クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-01 No.11

2007年01月18日 20時18分35秒 | Weblog
<M&A>
M&ACD1197 \1980
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
ワルター指揮
ニューヨークフィル 1941年2月2日ライヴ
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ミトロプーロス指揮
ニューヨークフィル 
1948年10月24日ライヴ ヨゼフ・シゲティ(Vn)
シゲティ+ワルターという夢の組み合わせによるメンデルスゾーン。時には
音色が濁ったり、汚くなることも辞さない容赦のない追い込みが感激もので
す。過激なロマン主義といった趣きで、ワルターの雄大なバックも最高です。
ブラームスはかつてでたことのある演奏ですが、別音源です。ミトロプーロ
スの深い呼吸の中でシゲティの真摯なアプローチが闊達に響きます。いずれ
も名手マーストンによる復刻で、音質も当時としては極上です。




★SUPRAPHON Special Sale のご案内★
ご注文受付:1月29日まで
※ご注文があり次第お取り寄せいたします。在庫がなくなった場合は
ご注文はキャンセルとなりますので、お早めにご注文下さい。

0013 2 \900
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」
ズデニク・ハラバラ指揮

0045 2 \450
ヤナーチェク:歌劇「運命」
フランティシェク・イーレク指揮

10 3471 2 \900
ヤナーチェク:歌劇「利口な牝狐の物語」
ノイマン指揮

11 1276 2 \900
スメタナ:歌劇「リブシェ」 3枚組
コシュラー指揮

11 1800 2 \900
ドヴォルザーク:歌劇「悪魔とカーチャ」
ピンカス指揮

11 2122 2 \900
スメタナ:歌劇「2人のやもめ」
フランティシェク・イーレク指揮

11 2141 2 \900
ドヴォルザーク:オラトリオ「聖ルミドラ」
スメタチェク指揮

11 2153 2 \900
ヤナーチェク:歌劇「ブロウチェク氏の旅行」
フランティシェク・イーレク指揮

11 2177 2 \900
スメタナ:歌劇「秘密」、歌劇「ヴィオラ」
コシュラー指揮

11 2185 2 \900
スメタナ:歌劇「ダリボル」
コルンボルク指揮

11 2201 2 \900
スメタナ:歌劇「悪魔の壁」
ズデニク・ハラバラ指揮

11 3291 2 \900
ヤナーチェク:歌劇「カーチャ・カバノヴァー」
マッケラス指揮

3078 2 \450
ドウォルザーク:歌劇「王様と炭焼き」
シャロプカ指揮

3586 2 \900
マルチヌー:チェロ作品集
ヴェクトモフ(Vc)

3658 2 \450
ヤコブ・ヤン・リーバ:チェコクリスマスミサ
スメタチェク指揮

3668 2 \450
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
スーク(Vln)

●アンチェル・エディション
3670 2 \450
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番、2番
リヒテル、バログホヴァー(pf)

3671 2 \450
カベラーチ:作品集
アンチェル指揮

3672 2 \450
マルチヌー:カンタータ「花束」
チェコフィルハーモニー
3675 2 \450
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
エリック ベルフ(pf)

