クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-01 No.5

2007年01月12日 15時45分02秒 | Weblog
<Gimell>
CDGIM 041 \2080
グレゴリオ・アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1582-1652):
スターバト・マーテル、教皇マルチェルスのミサ、汝はペテロなり
G・アレグリ:ミゼレーレ(デボラ・ロバーツによる装飾版)
ピーター・フィリップス(指揮)、タリス・スコラーズ
イギリスのみならず世界最高のア・カペラ・グループとして古楽界に君臨す
るタリス・スコラーズが、1980年の初録音から20年以上の月日を経て同じ場
所で自らの代名詞とも言うべきアレグリの「ミゼレーレ」を遂に再録音!
しかも今回の最新録音盤には、ハイCまで登場する装飾音型を即興風に歌う広
く知られた演奏だけでなく、タリス・スコラーズの中心メンバーであるソプ
ラノ奏者デボラ・ロバーツによる装飾を採り入れた2種類の「ミゼレーレ」を
収録。加えてタリス・スコラーズが1度目の「ミゼレーレ」と同じく1980年に
収録を行ったパレストリーナの大作、「教皇マルチェルスのミサ」の新録音
も併録するなど、システィーナ礼拝堂のために書かれた至高の合唱芸術を収
録した究極無二のアルバムに仕上がっている。




<Chandos>
CHSA 5047(SACD-Hybrid) \2850
R・ヴォーン=ウィリアムズ:
海の交響曲(交響曲第1番)/劇音楽《すずめばち》序曲
スーザン・グリットン(ソプラノ)、ジェラルド・フィンリー(バリトン)、
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団
長きにに渡ってシャンドスの看板を背負うイギリス音楽のスペシャリストであ
る名匠ヒコックス。ヒコックスの膨大なレパートリーの中でもヴォーン=ウィ
リアムズは特に重要な存在として録音や演奏機会は非常に多い。ヒコックスの
ヴォーン=ウィリアムズ・チクルス最新盤となる「海の交響曲」は、グリット
ンやフィンリーといった一流アーティストを迎えて2006年6月に行われたコン
サートのライヴ録音。スタジオでのセッション録音を基本としているシャンド
スにとってコンサートのライヴ録音のリリースは非常に珍しく興味深いポイン
トの1つである。この1月からゲルギエフを主席指揮者に迎えるなど飛ぶ鳥を落
とす勢いを見せるロンドン交響楽団と、イギリス音楽のスペシャリストによる
ファン必聴盤の登場!

CHAN 10404 \2080
HK・グルーバー(1943-):
フランケンシュタイン!!/大騒ぎ/暗闇での踊り
HK・グルーバー(指揮&歌)、
BBCフィルハーモニック
独墺圏の作曲家、アンサンブル・モデルンの指揮者、クルト・ワイルの権威と
して知られ、実はウィーン少年合唱団のメンバーとしても活躍。自らタクトを
振ると思えばいきなり歌(?)を歌い始めるなど、常に数歩先を歩き続ける
ハインツ・カール・グルーバー。作曲家としてのグルーバーは、難解な現代
音楽とは一味違う独自のユーモアとウィットに富んだ作品を次々と発表し成
功を収めている。そんな奇才グルーバーの作品集が、作曲者自らがBBCフィル
を率いてなんとシャンドスから初登場!グルーバーの代表作の1つ「フランケ
ンシュタイン!」は管弦楽版が収録されており、この版は世界初録音となる。
シャンドスの新路線!?次々と繰り広げられるグルーバー・ワールドをお楽
しみに!

