏も超
一級でおすすめです。




<harmonia mundi FRANCE / JVC>
JMXR 24202 \3180
日本語解説・帯付
2chオリジナルマスター使用
「タランチュール=タランテラ」
アンティドトゥム・タラントゥレー(毒グモの解毒剤)/コレア(舞曲)/
タランテラ第1・第2・第3旋法/神秘な防壁/ナポリのタランテラ;フリギア
旋法ブクステフーデの固執低音によるナポリのタランテラによるリトルネロ
われは喜ぶ:詩篇第121番/タランテーラ/タランテラ、またの名クラウズラ/
タランテーラ第1・第2・第3番/タランテラ;ヒポドリア旋法/ラ・タランテ
ーラ/スコットランドのジグ/タランテーラ/タランテーラス/カントリーダン
ス「走る歩兵」/ラ・タランテーラ/魔法使いたちの踊り/タランテーラI-VI
/ナーナ・アンダルーサ(アンダルシアの子守歌)/タラント・デアルメリア
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
録音:1976年10月/xrcdリマスタリング:2006年9月12日
急拍子のナポリ舞曲“タランテラ”はイタリア南部タラントの地名に由来す
るといわれ、またいわゆる音楽療法のひとつ、毒グモ“タランチュラ”に咬
まれた際にこれを踊ると治るという民間伝承と結びついてきました。これを
テーマに医学も修めたパニアグワが研究を重ねて、自由に遊んだ傑作アルバ
ム「タランチュール=タランテラ」。文献資料をもとに自ら制作した古楽器
のヴァラエティ豊かな音色が、うきうきする楽しさとなんともいえない安ら
ぎを与えてくれます。

JMXR24201 \3180
日本語解説・帯付
2chオリジナルマスター使用
「古楽狂想-ラ・フォリア」
生命の泉-天使的早発性痴呆の-ソファミレドによる/途方もなき-微小なる栄
光の-ガラスの/フォリアに寄せる祈り-名声は飛んで行く-レモン風・南欧風
/肝要なる・根源的の(一名《何ひとつ我に関せず》)-正調インド風-逆流的
/貴族的倹約の/繊細なる-深き淵より//壁の外に/通俗的なる//人々に知られ
ざる-そこはかとなくやわらかき/北欧的にして荒涼たる-平凡にして金色な
る/いとも高貴なる-退嬰的かつ退廃的なる/牧人らの-数学的:怒りの日-黄
昏の-無名の-わが霊魂は悲し-武装せる強き騎馬兵の-大胆の:運勢は助く-
包皮なき-教会風の/劇場風かつ偽善的の-田園の-いまひとつの完全にインド
風な/天界的忍耐の-偽装的逃亡および凱旋の車
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
録音:1980年6月/xrcdリマスタリング:2006年9月12日
原題「スペインのフォリア」。こちらも「古代ギリシャの音楽」同様にロン
グセラーを続ける、もはやまったく説明不要の名盤中の名盤です。フォリア
とはスペイン(イベリア半島)起源の舞曲で、‘狂気’というトスカーナ語
に由来して正気を失うほどにとても騒々しいもの。ここでも細かい理屈など
吹き飛ぶ痛快なつくりはまさにアイデアの勝利!なお、このタイトルはSACD
化(HMC.801050)もされており、こちらとの聴き比べもまたオーディオ・
ファイルには楽しみなところです。



<Harmonia Mundi France>
HMC 901926 \2250
ブラームス:歌曲集
私の思いはあなたの許へ,調べのように僕に,サッフォー風の頌歌,
野にひとり,夜鶯,落胆,古い歌,夜鶯に,乙女は語る,君の青い目,
秘密,セレナード,永遠の愛について,死はすがすがしい夜,
教会の墓地にて,五月の夜,余韻,スペインの歌,乙女の歌,日曜日の朝に,
愛の誠,甲斐のないセレナード,乙女,テレーゼ,乙女の歌,狩り,
鍛冶屋,恋しい人のもとへ,日曜日,乙女の歌,子守歌
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
ヤーコプスが絶大な信頼をおくメッゾソプラノ、ベルナルダ・フィンク。彼
女はアルゼンチン生まれですが、両親はスロヴェニアからの移民。数々のバ
ロック声楽曲で名高いフィンク、しかしリート・ファンの間では、ドイツリ
ートでも高く評価されている人です。既にシューマンの「女の愛と生涯」
(HMC 901753)などで高い評価を得ています。そしてブラームス。メッゾな
らではの滋味溢れるブラームスをたっぷり楽しめます。伴奏には、英国の名
伴奏ピアニスト、ロジャー・ヴィニョールズを迎え、万全です。




