Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

耐震強度偽装事件で日本建築学会が緊急集会

2005年12月28日 06時33分02秒 | Journal
 一昨日(26日)、三田の建築会館で日本建築学会主催の「耐震強度偽装事件の背景と問題点に関する緊急集会」というのがあった。満員で、ドアを開け放って場外にも臨時席を設けていた。400名ぐらいの来場者があったのではないか。九大から教授クラスが来ているのには驚いた。
 ずらっと並ぶ8人の大学の諸先生が次々に課題を述べたので、それはもう、各論が広がって、結局、何を最初にすべきなのかは分からなかった。東大の神田順先生は、つぎはぎだらけの建築基準法などは白紙に戻して最良の法律をつくらなかればいけないとの持論の持ち主だが、行政には安全性そのものに対する責任がない(アメリカではこのことを明記している)、日本の現状は、確認審査≠安全性、構造の玄人≠一級建築士だと説明。東工大の和田章先生は、「構造設計者は世に出て打たれる杭になれ」と檄を飛ばした。日大の友澤史紀先生は、事業者が事業計画をブリーフィング(文書化)して、経済性最優先で違法建築を建てるならばそうしなさいと建築意図を明確にしないから、今回のような言い逃れの話になるのだと明快におっしゃった。
 小生は、神田先生に近くて、建築基準法は強度不足だから解体して、全部さら地にし、事業者の国はブリーフを書いて、委託された設計者(官僚?)は全責任を負って、法律をゼロから作り直さなければ、どうにもならないと感じた。
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