<2013.11.09>
私は温泉の街中から立ち登る湯煙の後継を見るのが好きです。
もちろん温泉にゆったり浸かる時の気分は格別ですね。
先日雲仙市のあるホテルに一泊してきましたが、そこのホテルには『湯(ゆ)雨(め)竹(だけ)』という珍しい装置が、もくもくと湯気をあげているのを見ました。
よくよく見ると、熱い源泉の湯を上から落とす途中に、枝ぶりの良い笹竹をおき、その笹竹を通してお湯を下の湯だまりに落とす構造となっているようでありました。
ホテルの源泉の温度は、98度位だそうですが、この笹の葉を通る途中で温度が適温まで下がり、湯船に導かれるという話でした。
普通源泉の温度が高い時は、加水で冷めさせるそうでこのような装置は珍しいということでした。
たまたま、この体験をした数日後テレビ番組で、九州の別府でこの『湯雨竹』を作っているお店の様子が放映されていましたが、先日見た装置と原理的には同じ様な構造をしていましたね。
番組の中では、販路を広げたいというお店の人の話も紹介されていました。
実際にホテルで見た感じでは、何しろ源泉を冷やしているわけですから、湯けむりは『もうもう』そして特に珍しかったのは、笹の葉っぱには湯の花が一杯付いて黄色くそして太くなっており、葉の原形はかなり変わっていたように見受けられたことですね。
泊まったホテルにはこのような装置が2つあるという話でした。
竹の葉という自然エネルギーで温度を下げる装置、『湯(ゆ)雨(め)竹(だけ)』を初めて見、一寸感動しましたので紹介いたします。
温泉には夕刻と早朝の2回ゆったりと入ってきました。
<写真は湯雨竹を中心に投稿しています>
<装置全景の写真1>
<装置全景の写真2>
<竹の笹に沿って落下する湯>
<笹には湯の花みたいなものが付着>