CHAN 0732 \2080
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):
年間のオッフェルトリウム集より
リチャード・マーロウ(指揮)、
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ合唱団
デュリュフレ、メンデルスゾーンに続くマーロウ&ケンブリッジ・トリニティ
・カレッジ合唱団のシャンドス移籍第3弾はシャンコンヌからのパレストリー
ナ。1593年に出版が行われた「年間のオッフェルトリウム集」は1年間分68曲
に及ぶオッフェルトリウムを収めた壮大な典礼作品である。ニュートンの出身
校としても知られ、1332年からの長き歴史と伝統を持つトリニティ・カレッジ
が誇る名門合唱団。貴重な音源を含むパレストリーナ・アルバムで更に名声を
高めることは間違いない。

CHAN 10406 \2080
マルコム・ウィリアムソン(1931-2003)管弦楽作品集Vol.2 ――
交響曲第1番《エレヴァミーニ》/同第5番《アケロ》/
エディス・シットゥウェルの墓碑/弦楽のためのレント
ラモン・ガンバ(指揮)、
アイスランド交響楽団
“シャンドス映画音楽シリーズ”を代表するマエストロ、ラモン・ガンバが音
楽監督をつとめるアイスランド交響楽団を引き連れての2枚目となるウィリア
ムソン作品集。マルコム・ウィリアムソンはシドニーで生まれ、12歳からシド
ニー音楽院で作曲をウジェーヌ・グーセンスに師事。ウィリアムソンは1950年
にロンドンへ渡りブーレーズやメシアンの音楽を研究。1975年10月には女王付
き楽長にも任命されるなど作曲家としてだけでなく音楽家として幅広い活躍を
見せた。ちなみに交響曲第5番は世界初録音。交響曲第1番と弦楽のためのレン
トも音源が少なく貴重な録音となっている。

CHAN 10339X \1750
アラン・ロースソーン(1905-1971):
ピアノ協奏曲第1番/同第2番/2台ピアノのための協奏曲
ジェフリー・トーザー(ピアノ)、
タマラ・アンナ・シスロウスカ(ピアノ)、
マティアス・バーメルト(指揮)、
BBCフィルハーモニック
歯科学と建築学を学びながらも作曲家へと転身を遂げたロースソーンのピアノ
協奏曲を集めたアルバム。24/96kHzデジタル・リマスターによる移行再発売。

CHAN 3138 2枚組 \3500
L・ヤナーチェク:歌劇《マクロプーロス事件》(英語歌詞版/世界初録音)
シェリル・バーカー(ソプラノ)、
チャールズ・マッケラス(指揮)
イングリッシュ・ナショナル・オペラ・オーケストラ&合唱団、他
Chandosとピーター・ムーア財団の共同制作による英語版オペラ・シリーズの
最新作。巨匠マッケラスによるヤナーチェク!




<Arcobaleno>
AAOC-94632 \1880
F・リスト:
《巡礼の年》より ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」、オーベルマンの谷/
超絶技巧練習曲第10番ヘ短調/同第12番変ロ短調《雪かき》/《詩的で宗教
的な調べ》より 第7曲「葬送曲」/パラフレーズ集~ワーグナー:イゾルデ
の愛の死、
ヴェルディ:《トロヴァトーレ》~ミゼレーレ
グノー:《ファウスト》からのワルツ
ヴェロニク・ボンヌカズ(ピアノ)
ショパンの12の練習曲Op.10&Op.25(AAOC-94362)がニューヨーク・タイムズ
誌で高く評価されたフランスの女流ピアノ奏者ヴェロニク・ボンヌカズ。これ
まで様々なコンクールでの受賞歴やイタリア国営放送への出演、コンサートの
開催など積極的な活動をおこなっている。幼少から称賛を浴びてきた高い技術
に支えられえた華麗なリストを聴かせてくれている。





<NUOVA ERA>
NE224173 \1800
メノッティ:歌劇「テレフォン」
アンネ・ヴィクトリア・バンクス(ソプラノ)
ジャン・ルカ・リッチ(バリトン)
シルヴィア・コンスタンツォ(ピアノ)
パオロ・ヴァリエーリ指揮オーケストラ・ダ・カメラ・ディ・ミラノ
「テレフォン(電話)」1946年に作曲され1947年に初演されました。
結婚を申し込みに来た男の前で、女に次々にかかってくる電話。ついに男は
外に出て女に電話をかけ、結婚の承諾をとりつける。
※NE7122のジャケット装丁を変えての再発売アイテムです。
つきましてはNE7122は、廃盤と成ります。