<avanti classic>
KDW 1(SACD-Hybrid) \2700
日本語解説・帯付
ファイヤー・ダンス
カールマン・チェーキ、ロビー・ラカトシュ編曲:
1.炎の踊り―ジプシー・ボレロ―ツィツコム・パラフレーズ
(J.シュハ・バログ)
2.パパ、見守っていて (ミシェル・ルグラン)
3.チフリコ (ルーマニア伝承曲) ―ゴット・ア・マッチ (チック・コリア)
4.バラノチカのキャンディー (ロシア伝承曲)
5.私の行くところにはいつも (R.ラカトシュ)
6.ディヴェルティメント (レオー・ヴェイネル)
7.残されし恋には (シャルル・トレネ)
8.イントロ (R.ラカトシュ)
9.さくらさくら (日本古謡)
10.ジャンゴ (ジョン・ルイス)
11.ビハリの思い出に (イヴォ・チャーンパイ) ―ヘイレ・カティ
(ヤーノシュ・ビハリ)
12. 6月11日の夜想曲 (カールマン・チェーキ)
ロビー・ラカトシュ&アンサンブル
ロビー・ラカトシュ(Vn)  ラースロー・ボーニー(第2Vn)
カールマン・チェーキ(P)
エルネスト・バンゴー(ツィンバロン)
オスカール・ネーメト(コントラバス)
アッティラ・ロントー(Gtr)
ハンガリーの伝説的なジプシー・ヴァイオリニストの家系に生まれ、ブダペ
ストのベーラ・バルトーク音楽院でクラシック音楽も学び、弱冠19歳にして
首席で卒業、数々の巨匠たちとの共演を果たし、その腕前をメニューインも
絶賛したという鬼才、ロビー・ラカトシュ。その類稀なるテクニックとセン
スで世界中を沸かせ続けています。レーベル移籍後の第一弾、4年ぶりのオ
リジナル・アルバムとなる本作は、ジプシーをルーツにもちながらも、トラ
ッドにとどまらず、ジャズ界の巨匠たちの作品から、日本古謡の《さくらさ
くら》まで、ジャンルの壁をいとも簡単に飛び越え、まさに“燃え上がる”
ような怒涛のパフォーマンスを繰り広げています。知られた名曲の、知られ
ざる魅力を引き出す、脅威の演奏集団ラカトシュ・アンサンブルの魅力を、
存分にご堪能ください。

5414706 10242(SACD-Hybrid) \2450
クレズマー・カルマ
ロビー・ラカトシュ&アンサンブル
ロビー・ラカトシュ&アンサンブルによる、2007年最新作。彼が率いるアン
サンブルに加え、フランツ・リスト室内管弦楽団、ユダヤ人シンガー、ミリ
アム・フックス、イタリアのアコーディオン名手アルド・グラナートらが参
加し、クレズマー(東欧起源のユダヤ音楽)風味濃厚な仕上がりとなっていま
す。もちろん、ジプシーをルーツにタンゴ、ジャズ、ファンク等々さまざま
な要素を取り込んで自分のカラーに染めてしまう、ユニークなエンターテイ
メント性と、怒涛の超絶テクニックも健在です。