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07-01 No.10-1

2007年01月18日 20時18分07秒 | Weblog
<Profil>
PH 07003 \2180
(1)レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガOp.132
(2)シューマン:
4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調Op.86
(3)ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
(4)ヨハン・ゴットリープ・ナウマン:テ・デウム
ヘルベルト・ブロムシュテット(指)シュターツカペレ・ドレスデン
(4)ドレスデン国立歌劇場Cho.
録音:
(1)1990年3月10日(3)1990年3月14日(4)1980年12月18日ドレスデン、
ゼンパーオーパー(ライヴ)
(2)1981年10月15日ドレスデン、クルトゥアパラスト(ライヴ)
1975年から85年までの在任中に首席指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットは、
ベートーヴェンやシューベルト、ブルックナーの優れた録音を残して、今な
お分かち難いドレスデン国立歌劇場管との記憶を私たちに刻みました。その
印象を蘇らせるかのように、ここにまた魅力いっぱいのアルバムがProfilよ
りリリースされます。
まず一曲目は有名な「トルコ行進曲つき」ソナタの第1楽章冒頭主題を用い、
管弦楽法を凝らしたレーガーの代表作。次々と交替する各パートの名技が際
立つ一方で、それでいながら大きな流れの中でバランスを崩すことなくすべ
て溶け合うさまが絶妙です。つづいて、ドレスデン在住時代の1849年にシュ
ーマンが書き上げたコンツェルトシュテュック。首席ペーター・ダムらホル
ン・セクションの存在感は絶大で、いぶし銀の柔らかい音色と変幻自在のア
ンサンブルに心躍ります。
ドレスデンに生没したナウマンは、宮廷作曲家、宮廷楽長としてウェーバー
以前の当地の楽壇において重鎮であった音楽家。壮麗にして祝典ムードに包
まれたテ・デウムには、成功したオペラや宗教曲の持ち味が詰まっています。
そして、ほとんど世界最古の伝統を誇るオケの指揮台に当時立っていたウェ
ーバー。昨秋ミョンフンとの来日公演でのアンコール「魔弾の射手」序曲は
語り草となりました。ここでも黒い森を思わせる、どこか暗く深みある響き
は独特で「実際このオケなくしてはこの曲を描き尽くすことなどかなわない
のではないか」とさえ思えてくるほど。
気がつくとレーガーを除いたすべてがドレスデンにゆかりあるプログラムと
いうのも大満足。ブロムシュテットはいつものように極上の響きを引き出す
にとどまることなく、スタジオ録音だけでは決して窺い知れない躍動感あふ
れる音楽作りをみせるあたりに新鮮な驚きを覚えます。



<ACCENT>
ACC 25304(SACD-Hybrid) \2380
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.4
カンタータ第16番:主なる神よ,あなたを私たちは誉めたたえますBWV16
カンタータ第153番:愛する神よ、みそなわせ、わが敵のいかにあるやを
BWV153
カンタータ第65番:彼らみなシバより来たらんBWV65
カンタータ第154番:わが最愛のイエスは失われりBWV154
シギスヴァルト・クイケン(指) ラ・プティット・バンド
エリザベト・ヘルマンス(S) ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
ヤン・コボウ(T) ヤン・ファン・デル・クラッベン(Br)
録音:2006年1月 ブリュッセル
クイケン&ラ・プティット・バンドが進めているバッハのカンタータ全曲録
音の第4弾。ここでは、ライプツィヒ時代のカンタータで新年のために書かれ
たカンタータが収められています。カンタータ第16番『主なる神よ,あなたを
私たちは誉めたたえます』は1月1日に初演された新年用の曲。清々しい第3曲
のアリアなど、新年にふさわしい爽やかな作品です。教会暦では、新年が過
ぎるとすぐに顕現節(1月6日)。この日のために書かれたカンタータ65番
『人々シバよりみな来たりて』は、ホルンの入った華やかな楽器編成の名作
です。154番ではアリアの軽やかさは、穏やかな気持ちにさせてくれます。
ヤン・コボウは技巧的なアリアも難なくこなし、レチタティーヴォでの巧み
な歌唱を聴かせてくれます。

ACC 30023 2枚組 \2080
グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」全曲
シギスヴァルト・クイケン(指)ラ・プティット・バンド
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント,ルネ・ヤーコプス,
マグダレーナ・ファレヴィッチ
録音:1982年2月アントワープ
再発:ACC 48223

