折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

暑さを忘れる「一服の清涼剤」~新日本フィル「新・クラシックへの扉」コンサート

2012-09-02 | 音楽
幼なじみたちと月1回行くことにしているクラシックコンサート。

7月、8月は猛暑のためお休みし、今月から再開したが、今まで皆勤賞だったKくんが都合が悪くなって急遽Mさん(オーディオ談笑会やゴルフ仲間)に代役をお願いする。

場所は前回に続いて錦糸町にある「すみだトリフォニーホール」。

コンサートの模様については、いつものようにみんなの感想を会話風にまとめて見た。

― 指揮者のクリスティアン・アルミンクさんイケメンで格好よく、溌剌としていてとてもよかったわよ。

― ソリストのピアノの弓張美季さんも熱演だったよね。

― 演奏が終わって胸を張って舞台の袖に戻っていく姿に「やったわよ」という自負心がありありだったね。

― あの瞬間は、「演奏者冥利」に尽きるんだろうね。

― わたしは、一仕事終えた充実感の中にほっとした雰囲気を漂わせながら弾いたアンコールの『トロイメライ』が凄く良かったわ。

― ベートーヴェンの音楽、暗いものが多いのかと思ってたけど、『田園』はとても明るくて、美しくて楽しかったわ。

― あの『運命』と同じ時期に作られたとはとても思えないよね。

― 会場に来る道々ヘッドホンでカラヤンが指揮する『田園』を聴いて来たんだけど、生演奏はまた格別だね。

― 第1楽章はあまりぱっとしないかなと思って聴いていたが、第2楽章、第3楽章と音楽が進むにつれてエンジンがかかってきた感じで、第4楽章から最終楽章にかけての盛り上がりはエキサイティングだった。

― 特に最終楽章、嵐が去り、太陽が顔をのぞかせると平和な角笛が聞こえてくる。おだやかな風景の中に、神と大自然への感謝を伝える『歌』が響き渡る。何度聴いても胸が熱くなる素晴らしいフィナーレだね。

― 涙が出て来たわよ、暑さを忘れさせてくれる一服の清涼剤だったわ。



「新・クラシックへの扉」プログラム


【曲目】


シューマン ピアノ協奏曲イ短調

ベートーヴェン 交響曲第6番へ長調『田園』


【指揮】
クリスティアン・アルミンク

【ピアノ】

弓張美季

【演奏】

新日本フィルハーモニー交響楽団