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科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

湯島聖堂 伊東忠太設計の大成殿(孔子廟)と、今の学校教育

2007年02月04日 10時52分19秒 | Journal
 残念ながら、孔子廟は閉じていた。平日は内部公開をしないことになっているらしい。黒塗りが学問所らしい落ち着きをかもす。大成院の建物は、当初朱塗りに青緑に彩色されていたという。1799年(寛政11年)に水戸の孔子廟にならい改築され、黒塗りの建物が明治以降も残った。1922年(大正11年)には敷地が国の史跡に指定されたが、翌年の関東大震災で焼失、現在の大成殿は伊東忠太設計により鉄筋コンクリート造で再建されたものという。そういえば、伊東忠太風だ。⇒湯島聖堂
 1690年(元禄3年)、林羅山が上野忍が岡(現在の上野恩賜公園)の私邸内に建てた孔子廟「先聖殿」が移築され、将軍綱吉が先聖殿を「大成殿」と改称、またそれに付属する建物を含めて「聖堂」と呼ぶように改めたという。林家の学問所も当地に移転している。ここは「日本の学校教育発祥の地」という位置づけになっているが、今、その学校教育がおかしい。というか、学校教育なんて、いつでもおかしい。それを政府が展望もなく再三いじるので、ますますおかしくなってしまう。2500年間受け継がれてきた孔子の教えと比べれば、余りにも刹那(せつな)主義である。
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