ACC 30128 2枚組 \2080
「メランコリー解題」
(CD1)
ダウランド:
ラクリメ、または7つの涙の曲集(7つの情熱的なパヴァーヌの形式による)
トラバーチ:
風変わりな協和音 、5度半音階の5声のガリアルダ、トラバーチ風、
フレスコバルディ:荒々しい第9のカプリッチョ、
サルヴァトーレ:ドゥレッツェとリガトゥーラ、
ロマーノ:半音階によるソプラノ声部スケルツォ、
カッツァーティ:ギシラルディのアレマーナ、バルケリーナのジグ
(CD2)
作曲者不詳:「わが雄々しき心よ」、
ジョスカン・デ=プレ:「悲しみと愁いにあふれるけれど」 
ナルバエス:「皇帝の歌(あなたと別れた千々の悲しみ)」、
デ・ローレ:「おお、眠りよ、静かにうるんで暗く」、
カストロ:「私はあまりにも恋に悩み」、
マレンツィオ:「もしも死に先だつ苦しみが」、
ラッスス:
「神の後裔なるキリストよ(親愛なるアンナよ、来てください)」、
カイモ:「泣け、棄てられた谷々よ」、
ラッスス:「恐れ、おののきて願う」、
ガリレーイ:「わが歌におけるように」、
同:「わが硬き石よそのままにあれ」、
ヴィチェンティーノ:「ひとり物思いにふけり」、
ウィルビー:「甘い夜よ、来たれ」、
マレンツィオ:「ただひとり物思いに沈みながら」、
カプスベルガー:アルペッジャータ第2番、
サラモーネ・ロッシ:「この苦き涙は」、
カッツァーティ:「影の踊り」、
ジェズアルド:
「情けをと私は泣きながら叫ぶのだが」(5声のマドリガーレ集第5巻)
ロベルト・フェスタ(指)アンサンブル・ダエダルス
再発:(CD1/ACC 98128) (CD2/ACC 98130)




<haenssler>
98 274(SACD-Hybrid) 2枚組 \3500
J.S.バッハ:ロ短調ミサ BWV 232
ヘルムート・リリング(指)
ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
マーリス・ペーターセン(S I)、ステッラ・デュフュー(S II)、
アンケ・フォンドゥンク(A)、ローター・オディニウス(T)、
クリスティアン・ゲルハーヘル(B/ 清きみ霊といのちの主をわれは信ず)、
フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ(B/ 主のみ聖なり)
録音:2005年2月
バッハの演奏史を語る上で欠くことのできない存在、ヘルムート・リリング
によるロ短調ミサ曲です。オリジナル楽器による演奏が増えてきた中で、す
べて現代の楽器を用いての演奏はかえって新鮮であります。冒頭の合唱の
「キリエ」という叫びに続くオーボエのかけあいも、現代の楽器で聴くと響
きが比較的明るく感じ、全ての声部がよりくっきりと聴こえてくるようです。
第1部の終曲合唱「聖霊とともに」のトランペットの輝くような音色も見事。
終曲合唱の「平和をあたえたまえ」も合唱、オケ、すべての人の万感の思い
が120%込められた演奏。広いコンサートホールのベストポジションで、ゆっ
たりと座っているような贅沢な気分になれる録音です。ゲルハーヘルによる、
牧歌的で美しいバスのアリアもポイントです。




