折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真が主役VOL19 「四季バラ」二輪~ある秋の昼下がりの情景

2008-11-09 | 写真が主役シリーズ

庭の片隅でそよ風に揺れている<四季バラ>、秋の昼下がりの一こまである



その日は朝から晴れ渡り、南風が緩やかに吹いて暖かい日和であった。


そんな陽気に誘われ、窓を開けて何気なく外を眺めると、庭の梅ノ木の下で、見て下さいと言わんばかりにバラの花が二輪咲き誇っている。


「あれ、何時咲いたんだ」と独り言。

余りの見事さにスリッパをひっかけて外に出る。

ピンク色をした大きなバラの花が二輪、折からの微風に揺れている。


「このバラ、何時から咲いてるの?」

「昨日からよ、よく気が付いたわね。<四季バラ>と言うの」

「そうなんだ、それにしても大きくて実にきれいだ」

「へえ~、おとうさん、花などに関心を持つようになったんだ」

「まあね、それより明日は、天気予報では雨らしいよ」

「そう見たいね、雨で散る前に切って花瓶に挿しておこうと思ってる」


秋の日の昼下がり、たまたまその日勤めが休みだった、かみさんとこんなたわいない会話が生まれるきっかけとなった、我が家の小さな庭の片隅に咲いた、二輪のピンクのバラが本日の主役である。


バラ二輪   陽だまりの中   そよと揺れ