クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-01 No.20-1

2007年01月20日 11時56分46秒 | Weblog
<harmonia mundi>
HMC 901953 \2250
ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲
(1)第6番 ト長調 作品101 
(2)第8番 ハ短調 作品110 
(3)第11番 ヘ短調 作品122
エルサレム弦楽四重奏団
アレクサンダー・パヴロフスキー(Vn1)、アミハイ・グロス(Vn2)、
セルゲイ・ブレスラー(Vla)、キリル・ズロトニコフ(Vc)
2004の初来日につづき、今回が2度目の来日となる、エルサレム弦楽四重奏
団。4人の間にただよう音楽の空気感は、なんとも気高くよい雰囲気です。
若手ながら技巧にはしることなく、常に作品に対して真摯な態度で接してい
るのがよくわかる、知性にも裏打ちされた演奏をするクヮルテット。チェロ
の奏者が使用している楽器は、ジャクリーヌ・デュ・プレが愛用していたセ
ルジオ・ペレッソンで、ダニエル・バレンボイムより貸与されている逸品で
す。第6番は1956年の作。この年ショスタコーヴィチは4つの作品しかのこし
ていないだけに、重要な作品。田園的な明るい雰囲気が魅力の一曲です。
第8番は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の中でも名曲のひとつ。「ファ
シズムと戦争の犠牲者の思い出に」捧げられており、自身の旧作から様々な
主題を転用しており、作曲者の自伝的作品ともいえるものです。クヮルテッ
トのメンバーは、ひとつひとつの主題の意味を徹底的に追求して演奏してお
り、説得力抜群です。第11番は、アンサンブルの難しい技巧が用いられた作
品。瞑想的な雰囲気をもった作品で、クヮルテットのもつ叙情性がひかります。




<ALPHEE>
ALPHEE 9502003 \2250
「ネルソン・フレイレ・イン・コンサート」
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332
(2)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
(3)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番嬰ヘ長調Op.30
(4)ドビュッシー:「映像第1集」より 水の反映
(5)同:「映像第2集」より 金色の魚
(6)ヴィラ=ロボス:カボークロの伝説
(7)同:オリオンの三つ星
(8)アルベニス:組曲「イベリア」より エボカシオン
(9)同:ナヴァーラ
ネルソン・フレイレ(P)
録音:1984年3月25日カナダ、トロント、ロイ・トムソン・ホール(ライヴ)
[カナダ放送制作]
1944年ブラジル生まれのフレイレは、リリカルで透明感ある音色の美しさで
お客を呼べる数少ない現代のヴィルトゥオーゾ。
前日にチューリヒから8時間のフライトでトロント入りし、翌日昼間の2時に
開演となったトロントでのリサイタルは、用意した2500席が完売したといい
ます。美質がよく顕れたシューマンやモーツァルトに、ドビュッシーに加え
て、ルーツを感じさせずにおかないラテンのプログラムまで内容もヴァラエ
ティに富んでいます。使用楽器はスタインウェイ。

ALPHEE 0604017 \2250
(1)ショーソン:ピアノ四重奏曲イ長調Op.30
(2)フランク:ピアノ五重奏曲へ短調Op.14
アンサンブル・ミュジク・オブリク
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー、マルシャル・ゴティエ(Vn)
シルヴィア・シミオネスク(Va) ディアナ・リゲティ(Vc) 
マリア・ベローウソヴァ(P)
録音:2005年11月23 & 24日パリ5区、サン=マルセル教会
ハルモニア・ムンディ・フランスのルクーやカプレの室内楽曲でおなじみの
器楽集団アンサンブル・ミュジク・オブリク。フランス室内楽シリーズの続
編ともいうべき、なんともおしゃれなアルバムを作りました。
“ショーソンはわたしたちの世代の誰よりもフランクの直系にあたる”と
デュパルクに言わしめたように、師弟による室内楽の名作を収録しています。
フランクはサン=サーンスに献呈されながら拒否されたいわくつきの作品。
そのわけは曲に通低する、フランクの弟子オルメスへの激しい思いのたけを
感じ取ったからといわれます。死の2年前に書かれたピアノ四重奏は、ショー
ソンにしては異例ともいえる明るく喜びいっぱいのムードが特徴。演奏も超
一級でおすすめです。