NE224094 \1800
ドニゼッティ:歌劇「リータ」
アデリーナ・スカラヴェッリ(リータ)
ピエトロ・バッロ(ベッペ)
アレッサンドロ・コルベッリ(ガスパロ)
フェデリコ・アメンドーラ指揮シチリア・ダ・カメラ管弦楽団、合唱団
「リータ」一幕
些細な事で、亭主に張り手をかます程の気の強い宿屋の女将を弱気な亭主と
死んだはずの以前の亭主で賭けをして押し付けあうが、結局は元のさやに納
まってハッピーエンドという喜劇でドニゼッティの遺作。
冒頭のリータのアリア「Van la casa e l'albergo a gonfie vele(家も宿
屋もうまくいく)」が有名です、
※NE7045のジャケット装丁を変えての再発売アイテムです。
つきましてはNE7045は、廃盤と成ります。




<ANDROMEDA>
ANDRCD9009 \1150
シューマン:
(1)クライスレリアーナop.16 (1942年録音)
(2)謝肉祭op.9 (1943年録音)
(3)ピアノ・ソナタ第1番op.11 (1942年録音)
(4)ダヴィット同盟舞曲集op.6 (1942年録音)
(5)幻想曲 ハ長調op.17 (1947年録音)
(6)「トロイメライ」(「子供の情景」op.15から) (1938年録音)
ワルター・ギーゼキング(Pf)
1938-47ベルリンでの録音

ANDRCD9010 6枚組 \2650
クナッパーツブッシュ指揮ブルックナー:交響曲選集
ブルックナー:
(1)交響曲第3番
バイエルン国立歌劇場管弦楽団 1954年10月11日
(2)交響曲第4番「ロマンティツク」
ベルリン・フィル 1944年9月8日
(3)交響曲第5番
ウィーン・フィル 1956年6月
(4)交響曲第7番
ウィーン・フィル 1949年8月30日
(5)交響曲第8番
ベルリン・フィル 1951年1月8日
(6)交響曲第9番
ベルリン・フィル 1950年1月28日
指揮は全てハンス・クナッパーツブッシュ
数々のクナッパーツブッシュ演奏における復刻で定評あるGebhardtグループ
(Archipel,LivingStage,Walhall,Andromeda)が自信をもってお届けするブ
ルックナーの交響曲選集です。




<CARUS>
83.172 \1850
ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー:作品集
(1)Concertus de Sancta Cruce
(2)Missa Sancti Dominici
(3)Litaniae Laureyanae VI
(4)Vesperae seu Paslmi Vespertini pro toto Anno
(5)IV Antiphonae pro toto Anno
ユルゲン・オックス指揮ラスタット・ホフカペレ 2006年10月録音
(1)以外は全てWorld premiere recording です。
ヨハン・カスパル・フェルディナント・フィッシャー(Johann Caspar
Ferdinand Fischer 1656-1746)ボヘミアで生まれ、ドイツで活躍。バーデン
辺境伯ルートヴィヒ=ヴィルムヘルムの宮廷楽長をつとめるました。ドイツ鍵
盤音楽の発展の上で重要な役割を果たした作曲家です。

83.176 \1850
ヨゼフ・スヴィデル(Jozef Swider)作品集
世界初録音!
ヨゼフ・スヴィデル:テ・デウム、宗教的合唱曲(14曲)
ヤン・ウカシェフスキ指揮ポーランド室内合唱団
ヨゼフ・スヴィデル(Jozef Swider 1630-ポーランド)
カトヴィツェ(ポーランド)、ペトラッシ(ローマ)の音楽大学で学び、現
在カトヴィツェ音楽大学で和声及び作曲技法の教授として後進の育成にあた
る、現代ポーランドを代表する作曲家の一人です。
本アルバムに収められた曲は、まったく難解では無く、美しい和声と郷愁を
覚える単旋律で構成された透明感ある楽曲ばかりです。