<GRAND SLAM>
GS 2019 \2250
マーラー:大地の歌
キャスリーン・フェリアー(A)
ユリウス・パツァーク(T)
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年5月15、16日ウィーン、ムジークフェラインザール
使用ソース:Decca (U.K.) LXT 2721/2
■制作者よりこの復刻盤の意義について
マーラーの弟子、ブルーノ・ワルターによって初演され、初の全曲録音も行
われた「大地の歌」。そのワルターは1952年5月、ウィーン・フィル、フェ
リアー、パツァークの顔合わせでこの曲を英デッカに録音しましたが、これ
は発売以来、この曲の決定盤、ワルターの最高傑作として変わらぬ人気を誇
っています。CD時代になってもいち早くCD化され、最近では英デッカのオリ
ジナル・マスター・テープから96kHz/24ビットによる復刻CDも発売されま
した。このデッカによる素晴らしい音質の最新リマスター盤がカタログにあ
る以上、さらに復刻CDを重複させる意味はないようにも思われます。しかし、
このデッカ盤は本家による復刻CDとして尊重しつつも、現代的な感覚で化粧
を施したその音質には好みが別れるとも言えるでしょう。
GRAND SLAMシリーズでは初期LPの音質を可能な限り忠実に再現するように
心がけてきましたが、今回の「大地の歌」も同様の方針で制作しました。言
いかえれば、デッカのCDの音作りとは対照的なものです。LPからの復刻ゆえ
に盤に起因するノイズは避けられませんが、初期のモノーラルLPらしい明確
で引き締まった音質を獲得出来ました。他の復刻CDとはひと味違った感動を
もたらすものと確信しています。 (平林 直哉)
■解説書について
ワルター自身によるフェリアーの回想録を掲載します。彼女との出会いから
永遠の別れを簡潔につづったものですが、その愛情溢れる筆致は実に印象深
いものです。特にワルターがフェリアーと「大地の歌」の〈告別〉をピアノ
・リハーサルしている時、フェリアーが作品の素晴らしさに感動し、泣き出
したという下りは非常に感動的です。また、いつものように復刻に使用した
オリジナルLPの初出の批評(英グラモフォン誌)を抜粋掲載します。さらに、
パツァークの珍しい写真(サイン入り)やプログラム等も使用しています。
●おことわり LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。




<TDK>
TDKOC 022 \2450
ロベルト・シューマン:
海辺の夜-ロマンスとバラード第1集 op.45から第3曲
春の夜に霜がおりた-ロマンスとバラード第4集op.64 から第3曲「悲劇」II
ゆるやかに走る僕の馬車-4つの歌 op.142から第4曲
リーダークライスop.24
詩人の恋op.48
[アンコール:きみはあたかも一輪の花、自由の心、新緑、うつくしき未知、
ひとりでいる]
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
小林道夫(P)
録音:1974年10月17日 東京文化会館におけるライヴ
(アンコール:1974年10月13日)
20世紀最高のバリトン歌手フィッシャー=ディースカウ、来日公演の記録が
発売されます。
大歌手ディースカウほど高い技術と音楽性でドイツ歌曲を聴かせ、どの歌手
のなかでも飛び抜けた存在であったことは言うまでもなく、その豊かな声量
に聴衆は驚かされ、ホール全体に響き渡り歌詞が鮮明に脳裏に焼きつきます。
1974年50歳を目前にした絶頂期のディースカウが東京文化会館で繰り広げた、
至高のオール・シューマン・プログラムをご堪能下さい。

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07-01 No.20-2

2007年01月20日 11時56分08秒 | Weblog
<audite>
AU 95580 \2080
シューベルト:「冬の旅」
ヴェルディ:「マクベス」,「運命の力」,「アイーダ」,「オテッロ」
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」
プッチーニ:「トスカ」
R.シュトラウス:「サロメ」,「アラベラ」からのアリア,場面
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ヘルマン・ロイター(P)
録音:1952年
天下の大バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが歌った
「冬の旅」には、いったいいくつ録音があるのか、かなりのマニアでも分か
らなくなる状態(レコード会社への録音が7種、ライヴと映像を含めると、
10種を超えるそうな)。このCDは、1952年、ケルン放送への録音をCD化した
もので、正規盤はこれが初出。F-Dが復員した直後の、一番若い時の「冬の
旅」の録音(1948年)と、初のレコード用録音であったジェラルド・ムーア
の伴奏によるEMI録音(1955年)のちょうど間になります。1950年代前半は、
F-Dが、有望な青年歌手から国際的なスターへと駆け上がっていくまっただ
なか、その勢いをこの録音からも感じ取れることでしょう。





