折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL485~アユ釣り名人

2014-06-11 | 写真&俳句
次々にアユを釣り上げる釣り師。ウキの下には、銀鱗がきらめいている。



清流に     アユ釣る人の     腕冴えて



梅雨の晴れ間の一時、黒目川で釣りをしている人がいた。

立ち止まって、しばらく見ていると次から次へと面白いほどに獲物を釣り上げている。

そこで近づいて声をかけてみた。

「何を釣っているんですか?」

「アユだよ」

「さっきから拝見していると、よく釣れてますね。これだけ釣れると楽しくてしょうがないでしょう」

「竿も仕掛けも全部自分のオリジナルだから余計楽しいよ」

「小ぶりのが多いみたいですね」

「まだ時期がちょっと早いんだ、あと一月もすればもっと大きいのが釣れるんだけど・・・」

「釣ったアユはどう料理するんですか?」

「わしは食べないんで、みんなあげてしまうんだよ。みんなフライか天ぷらにしてるみたいだよ。ここは水がきれいだから、美味しいってみんな言ってるよ」


話している間も、次々にアユがかかっている。まるで「入れ食い」状態だ。

邪魔をしてはいけないので、早々に会話を切り上げて帰路についた。