<harmonia mundi FRANCE / JVC>
JMXR 24202 \3180
日本語解説・帯付
2chオリジナルマスター使用
「タランチュール=タランテラ」
アンティドトゥム・タラントゥレー(毒グモの解毒剤)/コレア(舞曲)/
タランテラ第1・第2・第3旋法/神秘な防壁/ナポリのタランテラ;フリギア
旋法ブクステフーデの固執低音によるナポリのタランテラによるリトルネロ
われは喜ぶ:詩篇第121番/タランテーラ/タランテラ、またの名クラウズラ/
タランテーラ第1・第2・第3番/タランテラ;ヒポドリア旋法/ラ・タランテ
ーラ/スコットランドのジグ/タランテーラ/タランテーラス/カントリーダン
ス「走る歩兵」/ラ・タランテーラ/魔法使いたちの踊り/タランテーラI-VI
/ナーナ・アンダルーサ(アンダルシアの子守歌)/タラント・デアルメリア
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
録音:1976年10月/xrcdリマスタリング:2006年9月12日
急拍子のナポリ舞曲“タランテラ”はイタリア南部タラントの地名に由来す
るといわれ、またいわゆる音楽療法のひとつ、毒グモ“タランチュラ”に咬
まれた際にこれを踊ると治るという民間伝承と結びついてきました。これを
テーマに医学も修めたパニアグワが研究を重ねて、自由に遊んだ傑作アルバ
ム「タランチュール=タランテラ」。文献資料をもとに自ら制作した古楽器
のヴァラエティ豊かな音色が、うきうきする楽しさとなんともいえない安ら
ぎを与えてくれます。

JMXR24201 \3180
日本語解説・帯付
2chオリジナルマスター使用
「古楽狂想-ラ・フォリア」
生命の泉-天使的早発性痴呆の-ソファミレドによる/途方もなき-微小なる栄
光の-ガラスの/フォリアに寄せる祈り-名声は飛んで行く-レモン風・南欧風
/肝要なる・根源的の(一名《何ひとつ我に関せず》)-正調インド風-逆流的
/貴族的倹約の/繊細なる-深き淵より//壁の外に/通俗的なる//人々に知られ
ざる-そこはかとなくやわらかき/北欧的にして荒涼たる-平凡にして金色な
る/いとも高貴なる-退嬰的かつ退廃的なる/牧人らの-数学的:怒りの日-黄
昏の-無名の-わが霊魂は悲し-武装せる強き騎馬兵の-大胆の:運勢は助く-
包皮なき-教会風の/劇場風かつ偽善的の-田園の-いまひとつの完全にインド
風な/天界的忍耐の-偽装的逃亡および凱旋の車
グレゴリオ・パニアグワ(指)
アトリウム・ムジケー古楽合奏団
録音:1980年6月/xrcdリマスタリング:2006年9月12日
原題「スペインのフォリア」。こちらも「古代ギリシャの音楽」同様にロン
グセラーを続ける、もはやまったく説明不要の名盤中の名盤です。フォリア
とはスペイン(イベリア半島)起源の舞曲で、‘狂気’というトスカーナ語
に由来して正気を失うほどにとても騒々しいもの。ここでも細かい理屈など
吹き飛ぶ痛快なつくりはまさにアイデアの勝利!なお、このタイトルはSACD
化(HMC.801050)もされており、こちらとの聴き比べもまたオーディオ・
ファイルには楽しみなところです。



