グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

アサヒがキリンに追いついた

2014年02月02日 | 日記

31日アサヒの時価総額が上場以来初めてキリンを逆転した。

その瞬間アサヒ社内では拍手が沸き上がったというがその気持ちはよく分かる。

時価総額のキャッチアップは悲願中の悲願だったのだ。

ビール業界の歴史は興味深い。

1949年当時70%以上のシェアを誇っていた大日本麦酒が西日本を地盤とするアサヒと東日本を地盤とするサッポロに分割されたがこの地域偏重分割は両社にとって(製品輸送コストが大きい「水商売」ゆえ)大きな重荷になった。

その間全国にバランスの取れた工場網を持っていたキリンが50%近いシェアを握り独走態勢を確立した。

アサヒはといえばシェア10%台まで転落し企業の存続すら危ぶまれたがそこで生まれたのがあのスーパードライだった。

このブランドで90年代にシェアトップの座を奪回、先日ようやく悲願の時価総額を逆転した。

キリンだって黙っていないだろう。

熾烈な競争は続く。