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DOWAハイテック工場でタンク破裂事故!二人有毒ガス吸引死亡。ソーラーパネル電極に使う銀粉生産。

2016-01-05 | 太陽光発電は危険


タンク破裂、作業員2人死亡=2人負傷、有毒ガス発生か―化学メーカー・埼玉

時事通信

3日午前0時55分ごろ、埼玉県本庄市仁手の化学メーカー「DOWAハイテック」で、硝酸を使って洗浄中のタンクが破裂し、有毒ガスを吸ったとみられる作業員2人が死亡、2人が負傷した。

 県警本庄署によると、死亡したのはいずれも派遣社員の関根真一さん(22)=埼玉県上里町嘉美=と根岸弘幸さん(42)=群馬県伊勢崎市境西今井=。33歳と42歳の男性会社員が負傷し、病院で治療を受けている。

 本庄署などによると、4人が工場内で銀粉を製造する過程で使われるタンク(直径約1メートル、長さ約2メートル)を硝酸液で洗浄していたところ、タンクが破裂。その際有毒ガスを吸引し、死傷したとみられる。

 同署が詳しい事故の経緯を調べている。銀粉はソーラーパネルの電極に使われるものだという。同社は貴金属化合物の製造や自動車部品のメッキ加工などを行っている。 

 

工場でタンク破裂、2人死亡 有毒ガス吸引か…防護服なく作業/本庄

埼玉新聞

 3日午前0時55分ごろ、本庄市仁手、化学メーカー「DOWAハイテック」工場建屋で、硝酸液で洗浄中のタンクが破裂した。作業していた20代~40代の男性4人が病院に搬送され、このうち2人が死亡した。有毒ガスを吸引したとみられる。

 本庄署によると、死亡したのはいずれも派遣社員の上里町嘉美、関根真一さん(22)と、群馬県伊勢崎市境西今井、根岸弘幸さん(42)。ほかの2人も治療を受けている。

 同署によると、タンクは銀粉の製造に使われていた。直径約1メートル、長さ約2メートルで、ドラム缶を横にしたような形状。4人は当時、タンクを洗浄するため、硝酸液を使って内部に付着した銀粉を溶かしていた。硝酸液を入れると自動的に洗浄される仕組みで、いずれも防護服やマスクは着用していなかったという。

 同署は作業中に何らかの原因でタンク内の温度が上昇して破裂、その際に硝酸液が化学反応を起して窒素酸化物を含む有毒ガスが発生したとみている。工場から「従業員が硝酸をかぶった」と119番があった。同署で詳しい原因を調べている。

 DOWAハイテックはメッキ加工などを手掛け、この日も工場は稼働していたという。埼玉新聞の取材に対し、同社経営企画室は「亡くなられた方々とご遺族に対しては大変申し訳ない。事故の詳細については現在調査中で、答えられない」とコメントした。

 

硝酸で洗浄中にタンク破裂 作業員が死亡 埼玉

1月3日 12時23分 NHK
 
3日未明、埼玉県本庄市の化学メーカーの工場で、硝酸を使ってタンクの洗浄をしていたところ、突然、タンクが破裂し近くで作業をしていた22歳の作業員が死亡しました。
3日午前1時ごろ、本庄市仁手にある化学メーカー「DOWAハイテック」で「作業員が硝酸をかぶってやけどをしている」と消防に通報がありました。
消防が工場に駆けつけ、作業をしていた男性4人を病院に搬送しましたが、このうち埼玉県上里町の派遣社員、関根真一さん(22)が2時間半後に死亡しました。
警察によりますと、ほかの3人は搬送時は意識があったということですが、病院で体調に異常がないか経過を確認しています。
この会社では自動車部品のメッキ加工などを行っていて、警察の調べによりますと、関根さんら4人は当時、工場で直径1メートルのタンクに水で薄めた硝酸を入れて温度を80度ほどにして洗浄する作業をしていたところ、突然、タンクが爆発したような音とともに破裂したということです。
関根さんはその際に発生した有毒なガスを吸い込んだとみられ、警察で死亡した原因とともに当時の作業内容など状況を詳しく調べています。

 

タンク破損、有毒ガスで2人死亡 埼玉・本庄

毎日新聞2016年1月3日 20時36分(最終更新 1月3日 22時54分)