<ELOQUENTIA>
EL 0606 \2180
パッヘルベル:
(1)カノンとジーグ
(2)音楽の喜び第4番 ホ短調
(3)音楽の喜び第1番 ヘ長調
(4)Partie4声 ト長調
(5)音楽の喜び第2番 ハ短調
(6)音楽の喜び第5番 ハ長調
(7)Partie4声 嬰へ短調
(8)音楽の喜び第6番 変ロ長調
(9)音楽の喜び第3番 変ホ長調
(10)Partie5声 ト長調
アルモニー・ウニヴェルセル〔フロリアン・ドイター(指、Vn)モニカ・
ヴァイスマン、デイヴィッド・グリドゥン(Vn&Vla) ディアドル・ダウリ
ング(Vla)ディミトリ・ディヒター(Vc) デイン・ロバーツ(コントラ・
ヴァイオリン、ヴィオローネ) ミカエル・デュッカー(リュート、テオ
ルボ) フィリップ・グリスヴァード(Cem&Org)〕
パッヘルベルというと、一曲目の「カノンとジーグ」ばかりが有名になりす
ぎていますが、17世紀南ドイツのきわめて重要な作曲家で、彼がいなかった
らJ.S.バッハの作品も少し違った方向にいったかもしれない、といえるくら
いに重要な作曲家です。パッヘルベルの貴重な作品集です。パッヘルベルが
生きていた当時の作曲家の仕事には、オリジナリティよりもむしろ、依頼主
の要求(教会であれ宮廷であれ)に見合った音楽をいち早くつくることが求
められていた時代でした。しかし、室内楽となると話は別でした。パッヘル
ベルの作品は、ビーバーの室内楽作品にくらべて、演奏上の技巧的な華やか
さはあまりありませんが、そのシンプルながらも美しい旋律の絡み合いは、
聴くものを魅了してやみません。録音も秀逸。一音一音がきわめて鮮やかで
研ぎ澄まされていながら、ふくよかな仕上がり。

EL 0603 \2180
「悔恨のタランテッラ」
-タランテッラ舞曲のルーツ音楽-
ピノ・デ・ヴィットーリオ(声、キタラ・バテンテ、クラシック・ギター)、
マルチェッロ・ヴィターレ(キタラ・バテンテ、クラシック・ギター)、
レオナルド・マッサ(バロック・チェロ、クラシック・ギター)、
ガブリエレ・ミラクレ(打楽器)
ここにおさめられているタランテッラの数々は、リストのピアノ曲に代表さ
れるような急速な三連音符をともなう舞曲の祖先。タランテッラとは、もと
もとは南イタリアの民衆の間に伝わるいわば治療のための音楽でした。その
名称は猛毒をもつ"タランチュラ蜘蛛"に由来すると言われています。毒蜘蛛
に噛まれたら、毒素は、激しく踊って汗とともに排出すべし。そのために雇
われた楽士は、種々の症状に合った各種のタランテッラを準備して、時には
夜を徹し、あるいは数日通して、治療(すなわち演奏)に臨みました。地中
海文明の幕明けとともに生まれたとも言われるタランテッラは、アフリカや
イスラムの音楽、土着の民間宗教の影響を色濃く受けながら、人々の間で受
け継がれてきました。ここに収録されているのは、イタリアのさまざまな地
方に伝わるタランテッラの数々。一度聴いたら心から離れない、不思議な魅
力に満ちています。
ここでメイン・ヴォーカルもつとめるピノ・デ・ヴィットーリオは、タラン
ト地方出身の俳優でもあります。聴く者の腹の底までしみわたるような、不
思議なパワーをもった声は圧倒的です。2004年の≪東京の夏音楽祭≫でも来
日し、人々を熱狂させました。また、この録音では、キタラ・バテンテ(バ
テンテ・ギター)という、前から見るとバロックギターのようですが、背面
がリュート型に膨らんでいるという楽器が用いられており、なんともいえな
い渋い魅力的な音色です。




<naive>
V 5069 \2080
メンデルスゾーン:
(1)交響曲第4番「イタリア」(2)交響曲第5番「宗教改革」
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ラ・ションブル・フィルハーモニック
ラ・ションブル・フィルハーモニックは、クリヴィヌによって結成されたオ
ーケストラ。その作品の時代にあった編成をその作品ごとにとる、きわめて
フレキシブルな形態をとっており、個々のメンバーのレベルは世界のトップ
クラス。ここに収録されたメンデルスゾーンの演奏は、実に色彩鮮やか、ひ
とつひとつのフレーズが実に颯爽と薫り立つ演奏です。「イタリア」をかけ
た途端に広がる明るい音世界、弦の美しさ、管楽器の音の粒立ちのよさ、ど
れをとっても実にキラキラと輝かしい「イタリア」に仕上がっています。続
く「宗教改革」は一変、実に厳しい表情ながら決して鈍重になることなく、
鮮烈な内容となっています。実にさわやかな一枚です。

