折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL55~ 【花吹雪】

2012-04-16 | 写真&俳句

       (写真撮影:4月15日)  
        
花吹雪     ご先祖さまの     供養かな


昨日、幼なじみたち6人で今年最後のお花見に行って来た。

場所は、1週間前に一人で行った吉見の「さくら堤公園」。

その時はまだ3分咲きくらいだったので、もう一度行きたいと仲間たちに呼びかけたところ、6人が「待ってました」とばかり集まった。

当日は、前日の雨が上がり、すっきりと晴れ渡った絶好のお花見日和。

1週間たって、さすがに桜は満開を過ぎていたが、まだまだ見頃。

桜の花びらが、折からの微風にひらひらと舞い落ち、また、時たま強い風が吹くと一斉に舞い散って「花吹雪」に。

えも言われぬ風情である。

そんな中、全長1・8㎞のさくら堤の途中に墓石が10基ほど建っている小さな墓地があり、舞い落ちる花びらがしきりに墓石に降りかかっている。




そして、墓地の中はあたかも桜の花びらの絨毯のようである。

そんな美しい情景を眺めながら、さくらと菜の花に見守られてこの地に眠る先祖様たちは、なんと幸せだろう、と思うと同時に、現世の人たちだけでなく、ご先祖様たちにも平等に花吹雪を堪能させてくれる自然の営みの素晴らしさに改めて畏敬の念を持った次第である。