折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

『気分転換』のきっかけは、弟のコレクション

2008-04-07 | 音楽
前回、リタイア後はもっぱら『趣味三昧』、『晴耕雨読』ならぬ『晴読雨読』の生活を続けている旨のことを書いた。

そんな生活スタイルも今年で6年目に入った。

『音楽』、『読書』、『書道』、『居合・抜刀』等好きな趣味で日がな1日を過ごしているが、いくら好きとは言え、同じことを長い間続けていればその意気込み、やる気が当初に比べ色あせてくるのは否めない。

例えば、好きな音楽鑑賞も5年も経つと手持ちの音楽ソースをほとんど聴きつくしてしまい、段々と代わり映えしなくなり、ひと頃、何を聴いても心に響かない、音楽に集中できなかった時があった。

これは、リフレッシュと言うか、気分転換と言うか、何らかの新しい刺激が必要だな、と思い始めた時に、たまたま弟が収集したジャズとクラシックのコレクションに出会った。

       
       弟が図書館を『ハシゴ』して作ったコレクションの一部


このコレクションは、弟が都内の図書館をあちこち巡って借りまくり、手間暇かけて作り上げた汗の結晶であり、それこそ、ちょっとしたレコード店が開けるのではと思えるほどに質量ともに充実している。
まさに、コレクターとしての弟の面目躍如と言った所である。

小生は、一時期音楽と無縁な生活を送っていた弟が、再び音楽に関心を持つようになったことを大いに喜ぶと同時にこのコレクションから大いなる刺激を受けた。

その刺激の一つは、ジャズという新しいジャンルの音楽に接することができたということである。

そろそろ、聴く音楽のジャンルを広げなければと考えていた所だったので、まさにグッド・タイミングであった。

まだまだジャズのほんの入り口に過ぎないが、少なくとも新しい音楽ジャンルへの関心を呼び覚まさせてくれたこのコレクションに感謝である。

刺激の二つ目は、このコレクションに含まれている、これまで聴いたことのなかった多くの演奏家の演奏を聴き、その演奏に目を開かされる思いがしたということである。そして、それまで、どちらかと言うと『食わず嫌い』で、自分の好む演奏家以外のものを聴くことに拒否反応を持っていただけに、今までの聴き方を反省しなければと改めて痛感した。

まさに、気分転換のきっかけ、救世主となったのは弟のコレクションであったと言えるだろう。

そして、コレクターの性(さが)として、弟のコレクションはこれからもとどまることなく続いていくだろう。

『弟は集める人、おれはそれをつまみ食いする人』というスタンスで、これからも折にふれて彼が集めたコレクションに便乗させてもらおうと虫の良いことを考えている。

        
        弟のコレクションをちゃっかりダビングして作ったマイ・コレクション


音楽を聴く時間は、毎日愛犬パールとの夕方の散歩が終わった後の約1時間と決めている。

愛犬との散歩が終わって、軽い疲労を感じながら、ほっと一息ついて、コーヒーを飲みながら音楽を聴く時間は、一日の中でも贅沢な一時である。

これからも、このような一時をぜひとも続けていきたいと願っている次第である。