折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL95~遅咲き彼岸花

2012-10-03 | 写真&俳句
ようやく見頃となった近くの農家の庭の彼岸花。


暑さゆえ     時期違(たが)えしか     彼岸花


何とも暑かった今年の夏。

その影響が生態系にも出ているようだ。

例えば曼珠沙華の花。

例年お彼岸の頃になると時期を違えずに咲くので、彼岸花の別名で知られているが、その彼岸花の開花が大幅に遅れていると言う。

100万本もの彼岸花が咲き誇ることで有名な日高市にある巾着田(きんちゃくだ)。

9月15日にスタートした「巾着田(きんちゃくだ)曼珠沙華まつり」、例年なら最終日の9月30日頃は見納めになるのだが、今年は開花が遅れようやく見頃となったことから、10月8日まで延長になったと新聞が伝えている。

「夏場の猛暑と9月に入っても残暑が続いたことが要因に考えられるが、こんなことは記憶にない」とは市の担当者の弁とのこと。

我が家の周辺でも、9月下旬になって咲き始め今が見頃であるから、例年より2週間は遅れている。

こんなにも遅れるとは、時期を違えず開花する彼岸花にしては珍しい現象であり、今年の夏の異常な暑さの証左と言えるかもしれない。

散歩中の道路から彼岸花の群生を見ることができる。


写真&俳句VOL94~台風一過・日本晴れ

2012-10-01 | 写真&俳句
真青な空を川面に映す黒目川。


野分(のわき)去り     雲一つなく      空高し


列島を縦断した台風17号。

当地では、昨夜9時過ぎから1時間ぐらいがピークであったが、それほどのこともなく韓国ドラマ「イ・サン」を見終わって寝る頃にはすっかり収まっていた。

今朝は5時半起床、愛犬のパールを連れて黒目川遊歩道に。

まさに「台風一過」。

これまで我が物顔に空を覆っていた夏雲がこの台風で見事に吹き払われて、雲一つない青空がどこまでも広がっている。

空は高く、色もこれまでと違って抜けるような青だ。

コスモスの花びらの先には抜けるような青空が広がっている。


吹く風も爽やかで、清々しさは格別である。

暑かった今年の夏に「引導」を渡すがごとき台風17号、これから秋が段々と深まっていくことだろう。