折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「鳴かず飛ばず」の立ち位置

2016-09-16 | 日常生活
大学時代のサークル仲間たちが年1回、泊りがけでゴルフを楽しむという集い、今年で23回目を数える。

今年はそれまでの小淵沢カントリー倶楽部から富士見高原ゴルフコースに場所を変更し、新たな気分で臨んだ。

そして、プレーが終わり夜の宴会の冒頭の成績発表。

会長のNさんが成績表を見ながら、ぽっつりと一言「今回は、これまで『鳴かず飛ばず』だった人が優勝です」とコメントした。その瞬間、「優勝」を確信した。

なぜならば、15年前に初参加して初優勝して以来、およそ優勝はおろか上位に顔を出すような成績はなくて「参加することに意義がある」、「鳴かず飛ばず」の存在に甘んじてきたのだ。

また、このコンペの他に幾つかのコンペに参加しているが、目立った成績も上げられず、そこでも「鳴かず飛ばず」が小生の立ち位置であった。

「将来大いに活躍しようとして、じっとその機会の来るのを待っているさま」というのが『鳴かず飛ばず』の本来の意味であるが、現在では、「これと言った仕事や活躍をしないでいるさま。ずっと目立った行いもなく、人から忘れられたようになっているさま」の意味で用いられる、と辞書に書かれているが、Nさんが「後者」の意味で使ったのは明瞭であり、自分の「立ち位置」もまさにその通りだと、少し前までは自覚していた。

というのは、50年近くのゴルフ歴ではあるが、自己流のために一向に上達せず、プレーが終わるといつも「くやしい」「むなしい」思いだけが残り、何回も止めようと思ったことはあるが、ゴルフを楽しいと思ったことは一度もなかった。

それがここ数年、見るに見かねた友達たちのアドバイスなどがあり、素直な気持ちでアドバイスに従っているうちにスコアもよくなり、つれてゴルフの楽しみが少しずつわかって来て、最近では、何回かコンペで優勝することもでき、それまではいやいや参加していたゴルフだが、今は、誘われれば積極的にゴルフに行くようになった。


これは、思うに70歳を過ぎてゴルフのできる時間も残り少なくなっているのに、「くやしい」「つまんない」「むなしい」という思いのままゴルフ人生を終わらせてしまっては忍びない、ゴルフの楽しみを味あわせてあげようと「ゴルフの神様」「ごほうび」を下さっているのだと受け止めている次第である。

話を『鳴かず飛ばず』に戻すと、これからは会長のNさんに、「将来大いに活躍しようとして、じっとその機会の来るのを待っているさま」という本来の意味に用いてもらえるよう精進していきたいと思っている。

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2 コメント

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Unknown (タイガーH)
2016-09-17 16:16:14
優勝おめでとう!貴君の技術力とマネージメント力が他の皆さんを凌いだ結果であると思います。「ゴルフの神様」がそれらの力を貴君に授けてくれたに違いありません。
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来年もまた (fit-723)
2016-09-17 21:03:22
タイガーHさん

久しぶりに同期の仲間たちと一緒に楽しくゴルフができたこと尽きます。
優勝は全く念頭にありませんでした。

来年は準備万端の貴兄と1打1打を争いたいですね。
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