折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「親バカ」ならぬ「じじバカ」

2009-02-09 | 家族・母・兄弟
愛犬「パール」との朝の散歩でのこと。

5分ぐらい歩くと十字路にさしかかる。


その十字路から、丁度孫のKちゃんと年恰好が同じくらいの可愛い男の子が、まだ若い夫婦に連れられて歩いて来る。

しばし立ち止まって、通り過ぎるのを見送る。

母親と手をつないで、ちょこちょこ一生懸命歩いていく後姿がKちゃんに重なって、

「パール、Kちゃんのような可愛い子が歩いてるよ」

と愛犬に話しかけた。





いつもなら、ここを右に曲がるのだが、その子供の後姿に惹かれて、いつもの道を行く気になれず、曲がらずにそのまま一家の後をついて行く。


その子供連れの若夫婦が向かっている先は駅の方向であり、駅のそばには保育園がある。

距離を置いて彼らの後ろを歩きながら、彼らは「共稼ぎ」の夫婦で、その子を保育園に預けて、そのまま会社へ出勤するのだろうなと思っていると、案の定その保育園に入って行った。


小生が住むA市は、人口約13万人。
池袋まで電車で約20分の近距離にあるため絶好のベッド・タウンで近年マンションが林立し、小・中学校の受け入れ態勢が追いつけない状況が続いている。

駅の周辺には、小生が知っているだけでも4~5箇所保育園があり、朝の通勤時間には子供を預ける保護者の姿を、散歩の行き帰りに良く見かける。


その保育園の前を通り過ぎる時、件(くだん)の若夫婦が子供と丁度「バイ、バイ」をしていた。

その光景を見て、

「明日、幼稚園の1日入園体験があるんだ。本人は幼稚園、幼稚園とさも関心ありげなんだけど、わたしがいなくても大丈夫なのか、不安と期待半々なんだ」

と言っていた娘のことを思い浮かべた。


2歳3ヶ月になった孫のKちゃんは、専業主婦の娘と日がな一日、母親の愛情を一身に受けて育っている。

今時、専業主婦で子育てに専念できるとは、恵まれた、幸せな親子であると思っている。

ただ、それだけにKちゃんにとっては、どうしても大人と接する機会が多くなる。

昨日も我が家に遊びにやって来て、小生やかみさんを相手に1日中「ご主人さま」気分で心行くまで遊んでいったのだが、そんなKちゃんは、ちやほや甘やかしがちな大人たちに囲まれ、遊ぶにしても自分の思うとおりにしてくれる、自分のわがままを聞いてくれる大人たちと遊ぶのは大好きだが、そんなわがままが中々通用しない、同じくらいの年頃の子供と遊ぶのは、いまいち好きでないようだ。

「もう少し、お友達とも楽しく遊べるようにしないとね」

と、かねて言っているのだが、この日の朝のような光景を目の当たりにすると、

「うちのKちゃんは、今のままでは保育園生活はたいへんだろうな」

といささか余計なことを心配している。


そして、明日あるという幼稚園の「1日入園体験」の結果報告を親同様に不安と期待をもって待っている「親バカ」ならぬ「ジジバカ」の小生である。

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