<FUGA LIBERA>
FUG 521 \1850
グラズノフ:
(1)交響曲第5番 変ロ長調 Op.55
(2)ピアノ協奏曲第1番ヘ短調 Op.92
セヴェリン・フォン・エッカートシュタイン (Pf)(2)、
ワルター・ウェラー(指)ベルギー国立O
グラズノフのピアノ協奏曲第1番は知名度こそ高くありませんが、聴き込むと
はまってしまう秘曲。この曲のピアノ・パートはピアノ・マニアの間で教祖
的な人気を誇るレオポルド・ゴドフスキが作曲者の依頼で念入りに書き直し
ていて、全く彼流の超絶技巧となっています。管弦楽はグラズノフならでは
の極彩色のオーケストレーション、メロディもロシア的な憂愁とバレエ音楽
のようなチャーミングなものまで豊富、1曲でゴドフスキとグラズノフが同時
に楽しめる優れもの。若手注目株のエッカートシュタインが見事な技巧と絶
妙な歌いまわしで驚きの名演を見せています。グラズノフを得意とするワル
ター・ウェラーの作品を熟知した解釈も魅力です。

FUG 516 \1850
マーラー/シェーンベルク&リーン編:大地の歌
アンドレ・ポスト(Ten)、マルグリート・ライセン(Ms)
オクサリス【シリー・ラウプ、フレデリク・ウルセル(Vn)、エリザベス・
スマルト(Va)、マルティーン・ヴィンク(Vc)、ケーンラート・ホフマ
ン(Cbs)、トーン・フレット(Fl)、ナタリー・ルフェーブル(Cl)、カレル
・ショーフス(Ob)、ゲールト・フィリップス(Fag)、 シモン・ハスペス
ラハ(Hrn)、ピエト・クイケン(P)、ディルク・ルイーメス(Hrm)、
バルト・ヴァンデルベーケ&ガブリエル・ロフェル(Perc))
録音:2005年8月
マーラー晩年の東洋的色彩に彩られた異色な交響曲の室内楽編曲版です。ち
なみにマーラー自身の手によるピアノ伴奏版も存在していますが、こちらは
1989年に国立音大講堂でサヴァリッシュのピアノ伴奏で世界初演されていま
す。この室内楽版は冒頭のスコア21ページ分を1920年にシェーンベルクが手
がけたものの未完に終わっていた草稿をライナー・リーンが加筆し1983年に
完成したもの。オリジナルが独唱2名と3管(ホルン4管)編成に加え、多彩
な打楽器を伴った大編成なのに比べるとぎりぎりまできりつめた編成である
点に。演奏自体はごくごくオーソドックスなので、この編曲版から浮かび上
がるマーラーの秘密を探求するにはちょうど良いといえるでしょう。もちろ
ん巨大編成のみが可能にする管弦楽の咆哮や浩々とした宇宙的広がりをここ
に求めることはできません。しかし「線」が一層明瞭になったことで明らか
になったのは、マーラーがどれほど大きな編成であっても小編成室内楽に匹
敵する緊密で凝縮された密度の音楽を書けた天才であったという事実です。
「告別」での弦のたゆたいなどは時にオリジナル合奏より孟浩然や銭起の詩
に肉薄しているように思わせる瞬間が確かに感じ取れます。オクサリスは
1993年にベルギーのブリュッセル音楽院の学生が設立したもので、優れた
アンサンブルとともに、華麗なコスチュームでも注目されている気鋭の団
体です。

