当地の田植えはほぼ終了。 夏にかけて田に充分な水をおくるために、幹線の用水路の水門を調整して、支線に水を供給する。 この網の目のようになった水路がおいしい日本の米を支えている。
さて、一口に水門(子供のころ「おた」 と言った) にいろいろな種類がある。 一般的に上に引き上げられた板状の鉄の扉を降ろして、水を止めるのが多い。
大規模なのは有明海の諫早干拓地に設けられた水門。 3kmはあろうと思われる堰に設置された鉄板がギロチンのように次々に落下して海水を遮断する光景は壮観。 この水門への賛否はいろいろ議論があると聞くが、一つの構造物として見ると興味深い。(web siteより)
市内にもおもしろい水門があるので紹介します。
江木町、希望館の北を流れる一貫堀川に設けられた水門は、厚手のゴム製。 必要が生じるとこの中に水を送り込んで膨らませて水を留める。 不用時には水を抜いてしまえばペシャンコになり水は溜まらない。 送水ポンプ一つで目的が達せられる。
次は東貝沢町東部小学校の脇を流れる井野川の水門。 不用時は鉄製の板が水面下に隠れており、水は自由に流れる下る。 貯水の要あればその鉄板が90度起き上がり、水を溜め込む。
江木町の長野堰の末端に設置された円筒分水堰。 水門ではないが、各地域の田に面積に応じて分水する工夫がなされている。
日本各地の水田に引き込まれた水の総量は黒部ダム何百杯分の量があるという。 日本は水に恵まれた国。 水田は隠れたダムといえない事もない。
日本円が変動相場制に移行したとき(S47年)の米国ニクソン大統領が失脚した原因になったウオーターゲイト事件というのがあった。 確か非合法な盗聴を指示してして政敵から糾弾され、大統領職を辞さねばならない事件だったと思う。 なんで水門(water gate) なのかは知らない。
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