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グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

三重野元日銀総裁の訃報に思う

2012年04月20日 | 日記
三重野元日銀総裁の訃報に接しふとバブル時代の日本経済を思い出した。
1970年代まで健全な高度成長を続けていた日本経済は80年代後半に入り過剰流動性による超超資産インフレを招いてしまった。
忘れもしない、89年12月29日の日経平均株価は38,915円だった。
そんな時期に日銀総裁に就任したのが三重野氏だった。
三重野氏は立て続きに公定歩合の引上げ(1年足らずの間に3回も)を行いバブル退治に全力を尽したのだが残念なことにその後ブレーキからアクセルに切り替えるタイミングを見失ってしまった。
日本経済がその後20年以上にわたり基本的に停滞状況から脱出できないでいる遠因はここにあったといったら言い過ぎであろうか。
しかし悪いのは三重野氏ではなく過剰流動性を放置した前総裁である。
今さら「たら」「れば」を言ってもしょうがないかもしれないがあのバブル時代がなければ日本はもっと穏やかで落ち着いたいい社会になっていただろう。

今日の格言
「羹に懲りて膾を吹く」