FUG 518 \1850
ジョンゲン:
(1)ピアノ三重奏曲 ロ短調op.10 
(2)ヴァイオリンとピアノのための水彩画op.59 
(3)ピアノ三重奏のための2つの小品op.95
アンサンブル・ジョセフ・ジョンゲン
エリオット・ローソン(Vn)、マルク・ドゥロビンスキー(Vc)、
ディアヌ・アンデルセン(P)
録音:(1)(3)2006年4月、(2)2006年6月
近代ベルギーを代表する作曲家でありながら、なぜか日本では知られざる存
在に留まっていたジョセフ・ジョンゲン(1873-1953 ヨンゲンとドイツ風
に表記されている場合が多い)の魅力が一聴してわかるお薦めの1枚です。
初期作品のピアノ三重奏曲op.10(1896/7)では美しい旋律の魅力は認めら
れるにせよ、まだ故国の偉大な先輩フランクのエピゴーネンという印象です
が、「水彩画」(1918)やピアノ三重奏曲のための2つの小品(1931)に至
るとこれはもう唖然とするほかありません。同時代の偉大なフォーレやド
ビュッシー、ラヴェルに伍してまったく遜色を感じさせない高みに達した
作曲家がいくら時代の波に幾らかずれていたとはいえ「知られざる大作曲
家」に落ち着いてしまっているのは不思議というほかありません。もっと
も本国ベルギーでは再評価が著しく次々と新しい録音が登場しているよう
です。ここで演奏しているジョンゲンの名を冠したアンサンブルはアンデ
ルセン女史を中心として2002年に結成された新しい団体ですが、気品と音
色の点で作品にとてもフィットした演奏を行っています。

FUG 520 \1850
テレマン:クリスマス・カンタータ集
(1)いざ来たれ、異邦人の救い主よ TWV1:1174
(2)終焉の日は間近に迫り TWV1:301
(3)われらにみどりごがお生まれになった TWV1:1451
(4)たたえられよ、イエス・キリスト TWV1:612
グレタ・ド・レイグル、ヨハネッテ・ゾマー (Sop)、
スティーヴ・ドュガルダン (A)、
ミカエル・ステンベク (Ten)、ヒューブ・クラセンス (Bs)、
ポール・ドムブレヒト(指)イル・フォンダメント
生前は大バッハやヘンデルよりも人気があったテレマン。彼は10代の頃から
宗教音楽を書き始め、膨大な数が残されているものの、あまり聴く機会があ
りません。ここではクリスマス用に書かれた4篇のカンタータをベルギーの
古楽アンサンブルが好演、テレマンの音楽の魅力を再認させてくれます。

FUG 701 \1850
アヴァンゲール(戦前) 1911-1914
大戦前のピアノ音楽によるカレイドスコープ(万華鏡)
(1)ラフマニノフ:練習曲「音の絵」op.33(全9曲中第4番を除く8曲) 
(2)シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲op.19 
(3)ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ 
(4)プロコフィエフ:サルカズム(風刺)op.17 
(5)フォーレ:夜想曲第11番 嬰へ単調op.104-1
ヤン・ファンデ・ウェーヘ(P)
録音:2005年6月
暦上では20世紀であっても、1914年8月までは文化も覇権も実質的に19世紀
から連続していました。オーストリアの対セルビア宣戦布告とそれを受けた
帝政ロシアの総動員令、さらにロシアの総動員令を期にドイツ帝国は予ねて
から立案していたシュリーフェンプランを発動し、独陸軍の実に7/8にあた
る大軍団で西部国境の向うへと怒涛の進軍を開始したその時に19世紀は完全
に潰え、新しい激動の世紀に突入したといえるでしょう。その第1次世界大
戦前の束の間の平和な時期に花開いた彩り豊かな作品を絶妙の順で配したの
がこのアルバムです。ソロピアニストとしての活動に加え、室内楽、歌曲伴
奏でも主にフランドル地域で活躍しているファンで・ウェーへはリサイタル
である特定の時期の作品をプログラムに載せることで知られているというこ
とですが、難曲をそれと感じさせないテクニックと、重厚で陰影に富む音色
がとても魅力的な優れたピアニストです。

FUG 519 \1850
組曲のエスプリ(精神)
(1)マレ/ムクレ、S.ハリンク編:組曲「昔のフランスの古い踊り」 
(2)ストラヴィンスキー/ピアティゴルスキー、S.ハリンク編:
チェロとピアノのための「イタリア組曲」 
(3)トゥルニエ:
「イマージュ」第4組曲 a)魔法の鳥籠 b)雪の中でなる鐘 c)ロシア農民
の踊り 
(4)ファリャ/マレシャル&S.ハリンク編:
スペイン民謡組曲(全7曲中第2曲を除く6曲) a)ムーア人の衣装 b)アス
トゥリアス地方の歌 c)ホタ d)子守歌 e)うた f)ポーロ
デュオ・ハリンク
ソフィー・ハリンク(Hrp)、マリー・ハリンク(Vc)
ソフィーとマリーのハリンク姉妹の伸びやかで緻密なハープとチェロのアン
サンブルが上質な時の流れをきっと約束してくれるアルバムです。17、18世
紀のマレと、20世紀の作曲家の作品が収められていますが不思議なほど違和
感がないのはストラヴィンAスキーの作品が「プルチネッラ」の室内楽版で
あることと、その他の曲も穏やかな作風のものが集められているからでしょ
う。ベルギー楽壇で最も将来を嘱望されているチェリストのマリーと、ハー
ピストの枠を超え、「音楽家」として活躍の場を広げているソフィーの素晴
らしい実力を窺い知ることができる注目の一枚です。