83.181 \1850
ゴットヴァルト編曲によるラヴェル、世界初録音含む!
カプレ、メシアン、ドビュッシー、ベルグ、ホリガー、
ワーグナー、マーラーの作品集(無伴奏合唱)
(1)ラヴェル:
「ため息」(「メラルメの3つの詩」より)「鐘の谷」(「鏡」より)
(2)カプレ:オラトリオ「イエスの鏡」より3曲
(3)メシアン:
「イエスの不滅性への賛歌」(「世の終わりの為の四重奏曲」より)
(4)ドビュッシー:「ため息」(「メラルメの3つの詩」より)
(5)ベルグ:
「ナイチンゲール」「室内にて」「夢に見た栄光」(7つの初期歌曲より)
(6)ハインツ・ホリガー:「Voglein Schwermut」、「秋」
(7)ワーグナー:「温室にて」、「夢」(ヴェーゼンドンク歌曲集より)
(8)マーラー:「私はこの世に捨てられて」(「最後の7つの歌」より)
マーカス・クリード指揮 SWRヴォーカル・アンサンブル、シュトゥツトガルト
2003-2006年録音
作品のテキストにおけるさまざまな言葉と音型を切り取り、それぞれの作曲
家にまつわるモチーフを足してコラージュ風に再配置し新しい容姿に生まれ
変わらせるゴットヴァルト独特の作曲(編曲)技法の妙に驚かされるアルバ
ムです。

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07-01 No.4

2007年01月12日 15時44分29秒 | Weblog
<Denis Kuznetsov>
DKCD 1 2枚組 \1650
【CD1】
(1)ショパン:ポロネーズ変イ長調 Op.61「幻想」
(2)同:バラード第4番ヘ短調 Op.52
(3)同:スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
(4)リスト:スペイン狂詩曲
(5)同:ラ・カンパネラ
(6)ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番変ロ短調 Op.36(第2稿)
【CD2】
(1)シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 OP.6
(2)チャイコフスキー:ピアノソナタ ト長調Op.37
デニス・クズネツォフ (Pf)
1982年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でゴルノスタエヴァ女史に師事。11歳
の時モスクワ青少年ピアノコンクールで優勝したのを皮切りに、内外のコンク
ール多数入賞を果たしているロシア期待の新星。ブレハッチとコブリンが第2位
となった2003年の浜松国際コンクールにも出場しました。チャイコフスキーと
ラフマニノフのソナタで見せる超絶技巧と大柄かつ個性的な解釈は、往年のロ
シアの巨匠たちを彷彿させるものがあります。今後ピアノ界最注目のひとりと
申せましょう。




<haenssler>
98 268 \2080
ハイドン:交響曲集
(1)第69番ハ長調Hob.I-69「ラウドン」
(2)第87番イ長調Hob.I-87
(3)第86番ニ長調Hob.I-86
トーマス・ファイ(指)ハイデルベルクSO.
録音:(1)2006年3月22 & 23日(2)2006年3月14 & 15日メーレンバッハ、
ビュルガーハウス
(3)2006年7月5 & 6日プファッフェングルント、ゲゼルシャフトハウス
“先鋭のアーノンクール”と“熱狂のバーンスタイン”とに学んだファイの手
になるハイドンは面白くないわけがありません。モダンのピッチによるノン・
ヴィブラート奏法の弦、金管楽器のみピリオド楽器を採用という独自のスタイ
ルから繰り出される音楽はいつ聴いても新鮮で刺激的。
ティンパニも加わりパリ・セットのなかでももっとも編成が大きく華やかな響
きで知られる86番ほか、シリーズ第7弾となるこのたび「パリ・セット」6曲す
べてが揃います。





