新今宮・今宮・芦原橋あたり、なかなかスポットが当たらぬが、丹念に探せば旨い店はきっとあるはず。と、いつぞや歩いて見つけたのが、こちらの店。知らないと素通りしてしまうこと間違いなし。僕は「かす丼」にぴんと来た。それ以来のつきあい。
煮凍り2種。左がスジのこごり。女将がフランス料理へ行き、前菜でうやうやしく出てきたテリーヌをひと目見て「これ煮凍りやん!」と喝破したように、フロマージュ・ト・テットなど豚の頭肉の煮こごりに相違ない。
同じく牛頬肉の赤ワイン煮などツラミやしな。言い方ひとつでウチらのお惣菜やんというのは解かりやすい。右はハモのこごり。おかずにゃならん、一杯のアテや。
女将がさいぼしを自慢するので、どうせ信州や熊本土産の桜ぼし(馬のホースジャーキーみたいな)みたいな物を想像していたら、見事に裏切られた。サシの入った馬肉を桜のチップで燻製にした、まるで本格的なコーンビーフのごときもの。生姜醤油で食うが旨いし柔らかい。こりゃウイスキーだ、と慌てて切り替えた。
卵焼きの中に甘辛く煮た牛肉が巻き込まれ、なお上に牛肉が乗っているというこれも味が濃い。だが旨い。
これが今夜の主役「脂かすのはりはり鍋」。小腸の脂を絞ったもので、その絞った脂はヘットや石鹸の原料となる。絞った後は油分はもちろんありながら香ばしい。ハリハリのだしはアッサリしたものもあるがここのはすき焼き風あまからダレ。少々水菜が入っても薄まらない。途中合流した北新地の料亭息子が黙って「生卵2個」を発注。こいつをすき焼き風に食いだしたからたまらない。全員、「ボクも卵!」
生卵2個ずつたのむ新地の偉丈夫、いか里大人。「オレは幼少の頃からの肥満児やねん、キミらみたいなぽっと出のデブとはちがう」という。
彼一人で生卵5個が流し込まれた。
これも気になり発注した、カツライス。カツの上からハヤシライス風のブラウンソースがかかる。一口ずつ食ったがいける。
水菜は4,5束食ってしまった。仕上げはうどん。あっという間に胃の腑におさまってしまった。
もったいないので、最後はまたも卵発注し、たまごでとじ、各自もらった
白ご飯の上にかけて、ミニ玉子丼にして食う。どれだけ旨いか。
ああ、ごっそ~さんでした。さすがに動けまへん。
昨日や今日できた脂かす屋とはかすに対する理解がちがう気がする。どんと地に足つけた店。まだまだ知らぬ美味は潜んでいる。「新なに和」ご贔屓に。
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