<MIRARE>
MIR 028 \2300
フォーレ:
(1)レクイエム(1893年版)op.48 
(2)アヴェ・ヴェルム・コルプスop.65-1 
(3)アヴェ・マリアop.67-2 
(4)タントゥム・エルゴop.55
フォーレ/メサジェ:
(5)ヴレヴィユの漁師達のミサ(のちに小ミサ曲に改作)
アナ・クインタンス(S) ペーター・ハーヴェイ(Br)
ミシェル・コルボ(指)シンフォニア・ヴァルソヴィア
ローザンヌ声楽アンサンブル
昨年5月の東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォルジュルネ」音楽祭
でも久々イに来日し、モーツァルトの声楽曲を指揮、その健在ぶりと感動的
な演奏でファンを魅了したコルボとシンフォニア・ヴァルソヴィアによる新
録音は、フォーレ。レクイエムのどこまでも澄み切った世界は、コルボが現
在いかに高い境地に達しているかを示すもの。ソプラノソロによるサンク
トゥスはまさに天上から降り注ぐような歌声、理想的なレクイエムの姿がこ
こにあります。のちに「小ミサ曲」として改作された「ヴレヴィユの漁師達
のミサ」も収録されているのが心憎いところです。録音も秀逸。





<AMBROISIE>
AMB 110 \2300
(1)シェーンベルク:浄夜(弦楽六重奏版)
(2)R.シュトラウス:メタモルフォーゼ(変容)
(1)デイヴィッド・グリマル(1Vn)、アクセル・シャッヒャー(2Vn)、
クリストフ・コルツェルスキ(Vl)、
マヤ・ラズーリー=コルツェルスキ(2Vl)、
フランソワ・サルケ(Vc)、アントワーヌ・レデリン(Vc)
(2)ル・ディソナンス
特に古楽に定評のあるアンブロワジーレーベルから、新ウィーン楽派好きに
はたまらないカップリングの二曲の登場です。「浄夜」は弦楽六重奏版、研
ぎ澄まされた官能的な音色に心がどうにかなってしまいそうな逸品にしあ
がっています。「メタモルフォーゼ」は、どちらかというとあたたかな音色
による音楽作りですが、得られる響きはこれまた至福のとろけ具合となって
います。この室内楽を率いるグリマルは、そのピンと張った音色と集中力に
は定評のあるヴァイオリニスト。彼の統率によるアンサンブルは一糸乱れぬ
完璧さです。録音も、弦の美しい響きをたくみにとらえたもので、さすが
様々な時代の楽器の様々な編成のものを録りつづけてきたアンブロワジーレ
ーベル、といったところです。




<Profil>
PH 07015 \2180
(1)ハイドン:ヴァイオリン協奏曲ト長調
(2)ミヒャエル・ハイドン:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
(3)モーツァルト:アダージョ ホ長調KV.261
ルーカス・ハーゲン(Vn & 指)カメラータ・ザルツブルク
ザルツブルクに生まれモーツァルテウムで学んだルーカス・ハーゲン。卒業
後もクレーメルについて学び、指揮者アーノンクールや作曲家リゲティから
も多大なる影響を受け、第1ヴァイオリンを務めるハーゲン四重奏団は現代
屈指の名カルテットとして広く知られるところです。7年に渡りヨーロッパ
室内管を率い、またアバド指揮のルツェルン祝祭管のメンバーとしても多彩
な活躍を繰り広げています。
このアルバムはこれまで室内楽録音が中心であった彼が、ソリストとしての
高い力量を示した意欲作。首席指揮者ノリントンのもとモダン楽器にピリオ
ド・アプローチを採用したスタイルによる精鋭アンサンブルをバックに、師
クレーメルのごとくヴァイオリンが鋭く切り込むさまはまことに清清しいか
ぎり。使用楽器はオーストリア国立銀行収蔵の、アントニオ・ストラディ
ヴァリ制作「Rawark」。