<HUNGAROTON>
HDVD 32441(DVD-Video) \4850
225'00"
NTSC / リージョン 0
音声:ハンガリー語・英語
字幕:ハンガリー語・英語・独語・仏語
ハイドン:
(1)カプリッチョ ト長調Hob. XVII:1
(2)ソナタ ホ短調Hob. XVI:34
(3)ファンタジア ハ長調Hob. XVII: 4
(4)ソナタ ハ短調Hob. XVI:20
(5)変奏曲 ヘ短調Hob. XVII:6
(6)ソナタ 変ホ長調Hob. XVI:52
アンドラーシュ・シフ(P)
録音:2005年9月21日フェルテード、エステルハージ城(ライヴ)
フンガロトン・スタジオ(※解説映像)
バッハのイギリス組曲(HDVD.32371)に続いて、シフのコンサート・ライヴが
映像作品として登場します。ここ数年で急速に円熟味を深め、大家の道を着実
に歩むシフがこのたび取り上げたのはハイドン。有名な「ヘ短調変奏曲」のほ
か、短調作品の比率が急激に高まる、いわゆる疾風怒濤期の代表作とされるハ
短調ソナタに、その発展型としてのホ短調ソナタなどいずれ劣らず洗練された
美に浸ることが出来ます。活き活きとした演奏のためにライヴにこだわり、
じっくりと吟味したアルバム制作を続けるシフ。ハイドンからこれだけ多くの
表情を引き出し、アルバム一枚を聴かせてしまうとはさすがというほかありま
せん。





<Ondine>
ODE 1094(SACD-Hybrid) \2300
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 作品78『オルガン付き』
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニーのための協奏曲 ト短調
バーバー:祝祭トッカータ
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
フィラデルフィア管弦楽団 
オリヴィエ・ラトリー(Org:フレッドJ.クーパー記念オルガン使用)
録音:2006年5月(ライヴ)  フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール
エグゼクティヴ・プロデューサー:ケヴィン・クラインマン
プロデューサー:マーサ・デ・フランシスコ
エンジニア:エヴェレット・ポーター、チャールズ・ギャニオン
「オケコン」「チャイ5」「マラ6」と続いたエッシェンバッハ&フィラデル
フィア管との録音も佳境にさしかかり、今回登場するのは「オルガン付き」!
ヴェリゾン・ホールに据え付けられた6938本のパイプと110のストップを備え
た巨大オルガンが活躍するサン=サーンスのオルガン交響曲と、プーランクの
オルガン協奏曲、バーバーのオルガンと管弦楽のための祝祭トッカータという
オルガン三昧のプログラムです。
ソロはパリのノートルダム寺院大聖堂正オルガニストのオリヴィエ・ラトリー。
彼の魅力は何と言っても光り輝くクリスタルのような音色です。凄腕のラトリ
ーの超絶技巧と豊かな音色を堪能できます。
ヴェリゾン・ホールのこの巨大オルガンは、2006年5月11日に初披露され、こ
の新オルガンのために作曲されたジェラルド・レビンソンの“Toward Light”
が初演されました。ヨーロッパのオペラハウスのような構造のヴェリゾン・ホ
ールの特徴を活かした非常に伸びやかなサウンドです。