3日午前0時55分ごろ、埼玉県本庄市仁手(にって)の金属化合物製造会社「DOWAハイテック」の工場内で、タンクのガラス窓が爆発音とともに破損した。周囲にいた男性作業員4人が病院に搬送され、うち2人が死亡した。有毒ガスを吸い込んだとみられ、県警本庄署は詳しい経緯を調べている。 

 同署によると、死亡したのは、ともに派遣社員の関根真一さん(22)=同県上里町嘉美(かみ)=と根岸弘幸さん(42)=群馬県伊勢崎市境西今井。他の2人は病院で治療を受けている。

 同署や同社によると、タンクは直径約1メートル、高さ約2メートル。事故が起きたのは、ソーラーパネルの電極に使う銀粉を製造する工程で、タンクに付着した銀を硝酸で溶かし、洗浄する作業を行っていた。

 ガラス窓は外側から内部を見るためにタンクに六つ付けられており、いずれも縦横約10センチの大きさ。うち三つが作業中に突然破損したという。何らかの原因でタンク内の温度が上昇し、内部に強い圧力がかかったことからガラスが破損したとみられる。窒素酸化物を含む有毒ガスが発生した可能性が高いという。

 ホームページによると、同社の従業員数は約230人。約10万平方メートルの敷地内に工場があり、金属類の化合物製造のほか、自動車部品や電子部品などのメッキ加工を業務としている。最近はソーラーパネルなどの受注が多く、1日から作業をしていたという。【遠藤大志、森有正】

 

タンク破裂で2人死亡 労基署が立ち入り調査

1月4日 12時45分
 
埼玉県本庄市の化学メーカーの工場で3日、硝酸を使って洗浄していたタンクが破裂し作業員2人が死亡した事故で、熊谷労働基準監督署は4日午前、立ち入り調査を行い、作業の安全管理がどのように行われていたのかなどについて調べています。
この事故は3日午前1時ごろ、本庄市の化学メーカー「DOWAハイテック」の工場で硝酸を使って洗浄していたタンクが破裂したもので、派遣社員の男性2人が死亡したほか、2人の男性作業員が今も治療を受けているということです。
事故を受けて、熊谷労働基準監督署は4日午前、労働安全衛生法に基づいて監督官など4人が会社に入りました。
立ち入り調査では、作業の安全管理がどのように行われていたのかや、事故が起きたタンクを含む機械が適切にメンテナンスされていたのかなどを確認しているということです。
一方、警察は、タンク内で何らかの異常が起きて窒素酸化物を含む有毒ガスが大量に発生し、タンクが破裂した際に作業員が吸い込んだのではないかとみて死因の特定を進めるとともに、5日に現場検証を行って詳しい事故原因を調べることにしています。
 
 
 

 

タンク内の温度・気圧高い状態

3日、本庄市の化学メーカーの工場で、硝酸を使って洗浄していたタンクが破裂し作業員2人が死亡した事故で、破裂直前、タンク内の温度や気圧が通常よりも高かったことが警察のその後の調べで分かりました。
警察はこうしたなかで、窒素酸化物を含む有毒ガスが大量に発生したとみて、詳しい事故の原因を調べることにしています。

この事故は3日午前1時ごろ、本庄市の化学メーカー、「DOWAハイテック」の工場で硝酸を使って洗浄していたタンクが破裂し、派遣社員の男性2人が死亡、2人の男性作業員が治療を受けています。
事故を受けて、熊谷労働基準監督署は4日、労働安全衛生法に基づいて監督官など4人が会社への立ち入り調査を行い、作業の安全管理がどのように行われていたのかや、事故が起きたタンクを含む機械が適切にメンテナンスされていたのかなどを現場の責任者などから聞き取り調査を行いました。
一方、作業員はタンクに水で薄めた硝酸を入れて付着した銀を洗浄する作業をしていましたが、警察のその後の調べで破裂の直前には、タンク内の温度と気圧が通常より高くなってたことがわかりました。
警察はこうしたなかで、窒素酸化物を含む有毒ガスが大量に発生したとみて、5日に現場検証を行って、破裂した原因などについて調べることにしています。
熊谷労働基準監督署の広川圭介監督課長は4日の立ち入り調査のあと、NHKなどの取材に応じ「今回の事故は重大な労働災害ととられている。詳しい調査内容は言えないが、事故の発生状況を分析し、労働者の安全と健康のため、安全性の面から違反がないか調べていく」と話しています。


01月04日 17時33分 NHK埼玉

 

 