E 8907 \2080
(1)ヘンデル:「嵐から」(歌劇『ジューリオ・チェーザレ』より)
(2)ヘンデル:「私を泣かせてください」(歌劇『リナルド』より)
(3)マルティン・イ・ソレール:
『こらしめられたわがまま女』よりセギディーリャ・デ・ヴィオランテ
(4)モーツァルト:「そよ吹く風」(歌劇『イドメネオ』より)
(5)モーツァルト:「ツァイーデ」よりのアリア
(6)モーツァルト:コンサート用アリア
(7)ロッシーニ:
「この心は喜びに踊っているわ」(歌劇『どろぼうかささぎ』より)
(8)ロッシーニ:
「いとしい人を呼び、ため息をつくの」(歌劇『絹のはしご』より)
(9)ヘンデル:カンタータHMV140よりアリア
(10)トルドラ:La zagala alegre
(11)グラナドス:トナディーリャス
(12)ラヴェル:むこうの教会へ(5つのギリシア民謡より)
(13)モンサルヴァーチェ:黒人の子守歌
(14)Ovalle:ブラジル風の歌op.21
(15)カントルーブ:羊飼いのおとめ(オーヴェルニュの歌より)
(16)カントルーブ:紡ぎ女(オーヴェルニュの歌より)
(17)カントルーブ:子守歌(オーヴェルニュの歌より)
マリア・バーヨ(ソプラノ)
(10)-(14)マルコルム・マルティヌー(Pf)
(1)(2)(9)スキップ・センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ
(3)クリストフ・ルセ&ル・タラン・リリク
(4)-(6)ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・デ・
ガルシア
(7)(8)アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
(15)-(17)ヴィクトール・パブロ・ペレス&オルケスタ・シンフォニカ・
デ・テネリフェ
マリア・バーヨのベスト・アルバム。バーヨのもつエレガンスさ、カリスマ
性、そして一度聴いたら忘れられない不思議な力をもつ歌声を、存分に堪能
できる一枚です。伴奏陣も実に豪華で、実に贅沢なつくりです。

V 5058 \2080
コーロワ、モーツァルト、ブラームス、ハッセ、ケルビーニ、デュルフレ、
ベルリオーズ、ヴェルディ、サン=サーンス、フォーレ、ビーバー、
デュサパン、
ラヴェル(トランスクリプション編曲)らのレクイエムからの抜粋
エキルベイ(指)&アクサントゥスほか多数
ナイーブレーベルから今までにリリースされた、「レクイエム」と冠された
作品のうちの聴きどころを選りすぐったもの。一曲目のコーロワのレクイエ
ムなど、あらためてその美しさに驚かされるばかりです。通してかければ究
極の癒し、一曲一曲聴いても、それぞれの作品についてのあらたな発見があ
る、奥深い一枚です。

MO 782178 \2080
オリヴィエ・メッラーノ(1971年-):作品集
(1)ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第1番(アルトのための、2005年)
(2)リヴィエレ(弦楽四重奏曲第1番、2005年)
(3)天使の椅子(オルガンを含む、2005年)
(4)そして、炎のような舌があらわれ
(7つの電子ギター、1つの電子ベース、2人の歌手のための、2005年改訂)
(5)電子の歌(2005年)
(6)eterre(チェンバロのための、2003年)
(7)ペルペトゥス・アニマルム・モートゥス第2番(4声のための、2005年)
ドビュッシー弦楽四重奏団、オリヴィエ・メッラーノほか
1971年生まれのオリヴィエ・メッラーノの作品集。エレクトリック・ギター
などを用いてはいますが、響きは実に美しく、クラシックを基礎に学んだ作
曲家であることがうかがわれます。3曲目の「天使の椅子」は、チェンバロの
ソロから始まる佳作。オルガンの荘厳な響きと相俟って、不思議な世界が展
開されています。

