折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL486~涙雨

2014-06-12 | 写真&俳句
篠つく雨の中、重機を使って行われた家の解体作業。

その後、あっという間に原形をとどめず破壊されてしまった隣の家。



梅雨しとど     消えゆく家の     涙かや



この日は、我が家のお隣の家が取り壊される日である。

数年前に近くに家を新築し、越して行って以来ずっと空家になっていたのだが、ついにと言うか、とうとうと言うべきかその時が来たのである。

長年見慣れた家が取り壊されて消えてしまうのは、何とも寂しい限りである。

そんな気持ちもあってか、この日は朝から雨がしとどと降っていて、そのさまは、あたかも消え去る家が流す「涙雨」のように思えた次第である。