今が見ごろの「モッコウバラ」
5月、風薫る季節である。
そして、万物萌え出る季節である。
「猫の額」ほどの我が家の庭にも、さまざまな草花が今を盛りと、競い合うように咲いている。
普段はわからないが、こうして咲いているのを目の当たりにすると「ええっ、こんなにたくさんの花が植えてあったの」とびっくりするくらいの種類と数である。
それらの花々が、この時期に合わせて一斉に咲き揃う様は、まさに「天の摂理」のように思えて、感動的である。
現役の頃は勿論のこと、リタイアしてもついこの間までは、草花に関してはまったく無関心で、我が家で花のことが話題に上ることは、ほとんどなかったのだが、最近は、少々事情が変わってきて、気が付いた時は、意識してかみさんに花の名前を教えてもらうようにしているのだが、本当に興味があるわけではないので、聞いてもメモでもしないとすぐに忘れてしまう。
それでも、花の名前を知ろうと思うようになっただけでも、大いなる変化だと自分自身では思っている。
しかし、だからと言って、一歩進んでそれらの花々を育ててみようなどと言う気持ちにはならない。
さて、我が家の庭に咲く花々だが、数えてみると優に10種類を超す。
よくもこんな狭い場所で、しかも必ずしも手入れが行き届いているとは言い難い条件下で、あたかも自己主張するが如く、たくましくに咲いてくれた花々が今回の主役である。
「猫の額」ほどの庭に咲く「ツボサンゴ」、「エビネラン」等の花々