MO 782177(DVD-Video) \3300
デュサパン:歌劇「ファウスト、最後の夜」
ヨナタン・シュトックハンマー(指)
リヨン国立歌劇場管弦楽団
Georg Nigl(ファウスト、Br)、
ウルバン・マルムベルク(メフィストフェレス、Br)ほか
デュサパンによるオペラの映像の登場です。題材はゲーテの「ファウスト」。
デュサパンはファウストという人物について、「現代にはびこっている、ナ
ルシスティックで異常な精神の病理を体現しているような人物である」と語
っています。黄昏時から物語は始まり、朝焼けの時刻に物語は終わります。
まさにファウストの最後の夜の恐ろしい心の闇をえぐりだすこのオペラの演
出は、なんとペーター・ムスバッハ。日本公演もあった、ケント・ナガノに
よる武満の「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」の世界とどこか似た舞台が寒々
と観る者の心に忍び寄ります。

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07-01 No.10-2

2007年01月18日 20時17分36秒 | Weblog
<GENUIN>
GEN86057 \1980
シューベルト:「3つのピアノ・ソナタ」
ピアノ・ソナタイ長調op. 120, D664/へ短調D625/ハ短調D958
パウル・バドゥラ=スコダ(P)
録音:1972年ウィーン・モーツァルト・ザール
ウィーンの名ピアニスト、バドゥラ=スコダは1966年から1971年までウィス
コンシン大学付きの演奏家として指導しました。この録音はその後に行われ
ました。演奏者自身、この録音は、そこでの仕事と長いシューベルト研究の
成果で、自分の芸術のピークに達し、記録しておくべきだと思い、32年後の
今でも、その時シューベルトの意図に近づくことができたと感じていると述
べています。

GEN86067 \1980
「ピアノによるフィガロの結婚のロマンス」
モーツァルト(フンメル編曲):「フィガロの結婚」序曲/
カルクブレンナー(1785-1849):序奏とロンド/
ベートーヴェン:「伯爵様が踊るなら」のによる12の変奏曲WoO40/
フンメル:「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」による幻想曲/
モーツァルト(マルクス・ライデスドルフ編曲):愛の神よ照覧あれ/
モーツァルト(タールベルク編曲):恋とはどんなものかしらop. 70-20/
フェルディナント・リース(1784-1838):
「貞節な恋人たち」の主題による7つの変奏曲op. 66-1/
モーツァルト(マルクス・ライデスドルフ編曲):
なくしてしまったわ、私は不幸ね/
チェルニー:華麗な変奏曲op. 493
バベッテ・ドルン(P)
2005年8月録音
「フィガロの結婚」中の曲の編曲や、それを主題とした作品が集められてい
ます。カルクブレンナーは一時ショパンも師事した大ピアニストで、ピアノ
技巧の開発に貢献し、このロンドでも華やかな技巧が用いられています。ベ
ートーヴェンの変奏曲はヴァイオリンのオブリガート付きの作品です。リー
スはベートーヴェンにピアノを学んだピアニストで、様々なジャンルの多数
の作品を作曲しました。
ドルンはドイツのブラウンシュヴァイクで生まれ、1991年国際シューベルト
・ピアノ・コンクールに入賞しました。室内楽にも熱心で、また、知られて
いない作品を研究し、「ドン・ジョヴァンニ」中の曲による作品も録音して
います(GEN86052)。

