折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

一口オーナー制度への支援

2011-05-11 | 雑感
東日本大震災から2カ月。

テレビや新聞では現地の復興の動きを色々と取り上げている。

一昨日の新聞に震災直前に松島湾に浮かぶ桂島に移り住んだ青年(36)の提案した「一口オーナー」制度―インターネットやツイッターで1口1万円の支援金を募って漁業の資材購入に充て、収穫できるようになれば現物で出資者に還元するするという制度が、口コミやマスコミで広がり、全国から3300口以上の申し込みがあったこと、彼のアイデアが住民を元気づけ、復興への道を歩み始めたと言うことを取り上げていた。

           「一口オーナー制度」を取り上げた新聞記事(5月9日付朝日新聞夕刊)


記事には、この青年は塩釜市出身で東京で暮らし、5年前にUターン、松島町や東松島市の漁師に弟子入りして漁師を目指していたこと、しかし、他の組合員からは「いつまでいるかわからない」「どんな人かわからない」と否定的に見られていたこと、そんな組合員を組合の運営委員長が「この島を終わりにするのか」と説得し、島外初の組合員となったことなどが紹介されていた。

そんな新米組合員のアイデアが地元の漁業に大いなる『希望の光』をともそうとしているのである。

このような非常時だからこそ、この若い漁師の一見『海のものとも、山のものとも』わからぬ提案が日の目を見たのだろうが、それにしても新入りの身でありながらプロ中のプロの漁師に自分のアイデアをぶつけた若者の勇気、また、その若者のアイデアを受け入れた昔堅気の漁師の皆さんの度量と勇気、世代を超えた勇気の何と素晴らしいことか、『凄いな』と心から感心した次第である。

また、これだけの成果をもたらすきっかけとなった「口コミ」、「マスコミ」の影響力、威力を改めて思い知らされた感がする。

義援金を送るぐらいしか術のなかった小生であったが、これならば自分にも協力できると思い、銀行に足を運び1万円を振り込んで早速オーナーの一人となった次第である。

新聞記事は、「多くの人に協力いただき、大変ありがたい。でもこれだけで満足したら、お涙ちょうだいの域を出ないし、漁業も発展しない」と気を引き締める、という若者の言葉を紹介して記事を結んでいる。

その心意気や大いに多いに良し、である。

この若者の思いに共鳴する人がもっと、もっと増えて、松島湾に浮かぶ桂島に海苔・牡蠣の養殖が復活できる日が一日でも早く来るよう、みなさんも、オーナーになってみませんか。


うらと海の子一口オーナー制度

           一口オーナー制度のホームページ

http://www.urato-uminoko.jp/pc/project.html?mskey=24



最新の画像もっと見る

コメントを投稿