北新地のスナックバー「瀧」の名物、カンカンと称されるジンライム。年中楽しめるが、夏場のひえひえのジンライムに勝るものなし。
カンカンの名はこの錫半製の打ち出しのジョッキにある。創業38年目、ジョッキも5代目になった。ジンはビーフィーター。生ライムを1/4絞る。飲み干して、最後にライムをギュッとしゃぶるべし。
長瀧さん父子の店。父はロイヤルホテルの前身、新大阪ホテルのリーチバーの初代バーテンダーである。
右はカナッペ。チーズとオイルサーディンのトースト、リンゴとカマンベール。中央にポテトサラダ。なんでバーフードってヤツぁ旨いんだろう。
バー愛好者としてはちょいと気取って、酒だけをグイッとあおってカウンターでニヒルに構えていたいのだが、なんかムシャムシャ食っちまう。こっ恥ずかしい。
ジンライムの季節・・・に反応してしまいました。家の冷蔵庫にはいつもジンが冷えています。今はタンカレーです。ライムがなければ、ストレートグラスでグイッと・・・
若き日、何かというとイキってドライ・マティーニを頼んでいた時期がありました。
海辺で引っくり返って、妙齢のご婦人と、ひえひえのジンライムなんぞ、飲んでみたいな~
昔、尼のK寺さんがジンに凝ってたことがありまして、
当時あった大山のフェスに行った時のこと、
朝目を覚ましたK寺さん、
『朝っぱらから、なんかジンのにおいがするで。』
ご存知でしょうが、あそこ松林やったよね。
我が家にも一時、ビーフィーターの瓶が常備されてたなあ。
ジンの成分はジュニパーベリーというねずの実とかコリアンダー、キャラウェイ、アニスなど。一つずつニオイを嗅がしてもらったが、ゲッソリするばかり。元々薬として作られたらしいんでしゃあないけどね。
瀧は、「スナック&バー」といううたい文句の店なので、たくさん食べてしまうのはOK!だと思います。ドイツ料理を名乗る店でも「ザワークラウト」を置いていないとこはけっこうありますが、瀧だとちゃんと出てくるんですよね。
新地はいつも「十年」ですが、瀧も捨てがたい。
先日「瀧」の二代目と同い年だと知り、頭クラクラした次第。彼はどう見ても貫禄ありすぎだろう。自分には見えないけど、端からはオレだってそう見えてるのだろうか…。
バーボン専門の「十年」の名はもう随分前から聞いています。ただ、なかなか今夜はバーボンっていう気分の時がないもんでして。
美味そうなバーフードはありますか?
「十年」は、「瀧」のように[食べる]ようなフードはなく、もっぱら酒の肴ですが。工藤マスターのオリジナルレシピになるメニューは、どれもひとひねりが効いています。料理のアイデア、素材選び、仕入れ、調理のすべてをみずから手がけられ、オリジナリティあふれる肴を提供しています。かつ強いアルコールを飲む時に体にいい素材、も選んでいるとのお話しでした。
「チーズの冷やヤッコ風」「クルミのドミグラス・ソース煮」「コーンの醤油かけ」「黒ブタのゆでたのに柿のスライスとアサツキをちらして、黒酢をかけたの」等など、行く度に当たらし肴が出てきます。
バーボン一筋でバブル後もここまで続いているというのは健全経営。
MAX氏のような、いい客を捕まえていらっしゃるのでせう。