GEN86078 \1980
「リミックスされた『魔笛』」
ディーター・シュネーベル(1930-):「娘か…」-魔笛の濃縮/
デーヴィッド・ラング(1957-):おおイシスとオシリスの神よ/
ロルフ・リーム(1937-):ああ女王様/
カローラ・バウクホルト(1959-):追伸/
ゴードン・カンペ(1976-):3つに切られた/
ヴァルター・ツィンマーマン(1949-):踊りと痛み/
ペーター・アプリンガー(1959-):白は美しい/
トーマス・ヴィッツマン(1958-):
パミーナの映像(コンピュータによるヴィデオ・トラック付き)
フィリップ・アルムブルスター指揮
マンハイム国立劇場の楽団員たち
2006年7月録音
ここに収録された作品はマンハイム国立劇場が委嘱したものです。モーツァ
ルト生誕200年に当たる1956年に、ドナウエッシンゲン音楽祭のために「魔笛」
に関連した作品を作曲することを、国際現代音楽協会会長シュトローベルが
作曲家たちに頼みましたが、何人かに断られました。それから50年たち、作
曲家たちのモーツァルトとの関係は変わっただろうかと考えて、マンハイム
国立劇場は同じ依頼をしました。応じなかったのはバウクホルトだけでした
が、最後になって送られて来ました。同劇場のクヴィット氏は、反応の数だ
けでも、モーツァルトは現代作曲家たちから50年前ほど隔たっていないこと
を示しているのではないかと述べています。しかし、作品自体はあまりモー
ツァルトの原型をとどめず、前衛的傾向のものが多くなっています。

GEN85518 \1980
「甘き喜びのうちに-トランペットとオルガンのためのクリスマス音楽」
クレープス(1713-1780):コラール編曲「目を覚ませ、と呼ぶ声あり」/
ベルンハルト・クロル(1920-):キリスト生誕協奏曲op. 158から/
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1822-1890):
ノエル「真夜中に目を覚ました」「我は神の大天使なり」/
フランク:
「オルガニスト」からの3つのノエルの編曲「来たれ、崇高な救世主」
「我らは町の中のここにいる」「それは小さい天使だった」/
イヴォン・ブレル(1932-):古いノエルによる変奏曲op. 89/
レーガー:マリアの子守歌/
ハンス・ウヴェ・ヒールシャー(1945-):
クリスマスのカンタータ「甘き喜びのうちに」op. 56
コンチェルティーノ・ア・トレ(カール=ハインツ・ハルダー(Tp)、
ミヒャエル・エッケルレ(Org)、モーリッツ・コーン(Tp))、
アレクサンドラ・ルスティフ(S)
2005年7月録音
カンタータ以外はトランペットとオルガンのニ重奏のための作品です。クロ
ルはベルリンで生まれ、1945年から1979年までオーケストラのホルン奏者と
して活動しました。広範囲に渡る作品はヒンデミットやレーガーの伝統を受
け継いでいます。フランスの作曲家ブレルの作品は後期ロマン派的な様式で
書かれています。ヒールシャーはオルガン・カリヨン奏者としても活動して
います。このカンタータはこのCDのために作曲され、5つの部分がそれぞれ
クリスマス・キャロルに基づいています。コンチェルティーノ・ア・トレは
2001年に結成され、あまり聴かれない作品や穏健な現代作品に力を入れてい
ます。

