藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

年下に敬意を払おう。

2005年05月14日 | テニス
「ルパン三世になろう。 パート6」

不二子にクラリスのいる場所を聞いたルパンは、助けに行きます。
危ない目に遭いながらも、なんとかクラリスの場所までたどり着けます。

「どなた?」
「泥棒です。」
「泥棒さん?」

「こんばんわ、花嫁さん。」
「あなたは、あの時の方ですね。」
「忘れ物ですよ」
ルパンはクラリスの指に、銀の指輪をはめてあげます。

「このために、わざわざ?伯爵に見つかったら殺されるというのに・・・」
「狙い、狙われるのが泥棒の本性です。仕事が終われば帰ります。」
「お仕事?私に何か差し上げるものがあればよいのですが・・私は今、虜の身」
「あっ!これを・・」
クラリスは指輪を渡そうとします。

「私の狙いは、悪い魔法使いが高い塔のてっぺんにしまい込んだ宝物。」
「どうか、この泥棒めに盗まれてやってください。」

「私を?」
ルパンはうなずきます。


普通に考えると、お姫様を助けに行くのは、白馬に乗ったイケメン王子様のような気がします。
しかし、ルパンは猿みたいな顔をしているし、オッサンです。

だけど、かっこいいです。

ルパンの口調は丁寧で、落ち着いています。
クラリスの所に来るまで必死だったのに、なんだか安心感のある話し方と素振りです。

クラリスに対し、すごく紳士的で、腰が低く、丁寧です。
クラリスはルパンの半分も生きてないような、少女です。
ルパンはすごいなと思いました。


僕の経験上、試合で「こいつは弱いな!」と思うのは、横柄な人です。
態度のデカイ人・威張っている人・エラソーにしている人・見下した感じの人・威嚇した感じの人。
これらは、たいていショボイ人です。
なぜなら、自分を大きく見せようとしている人は、自信のない人だからです。

自信がなく、不安だから、少しでも相手にプレシャーをかけたいと思っているわけです。
だから、エラソーにしている人は「ビビッてるんだな、かわいそうに!」と思います。

逆に、「こいつは強いかも!ヤバイかも!」と思うのは、腰の低い人です。
そういう人は、たいてい自信がある人だからです。

試合の前に、
「どうぞ、よろしくお願いします。」
と、ニコッと笑ってお辞儀をしてくる人。
「はい、ボール送ります!」
「ありがとうございます。」
「すみません。」
と、自分よりも年下であっても、きちんと言える人。
きちんと敬語を使える人。
マナーがしっかりしていて、丁寧な感じの人は、強い人が多いです。

強い人は、純粋にプレーを楽しみたいと思っています。
プレーは、自分が一生懸命になれないと楽しめません。
テキトーにプレーして、楽に勝てちゃったら、ドキドキしないのでつまらないのです。
だから、プレー以外の場で、相手にプレッシャーをかけるような行為はしないのです。
横柄な態度で、相手の気分を害して、感情的になり、冷静なプレーの邪魔になってしまっては、面白くないです。
100%自分の実力を出している相手と戦うことが、ワクワクするのです。
コートの上では、年下も年上もありません。
自分の能力を高めてくれる人は、すべて先生です。
だから、能力向上に貢献してくれる対戦相手なら、年下でも敬意を払うのです。

少しでも、強い相手と戦って、自分がもっと強く成長することが、楽しいのです。