折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「素材」と「手本」に恵まれる~今年の書道展示会

2009-07-05 | 趣味
             
             「気力」と「集中力」で書きあげた「千字文」


吉祥寺にある武蔵野市立吉祥寺美術館市民ギャラリーは、小じんまりしたギャラリーであるが、そこで今年も小生が所属しているD会書道会展が7月2日(木)から7日(火)まで開かれている。

小生の作品は「千字文」。
全紙に楷書で千字びっしりと書いてあるので、いやでも目につく。

小生が展示会に足を運んだ時も、人だかりがしているので近づいて見ると何と自分の作品ではないか。
人だかりの後ろから、そっと自分の作品を眺める。


                
                 ギャラリーに掲出された「千字文」
                 サイズが大きすぎてカメラにうまく収まらない。


何と言っても、表装され作品となったのを見るのは初めて。
「馬子にも衣装」でそれなりに見栄えがするな、と眺めていると小生が教えを受けているY先生が、お友達のA先生と連れ立って小生の所にお見えになった。

「いい作品に仕上がったわね、とても素敵よ」と誉めてくれた。

A先生からも、

「折り目正しくて、美しくて、清々しくて、その上、気持ちが入っているのがいいわよ」とお誉めの言葉が。

そして、さらにY先生から

「『千字文』は、書ける時に書いておかないと年を取ると書きたくても書けないのよ。今回は丁度良いタイミングだったのではないかしら。きっと、一生の想い出に残るものとなるわよ」

「そうよ、体力、持続力、集中力の三拍子が揃うのは若い時。
最後まで一点、一画もゆるがせにしていない集中力、持続力には脱帽よ」

とA先生。

余りにも過分なおほめの言葉に感激もひとしおである。


もう一つY先生に感謝しなければならないことは、題材に「千字文」を選んだ時にお手本として大貫思水先生の「新版四体千字文」を紹介してもらったことである。


              
                一目で気に入った大貫思水先生の「新版四体千字文」のお手本


一目見て、これぞ小生が求めていた理想の書体、とその出会いに感謝した次第である。

1000字と言う長丁場の作業に耐えられたのは、この大貫先生の字に魅せられ、何とか少しでも真似ができないものかと一生懸命頑張ったからに他ならない。


と言う次第で、今年の作品は、素材と手本に恵まれ、これまでの展示会の中では満足のいく作品となった。



【石の上にも3年】


今日、7月5日でブログを始めて満3年になる。

「石の上にも3年」と言うが、よくもまあ、書き続けて来れたものだと、今、ある種の感慨に浸っている。

第二の人生を歩み始めて6年半。

その半分に当たる3年間の歩みを、形あるものとしてとどめることができたのは、一重にブログのお陰である。(尤も、もう少し早くブログのことを知っていたら、第二の人生のスタート時点からカバーできたのにと、いささか残念であるが・・。)

これからも、「体力」、「気力」、「知力」が続く限り、日々折々の思いや、出来事などをブログに綴っていきたい思っている。