GEN86070 \1980
「サンスーシ宮殿とヴェルサイユ宮殿-フルートとチェンバロのためのヴィ
ルトゥオーソ音楽」
C.H. グラウン(1704-1759):フルート・ソナタト長調/
J.G. ミューテル(1728-1788):
フルート・ソナタニ長調/メヌエットと変奏曲(チェンバロ曲)/
C.P.E. バッハ(1714-1788):ハンブルク・ソナタト長調Wq. 133/
ボワモルティエ(1689-1755):組曲op. 35-6/
クープラン(1668-1733):
クラヴサン曲集から「恋のナイチンゲール」/王宮のコンセール第3番/
ドンジョン (1839-1912):ナイチンゲール/
ラモー(1683-1764):クラヴサン曲集から「鳥のさえずり」/
ドビュッシー(1862-1918):パンの笛
オブリガート合奏団
【インメ=ヤンネ・クレット(Fl)、アンケ・デネルト(Chem)】
2006年4月録音
豪華なヴェルサイユ宮殿は18世紀の音楽、舞踊、演劇の背景をなし、壮麗で
堂々とした作品は絶対権力の象徴で、宮廷の客をもてなすためにバレエや歌
劇が上演されました。プロシアのフリードリヒ大王のサンスーシ宮殿でもフ
ランスの趣味と室内楽は高く評価されました。グラウン、C.P.E. バッハ、
ミューテルらの宮廷作曲家たちは音楽の夕べを催し、フルート愛好家の大王
がそこで演奏するための作品も作曲しました。J.S. バッハの生徒ミューテル
と次男C.P.E. バッハはギャラント様式を発展させ、個性的で表現力豊かな
新しい音楽を創造することになります。

GEN86071 \1980
「サルスエラ-スペインのアリア集」
チャピ:
「セベデオの娘たち」から「とらわれ人の歌」/「ふるさと」から「羊飼い
の歌」「前奏曲」/
ルーナ:「ユダヤの子」から「スペインの歌」/
ヒメネス:
「テンプラニカ」からテンプラニカのロマンス「グラナダ山脈」/「金の塔」
から前奏曲/
バルビエーリ:「ラバピエスの理髪師」から「いとしい人の歌」/
フェルディナンデス・カバリェーロ:
「ホアキン氏」からバラードと朝の歌「澄んだ穏やかな夜」他
ノエミ・ナデルマン(S)、
トーマス・ヘルツォーグ指揮
ヴュルテンブルク・フィル・ロイトリンゲン
2006年5月録音
サルスエラはスペインの歌劇で、17世紀にマドリード郊外の離宮サルスエラ
で演じられた歌入り劇がサルスエラと呼ばれるようになりました。18世紀末
にはイタリア・オペラが全盛となりましたが、1850年頃にマドリードにスペ
インの国民的歌劇を作ろうとする作曲家たちが現れました。1874年に初演さ
れたバルビエーリの「ラバピエスの理髪師」はその先駆で、ロッシーニの
「セビーリャの理髪師」を皮肉った題名が示すように、イタリア・オペラの
技巧的なアリアを退け、もっと単純で地方色の濃い音楽から成っています。
ここにはこの作品以降、20世紀初めまでのサルスエラが収録されています。




<ARTS>
47715-8(SACD-Hybrid) \2080
バッハ:
ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調 BWV.1046
ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV.1047
ブランデンブルク協奏曲第3番 ト長調 BWV.1048
ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV.1049
ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ
ドゥイリオ・ガルフェッティ(リーダー、ヴァイオリン・ソロ)
録音:2004年12月スイス ルガーノ、
バッハの管弦楽組曲全曲(47649-8)に続く、ファソリスとイ・バロッキス
ティのバッハのオーケストラ作品は、ブランデンブルク協奏曲。ファソリス
は活気あるキビキビとしたテンポで演奏している。明るい美しさはもちろん、
ピリリとしていながら過激さに走ることのない、極めてすぐた演奏である。
SACD hybridでの発売。録音の優秀さも特筆すべき。

47716-8(SACD-Hybrid) \2080
バッハ:
ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV.1050
ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV.1051
フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲 イ短調 BWV.1044
ディエゴ・ファソリス(指揮)
イ・バロッキスティ
録音:2004年12月、2005年7月 スイス ルガーノ、
ファソリスのバッハは、スイスの清流のように流れが美しい。派手な見得を
切るわけではないのに、音楽には飛沫が立ち上がるような新鮮さがある。有
名な第5番はもちろん、一般的には渋い曲とされる第6番ですら、清々しさを
感じるほどだ。三重協奏曲も緻密な演奏である。

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