ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

2015-07-04 | 事故

(管理人より)

6/29の夜中に起きた箱根町トレーラー転落事故についてブログ記事を二つ書きましたが、事故発生から今日までずっとモヤモヤしていました。

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

 

箱根町トレーラー転落事故と、新幹線内の自殺事件、箱根山の噴火と重なったことから、ネット上では陰謀論が流れまくっていました。

トレーラー事故ごとデマだという人も存在しました。世界では”偽旗作戦”なども実際にはありますから、日本でそれがないとは言いませんが、私はそういった陰謀論的な立場をとりません。

理由や原因はどうあれ、事故が起きてしまってドライバーが亡くなったのは事実ですし、化学物質流出で生き物が死んでいるなら、それはもはや環境汚染だからです。

化学物質漏洩に関しては即時対応しなければいけない「公害」です。

事実の確認、対応が必要な事案です。

 

●NHKがこのトレーラー転落事故をまったく報じていない。NHKは箱根山の噴火の続報しか流さない。

●民放のテレビニュースが一斉に報じただけで、新聞がほぼ報じていない謎。(産経だけ。鮎が死んだことは書いていない)

●「アユが一万匹死んだ」という日テレのニュース以降、トレーラー転落事故の続報がどこのニュースにもない。ネット上にもない。

●神奈川県庁や漁協への問い合わせでの対応、聞いた内容と実際の報道との違いがある。

●事故を起こした会社や化学物質のメーカー名が知らされていない。

 

これらの点から、私は納得ができず現在に至っています。

事故後、なぜか事故時のドライブレコーダーの動画がアップされ、検索をかけると上位に並んでいます。私のブログ記事は2ページ目でないと出てきません。 

[箱根事故]トレーラーが橋から転落炎上した死亡事故の衝撃瞬間映像

 

事故現場は温泉旅館などが並ぶ須雲川に流れ込む沢の近く ⇒ 地図   より 現場は急カーブだったようです。

 

須雲川と早川が一本になって海へ流れ下ります。この川には大量のアユが放流されていました。

漁協の人に問い合わせると「これは経済問題。県からは毒性はないと聞いている。あとは保健所の管轄」という答え。

たくさんの温泉旅館があり、さらに早川の漁業権を持つ人への”配慮”なのかわかりませんが、河川の汚染は「環境問題ではなく経済問題」と言われていました。

私は、この度の早川の汚染問題を過小評価し、一般市民に知られたくないことなのだと感じました。

事故直後のブログ記事は、早くアップしようと、PTMGについて毒性をざっと確認しただけでしたが、そのあと三菱化学が出しているPTMGポリテトラメチレンエーテルグリコールの安全データシートを再確認していて驚きました。

PTMGも分子量の違いで製品がありました。

PTMG 650

PTMG 850

PTMG 1000
PTMG 1300
PTMG 1500
PTMG 1800
PTMG 2000
PTMG 3000

分子量1000以上はワックス状の白色固体、分子量650以下は室温で液体。 今回は「液体が流出」とあるのでPTMG650以下と思われます。 http://terathane.invista.com/e-trolley/page_10324/index.html

インビスタのHP http://www.invista.com/jpn/brands/terathane.html  を見ると

「原子質量単位で分子量が250から2900の製品を揃え」と書いてありました。

 ポリテトラメチレンエーテルグリコール650   (Poly(tetramethylene ether) glycol:PTMG 650)安全データシート  には以下のような記載がありました。

 

 

 

トレーラーが転落して火災が起きたとき、水をかけて消火したと、神奈川県庁の職員は言っていました。

「水は消火剤として使ってはならない」と書いてあります☟

 

 

PMTGも 消火した水も沢に流れたと、神奈川県庁職員は言っていました。☟ 「河川への排出は環境汚染を引き起こすおそれ」と書いてあります。

 

 

 

「漏洩、廃棄などの際には環境に影響を与えるおそれがあるので取り扱いに注意する。

特に製品や洗浄水が地面、川、排水溝に直接流れないように対処すること。」

 

と書いてあります。 しかし沢に流れ込み、須雲川に入り海に流れて行きました。

 

 

 

 

 

 

 


PTMGは川に流してはいけない化学物質だったということです。

ドラム缶80本 16000リットルも環境中に漏洩し、川にも流れ込んでいて、化学メーカーの人ならその危険性を知ってるはずなのに、なぜ黙ってるのか不思議です。

川にはアユの他にも水生生物がたくさんいます。

川の砂や水の検査、生態系の調査が必要だと思います。

近くに住む市民が声を上げなければ、このままになってしまうと思います。

自治体職員は安全データシートを知らないのかもしれません。

 

「経済>環境」この考え方により真実は隠され、このままだと日本中が汚染されていくことでしょう。



 

関連記事

 

箱根でトレーラーが転落、化学物質1万6000リットルが流出か?須雲川ではアユ数十匹が死ぬ。

 

【問い合わせ】箱根町須雲川に流出した化学物質とアユについて 「ドラム缶80本は全て壊れた」県環境保全課

 

箱根町トレーラー転落で須雲川に流出したポリエーテルグリコールについて安全データシートを確認する

 

箱根町トレーラー転落でPTMGが流出した須雲川⇒早川 河口に向かって生物への影響はどうなのか?

 

 




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。