新年度予算の骨格が固まりつつあるが筆者が注目したのは法人税率と介護報酬の引き下げだ。
無論この2つはセットとして検討されたわけではないがどうも格差拡大の象徴のように見えてしまうのは気のせいか。
法人税引き下げは個人の話ではなく法人対象なのだが富める会社こそ恩恵に授かることになる。
円安で潤う輸出型企業がその典型だがもうこれ以上利益を蓄えることはないだろう。
さて介護報酬の引き上げは好意的に考えれば介護サービス受益者の負担が軽減されるかもしれないが併せてサービス品質が低下するとしたら元も子もない。
介護職員の賃上げ財源は確保されているようだがまだまだ足らないし介護報酬引き下げの中でそれがうまく回っていくかどうか気がかりな点もある。
結論から云えば介護報酬を引き下げるのであればせめて法人税引き下げは自重してほしかった。
格差拡大は看過できないのがこれも現政権を選択したのだからしょうがないというべきか。