13日(土)、朝日小屋から朝日岳を経て五輪尾根を歩き、蓮華温泉へ下山しました。
行程:朝日小屋テント場ー朝日岳ー栂海新道分岐ー五輪尾根ー兵馬の平ー蓮華温泉
=(糸魚川バス)=JR糸魚川駅=(北陸新幹線はくたか)=JR金沢駅=(サンダーバード)=大阪
=(JR宝塚線)=JR新三田
地図:昭文社 山と高原地図『白馬岳 北アルプス』2022年度版
GPS軌跡(2度クリックで2回拡大されます。)
テントを撤収して5時。
名残惜しいですが、テントサイトにさようなら。
写真:ヒオウギアヤメと△前朝日ピーク
朝日小屋さんの方々と挨拶を交わしました。
今般は"満室"でしたが素敵な小屋なので、次は必ず泊まりたいです。
小屋横の朝日神社へ参拝をして出発。
小屋横から下界と日本海を望む。
山も海も眺望出来、本当に良い所でした。
朝日小屋はどこからも遠い場所なので、皆さん、早立ちされる様です。
ほとんどの人が5時過ぎには出発して行きました。
分岐を今日は朝日岳へ。
シロバナニガナ(キク科)の花もまだ閉じて眠っています。
下はチングルマの綿毛
東の方がだんだん明るくなり、劔も見えて来ました。
日本海もどんどん広がって見えて来た・・・
朝日平さん、また必ず来ます。
ハクサンコザクラはもう開いていました。
この花は夜、閉じるのでしょうか??
朝日が照らされている海岸
シロウマタンポポ(キク科)の様ですが、どうでしょう。
「総苞片の先に小さな角状の突起が
ある」ことから・・。(図鑑の説明より)
今日もミヤマアズマギク(キク科)の花束に会えました。
標高が上がって視界も開けて来た。
頂上へ続く木道は、付近の植生を保護する為の道です。
ついに
朝日岳 2418m 登頂!
△二等三角点
点名:『雪倉』(ゆきくら)
標高:2417.88m
頂上からの眺望
頂上からの眺望
朝日岳で朝日を拝む
今日の行程も長めなので、休憩後は速やかに出発。
雪渓も相変わらず多いです。
今日辿る五輪尾根が楽しみ。
タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)もまた出会えた。
吹上のコル
ここから左は栂海新道です。
沢の近くのシナノキンバイ(キンポウゲ科)
五輪尾根は水場(沢やせせらぎ)が多く、喉が潤せて助かりました。
ミヤマダイコンソウ(バラ科)
可憐な花が精一杯咲いている様は本当に感動でした。
このピークは五輪山でしょうか。
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)の群落(自生)
初日、湿原でアヤメを見た時は、「まさか?!植えてるの?」と
思いました。アヤメやショウブは下界の花と思っていました。
木段にはダイヤ型のカットが施され、滑る心配が無用でした。
オオサクラソウか、クリンソウ(サクラソウ科)
葉がオオサクラソウなのですが、茎に段になって
いる様に見えるので、下に隠れた葉はクリンソウかも。
シナノオトギリ(オトギリソウ科)
オニシオガマ(ゴマノハグサ科)
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)とシロウマアサツキ(ユリ科)
シロウマナズナ(アブラナ科)
ムシトリスミレ(タヌキモ科):食虫植物
二枚目は虫が捕まっているところ。
ベタベタした葉の上で小さな虫達がぐったり。
葉を巻き込んで虫の養分を吸収するしくみ、とのこと。
もう小屋が遠くなりました。
ミソガワソウ(シソ科)
キベリタテハ
ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)
図鑑より:掌状に切れ込んだもみじの形をした茎葉が特徴
とのこと。里のオミナエシとは葉が違いますね・・。
雪倉岳
ここは「五輪の森」でした。
昨日、小屋で買った鱒の笹寿司
疲れた身体に、酢の酸味が堪えられません、
今回の山行で食べた食料のうち、一番美味しかったと思います。
青ザクからの眺め
さらに続く木道
タテヤマウツボグサ??
ミヤマシャジン(キキョウ科)
遥か山中に見える建物は、蓮華温泉でしょうか。
エゾアジサイ(ユキノシタ科)
エゾアジサイ(ユキノシタ科)
ジャコウソウ(シソ科)
ヤマハッカ(シソ科)?に見えますがどうでしょう。
オオバギボウシ(キジカクシ科/ユリ科)
白高地沢橋
人工建造物が現れたので、下山も近いと思ったらまだ先が長くて・・・
バテました。
タマゴタケ
ヒノキの巨樹
兵馬の平
やっと蓮華温泉に下山。3日ぶりのお風呂!疲れと汗を温泉で流し、
生き返りました。
そしてもちろん。
気分爽快にして 「風味爽快ニシテ」!
一瞬で飲み干した、新潟限定ビイル!
12:05分の糸魚川バスに乗って糸魚川へ。
二泊三日の登山が終了。
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JR糸魚川駅構内にて
古い大糸線の車両が展示されていました。
学生時代を思い出し、懐かしかったです。
(植物調べに使った図鑑)
「ひと目で見分ける250種 高山植物 ポケット図鑑」
増村征夫 著
出版社:新潮文庫
☆今回の山行の前に購入しました。
写真と細密画による説明が大変解りやすく、
現地ではもとより帰宅してからの調べに
とても役立つ図鑑でした。
文庫版なので携行にも最適です。
過去にも紹介しましたが、
上記の図鑑と併用して確認しました。