<MA Recordings>
M・A Recordingsは、録音の天才タッド・ガーフィンクル氏が1988年に設立。
修道院、教会や城といった自然な音響空間で、2本の特別なタッド氏手作り
のマイクだけを使うワンポイント録音が信条、しかもミキシング一切なし。
まさに真のピュアサウンドで高度のマイクセッティングが要求される天才芸
でございます。
「エメラルド・オーディオファイルCD」
より多彩な音で音楽を楽しむためMA Recordingsは、今回の新譜より「エメ
ラルド・オーディオファイルCD」で発売。「エメラルド・オーディオファイ
ルCD」とはダークグリーンの特殊加工のポリカーボネートで出来ています。
より正確なデータの読み込みを可能とし、解像度が通常CDより格段に向上し
ながら堅さのない自然な音質を提供できる高品質CD。XRCD並みのクオリティ
とも思われます。

M 073A \2800
国内仕様
エメラルドオーディオファイルCD
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.1
第1番ト長調 BWV1007、第2番ニ短調 BWV1008、第3番ハ長調 BWV1009
マーティン・ツェラー
(バロック・チェロ/使用楽器:シュタイナー1673年製)
スイス出身のチェリスト、マルチン・ツェラーによる名器シュタイナーで演
奏されたJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲。絹を撫でるような、魅力的な音色
で奏でられ、かつてない感動に包まれる演奏です。
マルチン・ツェラーはチューリッヒとロンドンの音楽院でチェロを学んだ後、
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の巨匠アウグスト・ヴェンツィンガーがスイスに
開いた「バーゼル・スコラ・カントルム」にてクリストフ・コワンにバロッ
ク・チェロをパオロ・パンドルフォにヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。現在は
チューリッヒ音楽大学教授、ヒンデミット財団所属の音楽センターでバロッ
ク・チェロを教える。また、アンサンブル・ラ・キメーラのメンバーでMAレ
コーディグスからこの他にもいくつか録音があります。
使用楽器はドイツ・チロルの名器、ヤコブ・シュタイナーの1673年製。現在、
使用できる形で保存されている唯一の楽器です。ヤコブ・シュタイナー
(1621-1683)は、クレモナの製作者たちが有名になる以前、音楽家たちに
最も注目されていた製作家。膨らみが大きく、甘く、柔らかい音色が特徴
的です。



<BBC LEGENDS>
BBCL 4203 \2080
ステレオ
(1)バッハ:パルティータ ハ短調BWV.826
(2)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番 変ロ長調K.570
(3)ショパン:夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1、同 第8番変ニ長調Op.27-2
(4)同:マズルカ第15番ハ長調Op.24-2
(5)ドビュッシー:組曲「子供の領分」
ミエチスワフ・ホルショフスキ(P)
録音:(1)-(4)1983年6月13日(5)1984年6月9日スネイプ、モールティングス
(オールドバラ音楽祭ライヴ)
既出の2枚(BBCL.4122、BBCL.4171)にも聴かれるようにほとんど奇跡のよ
うな音楽で、ピアノ・ファンから絶大な支持を集めるホルショフスキ。カザ
ルスとの運命的な出会いを経たのち、90歳を迎えるあたりから各地で行なっ
たライヴの数々は、かけがえのないものばかり。83年のオールドバラでのリ
サイタルは、スタジオ盤の平均律が名高いバッハに、直系の弟子ミクリに学
んだショパン、きらきらとした光を放つモーツァルトと、巨匠にとって不動
の作曲家の名前が並びます。さらに86年のプラド・ライヴでも弾いていたド
ビュッシー。ここでも幻のピアニストの至芸を存分にご堪能いただけます。

