藤原コーチのテニスランド

チャンスに気付くヒントかも・・・

教えることで、学ぼう。

2005年05月02日 | テニス
「Shall we Dance パート2」

この映画の主人公である、リチャード・ギアは、ダンスの楽しさを理解していくうちに、どんどんハマっていきます。
ダンスと出会うことにより、単調であった生活に変化が起こります。
新しい友達との出会いがあり、成長する喜びを感じ、生き方すべてがポジティブになっていきます。

人が一番喜びを感じることは、成長することです。
夢中になって、チャレンジしている姿はかっこいいです。
リチャード・ギアは、もういいオッサンですが、成長することに喜びを感じている人は、青春時代です。
青春は、年齢ではなく、生きている姿勢です。
難しいことにチャレンジしていって、青春し続けましょう!
人を一番感動させるのは、一生懸命な気持ちの部分なんですね。

この映画の、もう一人の主人公は、ダンスの先生であるジェニファー・ロペスです。
彼女はトップダンサーなのですが、コンクールで失敗し、挫折して、ダンススクールの先生をしています。

彼女は生徒であるリチャード・ギアに対し「私が目的で、ダンススクールに来ているのなら辞めて下さい」と言います。
ドキッっとしました。
「オイオイ!サービス業なんだから、お客さんは大切にしようよ」
と思う反面、その気持ちはよくわかります。
しかし、その一方で、リチャード・ギアの気持ちもよくわかるので、複雑です。

たしかに、先生はダンスを愛しているわけだから、愛しているダンスを目的のための手段として使われるのは、腹が立ちます。
なんだかバカにされているように感じるわけです。
しかし、彼女も、先生にしては素人です。
プロの先生であるならば、はじめの動機がどうであれ、ダンス自体の楽しさを教えて、ダンスを好きにさせていくのが仕事のはずです。

生徒である、リチャード・ギアは、ダンスの楽しさを感じはじめていたので、辞めずに続けます。
楽しそうに、がんばっている姿を見て、だんだん応援したくなってきます。
そして、教えていくことで、いつの間にかに忘れていた、大切なことに気づきます。

一番大切なことを学んでいたのは、生徒ではなく先生です。
テニスでも、一番大切なことは、楽しむことです。
テニスでも、上達するほど、勝ち負けにこだわります。
プロは勝つことによって、収入を得ているわけだから、当然です。
しかし、勝ち負けばかりにこだわっていると、いつの間にかテニス自体より、負けることことが恐ろしいという状態になってしまいます。

こうやって、ダメになってしまった人を僕はみてきました。
続けているうちに、いつの間にか忘れてしまっている、大切なこともあります。
わかっていると思っている、簡単なものほど、実はわかっていなかったりするものです。
重要なことほど、シンプルです。

生徒である、リチャード・ギアに、夢中でやることの楽しさ、喜びを学びます。
先生は生徒から学ぶことで、成長するのです。

p,s
僕も、まだまだ成長期なので、みなさんヨロシクです