専門家「硝酸ガス化し破裂か」

コンビナートや工場での化学物質を保管するタンクの安全管理が専門の、横浜国立大学大学院の三宅淳巳教授は、今回の事故について「液体の硝酸が何らかの原因で、タンク内の温度などが上がって沸点を超えてガスとなり、圧力によって、タンクが破裂してしまったのではないか」と指摘しています。
そのうえで三宅教授は、「タンク内の硝酸自体は、温度や換気をきちんと制御している限り非常に有効なものだが、取り扱いを誤ると発火や爆発が起きることが懸念される。温度などの基準は定められているはずなので、そこにおさまるよう、きちんとモニタリングをする必要があるし、自然災害や誤操作といった外的な要因で何か問題があったときにも安全が保たれるような防護対策を、進めていく必要がある」と話していました。

01月04日 17時41分 NHK埼玉

 

一定温度で作業中断の決まりに 

3日、埼玉県本庄市の工場で硝酸で洗浄していたタンクが破裂し作業員2人が死亡した事故で、警察は5日、現場検証を行いました。
会社側によりますとタンク内の温度は80度前後まで上がると、作業を中断する決まりになっていたということですが、警察の調べでは破裂直前には、これよりも高い温度だったことがわかっていて、警察が詳しいいきさつを調べています。

この事故は3日、本庄市の化学メーカー「DOWAハイテック」の工場で硝酸を使って洗浄していたタンクが破裂して、派遣社員の男性2人が死亡したもので、窒素酸化物を含む有毒ガスを吸い込んだとみられます。
事故を受けて5日、埼玉県警察本部の捜査員10人あまりが現場検証を行い、工場の責任者から話を聞いています。
当時、作業員らは工場内で水で薄めた硝酸をタンクに入れて付着した銀を洗浄する作業をしていて、会社側の説明によりますとタンク内の温度が80度前後に上がると、作業を中断する決まりになっていたということです。
一方、警察のこれまでの調べで破裂の直前、タンク内の温度は、これよりも高くなっていたことがわかっていて、警察はタンクを含めた機械の整備や作業員の作業工程に問題があった可能性もあるとみて調べを進めています。

01月05日 17時51分  NHK埼玉

 

 

(管理人) ソーラーパネルの電極に使う銀粉のために若者の命が奪われました。元旦から工場で防護服やマスクもつけずに作業をさせられていたのは派遣社員です。

私は本当に胸が張り裂けそうです。硝酸をかぶってやけどをし、さらに有毒ガスを吸い込んで2時間半で死亡したのです。

製品安全データシート> 硝酸  より (青文字引用)

有害性情報 急性毒性

蒸気、液体ともに、眼、皮膚、気道に対し強い刺激性を有する。皮膚に付着した場合、重度の薬傷を起こす。眼に入った場合、粘膜を激しく刺激し、失明する事がある。蒸気を吸入した場合、咽喉、気管支が侵される。多量に吸入した場合、24~48時間後に肺水腫を起こすことがある。

吸入 : ラット  LC50 67ppm/1H
経口 : 極少量で消化器炎症(火傷)

人では12ppm(30mg/m3)程度まではさしたる障害はないが、それを起こすと、眼、鼻、咽喉、呼吸器、皮膚に腐食作用を示し、吸入により肺炎を起こす。

 

「ソーラーパネルの受注が増え」たということのしわ寄せは、こうした労働災害の形ではっきりと現れています。

ソーラーパネルを推進する人は、自分が危険な生産現場にいなければ平気なのですか?

労働者の誰かが犠牲になっても、ソーラーパネルの生産が大事なのですか?

このような文書一枚で終わりです。 若者の未来は失われてしまったというのに・・・

 

2016年 1 月 4 日 DOWA ハイテック株式会社 弊社工場内におけるタンク破裂事故について

ソーラーパネルの電極に使う銀粉 ☟

http://www.dowa-hightech.co.jp/kyaku-sei/ag.htm

 

DOWA:事故で銀粉生産工場が操業停止、太陽光パネル向け世界最大 - Bloomberg 

2016/01/04 16:01 JST

 (ブルームバーグ):DOWAホールディングスは4日、太陽光発電パネルに使用される銀粉の生産を手掛ける子会社DOWAハイテック(埼玉県本庄市)の工場内で3日未明、タンクの破裂事故が起きたと発表した。同社は太陽電池向けの銀粉生産で世界最大手。事故があったのはその唯一の製造拠点。事故後に同工場では操業を全面停止した。