<RCO>
RCO 06004 14枚組 \14000
「ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラのアンソロジー 1970-1980」
[CD1]
(1)シベリウス:交響曲第7番/ユージン・オーマンディ(指)
(1969年11月27日)
(2)ショスタコーヴィチ:交響曲第4番[初出]/キリル・コンドラシン(指)
(1971年1月10日)
[CD2]
(1)ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」/カレル・アンチェル(指)
(1970年1月21日)
(2)エルガー:交響的習作「ファルスタッフ」
/サー・コリン・デイヴィス(指)(1970年6月20日)
(3)デ・レーウ:管楽のシンフォニー/ベルナルト・ハイティンク(指)
(1971年10月30日)
[CD3]
(1)シベリウス:エン・サガop.9/キリル・コンドラシン(指)
(1971年1月14日)
(2)ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
/ダニエル・ワイエンベルク(Pf)、カレル・アンチェル(指)
(1970年1月21日)
(3)フランク:交響曲/カレル・アンチェル(指)(1970年1月21日)
[CD4]
(1)ルトスワフスキ:織り込まれた言葉
/ピーター・ピアーズ(T)、ルトスワフスキ(1971年12月12日)
(2)ウォルトン:ブリテンの即興曲による即興/ヨーゼフ・クリップス(指)
(1972年1月27日)
(3)マルタン:ピアノ協奏曲第2番
/パウル=バドゥラ・スコダ(Pf)、クリップス(指)(1972年1月27日)
(4)ストラヴィンスキー:「結婚」
/ドロシー・ドロウ(S)、ソフィア・ファン・サンテ(Ms)、
エリック・タッピー(T)、ジュール・バスタン(B)、
テオ・ブルンズ(Pf)、ラインベルト・デ・レーウ(Pf)、
ダニエル・ワイセンベルク(Pf)、ジャン・ウィン(Pf)、
デ・ネーベル(指)(1971年11月14日)
[CD5]
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207
/フリッツ・ジョエル・ウォーターマン(Vn)、ベンツィ(指)
(1971年3月14日)
(2)タデウシュ・バイルド:主題のない変奏曲/ハンス・フォンク(指)
(1971年2月13日)
(3)ベルリオーズ:ロミオとジュリエット/ジュリーニ(指)(1972年7月5日)
[CD6]
(1)J.ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
/ヘルマン・クレッバース(Vn)、ティボール・デ・マチュラ(Vc)、
ハンス・フォンク(指)(1971年2月11日)
(2)嘆きの歌/ハンネケ・ファン・ボルク(S)、ノルマ・プロクター(A)、
エルンスト・ヘフリガー(T)、オランダ放送合唱団、
ハイティンク(指)(1973年2月14日)
[CD7]
(1)ベートーヴェン:交響曲第4番/ヴィレム・ファン・オッテルロー(指)
(1972年3月19日)
(2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲op.77
/イツァーク・パールマン(Vn)、ヴィレム・ファン・オッテルロー(指)
(1972年3月19日)
[CD8]
(1)J.S.バッハ:結婚カンタータ「今ぞ去れ、悲しみの影よ」
/エリー・アメリンク(S)、オイゲン・ヨッフム(指)(1973年4月5日)
(2)モーツァルト:ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495
/バリー・タックウェル(Hrn)、フェルディナント・ライトナー(指)
(1973年1月7日)
(3)シューマン:交響曲第3番/フェルディナント・ライトナー(指)
(1973年1月7日)
[CD9]
(1)ベルク:ぶどう酒/エリー・アメリンク(S)、ラインスドルフ(指)
(1973年12月2日)
(2)マデルナ:ヴァイオリン協奏曲
/テオ・オロフ(Vn)、ディエゴ・メイソン(指)(1975年10月26日)
(3)ブーレーズ:カミングズは詩人である
/NCRV声楽アンサンブル、ジルベルト・アミ(指)(1974年1月27日)
(4)ベリオ:Calmo(マデルナの追悼のための音楽)
/ディエゴ・メイソン(指)(1975年10月26日)
