コンサート会場の入り口には、多くの所からお花が届けられていた。
菜種梅雨 めげず出かけし コンサート
30年来藤井フミヤの「追っかけ」を続けていると言う、わが義妹から「チケットが取れたので一緒にどうですか」とお誘いがあり、「追っかけ」なる者の心理とはいかなるものか、と興味に駆られて愚弟と3人で
「藤井フミヤ プレミアム・シンフォニック・コンサート2015」
に行って来た。
場所は池袋にある「東京芸術劇場」、オーケストラは「日本フィルハーモニー交響楽団」指揮は「大友直人」である。
当日は朝から雨が降り続くあいにくの天気。
「フミヤくんは、雨男だから」と彼女はケロッとしている。
以下は、いつものように会話風による感想である。
― 凄いもんだね、約2000席の東京芸術劇場が満員だものね。
― しかも、料金的にはS席でもC席でも一律で余り文句も出ないなんて聞くと「お客様は神様です」とはこのことだね。本当にファンさまさまだ。
― このコンサート会場には何回か来ているけど、いつものコンサートと雰囲気がまるで違うね。
― 指揮者の大友さんが「日本フィル単独のコンサートにもこれだけの人が来てくれたらいいんだけど・・・」とコメントしていたけど、その気持ちはよくわかるよね。
― 藤井フミヤの歌なんて聴いたことないんじゃない。
― 今日聴いた曲は、全て初めて聴く曲ばかりだったけど、印象に残る曲が結構あって、全然イメージと違っていたね。
― バラードを基調とした曲調がオーケストラとうまくフィットし、クラシック調なアンサンブルとなっていたのが好みにあったのかしら。
― 確かに、オーケストラのバックが歌唱に劇的な要素を加えていたよね。
― ある時はフルオーケストラで、ある時はオーボエやクラリネットといったソロのパーツが絶妙なサポートをして雰囲気を盛り上げたり、と変幻自在のアレンジメントでフミヤくんも、すごく気持ち良さそうに歌っていた。
― 歌い出しは、声も余り出ず、音程も不安定でちょっとハラハラさせられたけど2曲歌い終わって、トークで一息ついてからはエンジンがかかって来た。
― 東日本大震災の時にギター1本で作ったと言う「Life Is Beautiful」、伊勢神宮の式年祭に寄せて作ったと言う「鎮守の里」、それにアンコールに歌った「夜明けのブレス」の歌唱が特に印象的だった。
― 3曲とも彼の持つ中音の魅力が十分に発揮されていて聴き応え十分だった。
― 「鎮守の里」は原曲では雅楽器が使われているとのことだけど、オーケストラも絶妙な音のアレンジでサポートしていた。
― このコンサートを聴いて、歌い手さんがオーケストラと共演したいと熱望する気持ちの一端がわかったような気がするね。
― 今日は「上質な大人の歌唱」が聴けて楽しいコンサートだったけど、ファンの人たちにとっては「上質な大人の歌唱」という内容で果たして満足してくれたんだろうか、とちょっと思ってしまった。
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