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散歩に行く途中に柘榴の木があり、赤い実をつけている。
何日か前から柘榴の実が真中からぱかっと割れて、食べてくださいと言わんばかりの佇まいである。
すぐにでも捥がれて食べられてしまうだろうと思って毎日眺めるのだが、一向にその気配がない。
この家の主人は、気が付かないのか、食べる気がないのか。
折角食べ頃になったのに、このまま朽ち果ててしまうのでは、柘榴がちょっと哀し過ぎないか、早く食べて上げてやってよ、と思いながら件の場所を通り過ぎる昨日、今日である。
熟れて食べ頃となった柘榴の実。
食べてよと 言わんばかりの 熟れ柘榴 残されおるを 見るぞ哀しき
散歩に行く途中に柘榴の木があり、赤い実をつけている。
何日か前から柘榴の実が真中からぱかっと割れて、食べてくださいと言わんばかりの佇まいである。
すぐにでも捥がれて食べられてしまうだろうと思って毎日眺めるのだが、一向にその気配がない。
この家の主人は、気が付かないのか、食べる気がないのか。
折角食べ頃になったのに、このまま朽ち果ててしまうのでは、柘榴がちょっと哀し過ぎないか、早く食べて上げてやってよ、と思いながら件の場所を通り過ぎる昨日、今日である。