<Harmonia Mundi France>
HMC 901926 \2250
ブラームス:歌曲集
私の思いはあなたの許へ,調べのように僕に,サッフォー風の頌歌,
野にひとり,夜鶯,落胆,古い歌,夜鶯に,乙女は語る,君の青い目,
秘密,セレナード,永遠の愛について,死はすがすがしい夜,
教会の墓地にて,五月の夜,余韻,スペインの歌,乙女の歌,日曜日の朝に,
愛の誠,甲斐のないセレナード,乙女,テレーゼ,乙女の歌,狩り,
鍛冶屋,恋しい人のもとへ,日曜日,乙女の歌,子守歌
ベルナルダ・フィンク(Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ(P)
ヤーコプスが絶大な信頼をおくメッゾソプラノ、ベルナルダ・フィンク。彼
女はアルゼンチン生まれですが、両親はスロヴェニアからの移民。数々のバ
ロック声楽曲で名高いフィンク、しかしリート・ファンの間では、ドイツリ
ートでも高く評価されている人です。既にシューマンの「女の愛と生涯」
(HMC 901753)などで高い評価を得ています。そしてブラームス。メッゾな
らではの滋味溢れるブラームスをたっぷり楽しめます。伴奏には、英国の名
伴奏ピアニスト、ロジャー・ヴィニョールズを迎え、万全です。




<avanti classic>
KDW 1(SACD-Hybrid) \2700
日本語解説・帯付
ファイヤー・ダンス
カールマン・チェーキ、ロビー・ラカトシュ編曲:
1.炎の踊り―ジプシー・ボレロ―ツィツコム・パラフレーズ
(J.シュハ・バログ)
2.パパ、見守っていて (ミシェル・ルグラン)
3.チフリコ (ルーマニア伝承曲) ―ゴット・ア・マッチ (チック・コリア)
4.バラノチカのキャンディー (ロシア伝承曲)
5.私の行くところにはいつも (R.ラカトシュ)
6.ディヴェルティメント (レオー・ヴェイネル)
7.残されし恋には (シャルル・トレネ)
8.イントロ (R.ラカトシュ)
9.さくらさくら (日本古謡)
10.ジャンゴ (ジョン・ルイス)
11.ビハリの思い出に (イヴォ・チャーンパイ) ―ヘイレ・カティ
(ヤーノシュ・ビハリ)
12. 6月11日の夜想曲 (カールマン・チェーキ)
ロビー・ラカトシュ&アンサンブル
ロビー・ラカトシュ(Vn)  ラースロー・ボーニー(第2Vn)
カールマン・チェーキ(P)
エルネスト・バンゴー(ツィンバロン)
オスカール・ネーメト(コントラバス)
アッティラ・ロントー(Gtr)
ハンガリーの伝説的なジプシー・ヴァイオリニストの家系に生まれ、ブダペ
ストのベーラ・バルトーク音楽院でクラシック音楽も学び、弱冠19歳にして
首席で卒業、数々の巨匠たちとの共演を果たし、その腕前をメニューインも
絶賛したという鬼才、ロビー・ラカトシュ。その類稀なるテクニックとセン
スで世界中を沸かせ続けています。レーベル移籍後の第一弾、4年ぶりのオ
リジナル・アルバムとなる本作は、ジプシーをルーツにもちながらも、トラ
ッドにとどまらず、ジャズ界の巨匠たちの作品から、日本古謡の《さくらさ
くら》まで、ジャンルの壁をいとも簡単に飛び越え、まさに“燃え上がる”
ような怒涛のパフォーマンスを繰り広げています。知られた名曲の、知られ
ざる魅力を引き出す、脅威の演奏集団ラカトシュ・アンサンブルの魅力を、
存分にご堪能ください。

