折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

『男子厨房に入る』~料理に初挑戦、結果は・・・・

2008-02-16 | 日常生活
先日、料理に初挑戦した。

その日は、夕食の時間が近づくにつれそわそわと落ち着かない。

『今晩のご飯のおかずは、おれが作るよ』と宣言した料理のレシピが書かれたメモ用紙を何回となく見直す。

そうなった、いきさつはこうである。

小生は、平日はかみさんが勤めに行ってしまうと帰ってくるまで、ほとんどテレビを見ないが、かみさんが休みの日である木曜日は唯一の例外である。

愛犬『パール』との散歩を終えて、少し遅い朝食をとる。
このとき見るテレビが、『はなまるマーケット』と言う番組で、特に木曜日の特集<千秋の『教えて!シエフのmyごはん』>と言うコーナーがお気に入りで、欠かさず見ている。

その週は、フランス人のシエフ フィリップ・ベットンさんが紹介した『フランス風の肉じゃが』を『薬くん』が、それはそれはとてもおいしそうに食べていた。

グルメ通の『薬くん』があれだけうまそうに食べているのだから、きっとおいしいんだろうと

『今度作って見たら』

『いいかもね』

ということになった。

そして、司会者の『おいしい!!』、『カンタン!!』と言う言葉の後の方の『カンタン』にひかれて、『それなら、おれでも作れるかな』とチャレンジしてみようとなったわけである。

ところが、いざはじめて見ると、ことはそう簡単ではない。
ジャガイモの皮のむき方で先ずかみさんの教育的指導が入る。

『もうちょっと、きれいにむかないと。皮がまだついてるわよ』

また、タマネギのみじん切りには悪戦苦闘する。

それでも何とか、先ずはタマネギを炒め、ひき肉を炒めて、いよいよ味の決め手となる『塩』、『コショウ』を使っての味付けである。

この辺になると、かみさんに頼らざるを得ない。

『どう、これくらいでいいかな?』と小生。

『もっと、大胆に』とかみさん。


なんや、かんやでジャガイモをつぶしてマッシュポテトを作る工程はかみさんに分担してもらう。

つぶし終わったジャガイモに温めた牛乳、バターを入れてよくかき混ぜて、あっという間にマッシュポテトが完成。
その手際のいいこと、さすがは主婦である。

グラタン皿にマッシュポテトを敷き、その上に炒めたタマネギとひき肉を乗せ、さらにその上にマッシュポテトとピザ用チーズを乗せてオーブントースターでチーズがカリカリになるまで焼いて完成である。


そして、いよいよ試食である。


かみさんとの共同制作の結果できあがった料理『フランス風肉じゃが』

『薬くん、あの時とってもおいしそうに食べてたよね』

と言う言葉が、かみさんの第一声。

と言う言い方は、期待したほどではなかったと言うことか。

『ジャガイモを茹でる時、もう少しお塩を入れたほうが良かったかもね。それと、タマネギとひき肉の味付けも、塩、コショウが少し足りなかったかな』

とは、かみさんの講評である。

わが料理の師の指導に『妥協』の二文字はないようだ。

わが料理の第1作目『フランス風肉じゃが』は、失敗作と決め付けられないものの、若干ほろ苦いデビューとなった。

これが、始まりの『第一歩』となるのか、はたまた、『もうこれっきり』となるのか、現段階では何とも言いがたい。

『男子厨房に入る』、楽しく、面白い体験であった。