発表などによると3日の午前零時50分ごろ、銀粉の生産過程で生じる排水を処理するための複数あるタンクのうち1基で破裂が起きた。2人が死亡、2人の負傷者が出た。事故原因の究明のため工場の操業は事故直後から停止した。

DOWAホールディングス企画・広報部門の深田貴晃課長は「操業の再開時期は現時点では未定。銀粉の供給については在庫で対応する」と述べた。

同工場では銀地金から銀粉を生産。銅よりも電気の伝導性が高く、耐久性もあるため太陽電池の電極材に銀粉が使用されている。太陽電池向けの銀粉生産で過半以上の世界シェアを占めるという。国内でのメガソーラーの普及や米国、中国などでも太陽光発電が拡大するのに伴い、同工場での銀粉の生産能力も順次拡大してきた。この工場の生産能力については開示していない。

銀粉事業について野村証券の松本裕司アナリストは4日付のレポートで「電子材料の複数ある主力事業の一つで、世界シェアの高さから高採算と推定される」と指摘。被害状況や操業状況などの詳細が不明なため業績への影響についての予測は難しいとした上で「生産面での影響が短期間にとどまれば業績への影響は限定的」との見方を示した。

DOWAホールディングスでは業績への影響は現在調査中で、2016年3月期の業績予想に修正などの必要が生じた場合には速やかに公表するとしている。同社の株価は前営業日比36円(4.1%)安の840円で取引を終えた。

今回の事故が起きたのは「ソーラーパネルの電極に使う銀粉」を作る工程だったということを、NHKはいっさい報じていません。時事通信、毎日新聞は報じています。

これを見るとよくわかります。ソーラーパネルにはたくさんの銀が使われています。 DOWAが太陽電池向けの銀粉生産で過半以上の世界シェアを占めていたなんて・・・

 

 

日本では過去にも、多結晶シリコン製造プラントでの死亡事故や、バックシートの工場での有毒ガス漏れ事故が起きています。

ソーラーパネル製造には労災がこんなに発生していることをほとんどの人は気づいていません。

当ブログ記事↓

 

太陽光パネルのバックシートの工場から有毒なフッ化水素ガスが発生。4人が刺激臭を感じ気分が悪くなる。

三重県三菱マテリアル爆発事故で5人死亡!日本はCBRNE災害の危険に晒されている。

シリコン太陽電池製造において使われる危険物質~労働者がシリコンダストに対する過度の曝露

中国の太陽電池工場付近の水源から基準値の10倍のフッ素化合物。基準値の100倍の工場も。

  

企業名も書いておきます。

 

2014年1月9日 三菱マテリアル四日市工場 多結晶シリコンを製造しており、原料となる液化ガス「トリクロロシラン」蒸留過程の爆発死亡事故

2015年3月18日 クレハエクステック 太陽光パネルのバックシートの工場からフッ化水素ガス漏れ

2016年1月3日  DOWAハイテック 太陽光パネルの電極用の銀粉製造タンクの破裂事故で二人死亡

    

NHKが続報を流していますが、作業員の「安全管理」のせいという方向に誘導されることがあってはならないと思います。

メーカーのエンジニアは必ず「品質管理」という言葉を口にしますが、私は今回の事故を単なる「品質管理」の問題とは思いません。

ソーラーパネル自体が”クリーンな”エネルギーではないからです。

 


1 コメント

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不起訴となった。故人の人権は守られたのか? (marunikotobuki)
2018-07-01 22:04:38
H30.6.26の朝日新聞デジタルで、「さいたま地検は26日、業務上過失致死容疑で書類送検された計3人と、熊谷労働基準監督署が労働安全衛生法違反容疑で書類送検した法人としての同社を、いずれも不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。」と報じられた。
H30.6.27の読売新聞では、業務上過失致死容疑で書類送検された社員3人について、いずれも不起訴とした。地検は、理由を明らかにしていない。」と報じた。

労働基準監督署が書類送検するなどは余程の事である。警察と労基の両司法捜査権を持った捜査機関から書類送検されて不起訴となることなど有りうるのかと信じられない思いである。捜査がずさんだったのかどうか。
こんな事だから労働災害が減るどころか増加する。また労災隠しが蔓延することとなる。不法を法が擁護する様な状態にある。特に労基は労働者の安全を担保しているとは言えないであろう。

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