5414706 10242(SACD-Hybrid) \2450
クレズマー・カルマ
ロビー・ラカトシュ&アンサンブル
ロビー・ラカトシュ&アンサンブルによる、2007年最新作。彼が率いるアン
サンブルに加え、フランツ・リスト室内管弦楽団、ユダヤ人シンガー、ミリ
アム・フックス、イタリアのアコーディオン名手アルド・グラナートらが参
加し、クレズマー(東欧起源のユダヤ音楽)風味濃厚な仕上がりとなっていま
す。もちろん、ジプシーをルーツにタンゴ、ジャズ、ファンク等々さまざま
な要素を取り込んで自分のカラーに染めてしまう、ユニークなエンターテイ
メント性と、怒涛の超絶テクニックも健在です。




<GRAND SLAM>
GS 2019 \2250
マーラー:大地の歌
キャスリーン・フェリアー(A)
ユリウス・パツァーク(T)
ブルーノ・ワルター(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年5月15、16日ウィーン、ムジークフェラインザール
使用ソース:Decca (U.K.) LXT 2721/2
■制作者よりこの復刻盤の意義について
マーラーの弟子、ブルーノ・ワルターによって初演され、初の全曲録音も行
われた「大地の歌」。そのワルターは1952年5月、ウィーン・フィル、フェ
リアー、パツァークの顔合わせでこの曲を英デッカに録音しましたが、これ
は発売以来、この曲の決定盤、ワルターの最高傑作として変わらぬ人気を誇
っています。CD時代になってもいち早くCD化され、最近では英デッカのオリ
ジナル・マスター・テープから96kHz/24ビットによる復刻CDも発売されま
した。このデッカによる素晴らしい音質の最新リマスター盤がカタログにあ
る以上、さらに復刻CDを重複させる意味はないようにも思われます。しかし、
このデッカ盤は本家による復刻CDとして尊重しつつも、現代的な感覚で化粧
を施したその音質には好みが別れるとも言えるでしょう。
GRAND SLAMシリーズでは初期LPの音質を可能な限り忠実に再現するように
心がけてきましたが、今回の「大地の歌」も同様の方針で制作しました。言
いかえれば、デッカのCDの音作りとは対照的なものです。LPからの復刻ゆえ
に盤に起因するノイズは避けられませんが、初期のモノーラルLPらしい明確
で引き締まった音質を獲得出来ました。他の復刻CDとはひと味違った感動を
もたらすものと確信しています。 (平林 直哉)
■解説書について
ワルター自身によるフェリアーの回想録を掲載します。彼女との出会いから
永遠の別れを簡潔につづったものですが、その愛情溢れる筆致は実に印象深
いものです。特にワルターがフェリアーと「大地の歌」の〈告別〉をピアノ
・リハーサルしている時、フェリアーが作品の素晴らしさに感動し、泣き出
したという下りは非常に感動的です。また、いつものように復刻に使用した
オリジナルLPの初出の批評(英グラモフォン誌)を抜粋掲載します。さらに、
パツァークの珍しい写真(サイン入り)やプログラム等も使用しています。
●おことわり LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。




<TDK>
TDKOC 022 \2450
ロベルト・シューマン:
海辺の夜-ロマンスとバラード第1集 op.45から第3曲
春の夜に霜がおりた-ロマンスとバラード第4集op.64 から第3曲「悲劇」II
ゆるやかに走る僕の馬車-4つの歌 op.142から第4曲
リーダークライスop.24
詩人の恋op.48
[アンコール:きみはあたかも一輪の花、自由の心、新緑、うつくしき未知、
ひとりでいる]
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
小林道夫(P)
録音:1974年10月17日 東京文化会館におけるライヴ
(アンコール:1974年10月13日)
20世紀最高のバリトン歌手フィッシャー=ディースカウ、来日公演の記録が
発売されます。
大歌手ディースカウほど高い技術と音楽性でドイツ歌曲を聴かせ、どの歌手
のなかでも飛び抜けた存在であったことは言うまでもなく、その豊かな声量
に聴衆は驚かされ、ホール全体に響き渡り歌詞が鮮明に脳裏に焼きつきます。
1974年50歳を目前にした絶頂期のディースカウが東京文化会館で繰り広げた、
至高のオール・シューマン・プログラムをご堪能下さい。

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