BBCL 4204 \2080
ステレオ
(1)チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」組曲、第2幕より
(2)ショスタコーヴィチ:
バレエ「ボルト」組曲 第1幕より序曲、官僚の踊り、間奏曲 / 第2幕より
御者の踊り
(3)ストラヴィンスキー:「バレエの情景」
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指)BBC SO.
録音:(1)(2)1987年8月18日ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ラ
イヴ) (3)1981年4月29日ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
(ライヴ)
チャイコフスキーは、組曲のほかに第2幕からの音楽も加えたオリジナルの
選曲。全曲録音も見事なものでしたが、ライヴはまた格別です。後年のロイ
ヤル・ストックホルム・フィルとの全曲盤でも知られる「ボルト」は社会主
義リアリズム路線の作品。人を喰ったような味わいはこの指揮者にしか出せ
ないものです。1980年代といえばロジェヴェンのまさに絶頂期。あまり耳に
する機会のないストラヴィンスキーも含めて、天才的手腕が遺憾なく発揮さ
れた内容となっています。

BBCL 4205 \2080
ステレオ
(1)クレンペラー:メリー・ワルツ
(2)ヴォーン・ウィリアムズ:トーマス・タリスの主題による幻想曲
(3)ラヴェル:スペイン狂詩曲
(4)ブラームス:交響曲第4番ホ短調
(5)ノヴァーチェク:常動曲
ストコフスキー
(1)-(4)ニュー・フィルハーモニアO. (5)ロンドンSO.
録音:(1)-(4)1974年5月14日(5)1964年9月21日ロンドン、ロイヤル・アルバ
ート・ホール(ライヴ)
クレンペラーが世を去った翌年に「オーケストラの魔術師」ストコフスキー
が、亡き巨匠の手兵ニュー・フィルハーモニアと行なったライヴ。音楽を楽
しく聞かせることにかけては他に並ぶもののいないサービス精神旺盛な彼の
こと。融通無碍なるブラームス、カラフルで爆発的なラヴェルとどれをとっ
ても満足度100パーセント。さらに巨匠を偲んで代表作メリー・ワルツを、
前プロの一曲目に取り上げているのが面白いところです。

BBCL 4206 \2080
ステレオ
(1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調KV.482
(2)同:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調KV.595
(3)同:アダージョとフーガ ハ短調KV.546
スヴャトスラフ・リヒテル(P)
(1)(2)ベンジャミン・ブリテン(指)イギリス室内O.
録音:(1)(3)1967年6月13日スネイプ、モールティングス(ライヴ) 
(2)1965年6月16日サフォーク、ブライスバラ・チャーチ(ライヴ)
巨人リヒテル、オールドバラにおける朋友ブリテンとの夢のようなモーツァ
ルト。ここに収められた内容はすべて“ブリテン・ザ・パフォーマー”
(BBCB.8005、BBCB.8010)としてリリース済みですが、廃盤のため長らく入
手難の状態が続いていました。ちなみに27番と同日にはシューマンの序奏と
アレグロ・アパッショナートも演奏されています(BBCL.4196)。

BBCL 4207 2枚組 \3180
モノラル
(1)ウォルトン:パルティータ
(2)ドビュッシー:交響詩「海」
(3)ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調Op.44
(4)ヘンデル:「王宮の花火の音楽」組曲
(5)ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93
(6)ディーリアス:パリ、大都会の歌
(7)R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
コンスタンティン・シルヴェストリ(指)ボーンマスSO.
録音:(1)(2)1965年5月7日(3)1967年12月1日(4)1967年11月20日
(5)1966年12月6日(6)1967年3月2日(7)1967年1月5日
ボーンマス、ウィンターガーデン(ライヴ)
チェリビダッケと同じルーマニア生まれで、方向性こそ違うものの大胆なほ
どユニークな音楽というところが共通するシルヴェストリ。エルガー、チャ
イコフスキーほか(BBCL.4182)につづいて手兵ボーンマス響とのとってお
きのライヴ集が登場します。べったりと濃厚に歌い上げるラフマニノフ、キ
レた感じのベートーヴェン。そしてヘンデルやシュトラウスに聴く豪放なス
ケールなどにその個性が際立っています。

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