(5)ヤン・ファン・ヴリーメン:ピアノと3つの器楽のグループのためのソナタ
/テオ・ブルンズ(Pf)、エルネスト・ブール(指)(1974年6月16日)
[CD10]
(1)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調[初出]
/ロストロポーヴィチ(Vc)、コンドラシン(指)(1977年3月14日)
(2)弦楽のための協奏曲ニ長調/サー・コリン・デイヴィス(1975年6月11日)
(3)スクリャービン:交響曲第3番ハ長調「神聖な詩」
/コンドラシン(指)(1976年5月4日)
[CD11]
(1)シューマン:ピアノ協奏曲
/クラウディオ・アラウ(Pf)、オイゲン・ヨッフム(指)(1977年4月21日)
(2)ベリオ:シュマンIV
/ヴェルナー・ハーバース(Ob)、ルチアーノ・ベリオ(指)(1977年1月9日)
(3)エッシャー:シンフォニア
/ラインハルト・デ・レーウ(指)(1976年5月2日)
[CD12]
(1)レーガー:セレナーデop.95/オイゲン・ヨッフム(指)(1976年1月22日)
(2)ヒナステラ:ハープ協奏曲
/ヴェラ・バーディングス(Hrp)、ロペス・コボス(指)(1977年11月3日)
(3)ジョリヴェ:トランペット協奏曲
/モーリス・アンドレ(Tp)、ジャン・フルネ(指)(1976年3月11日)
[CD13]
(1)ストラヴィンスキー:12の楽器のためのコンチェルティーノ
/スパンヤード(指)(1978年1月8日)
(2)ボン:春/ロベルタ・アレクサンダー(S)、ハイティンク(指)
(1979年10月28日)
(3)ブルックナー:交響曲第9番/ジュリーニ(指)(1978年1月22日)
[CD14]
(1)モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
/ニコラウス・アーノンクール(指)(1979年3月30日)
(2)カプレ:エピファニ(公現祭)
/ヤーン・デクロース(Vc)、フルネ(指)(1978年2月10日)
(3)メンデルスゾーン:交響曲第4番/コンドラシン(指)(1979年11月18日)
今年もまたまたロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のアンソロジーの登場で
す。今回のボックスは14枚組、1970年代の演奏をあつめたもの。60年代にヨッ
フムとハイティンクという二大巨頭の指揮者のもとに様々な活動をしていたコ
ンセルトヘボウは、64年ハイティンク一人が首席指揮者となり、以降1988年の
シャイーの就任に至るまで、実に24年間という異例の長さの「ハイティンク時
代」となります。コンビネーション抜群のハイティンクとのコンサート以外に
も、様々な豪華客演指揮者のコンサートが目白押しだった70年代の貴重な音源
が、ぎゅぎゅっと凝縮の14枚ボックスになりました!
なんといっても特筆すべきは、コンドラシンの初出ものの数々。コンセルトヘ
ボウと組むと、まさに爆発的なエネルギーを湛えた演奏を展開していたコンド
ラシンの、貴重な録音を聴くことができます。なかでも、様々な情念が渦を巻
くショスタコーヴィチの第4番(CD1)に、ロストロポーヴィチとの「ロココの主
題による変奏曲」(CD10)は期待を裏切らない出来ばえ。。なんともコンドラ
シンファン泣かせの演目で、若き日のロストロのチェロも聴き応え充分です。
「エン・サガ」(CD3)も、管の迫力に誰しもが思わず身を乗り出してしまう
ような、ただならぬ雰囲気が漂っています。ほかにも、アーノンクールのお宝
発掘的なライヴ録音あり、ライトナーが振った貴重なシューマンの第1番あり。
そしてソリスト陣も往年のオーケストラをささえた豪華トップ奏者たちがずら
り。[CD8]のホルンのタックウェルは、デニス・ブレインの後継者といわれた
天才。正確無比ながらあたたかく柔らかい音色が炸裂です。棒を振るライトナ
ーのいぶし銀のような味わいもさらなる魅力です。[CD12]のジョリヴェのトラ
ンペット協奏曲も、不世出の名手、モーリス・アンドレをソリストに迎え、
若き日のフルネの爆発ぶりに驚かされます。どのディスクをとっても語りつ
くせぬ点ばかり。亡くなる3年前のアンチェルによる協奏曲ものも興味津々で
す。装丁も美麗箱に入り、この価格。言うことなしのボックスセットでござ
います。
※すべて通常盤のみでの発売です。

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