折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

幼なじみたちと苦楽を分かち合った5時間~赤城山ハイキング

2009-05-20 | 日常生活
              
駒ケ岳に向かう途中から見た黒檜山の姿

紅一点

小・中学校の同級生Kくん、Mくん、Hくんと小生の4人で毎月行うことにしているハイキングに、今月はH子ちゃんが新たに参加することに。

彼女は小・中学校を通じてクラスのアイドル的存在で、Kくんが「行こうぜ」と再三誘って、口説き落とすことに成功。
我々男の子の「マドンナ」であったH子ちゃんが加わったことで、ぐっと雰囲気が華やぐ。

「赤城山」という呼称

「普通、みんな『赤城山』と言う山があると思っている人が多いと思うんだけど、実際にはそういう名の山はなくて、幾つかの峰を総称して赤城山と呼ぶんだそうだ。
今回登る黒檜山(くろびやま)は、赤城の最高峰で、今はアカヤシオツツジが見れるんじゃないかな」と行きの車中でKくんからレクチャーを受ける。


好対照

その1
黒檜山登山入口を10時スタート。
小生、H子ちゃんを先頭に足に自信のないHくんと彼をサポートするKくんが続き、前回先頭を務めた健脚家のMくんは目下「ぎっくり腰」のリハビリ中とて、最後尾に回る。

いきなりの急坂。
しかも、大小の岩が多い道。
歩きにくく、足にこたえる。
Hくん「のっけから、これかよ」と早くも戦々恐々。

                         
               岩山の多い急な上りを登る

初参加のH子ちゃん、中学時代「男勝り」とうたわれた彼女の運動神経は年を経ても健在で、道端の花を愛でたり、ウグイスの声に耳を傾けたりと余裕綽々。
一方、Hくんはと言えば、歩き始めてまだ15分と言うのに「アゴ」が上がり、早くも遅れ始める。
かなり辛そうだ。
当初の予定通りに、早め、早めに休憩を取ることに。

              
休憩場所から雲の合間に「大沼」が見える。

その2
休憩中の我々をものすごい勢いで追い越して行く集団。
高校の登山部の生徒たちである。

この日は群馬県の高校の登山部の訓練が行われているとのことで、男子生徒、女子生徒たちが後から後から続いて来る。地響きを立てながら猛烈な勢いで登って行く彼らの後ろ姿を「スゲえなあ」と見送る。

休んでは歩き、休んでは歩く我々とは対照的な彼らを見て、みんなその若さにため息。


雲海


この日の天候は曇り。今にも降り出しそうな空模様である。
直登りの岩山を喘ぎ喘ぎ登ること約1時間半、ようやく黒檜山山頂(1,828m)にたどり着く。

山頂からの眺めは、一面乳白色の雲の海。
晴れていればさぞかし良い眺望だろうと思うのだが、こういう眺めも一興と割り切って、ひたすら休息にこれ務める。

              
              黒檜山山頂での昼食

さほど広くない山頂は、先ほど我々を追い越して言った高校生たちで満員。
わずかなスペースを見つけて昼食をとっていると、ぽつりと雨が。

木の階段と鉄の階段

食事を早々に切り上げて、みんな一斉に下山を開始。
我々も高校生たちが出発したのを見計らって第二の目標地点「駒ケ岳」へ。

幸い、雨は一時だけですぐに止んだ。
黒檜山から駒ケ岳へ向かう道は急降下の木の階段が延々と続く。この木の階段が「曲者」で、お陰で足がガクガクになった。
前回の大岳山では、「下りって、楽でいいや」と喜んでいたHくんも今回は無言。

アカヤシオツツジ

急こう配の木の階段を下ること約20分、ようやく尾根に出る。振り返ると、今降りてきた黒檜山が間近に見える。

駒ケ岳からの下りは、今度は急な「鉄階段」。
みんな最後の気力を振り絞る。

              
ピンクの可愛い花をつけ、満開のアカヤシオツツジ

そんな我々の前にアカヤシオツツジの群落が現れる。
しばし休憩、ピンクの可憐な花が、まさに一服の清涼剤で、疲れた心身を癒してくれる。

そして、午後2時半ようやく麓にたどり着く。
休憩、昼食時間を加えて約5時間のトレッキングが無事終了した。

同行者

今回のハイキングには、楽しい同行者が。
Kくんの無線の仲間のTさんご夫妻である。

K君によれば、会うのは十数年ぶりとのこと。

気さくで、親切で、心温まる人柄のお二人とご一緒することができて、良い思い出になった。